スポーツ
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スポーツ 2016年10月03日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND20 〈あまりに高い鶴田の壁〉 バックドロップ3連発で三沢散る
1990年に超世代軍を結成し、ジャンボ鶴田、スタン・ハンセンらトップ選手越えを宣言した三沢光晴。だが、相手の壁はあまりに高く、鶴田の三冠王座に挑んだ'91年には急角度のバックドロップ3連発で完敗。 鶴田の強さばかりが際立つ結果となった。 '90年春、天龍源一郎が新興団体SWSへの移籍を表明。天龍同盟vs正規軍を興行の柱としていた全日本プロレスは、これにより“団体崩壊”が囁かれることになる。 窮地脱出のため、まず目指したのはWWF(現WWE)との本格提携であった。この前年にはWWFによる東京ドーム大会『日米レスリングサミット』に全日が全面協力するなど、両団体は良好な関係にあった。 問題はWWF側の目的が、あくまでも世界戦略の一環としての日本市場進出にあったこと。そのとき日本の既存団体は、たとえ提携先でも競合するライバルとなってしまう。 全日の利にもなる提携合意に至るには相応の交渉が必要で、これは長期に及ぶことが予測された。そこで持ち上がった対案が、天龍に代わる自団体ニュースターの育成…すなわち2代目タイガーマスクとして活躍していた三沢光晴の格上げである。 ただし、これも問題がないわけではなかった。ジュニアクラスでは抜群の才を発揮していた三沢タイガーだが、当時は「ジュニアはヘビーの格下」というのが“常識”であり、ヘビー級での実績のない三沢を無理に持ち上げたところで説得力に欠ける。 まあ、身長196センチ、体重127キロの鶴田と比べれば、ほとんどの日本人レスラーは見劣りするのだが、背に腹は代えられぬ。WWFとの提携が一朝一夕で決まらぬ以上、まずは近々の興行を穴埋めするためにも、三沢の格上げ路線が実行されることになった。 天龍離脱騒動のさなかの試合において、サムソン冬木(のち冬木弘道)の“執拗なマスク剥ぎ”に怒った三沢は、これを脱ぎ捨てると、以後、素顔で活動することを表明。後輩の川田利明、小橋健太(のち建太)らと『超世代軍』を結成した。 そうして素顔に戻ってから、わずか1カ月後の'90年6月8日、三沢は鶴田とのシングル戦で見事勝利を収める。 「三沢の勝利は多くのファンに歓迎されましたが、あくまでも全日の存立危機という状況下でのこと。丸め込み合いをなんとか制した偶然の要素の強い勝ち方で、試合後もマットに伸びたままの三沢に比べて、ジャンボは元気いっぱいレフェリーに抗議していた。とても鶴田越えを果たしたとは言えない内容でした」(スポーツ紙記者) 事実、この試合から3カ月後の9月1日に行われた再戦では、鶴田がラリアットからのバックドロップ・ホールドで完全勝利を奪っている。 「それでも三沢と超世代軍を応援する声は日増しに大きくなり、全日の会場は常に熱いファンで埋まるようになりました」(同) この頃から三沢は、のちに代名詞となるエルボーを多用するようになる。 「プロレスでのエルボーといえば、本来は腕の筋肉部分を相手に当てるもの。しかし、三沢は肘から全力で当てていった。直撃したときの威力は拳のパンチ以上です」(プロレスライター) 同じ超世代軍である川田のキックも、この頃から相手の顔面など急所を狙うものに変わっていった。そんなプロレスの範疇を越える危険な技も、相手が鶴田という怪物だからこそ許された。それぐらいやらねば勝負にならないという意味では、鶴田の強さへの信頼の表れとも言えようか。 こうして進化していった危険技が、のちに全日を支える“四天王プロレス”のベースになったことを思えば、鶴田こそが四天王プロレス生みの親と言えるのかもしれない。 だが、そこまでしても三沢は鶴田にかなわなかった。'91年4月18日、王者の鶴田に三沢が挑戦した三冠ヘビー級選手権。エルボーやグラウンドで攻め込む三沢に対し、鶴田はキチンシンク1発で流れをつかむと、ラリアットで吹き飛ばす。 「フィニッシュとなったバックドロップ3連発の際、実況の若林健司アナが『鬼か悪魔か怪物か、息をのむほどの強さ!』と、叫んだのがすべてでしょう。三沢コール一色だったはずの館内が、試合後にはすべて“鶴田オー!”に変わってしまった。気持ちの上では三沢を応援していても、鶴田の強さにはあらがえなかったというわけで、両者の実力差はそれほど歴然としていました」(同) この試合後、鶴田は「三沢たちの高い壁になる」と宣言し、続けて「ハルク・ホーガンと戦いたい」とも表明している。 WWFはすでに天龍の移籍したSWSと提携していたが、この1カ月前に開催された東京ドーム大会が不調に終わったこともあり、あらためて全日との提携を画策していた。そのことが鶴田の発言からうかがえる。また、鶴田に対抗できる新たな敵を必要とする団体事情もあっただろう。 しかし、その翌年に鶴田はB型肝炎を発症。希代の怪物も病には勝てず、後進の壁となることもホーガンとの対戦もかなわぬまま、第一線から退くことになった。
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スポーツ 2016年10月02日 16時00分
吉田沙保里 リオ五輪敗退で浅田真央に転がり込む“CM女王”の座
「ねえ、沙羅ってどうよ?」 昨今、広告業界ではこんな声が聞こえてくる。女子スキージャンプの高梨沙羅(19)を指しての質問だが、リオデジャネイロ五輪を終え、スポーツ界のCM女王の座も変わろうとしている。日本勢はリオで金メダル12個を含む計41個のメダルを獲得する大活躍だったが、CM業界は違う見方をしていたようだ。 「リオに出場した選手はインパクトに欠けていました。レスリングの吉田沙保里(33)も決勝で敗れ、かといって若い選手が新たに出たわけではなく、それまでいた選手が堅実に勝ったというイメージですからね」(広告代理店スタッフ) そこで、急浮上してきたのが、少々早いウインタースポーツの選手たちである。「企業広告の取れそうな冬の女王」に、高梨が再検討されたのだという。 「ただ、高梨は親しみやすさもあって好感度は高いが、すでに何本かのCMに出演しているため新鮮さに欠ける。そこで再浮上してきたのが、浅田真央(25)。オトナの女性らしさを出すようになった彼女の方に注目が集まっているんです」(同) 高梨の方は現在、サマージャンプ大会で3連勝と絶好調。2年後の平昌冬季五輪(韓国)の金メダル候補だが、そういう売り出し方はまだ早過ぎるのか。 本誌が調べた限りだが、2014〜'15年シーズンの高梨の獲得賞金額は2万8890スイスフラン(日本円で約350万円)。当然、海外での長期遠征の多いスキー競技を続けるには赤字だが、同シーズン、世界トップの女子ジャンプの選手が高梨とほぼ同額で、男子賞金ランク6位の葛西紀明が1500万円ほど。 また、これまでの高梨のCM出演料は1本4000万円強。そこへ近年、浅田の出演料も高梨まで下がってきたという。 「リオで活躍した選手に企業側がさほど興味を示さないとなれば、先行投資で冬季選手を推すしかない。浅田が漁夫の利で新たなCM契約を取りそう」(同) 大人の色気とエロスを備えた真央チャンが、高梨にとって最大のライバルとなるのか。
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スポーツ 2016年10月02日 15時30分
新日本、内藤哲也インターコンチ奪取! 気になる次期挑戦者は?
新日本プロレスは9月25日に神戸ワールド記念ホールで、秋の三大ビッグマッチの最終戦「DESTRUCTION in KOBE」を開催。5,432人(満員)の観衆を集めた。 第2試合では、ヨシタツが、キャプテン・ニュージャパンのハンタークラブ入りを問う、ツイッターでの投票結果を発表。結果は賛成が3,072、反対が4,090と大差で反対が賛成を上回り、キャプテンのハンタークラブ入りは却下された。するとキャプテンがパートナーのヨシタツを背後から急襲。これに対戦相手であるバレットクラブの高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズも加担し、ヨシタツをKO。試合後もキャプテンはヨシタツに攻撃を加えて、バレットクラブ勢とともに退場。バックステージでは、その他のメンバーにも迎え入れられ、リーダーのケニー・オメガからキャプテンのバレットクラブ入りが認められた。ただし、リングネームやコスチュームの変更を指示しており、キャプテンも「ヒーローごっこはこれで終わり」とコメントを出しているので、4年9か月に渡ったキャプテン・ニュージャパンというリングネームはこれが見納めになりそうだ。 10・8新潟大会でBONE SOLDIERなる選手の参戦が、バレットクラブの新メンバーとして発表されており、10・15台湾大会ではヨシタツとのシングルが組まれている。シルエットもキャプテンに酷似していることから、このBONE SOLDIERが新たな顔になることが予想される。キャプテンになる前は凱旋帰国からキャラクターの迷走期間が長かっただけに、今回のバレットクラブ入りで、本来持ち合わせているはずの強さを開花できるのか注目される。 メインでは、内藤哲也が「G1クライマックス26」公式戦で勝利を収めたマイケル・エルガンが持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。内藤は珍しくロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)勢を従えずに入場。序盤から中盤は前哨戦で破壊し続けたエルガンの膝に狙いを定め、関節技と打撃の双方でダメージを与え、エルガンは大量の汗とともに苦悶の表情を浮かべていた。しかし内藤の“間”を読んだエルガンは、内藤の立体的な技をかわすだけではなく、飛んで来た内藤を捕まえてから投げるなど、規格外のパワー殺法で形勢を逆転する。しかし膝へのダメージは重かったようで、力技と膝狙いの攻防で形勢がめまぐるしく変わるという、手に汗を握る展開に。最初は内藤コールが押していたが、エルガンの粘りに対し、終盤は声援が拮抗していた。 試合の流れが変わったのは、エルガンが得意の雪崩式ファルコンアローを返され、勝負にでたパワーボムを狙ったが、内藤がうまく海野レフェリーを巻き込み、海野レフェリーがダウン。これを合図に、控室からL・I・J勢が乱入し、エルガンを急襲。リングは無法地帯と化す。棚橋弘至とKUSHIDAがエルガンの助っ人に駆けつけるも、KUSHIDAがBUSHIの毒霧を喰らってしまうなど人数に勝るL・I・J勢が優勢な状況に変わりはなかった。しかし、エルガンの驚異的なパワーでL・I・J勢を何とか排除すると、この隙をついて内藤が必殺技デスティーノを決める。しかしダメージが残る海野レフェリーのカウントにも助けられ、エルガンはキックアウト。会場はここから大興奮状態に。試合時間が30分を経過しながらも続く一進一退の攻防だったが、最後はエルガンボムをあり得ない返し方で、デスティーノで切り返し、さらに正調デスティーノを決めた内藤が勝利。新王者となった。 翌日行われた会見では、ミスター・インターコンチとも言われていた中邑真輔(1月に退団)の色を払拭することを明言。次期挑戦者については「トランキーロ」と煙に巻いていたが、来年1・4東京ドーム大会や、節々に発しているファン投票の実施についての質問についても、内藤流にうまくかわしていた。 次回のビッグマッチ、10・10両国国技館大会では、防衛戦が組まれず、L・I・Jのフルメンバーで棚橋&エルガン&KUSHIDA&ジェイ・リーサルとの対戦が発表された。このメンバーの中から次期挑戦者が現れる可能性は極めて高い。インターコンチの特性から予想すると、8月のアメリカROH遠征で仲間割れをしたリーサルが有力ではないだろうか。 10・10両国大会でどんな展開が待っているのか非常に楽しみである。(どら増田)<新日Times VOL.37>
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スポーツ 2016年10月01日 16時00分
木村沙織『スポーツと結婚相手』で1位は納得…でも吉田沙保里が4位のフ〜ン?
“スイカのような超巨乳”と“愛くるしい顔”! リオデジャネイロ五輪でバレーボール日本代表主将を務めた木村沙織(30)が、メダルならぬ「結婚したいNo.1」を獲得した。 「ワタベウェディングという海外挙式サービスを専門とする会社が、今夏の五輪にちなみ『スポーツと結婚相手』に関するアンケートを行ったんです。その結果、なかなかおもしろいデータが出ました」(芸能記者) そのインターネット調査によると20〜40代の男女420人にアンケートを実施。男性の3分の1が「スポーツ選手」と結婚したいという中、見事“サオリン”こと木村がトップに輝いたのだ。 「木村の1位は納得です。童顔で明るいキャラ、身長185センチで、何よりバスト92センチのGカップ乳が魅力ですからね。アタックするたびにブルブル揺れまくる超爆乳は、たまりませんよ」(同) リオ五輪は、残念ながら準々決勝で敗退。前回、銅メダルを獲ったロンドン五輪の結果を下回ったものの、彼女の評価は技術、ルックスともにうなぎ上りだという。 「サオリンは中学時代から注目を集め、高校のときに全日本代表に選出されました。その抜群の身体能力の高さと同時に、胸で目立っていたから代表になれた、なんていう笑い話さえありました」(バレーボール雑誌編集者) その後も順調に成長し、選手としてのキャリアをどんどん高めていった木村。 「ロンドン五輪ではエースとして銅メダルに貢献。その力は誰もが認めるところでした。しかも、スゴいのはそれだけじゃありません。実はその当時、胸が1メートルを超えていたといいます。ネットでも、当時のエロスマッシュ画像が多数流出しているくらいです」(同) 誰もが認める巨乳が、票に貢献したことは間違いない。ちなみに2位以降のランキングを紹介すると…。 2位:福原愛(卓球) 3位:石川佳純(卓球) 4位:吉田沙保里(レスリング) 同票4位:松友美佐紀(バドミントン) 「この結果で見えてくるのが、今の男性の草食化。1位の木村しかり、吉田が4位に食い込んでいるというのは、それだけ強い女性とのSEXを求めている証拠です。背が高く、筋肉隆々の女性の方が魅力的なのでしょう」(前出・芸能記者) しかし、こう言っては何だが、レスリングの女王・吉田沙保里様とベッドを共にしたい男がたくさんいることに驚きを隠せない。それならば、国民栄誉賞の伊調馨が入っていないのは何故だろう。
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スポーツ 2016年10月01日 15時15分
ヨシノブ巨人の来季像『菅野がチームを仕切る日』
“菅野巨人”になる。菅野がオフの自主トレで『最大派閥』となり、ヨシノブ巨人の中核選手に上り詰める。 「巨人では昨年あたりから、大勢のグループで自主トレをするのではなく、ごく少数で行う傾向が強まってきました。ただ、ベテラン、中堅が面倒を見なければならない選手もいるので、その役目を菅野が担うことになりました」(ベテラン記者) 野球協約によれば、12月1日から1月31日までは、球団主導による試合や練習、技術指導が禁止されている。今さらだが、選手たちは2月1日のキャンプインをベストコンディションで迎えるため、自主トレを行うのだが、複数の選手が集まる合同自主トレのスタイルが定着している。 若手は自主トレでチームの中心選手と一緒に練習することで「学ぶ」。調整法や体調管理はもちろん、野球に対する考え方も学び、そこから自分流のやり方を築いていく。自主トレ期間の施設使用費、宿泊代、食費は先輩の奢りとなる場合が多いという。したがって、「自主トレに何人の若手を連れて行ったか」で、その選手の影響力、人望をはかることもできる。 「巨人は大きく分けて、阿部慎之助を中心とするグループと、高橋由伸監督(現役時代)のグループに分かれていました。高橋は監督となり、阿部は不振や故障が続いたため、長野久義、坂本勇人が代わってグループをまとめるようになりました」(前出・同) 投手陣では内海哲也が影響力を持ち、自主トレ途中から阿部グループに合流していた。しかし、菅野智之はやんわりとそのグループからの誘いを断り、自身の一派を形成。意識して対抗したわけではないが、近年では西村健太朗、澤村拓一らのグループと途中合流するなどし、それなりの影響力を持つようになってきた。 「澤村は一人と一人、練習のメニューが違うとし、単独での自主トレを望むようになりました。長野も30代となり、チームの将来のため、若い選手が自主トレを仕切ったほうが良いとし、菅野を後押しするような言い方をしています」(球界関係者) 菅野は大田、橋本といった野手にも自主トレ合流を呼び掛けたこともあった。すでに「影響力のある選手」「チームをまとめる立場」となっていたようだが、長野たちが「オマエが仕切るべき」と言うのなら、その存在感はさらに増していく。 「菅野は一人でも練習できるんです。自分で練習メニューを作ってそれを黙々とこなし…。学生時代からそういう鍛えられ方をされたようですね」(前出・同) ドラフト1位選手であり、球団は菅野が仕切ることをむしろ歓迎しているという。 ペナントレース公式戦はまもなく終了する。巨人はCSを戦う。日本シリーズ進出の可能性はまだゼロになっていない。しかし、早々にオフの過ごし方についてが聞こえてくるということは、“逆転進出”よりも来季を見据えているからだろうか。
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スポーツ 2016年10月01日 11時00分
ドラフト戦線異常アリ 将来性重視で無名投手が上位指名される
「○○県の甲子園予選、取材した? ××高校のA投手の写真あったら、売ってくれないかなあ」 テレビ、新聞など大手メディアのアマチュアスポーツ担当スタッフが高校野球を取材するフリーランスの記者、カメラマンにそんな電話を掛けている。 今秋のドラフト会議は「将来性」に重点を置くか、少数精鋭の指名にいずれかになると思われる。即戦力系の投手が少ないからだが、それに加えて、早々に進学を表明した有力高校生も多い。そのため、一軍戦力になるまで4年以上掛かるかもしれない“原石”の指名も起こり得る状況となってきた。 こうしたプロ野球各球団の動きを早々に察した大手メディアの取材力はさすがだが、地方大会で散った原石の写真、詳細な試合データがないのである。 高校野球の専門誌スタッフがこう言う。 「地方では有名かもしれませんが、指名リストにも残らない選手というが毎年出るんですよ。そういう選手の名前を出したり、簡単な特集記事は作ります。インタビューしたことはあっても、公式戦は見落としてしまうのも多くて…」 ドラフト会議本番が近づくにつれ、各社ともデータを集め、補う作業もすることになりそうだが、すでにスカウト部長が現地視察した“無名投手”もいた。 本格的に投手になってまだ2年弱、最速146キロをマークした右腕が茨城県にいた。つくば秀英高校の長井良太投手である。 「夏の甲子園予選一回戦に9球団20人強のスカウトが大挙してきました。巨人、中日はスカウト部長が足を運んでいます」(専門誌スタッフ) 巨人・山下哲治スカウト部長は「素材的に申し分なし」と評すれば、中日・中田宗男スカウト部長は「3位くらいまでに消えるだろう」と、上位指名候補であることを伝えた。 しかし、地元関係者によれば、オリックス、ソフトバンクのスカウトは長井投手の才能にかなり早い時期から気が付いていたと話す。 「オリックスは同校の塚原頌平投手(2010年)を指名しており、昨年も同校から野澤佑斗投手がソフトバンクに育成で指名されております。野澤も将来性に太鼓判を押された投手でしたが、目敏いスカウトは野澤を見ながらも、長井の素質にも気づいていたようです」(前出・専門誌記者) 長井投手は2回戦で散ったが、かなり早い時期から「プロ志望届を出す」と表明している。即戦力投手の宝庫とされる年であれば、育成枠だったかもしれない。同校の森田健文監督はまだ31歳だが4人のプロ投手を輩出しており(育成枠、大学・社会人経由も含む)、「この人に見込まれて投手に転向したのだから、間違いない」と話すスカウトもいた。 「広島・鈴木誠也の活躍が影響しています。鈴木の才能には12球団が気づいていました。でも、即戦力投手の獲れる2位で広島が指名し、他球団は地団駄を踏むしかなかった。素材として間違いないのなら、上位指名すべきとの空気も強まってきました」(在阪球団スカウト) 今秋のドラフト会議は、近年とは違う指名順位になりそうだ。(スポーツライター・飯山満)※巨人山下スカウト部長、中日中田スカウト部長のコメントは共同通信等の配信記事から抜粋いたしました。
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スポーツ 2016年09月30日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 ヤンキース「田中将大」サイヤング賞の可能性
ヤンキースは今季、52勝52敗となった7月末の時点でポストシーズン進出を諦め、4人の主力選手を放出。同時に3Aから有望株3人を引き上げて再建モードに入った。 通常、再建モードに入ったチームは大きく負けが込むものだが、ヤ軍は逆の展開になった。8月以降25勝15敗と大きく勝ち越し、一度は諦めたポストシーズン進出の望みが出てきたのだ。 その牽引役になっているのが田中将大だ。 田中は8月2日のメッツ戦で6失点し敗戦投手になったが、それ以降の7度の登板は好投を続け、6勝して負けなし。それに伴い、投手成績の各ジャンルも軒並みトップレベルになり、サイヤング賞候補の1人に浮上している。 田中は今季前半、味方の得点援護に恵まれなかった。そのため勝ち星はリーグ10位の13勝と伸び悩んだが、9月14日時点で総合的な貢献ポイントであるWARは1位タイ、防御率は3位だ。そのため地元ニューヨークのメディアはサイヤング賞受賞の可能性が出てきたことをさかんに記事にするようになった。 好調の要因はどこにあるのだろう? 一つは速球をツーシーム(高速シュート)主体からフォーシーム(通常の直球)主体に切り替えたことだ。昨年、田中はヒジや手首の影響でフォーシームの威力に欠け、一発病に陥った。そのため今季は、速球は一発リスクの低いツーシームを主体にしていたが、沈む軌道のツーシームと落ちる軌道のスプリッターでは軌道の差が小さいため、思うように空振りを取れなかった。そこで8月から速球を浮き上がる軌道のフォーシーム主体にしたところ、スプリッターとの軌道の差が大きくなりハイペースで三振が取れるようになった。 フォーシームはツーシームよりコントロールしやすいため四球もほとんど出さなくなり、8月以降の8度の登板で出した四球は四つだけだ。 好調であるもう一つの要因は、8月19日のエンジェルス戦からバッテリーを組むようになったルーキー捕手ゲーリー・サンチェスと相性が抜群にいいことだ。 ルーキー捕手がエースとバッテリーを組むときは、相手打者の得意球と苦手球を考えたリードではなく、エースに気持ちよく投げさせることを優先することが多い。サンチェスも基本線はそこに置いているようで、テンポよくサインを出して田中の投球リズムをよくしている。 リード面では田中に仕込まれた通り、フォーシームを見せ球に使ってスプリッターとスライダーの効果を上げるリードを見せている。 サンチェスは名うての強肩であるため、盗塁阻止の面でも田中を助けることが多く、田中自身もサンチェスと組むと投げやすいと語っている。ヤ軍では第2捕手のローマインも田中と相性がいいが(バッテリー防御率2.16)、サンチェスと組んだ時の相性のよさはそれ以上(バッテリー防御率1.35)。よって、今季はシーズン終了までサンチェス相手に投げることになるだろう。それにより田中は大量失点するリスクが減り、最終的な成績はさらによくなる可能性が高い。 では、田中がサイヤング賞を受賞する可能性はどれくらいあるのだろうか? 今季ア・リーグは傑出した働きをした投手が不在で、サイヤング賞レースは団子レースになっている(表参照)。頭一つリードしているのは一昨年の受賞者でWARが1位タイのクルーバー(インディアンズ)、9月9日に早くも20勝に到達したポーセロ(レッドソックス)、最多セーブのブリットン(オリオールズ)の3人。それを僅差で追うのが田中将大、バーランダー(タイガース)、セイル(ホワイトソックス)、フルマー(タイガース)、ハメルズ(レンジャーズ)、キンターナ(ホワイトソックス)の6人だ。 日本の感覚では最終的に22勝くらいいきそうなポーセロが断然有利で、15、16勝で終わりそうな田中は勝ち目がないように見える。しかしメジャーでは、勝ち星は重視されない。チーム間の得点力に大きな差があるからだ。実際、ポーセロの20勝はレ軍打線の強力な得点援護に支えられた面が強い(9イニング当たりの得点援護が6.97点)。 田中がサイヤング賞に手が届くとすれば、次の三つが同時に起きた場合だ。 1:最有力候補であるクルーバー、ポーセロ、ブリットンの3人が9月後半になって揃って調子を崩し、防御率がややダウン。 2:田中が好調を最後まで維持し、防御率、ないし貢献ポイント(WAR)が1位になる。 3:チームが田中の奮闘でワイルドカードゲーム(勝率2位と3位による1ゲーム・プレーオフ)に進出。 この三つが、すべて実現する可能性は10%程度だろう。だが、現在3位(9月14日時点)の防御率で1位になる可能性は十分にある。そうなれば、サイヤング賞の最終候補(3人)の1人にはなるだろう。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年09月30日 14時00分
ベテラン投手に「何とかしてやろう」と思わせる虎の正捕手候補
数年前、1位指名された高校卒捕手にインタビューしたことがある。彼はチームの将来、そして正捕手として大きな期待を寄せられたが、秘めた才能を開花させることはできなかった。その決して長くないプロ野球人生を振り返ってもらったら、意外な真実が見えてきた。 「入団してから暫く、僕がサインを出しても、誰も頷いてくれませんでした」 高校卒捕手のサインに首を振る理由は明白だった。一軍昇格の限られたチャンスを伺う20代半ばの投手は『生活』『人生』を懸けている。10代のまだプロの厳しさも知らない坊やの勉強に付き合っていられないからだ。 この証言を聞かされた後、1位指名ではないが、他球団の高校卒捕手にも同じ質問をしてみた。その捕手も「自分が試合(二軍戦)でサインを出すのを許されるまで3年掛かった」という。大学卒、社会人を経由してプロ入りした捕手は全部ではないが、1年目からサインを出すことを容認されるそうだ。悪しき慣例だろうが、前中日監督の谷繁元信氏は例外中の例外だとも話していた。 「好捕手が新人投手を育てることもあれば、ベテラン投手が若い捕手を一人前にすることもあります。後者の場合、ベテラン投手に『コイツは何か秘めている』とか、『何とかしてやろう』と思わせる人間性がないとダメ」(プロ野球解説者) 「何とかしてやろう」と思わせることのできる人間性−−。新人の坂本誠志郎(22)は7月19日以降、ベテラン・能見篤史(37)が投げる試合でマスクをかぶってきた。 坂本はコントロールと配球術に長けた能見の長所を生かすことはできなかった。プロ初スタメンでもあった7月19日は3回途中6失点、9月10日の対ヤクルト戦では山田哲人に2本塁打を献上している。 能見クラスになれば、スタメン捕手を指名しても問題はないはず。しかし、首脳陣が決めた坂本とのバッテリー拒んだことは一度もないという。 「矢野燿大作戦兼バッテリーコーチの要請です」(球界関係者) そういわれてみれば、能見は若手時代、ベテラン捕手・矢野に鍛えられた経緯もある。矢野コーチの「坂本を育ててくれ」という、能見へのメッセージなのかもしれない。 「能見クラスのベテランになると、若手捕手の出したサインが間違っていても、『勉強しろ』の意味で、あえて要求通りに投げることがあるんです。もっとも、勝負どころでは首を振るし、コーチの誰かが変わってサインを投手に送る場面もある」(プロ野球解説者) 正捕手になってほしい選手との期待値で話をすれば、虎ファンは育成枠に落ち、再び這い上がってきた原口文仁(24)に好意的だ。また、現時点の評価では、坂本は「打てる捕手」ではない。大学日本代表で主将を任される経歴からして、キャプテンシーを持った選手であることは間違いないが、「打撃」でアピールできない捕手であれば、「守備」と「配球」で勝負しなければならない。坂本は守備と配球で勝負できる捕手になれると見込まれたのだろう。また、能見に「なんとかしてやろう」と思わせるだけの人柄も兼ね備えているのだろう。 「原口が育成枠に落ちた経緯を振り返ると、彼は腰に爆弾を抱えています。将来的に野手として打撃に専念させて育てる方法も考えられるし、シーズンを通してマスクを被るのは体力的に厳しいのではないか。『捕手・坂本、一塁・原口』というオーダーで臨んだ試合もあったように、阪神は原口と坂本を一緒に育てながら、いろいろなシフトを試していくつもりでしょう」(前出・プロ野球解説者) 虎の正捕手問題は決着しない。若手の梅野、苦労人の岡崎も捨てがたい。一人の捕手がシーズンを通してマスクを被り続けることが理想とされている。金本監督がその理想を追い続けるとしたら、チームが完成するまでかなりの時間が掛かりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2016年09月29日 16時00分
広島 新井MVPに待ったをかけるチーム内お家事情
MVPは誰だ!? 25年ぶりの優勝を果たした緒方(孝市)カープはMVPを巡る“内部闘争”に突入した。 「心情的なものを含めて、最有力候補は新井(貴浩=39)でしょう。阪神で事実上の戦力外となりましたが、古巣に拾われて単に復活しただけでなく、4番として打点王のタイトル争いまで繰り広げています。今年は自身の2000本安打も達成して優勝に花を添えました」(ベテラン記者) 新井は昨秋キャンプから1日2000スイングを自ら課して復調した。その影の努力が若い広島ナインを刺激し、優勝に結びつけたと言っていいだろう。 9月17日時点での新井の成績は、打率3割1厘、安打数133、本塁打18、打点98。その広島に「6勝17敗」と勝ち星を献上したお得意サマが阪神で、その4番で同じ39歳の福留孝介は打率3割9厘、安打数134、本塁打11、打点56。大きく違うのは「打点」だ。 「打率、安打数で大差のない福留と新井が『打点』でこんなにも違うのは、阪神が日替わり打線だったからですよ。広島は1番田中広輔、2番菊池涼介、3番丸佳浩をほぼ固定でき、3人とも好調だったわけですから」(球界関係者) この3人が新井の打点王を演出したというわけだ。 「前監督の野村謙二郎氏がテレビ解説を務めたときは、『自分は菊池を(MVPに)選ぶ』と発言しました」(前出・ベテラン記者) また、チームが「神ってる」と言われるほど活気づいたのは、高卒4年目の鈴木誠也(22)が出現したときだった。打率3割3分8厘はリーグ2位。本塁打26はチームトップで、得点圏打率は新井よりも高い3割5分2厘を誇る。“育成の広島”としては、新鮮さと将来性で「鈴木を選んでほしい」との思いも強いという。 「最多勝争いを繰り広げているジョンソンと野村祐輔の活躍も見逃せません。野村は勝率8割強を誇っているし、守護神・中崎翔太は61試合に登板し、リーグ2位の34セーブを上げています。広島が優勝を決めた時点での勝利数は82。うち42試合が逆転勝利です。打線の破壊力あってのことですが、見方を変えれば、先発投手が先に点を取られているということ。クローザーの中崎を評価する記者も多い」(前出・関係者) 精神的支柱・黒田博樹も無視できない。黒田の帰還が優勝への第一歩だった。「選手内での推薦があるとしたら、間違いなく黒田が選ばれる」の声もチーム内から多く聞かれた。 また、その黒田と新井のグッズがもっとも売上げが多いことから、営業的には「投打のベテランのどちらかに」との思いも強い。年齢的に見て新井がMVPを狙えるのはラストチャンスだが、スンナリとは決まりそうにない。 松田元オーナーが各メディアの取材で「黒田、新井の人間力。菊池、丸がすごく楽になった」と評していた。そういえば、新井帰還に動いたのは、同オーナーだった。新井への援護射撃をしたのは、存在感を改めてアピールするためか…。
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スポーツ 2016年09月28日 16時00分
最下位争い金本阪神に突きつけられる超変革「白紙撤回」(2)
フロントらが推すのは、田中正義(創価大)、佐々木千隼(桜美林大)の2投手だ。 「同学年の藤浪晋太郎のライバルとなる投手を獲り、発奮材料にさせようという含みもある」(前出・関係者) 藤浪をエースに育てる点では、アニキも同意見だ。しかし、特別待遇を許さないのも金本イズムである。 「藤浪には考えすぎるところがあるんです。今年はストレートが走っているのに変化球が浮いてしまい、そこを狙い打ちされ炎上するパターン。ストレートを押す気構え、打たれても動じないエースの立ち居振る舞いを習得してほしいとし、ライバルうんぬんではありません」(ベテラン記者) また、アニキが打線低迷を敗因とした背景には、鳥谷敬の起用法を模索していたこともあった。連続出場記録を持つアニキが鳥谷の『連続フルイニング』の記録をストップさせるとは皮肉な巡り合わせだが、「秋季キャンプではショートで北條史也と競わせるつもり」(同)とのことだ。 一部では三塁転向説も報じられているが、アニキは北條と戦うつもりがなければ復調はないと考えている。通常、ベテランは免除される秋季キャンプに、鳥谷をフル帯同させる予定だ。 「鳥谷はチームの功労者です。金本監督に対し、『晩節を汚さないでくれ』という思いを持っています」(在阪メディア陣) フロントはゴメスに代わる大砲獲得にも全力を注いでいるが、一方の新クローザーは契約更改の結果次第となりそうだ。 「メッセンジャーの契約が満了します。慰留は確実ですが、メッセ側は大幅昇給を希望しており、現在の1億3000万円から2億円以上に跳ね上がるかもしれません。そのメッセにクローザー再転向を打診する予定ですが、金本監督は若手の松田の成長に懸けたい、との思いを捨てきれていないようです。また、金本監督はクローザーなら能見を第一に考えています」(前出・関係者) 今オフ、フロントはいくつかのトレードも検討している。そのひとつが、正捕手の獲得だ。 「超変革の申し子とも言える原口文仁の今後です。捕手として育てるのか、それとも打者に重点を置くため一塁を守らせるのか。星野仙一氏のいる楽天に話をすれば嶋基宏が獲れるかもしれないし、チーム改革を急ぐ西武の炭谷銀次朗獲得もない話ではない」(同) チームが最下位争いを演じている以上、金本監督は大幅な譲歩を迫られそうだ。超変革は事実上の白紙撤回である。
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