スポーツ
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スポーツ 2016年08月09日 14時00分
イチロー 来季は日本球界復帰か 巨人入団に松井秀喜が暗躍!?
メジャーリーグで周囲の予想を覆して、5月から急激に勝ち星を増やし始めたマイアミ・マーリンズ。その原動力となったのがイチロー(42)だ。そんなレジェンドともいえるイチローにメジャー通算3000本安打達成後、日本球界復帰の可能性が浮上し始めた。 これまで世界最高峰のMLBの第一線で活躍してきた伝説の男だけに、ステップダウンともいえる日本球界復帰は「プライドが許さない」と見られていた。しかし、今回の大記録達成をひとつの区切りとして、状況が大きく変わりつつあるという。 「今季序盤は数年来の不調を払しょくするほど好調で、日米通算最多安打の記録をあっさりと更新しました。しかし、その後はペースが落ち、7月はスタメンで起用されてもノーヒットに終わる日が続いた。来季は年俸200ドルで再契約するか、違約金を支払って契約を見送るか、球団が選択できることになっている。当初、好調のイチローを見て、球団は再契約すると見られていましたが、夏場の失速で、その希望的観測もあやしくなってきています」(在米のスポーツライター) '03年のワールドシリーズ優勝以降、下位に低迷してきたマーリンズ。そんなチームに“お手本”の意味もあって移籍してきたのがイチローだった。しかし今季、チームはワイルドカードを争うほど力をつけ、イチローが争ってきた外野陣はメジャーリーグ屈指と言われるほどに成長。記録達成の興行を終え、お手本としての役目をなしえた選手と再契約するほど、メジャー球団は甘くなく、出場機会が激減する可能性は高い。 もっとも、「50歳まで現役」を明言しているイチローだけに、日本からの移籍候補は引く手あまた。古巣オリックス、資金力のあるソフトバンクのほか、相思相愛なのが巨人。それも絶妙のタイミングで待望論が強まっている。 「広域指定暴力団の元組長と主将の坂本勇人、選手会長の長野久義、左のエース内海哲也らが複数回、飲食をともにしていたことが報道され、巨人はV逸を機に抜本的粛清を始めます。その鬼軍曹役を巨人首脳はイチローに期待しているのです」(スポーツ紙デスク) 仕掛け人は、次期監督が内定している松井秀喜氏という情報もある。高校時代からのライバルで先輩のイチローは煙たい存在だが、監督就任の前に「地ならし」をしてもらうには最適任者。 ニューヨークディリーニュース紙は一面で、イチローを評して「悪いな、ピート・ローズ! イチローがずっとメジャーでプレーしていたら、4600安打していたという理由はこれだ!」という見出しで賛美した。 天才イチローのプレーが日本で見られるのが夢ではなくなってきている。
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スポーツ 2016年08月08日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND13 〈夏の祭典『G1』の原点〉 期待に応えた蝶野vs武藤の熱戦
今年で26回目を迎えた日本プロレス界最大の夏フェス『G1クライマックス』。記念すべき1991年の第1回大会は、まったく先の読めない波乱の連続で、プロレスファンのハートをがっちりつかんだ。 水商売や興行の世界では、昔から2月と8月のいわゆる“ニッパチ”が「売り上げ不振の月」とされている。2月は正月に緩んだ財布のヒモを締めるため、8月は酷暑を避けて外出が減り、また、お盆や夏休みで家族サービスに精を出す人が多いため、というわけだ。 これはかつてのプロレス界においても同様だった。 「地方巡業を重視していた時代は、リング上のアングルに関してもある程度の年間スケジュールが決まっていました。1月に新たな抗争のタネまきをして、3月から本格スタート。6月頃にはこれにいったん決着をつけて、7月にはまた下半期に向けてのタネをまくといった具合。そうして2月と8月は、重要な試合や長期の地方遠征を避ける傾向にあったのです」(元プロレス団体関係者) だが、逆をいえば他にビッグイベントがないのなら、それは独り勝ちのチャンスでもある。 「そこで一儲けをたくらんだのが、当時、新日本プロレスの現場監督だった長州力と“仕掛け人”永島勝司(取締役企画宣伝部長)のコンビでした」(同) アントニオ猪木が'89年に参議院議員となった頃から、実質的に団体のかじ取りをしてきたこの2人。同年にはプロレス界初の東京ドーム大会を成功裏に終えると、以降も毎年のドーム大会を実現してきた。 その結果、細々と地方を回る旧来の巡業スタイルではなく、ビッグマッチで集中的に稼ぐビジネスモデルへの移行が、模索されるようになっていったという。 「そこで新たに目を付けたのが、これまで興行の谷間とされてきた8月でした。東京ドームはプロ野球などで一杯でも、両国国技館なら空きがある。ならば『とにかく3日間押さえてしまえ』というのが話の始まりだったわけです」(同) そうして両国3連戦を埋められる企画について、何かと検討を重ねた結果、'87年の第5回IWGPリーグ戦を最後に、新日では行われていなかったシングルマッチのリーグ戦開催を決定した。現在まで続く夏の名物シリーズ『G1クライマックス』は、このような、いわば算盤づくで生まれたものだった。 両国3戦に開幕戦の愛知県体育館大会を加えた全4大会の短期戦。参加は全8選手だった。 Aブロック=藤波辰爾、武藤敬司、ビッグバン・ベイダー、スコット・ノートン。Bブロック=長州力、橋本真也、蝶野正洋、クラッシャー・バンバンビガロ。 下馬評は長州、藤波に外国人トップのベイダーの三つ巴。しかし、その裏ではまったく別のアングルが用意されていた…。 「開幕戦で蝶野が長州からSTF(ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェースロック)でギブアップを奪ったときも、まだ多くのファンや記者連中は、たまたまの結果と捉えていました。しかし、長州は続く橋本戦でも蹴られまくっての完敗。さらにビガロにも敗れて全敗となり、その意外な結果によって大会そのものへの注目度が、グンと高まったのです」(スポーツ紙記者) Bブロックはその長州を破った蝶野と橋本が、ともに2勝1分でトップに並ぶ。一方、Aブロックでも武藤が藤波から初のフォール勝ちを奪うなど、2勝を挙げて単独トップとなり、その結果、決勝は闘魂三銃士の3人で争われることとなった。 迎えた両国3日目の最終戦、先に行われたBブロック代表決定戦では、蝶野が橋本をSTFで下して、武藤の待つ決勝にコマを進める。すでに米WCWで、グレート・ムタとしてブレイクしていた武藤はまだしも、三銃士の中で最も地味な存在だった蝶野の決勝進出は、誰もがまったく予想しないものだった。 「新日のリーグ戦が中断されていたのは、UWF勢の離脱やWWF(現WWE)との提携解消による目玉選手の不足に加え、何より主役である猪木の衰えという明白な理由があってのこと。それを復活させる以上は新たな方向性が必要だということで、長州&永島コンビの用意したのが“闘魂三銃士の売り出し”アングルでした」(同) 満員の観客席から視線が注がれる中、じっくりとしたグラウンドの攻防で始まった決勝戦。ともに持ち味を出し切った30分近くの激闘の末、蝶野のテーズ式低空パワーボムによってついに決着。以後、通算5度のG1優勝を果たすことになる“夏男”誕生の瞬間だった。 無数の座布団がリングに舞う。競馬でいえば最低人気の穴馬が勝ったような大波乱に、興奮しきりの観客たち。むろん意外性だけでなく内容も素晴らしかったからこその狂騒であり、この試合のインパクトによって、今なおG1が続いているといっても決して過言ではない。
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スポーツ 2016年08月08日 15時00分
本誌が入手したリオ五輪マル秘情報 日本人美女選手「金メダル指数」
リオデジャネイロ五輪が8月5日に開幕する。JOCが、日本の金メダルを前回ロンドンの7個から倍増の14個と予想しているが、ここでは本誌が入手した美女なでしこのメダル候補をご紹介しよう。 日本の快進撃の試金石となるのが女子バレーボールだ。前回ロンドン五輪では28年ぶりの銅メダルを獲得。4大会連続出場で主将の“サオリン”こと木村沙織(29)は「4年前はチャランポランでしたが、今回は主将なのでしっかりとチームをひとつにまとめ、前回以上のメダルを持ち帰る」と怪気炎を上げている。 予選ラウンド初戦は6日の宿敵韓国戦。5月の世界最終予選で敗れた相手だが、この試合で木村は右手小指を痛め、いまだ包帯が巻かれたまま。重傷説も囁かれている。 「木村は元バレー選手の日高裕次郎氏と同棲しており、五輪後に引退して結婚、鎌倉にカフェを開く計画を進めています。お店がうまくいくかどうかは、五輪の結果が大きく左右する。右手の包帯は韓国を欺く陽動作戦。いきなりスパイク炸裂です」(五輪担当記者) 五輪後の結婚といえば卓球の福原愛(27)も同じ。お相手は台湾の卓球選手の江宏傑。台湾と日本を行き来する遠距離恋愛は順調で、こちらも寿引退が噂されている。 世界ランク1位から5位に中国選手が4人入っているが、団体戦に出場できるのは各国3人。日本の石川佳純が6位で福原は7位、伊藤美誠が9位で、団体ランク2位の日本は決勝まで中国には当たらない。つまり、前回ロンドンに続いて銀メダル以上の可能性がある。 問題は強過ぎる中国だ。しかし、3番手の伊藤が4月のアジア予選で世界ランク2位の丁寧を破って金星を挙げるなど、中国選手叩きはお手の物となりつつある。最後の大舞台を飾りたい福原が中国戦で勝利すれば、金メダル獲得の可能性はぐっとふくらむ。 「もっとも、福原はメダルを逃したら現役引退、結婚を考えていますが、協会サイドは“ドル箱”の引退には慎重です。最低でも銅メダルを獲得し、待ったをかけたい。カギを握るのは伊藤。彼女が愛ちゃんの結婚を大きく左右するのは間違いない」(卓球協会関係者) ルックスが“金メダルクラス”と評判なのが、新体操「フェアリー・ジャパン」団体日本代表の主将を務める畠山愛理(21)。昨年、ミス日本コンテストの特別賞にも輝いた折り紙付きの美女だ。 日本は昨年の世界選手権の団体リボンで40年ぶりとなる銅メダルを獲得。これまで団体はシドニー五輪の5位が最高だっただけに、初のメダルに期待がかかる。 秘密兵器は新メイク。これまで目元は茶色ベースだったが、リオでは紫をベースに、メダル狙いの意志も込めて金色もあしらう。 ルックス、成績ともに成長著しいのが競泳の池江璃花子(16)。リオでは100メートルバタフライをはじめ、競泳陣史上最多となる7種目にエントリー。疲労が心配されるが、これはJOCによる4年後の東京五輪を見据えた特攻指令。7種目中で最もメダルが狙える100メートルバタフライが最初にあるのが、もっけの幸い。 陸上短距離勢の美女といえば、エース格の福島千里(28)。先の日本選手権で200メートル6連覇、100メートルでも7年連続8度目の優勝。速さの秘訣として、腹部に貼られている謎のテープが話題になったが、これは鉄や銅など7種類の天然鉱石を配合して練り込んだシールで「温泉に入っているような効果」があるという。ドーピングに引っかからない秘密兵器投入で、悲願の決勝進出、奇跡のメダル獲得を期待したいところ。 “美人ラガール”で評判なのが、女子7人制ラグビー「サクラセブンズ」の山口真理恵(26)。小4からラグビー一筋。17歳から代表で活躍し、高校卒業後は2年間ニュージーランドに留学と、女子サッカー界のレジェンド澤穂希にそっくり。日本の世界ランクは10位。豪州、NZ、カナダ、英国、フランスと強豪揃いでメダル獲得への道は遠いが、ブラジルは日本贔屓のお国柄。リオの笛に期待だ! 史上初の4大会連続金メダル獲得に挑むのがレスリング53キロ級の「霊長類最強女子」吉田沙保里(33)。唯一の不安は年齢から来る体力の衰え。昨年来、最大の武器である高速タックルがかわされるシーンが増加し、昨夏から悩まされている喘息も気に掛かる。 「その分は“ガメツさ”が補っています」とは五輪担当記者。昨年の暮れ、吉田は10年間所属した『ALSOK』を退社。CM収入などで数千万円の年収があったというが、他社のCM出演やテレビ出演に制約があるのが不満だったという。 現在は乳製品、スマホゲームなどのCMに登場し、収入も倍増したという。 一方、この間隙をついてのし上がろうとしているのが、昨年、ALSOKに入社したリオ五輪女子重量挙げ53キロ級の八木かなえ(24)。吉田に代わってCM出演も果たし、バンバン稼ごうと気合いは十分。もともと機械体操出身でスタイルのかわいさも折り紙付き。リオで金メダル獲得の大番狂わせをやってのければ、CM長者も夢ではない。
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スポーツ 2016年08月07日 12時00分
新日本G1中盤戦はオカダがAブロックを独走! Bブロックは大混戦!
新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス26』は中盤戦を終えた。 7・28所沢大会から8・4福岡大会までを振り返りたい。<Aブロック>オカダ・カズチカ 5勝1敗 10点真壁刀義 4勝2敗 8点丸藤正道 4勝2敗 8点棚橋弘至 3勝3敗 6点後藤洋央紀 3勝3敗 6点バッドラック・ファレ 3勝3敗 6点石井智宏 2勝4敗 4点タマ・トンガ 2勝4敗 4点SANADA 2勝4敗 4点天山広吉 2勝4敗 4点▼7・28所沢○真壁vs天山×○SANADAvs後藤×○石井vs丸藤×○オカダvsタマ・トンガ×○棚橋vsファレ× 序盤で起きた番狂わせの嵐は中盤戦に入っても止まることがなく、SANADAが後藤から、石井が丸藤から勝利を収めた。真壁は天山を破り無傷の4連勝。一方、開幕から3連敗と連覇へ向け絶対絶命のピンチだった棚橋は、苦手のファレを下し初白星。エアギターを3回披露すると「ちょっくら2連覇してきます」と宣言。「会場の皆さーん! 愛してまーす!」の叫びで大会を締めた。▼7・31岐阜○タマ・トンガvs石井×○ファレvsSANADA×○丸藤vs真壁×○オカダvs天山×○棚橋vs後藤× 岐阜大会はタマ・トンガが石井を破る波乱のスタート。丸藤は真壁のパワーに苦しむも、不知火で逆転勝ち。真壁は初黒星。後がない天山はオカダに猛攻を仕掛けるが、最後はムーンサルトを狙った天山にドロップキックを放ったオカダがジャーマンからのレインメーカーで完勝した。メインでは地元出身の棚橋がハイフライフロー2連発で勝利。「岐阜の! 誇りを胸に、『G1』、ちょっくら2連覇して来ます」と地元のファンに連覇を約束した。▼8・3鹿児島○ファレvs天山×○後藤vsタマ・トンガ×○丸藤vsSANADA×○棚橋vs石井×○オカダvs真壁× 3,202人超満員の観衆で盛り上がった鹿児島大会。時代は違えどもお互いに全日本プロレス出身という共通項がある丸藤とSANADAの初対決は丸藤が接戦を制したが、試合後のバックステージで丸藤は「あいつはプロレス界の未来だ」と称賛。SANADAも「もう一度やる」と再戦を誓った。メインではオカダが今シリーズ絶好調の真壁に苦戦するもレインメーカーで勝利。同点対決を制した。試合後には「真壁さん、甘くなかったよ、ホント」と苦しい闘いだったことを明らかにした。<Bブロック>マイケル・エルガン 4勝2敗 8点内藤哲也 4勝2敗 8点柴田勝頼 3勝3敗 6点永田裕志 3勝3敗 6点矢野通 3勝3敗 6点YOSHI-HASHI 3勝3敗 6点ケニー・オメガ 3勝3敗 6点中嶋勝彦 3勝3敗 6点本間朋晃 2勝4敗 4点EVIL 2勝4敗 4点▼7・30愛知○矢野vs本間×○YOSHI-HASHIvsEVIL×○中嶋vs永田×○エルガンvsケニー×○柴田vs内藤× Bブロックでも番狂わせの嵐は止まず。愛知大会では、YOSHI-HASHIがEVILに、中嶋が永田に勝利。開幕3連勝だった永田に土をつけた。セミではエルガンがケニーを返り討ち。メインでは柴田が内藤を絞め落として2勝目をあげる。試合後柴田は負傷している右肩を押さえながら「内藤、お前、この負け、なかったことにすんなよ」と内藤に対して注文をつけた。▼8・1高松○YOSHI-HASHIvs中嶋×○エルガンvs永田×○矢野vs柴田×○ケニーvsEVIL×○内藤vs本間× 今シリーズ好調をキープしているYOSHI-HASHIが中嶋に勝利すると、エルガンは永田をパワーで圧倒。矢野は柴田を巧みに丸め込み僅か65秒で秒殺した。メインではかつての盟友である内藤と本間がギリギリの好勝負を展開。観客は大本間コールで後押ししたが、すべては内藤の手のひらの上に転がされていたのか、最後はデスティーノで内藤が20分を超える熱戦を制し、「LOS INGOBERNABLES de JAPONによる、LOS INGOBERNABLES de JAPONのための『G1』、この夏の結末は、もちろん! トランキーロ…あっせんなよ」と叫び大会を締めた。▼8・4福岡○矢野vs永田×○エルガンvsYOSHI-HASHI×○EVILvs本間×○柴田vsケニー×○内藤vs中嶋× 矢野が永田を場外で左右の足をテーピングでぐるぐる巻きにしてリングに生還しリングアウト勝ちを収める頭脳? プレーで幕を開けた福岡大会。永田は3連勝からの3連敗という最悪の結果に。初対決となった柴田対ケニーは片翼の天使を狙ったケニーをスリーパーで捕獲した柴田がPKで勝利。メインでは地元出身の中嶋が内藤を相手に燃えていたが、必殺のパーティカルスパイクをデスティーノで切り返され万事休す。正調のデスティーノで敗れた。試合後、内藤は「ベルトは落としてしまいましたが、しっかりとメインイベンターとして福岡に帰ってきました」と堂々としたマイクで大会を締めた。 これで、A・B両ブロックともに、公式戦6試合終了。残るは3試合となった。Aブロックでは本命のオカダが独走状態。やはり8・12両国大会の棚橋戦が鍵となりそう。ノアの威信をかけても決勝進出が義務付けられている丸藤も8.6大阪大会の棚橋戦がポイントになるだろう。連覇を狙う棚橋はオカダ戦までひとつも落とさなければミラクルが起こるかもしれない。 Bブロックはエルガンと内藤がトップの8点だが、内藤は本人も警戒している8.7浜松大会で行われる同門対決EVIL戦の結果が大きく左右しそう。8・13両国大会ではケニーとの対決も控えている。内藤に比べるとエルガンは大物との対決を終えており、矢野、本間、中嶋を相手に取りこぼさなければ優位であることに変わりない。しかし続く6点が6選手と大混戦なだけに、Aブロックより読み難い部分がある。 1年で一番過酷なツアーを制するのは誰だ? いよいよG1は終盤戦に突入する。(どら増田)<新日Times VOL.29>
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スポーツ 2016年08月05日 16時00分
Jリーグ2100億円ビッグ契約で加速するプロ野球人気崩壊
日本ハム・大谷翔平(22)の活躍や広島の快進撃で、人気を取り戻しつつあるプロ野球。しかし、サッカー・Jリーグが総額2100億円の巨額放映契約を締結したことで状況が一変。「優勝賞金20億円」構想が動き出し、野球人気が崩壊危機に−−。 日本のスポーツ界が過去に経験したことのないバブルに沸いている。Jリーグが7月20日、来シーズンからイギリスの動画配信大手パフォームグループと、年間210億円で10年間の放映権契約を結ぶことで合意したと発表したからだ。Jリーグが受け取る放映権料は総額2100億円となり、これを原資に新たなファンの獲得と各クラブの経営基盤の強化を図るという。 「Jリーグは現在、スカパー!を主体とする日本の衛星放送会社と年間30億円ほどで放送契約を結んでいますが、一般視聴者に浸透していませんでした。パフォームグループは英・プレミアリーグなどを全世界に発信するインターネットの動画配信大手で、今後はスマートフォンなどで気軽に観戦できるようになります。これでサッカーくじtotoの売り上げも伸び、相乗効果でJリーグ人気も拡大。プロスポーツ・コンテンツの楽しみ方が変わる転機となる黒船的な出来事です」(スポーツ紙デスク) 気になるのは、この年間210億円の使い道だ。Jリーグは今後の理事会などで話し合うとしているが、巷間伝わるところによれば、目玉として挙げられているのが「世界的なビッグクラブ創設」か「飛び抜けた優勝賞金」。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)を制覇し、絶対的なアジアのナンバー1リーグ作りが共通の目的だが、支持を集めているのは後者だという。 「特定のクラブに巨額資金を分配するのは、いかがなものか、という声が強い。現状JリーグにはJ1〜J3まで53クラブがある(U23のセカンドチームを除く)。全クラブへ平等に分配することが理想ですが、それでは底辺クラブの底上げはできても、リーグのレベル向上にはつながらない。そこで、210億円の『10%』程度を優勝賞金に充てる案が浮上しています。例えばトップのJ1優勝なら20億円。これなら、クラブ間の競争を煽れるとともにメディアの話題になり、人気アップにもつながる。優勝チームはそれを原資にビッグクラブを作ることができる」(大手広告代理店) Jリーグの試合が世界配信されることで、世界中から気鋭の選手が集結する。欧州ビッグクラブのスカウトも視聴するだろうから、Jリーグで活躍し欧州クラブにステップアップするという方程式が、今まで以上に活性化する。アジアのファン、スポンサーも日本に目が向き、Jリーグの収益は上昇。8月のリオ五輪で日本がメダルでも獲得しようものなら…、まさにサッカーバブルの再来である。 問題なのがライバルのプロ野球だ。このままでは人気凋落は避けられず、看過することはできない。そこで進められているのが、日本ハムを逆転優勝させ、大谷翔平を王貞治、長嶋茂雄級のスーパースターに祭り上げるプランだという。 「いま球界が期待しているのが、大谷の“ルース超え”です。日本の野球ファンなら知らない人がいない伝説の男、あのベーブ・ルースは、メジャーで唯一2ケタ勝利&2ケタ本塁打を記録しています(1918年の13勝・11本塁打)。大谷は7月20日の楽天戦で11号を放っており、残り55試合とした7月25日時点で8勝。栗山英樹監督もルース超えは織り込み済みで、あと5、6勝は絶対に勝たせるつもり。米球界も大谷の二刀流に注目しており、達成すれば日米ともに大きな話題になるでしょう。その流れでリーグ優勝、クライマックスシリーズ優勝で日本シリーズを迎える。球界全体が大谷の活躍に期待を寄せているのが実情です」(在京キー局のプロ野球担当) そんな“至宝”だけに、今季の大谷は前代未聞、想像を絶する活躍が続いている。6月5日の巨人戦(東京ドーム)では日本人最速の163キロを記録。従来の記録である、2008年6月1日のソフトバンク戦で記録したマーク・クルーン(巨人)の162キロを超えてみせた(大谷も'14年10月5日の楽天戦で同記録をマーク)。 しかし、球速の計測方法に関して、機器や方法が統一されておらず、表示の仕方にホーム球団の意思が多少なりとも働く。『クルーンを捨てても、大谷を売り出したい』と巨人も考えたのだろう。 入団初の「1番・投手」で出場した7月3日のソフトバンク戦では、初球のスライダーを右中間に強振。悠々と先頭打者アーチを放ってみせた。 「オールスターのホームラン競争も圧巻でした。準決勝で山田哲人(ヤクルト)を6-5、決勝で柳田悠岐(ソフトバンク)を3-2と、昨季のトリプルスリーコンビを続けて下して優勝。丸1カ月負けなしだった日本ハムの15連勝と言い、今年の球界には『ハハーン』と思えるフシがいくつもあります。球界全体で、何としてもスーパースターを誕生させようと必死です」(前出・スポーツ紙デスク) それゆえ、デッドボールは絶対にNG。記録づくめの大谷翔平は、次にどんな伝説を作り出すのか。
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スポーツ 2016年08月04日 16時30分
なんの得にもならない!? 錦織圭リオ五輪出場への賛否
「やはりメダル。それもなるべく輝いたメダルを目指す」と、リオ五輪への意気込みを語ったプロテニスプレーヤーの錦織圭(26)。しかし、その決断が良策であるかどうかは、現時点では誰にも分からない。 「リオ五輪の勝敗は、ATPやWTA(男子・女子プロテニス協会)のランキングにカウントされない。勝っても負けても関係ナシということです。加えて、ジカ熱や現地の治安などの影響で、すでに世界のトップ20のうち7人が出場を辞退している。さらに、五輪に出れば強行スケジュールとなるのは必至ですからね」(体協詰め記者) 男子シングルスは五輪開会式翌日の8月6日スタート。決勝まで勝ち上がれば、14日まで戦うことになる。一方、7月25日から31日までカナダ・トロントでマスターズ大会が開催。五輪決勝日も、米・シンシナティ大会初日と重なっている。このスケジュールの合間を縫って五輪で奮闘しても、世界ランキングには反映されないのだから、まさに“骨折り損”だ。 「ゴルフの松山英樹が辞退したことで、錦織も一時期は難色を示していた。トップを狙う者同士として、錦織は松山と会うのを楽しみにしていましたからね。ただ、彼の真面目な性格上、辞退できなかったのでしょう」(TV局員) その決断が、自らの首を絞めかねない。 「錦織は自身のマネジメント会社に“忙殺されたくないからCMは10社まで”と希望を出していた。そのためCM出演料を最低5000万円強と高額設定にすることで制限してきたのですが、企業側はもっと払っても構わないという姿勢。結果、マネジメント会社も断れなくなり10社を超えてしまった」(テニス誌記者) リオ出場を決めたのも「五輪中継するTV局にCM出資した企業への配慮」(関係者)との見方がもっぱら。左脇腹痛の回復具合も気になる。お人好しもほどほどに。
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スポーツ 2016年08月04日 16時00分
名古屋場所稀勢の里V逸でも連日超満員にニンマリの協会
親不孝者、いやいや、大変な親孝行者? 大相撲名古屋場所は7月24日、横綱日馬富士の優勝で大盛況のうちに幕を閉じた。連日30℃を超える酷暑に負けないぐらい会場の愛知県体育館内は熱気ムンムン。悲願の日本人横綱誕生とはならなかったものの、15日間とも超満員の観客で埋まった。 「名古屋場所は、去年も15日間とも大入り満員だったが、今年はそれに輪をかけてすごかった。入場券が完売の札止めも10日間。それも相撲が始まる前の午前8時10分には売り切れる日が7日間もあったんですから、協会首脳は笑いが止まらない、といった顔をしていました」(担当記者) そのフィーバーを演出したのが、夏場所に続いて綱取りに挑んだ大関稀勢の里(30)。綱取り条件は優勝だったが、まるで、協会関係者やファンの気持ちが伝わったかのような神風が稀勢の里の背を押しまくった。 まず、5日目にして、早くも栃煌山に負けたと思いきや、場所前の時点で通算1000勝まであと13勝に迫り、「名古屋で達成する」と意気込んでいた白鵬もコロリ。6日目、妙義龍に押し出されて負けたと思ったら、なんと物言いがつき、行司差し違えで勝ってしまった。さらに、9日目には白鵬、日馬富士の両横綱がそろって負け、弟弟子の高安とともに、あっさりトップに躍り出たのだ。 「日馬富士は『大関までは死ぬほどの努力でなれる。でも、その上の横綱は運命だ』と話しました。意思では左右されない神懸かり的な力が必要という意味ですが、この場所の稀勢の里には、まさに備わっているように見えました」(同) それでも、綱の壁の前に四苦八苦したのだから、稀勢の里はやっぱり親の心子知らずの親不孝者。どうぞ横綱になってください、と周囲がお膳立てしたのに、10日目、松鳳山の右に変わっての突き落としを食らってバッタリ。13日目の日馬富士との2敗対決も土俵下まで吹っ飛ばされる惨敗。引き揚げてきた支度部屋では終始無言で肩を落とした。 ところが14日目、白鵬を破って千秋楽にまで望みをつなぎ、最後まで優勝争いにからんだのだから、稀勢の里は孝行息子という声も。 「これで来場所も綱取り、あるいは新横綱ファーバーが起こる。そうするとまた、稀勢の里で稼げるじゃないか」(協会関係者) たとえ転んでもただでは起きない、この根性にアッパレを送ろう。
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スポーツ 2016年08月03日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 「青木宣親」「川崎宗則」「村田透」日本球界復帰の可能性は!?
今週は目をマイナーリーグに向けてみたい。最初は3Aで1カ月近くプレーした後、7月20日にようやくメジャー復帰が叶った青木宣親である。■青木宣親(マリナーズ) マリナーズの青木が3Aに降格したのは6月24日のことだ。 理由は二つある。 一つは、トップバッターとして期待されたのに、打率が低迷。盗塁失敗も多く、機能しなかったからだ。 もう一つの理由は、青木とマ軍が交わした契約に「今季480打席をクリアすると、来季も年俸550万ドルでマ軍に残留できる」という条項があるため、球団は青木を3Aに一定期間置くことで、その実現を阻止しようとしたのだ。 青木は来季35歳になる。メジャーでは30代半ばになった選手は先がないと見なされ、急に商品価値が下がる。青木の場合、昨年脳震盪に苦しんだこともあって、実力もやや低下。球団としてはできることなら来季、青木に550万ドルを支払いたくない。そのため、マイナーに落とされるレベルの成績ではないのに、降格させることにしたのだ。 青木は降格後3Aで安打製造機と化し、3割5分前後の打率をキープ。とくに最大の課題だった左投手に対するバッティングでは大きな改善が見られ、ライナー性のヒットがコンスタントに出るようになった。 3Aで期待以上の成績をあげてメジャー復帰を掴み取った青木だが、先行きは明るくない。 青木はシーズン終了までに480打席に達しないと思われるので、オフに新たな所属先を探すことになるが、商品価値が急に下がる年齢になったので、レギュラーとして迎え入れてくれる球団はないだろう。2、3球団が4人目の外野手として年俸100〜150万ドルで獲得に動く可能性はあるが、4年間安定した成績を出したあと、今季、急に数字が悪くなったことを考えればマイナー契約しか提示されない可能性の方が高い。 それを考えると青木が日本の球界に復帰する可能性は大いにある。 メジャーから日本の球界に復帰して活躍した野手の代表格はロッテの井口資仁と阪神の福留孝介だが、青木はこの2人と同等かそれ以上の活躍を期待できる。日本球界復帰となれば熾烈な獲得合戦が繰り広げられることが予想され、契約規模は「3年10億円」くらいになるだろう。■川崎宗則(3Aアイオワ) 川崎は選手層の薄いブルージェイズに在籍したことが幸いし、'13、'14年はメジャーで80試合以上に出場した。しかし、昨季はブ軍に活きのいい若手が台頭したため川崎に対するニーズが減り、メジャーでは23試合しか出番がなかった。 今季はマイナー契約でカブスに移籍したが、同球団はメジャーで最も戦力が充実したチーム。そのため4月と7月に数日メジャーに呼ばれた以外、ずっと3Aに在籍。レギュラー遊撃手としてプレーしている。 3Aではずっと高い出塁率をキープしているので、8月にスランプがなければ、支配下選手枠が広がる9月に再度メジャーに呼ばれる可能性は十分ある。しかし、出番は限られたものになるだろう。 カブスの内野陣はメジャー最強と言っていい陣容で、他球団なら中軸を担う実力を持つハビエア・バイエスが5人目の内野手(一番手の控え内野手)として使われている。控え内野手の2番手ラステーラも高出塁率をマークしているので、川崎が割り込む隙は、ほとんどないように見える。 来シーズンは、どうなるのだろう? 川崎はマイナーでなら安定した活躍を期待できるので、米国でのプレーにこだわるなら、来季もマイナー契約で雇ってくれるチームはあるだろう。しかし、すでに35歳。3Aのハングリーな環境でプレーする気力が尽きかけているようにも見えるので、日本球界に復帰する可能性は大いにある。■村田透(3Aコロンバス) 元巨人の村田は今季もインディアンズとマイナー契約し開幕から3Aで投げている。昨季は3Aの先発の柱としてチームの勝ち頭となったうえ、イ軍のローテーションに故障者が続出したため、スポット・スターター(ローテの谷間を埋める1試合限定の先発投手)としてメジャーに呼ばれ、30歳でメジャー・デビューを果たした。 しかし今季、イ軍では若い投手が成長。ローテーションのレベルは、メジャー最強レベルに上昇した。3Aのローテにも逸材がひしめいているため村田はローテ入りできず、主にロングリリーフで起用されている。7月に入って制球が甘くなり防御率が3点台後半に落ちていることを考えれば、メジャー再昇格の可能性はほとんどないように見える。 来季については読めない部分が多いが、本人は米国で投げることにこだわっているので、日本の球界に復帰する可能性は低い。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中
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スポーツ 2016年08月03日 15時00分
2016年夏の甲子園 例年以上に迷う好投手の最終評価
夏の甲子園大会のネット裏は、「う〜ん」の考え込む声が響き渡るかもしれない。 8月1日、巨人が球団事務所でスカウト会議を開き、高橋昂也投手(花咲徳栄・3年)を『Aランク』に位置づけた。埼玉県大会決勝戦では、同投手の視察で7球団が訪れたのは既報通り。巨人は堤辰佳GMも足を運び、「力のあるボールを投げる。高校生の左であれだけの投げられる投手はなかなかいない」と唸っていた。 地方大会とはいえ、強豪埼玉県において、高橋は6試合37イニングを投げ、防御率「0」。与四球は僅か「2」で、奪三振率12.6の驚異的な数字を残している。やはり、決勝戦を視察した中日・正津英志スカウトも「甲子園で上位に進めば(各球団の)1位(指名候補)になる可能性もある」と語っていた。この時期、巨人が1位候補名を示唆することはない。あえてその名前を出すことで、1位入札で競合することを嫌う他球団を牽制する意味合いもあったのだろう。 「全体的に見て、今年の高校生投手は順調に成長しているような印象も受けました。高校生に指名が集中するドラフトになるかもしれない」(在阪球団スカウト) 今年は即戦力と称される投手が少ない。創価大の田中正義、東京ガス・山岡泰輔などが高く評価されているが、各球団が1位指名で即戦力投手と獲得しようとした場合、「2、3人だけに指名が重複する」とも予想されている。競合し、当たりくじを逃した場合、本命と「外れ1位」の力量差が大きいとも伝えられるだけに、「だったら、将来性で高校生を」の見方も強まってきたのだ。 「履正社の寺島成輝(左投手)は一軍戦力になるまでさほど時間が掛からないと思う。寺島については『いまだ全力投球していないのではないか』という評価もあるくらいで」(前出・同) このほかにも、横浜・藤平尚真、木更津総合・早川隆久、履正社・山口裕次郎、創志学園・高田萌生といった投手も高く評価されているという。問題は彼らの“進路希望”だ。 「高橋昂也クンと比べても引けを取らない関東圏の左腕投手は早大進学が噂されています。その学校の監督さんが同大学に太いパイプをもっているので…」(球界関係者) 甲子園の予選が始まったころから、有望高校生が「進学」をほのめかすようになってきたそうだ。プロ志望届を出すと見ていた投手が一転したケースも多々見られたという。 「現時点で、進学かプロ志望なのかは『伝聞』でしかありません。スカウトである以上、確かなルートから進路に関する情報を得ていますが、急に変わる可能性もあるので…」(同) 甲子園大会中、スカウトは数人に絞り込んで視察をする。地方予選も見てきたので甲子園大会はあくまでも「確認」だが、今年はどういうわけか、“プロ志望を漂わせる”投手が少ないという。 「急成長した投手も多い。急成長というのは評価が難しい」(前出・在阪スカウト) 高校からプロに飛び込んで成長した選手もいれば、大学に進学してスケールアップした投手も多い。どちらを選択するのか、それは本人が決めることだが、今年のスカウトは「急成長の中身」「進路状況」を考えながらの視察となりそうだ。※巨人堤辰佳GM、中日正津英志スカウトのコメントは共同通信等から引用いたしました。一部敬称略。
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スポーツ 2016年08月02日 19時00分
2016年夏の甲子園 名門・横浜高校の継承と平田徹新監督
7月31日、大阪府、神奈川県の決勝戦が行われ、履正社と横浜の2校が代表の座を勝ち取った。両校とも、プロ野球スカウト団が注目していた。履正社には「ドラフト1位指名もあり得る」とされる好左腕、寺島成輝がいる。「寺島はまだ全力投球していないのではないか」の声も上がるほど高評価を受けており、2番手左腕の山口裕次郎も上位指名候補とされている。甲子園で同校が上位進出すれば、寺島、山口の評価はさらに高まるだろう。しかし、高校野球フリークは横浜高校の新監督、平田徹氏に注目していた。 横浜高校といえば、名将・渡辺元智監督が一時代を築いた名門校である。渡辺氏は昨年夏の大会をもって勇退され、後任に推したのが平田監督だった。平田監督のそれまでの肩書は同校野球部部長で、保健体育教諭として、野球部コーチも務めてきた。同校野球部の卒業生であり、「捕手で主将」とのこと。33歳、年齢的には東京ヤクルト・成瀬善久、DeNA・荒波翔が活躍した世代である。 「主将と言っても、在学中は『その他大勢の一人』だった」(学校関係者) また、同校元部長の小倉清一郎氏は連載を持つ夕刊紙で「渡辺監督も退き、平田が監督になったことで有望な中学生が集まらないなんてことにならなければ…」とも心配していたが、神奈川県大会のベンチ入りメンバーを見る限り、渡辺−小倉時代にも引けを取らない好選手が集まったようである。改めて春季地区大会でベンチ入りした20人を見直してみたが、一年生が4人もいた。「一年生春」でベンチ入りである。平田体制になっても、有望中学生が「横浜高校で野球をやりたい!」の思いは変わらないようだ。 その「その他大勢の一人」だった平田監督が恩師・渡辺氏の評価を変えさせたのは、大学在校中だったという。 同校に限らず、野球で就職、進学した卒業生が夏休み中に近況報告と陣中見舞いでグラウンドにやってくる慣例がある。国際武道大学に進んだ平田監督もグラウンドを訪れたのだが、一目見るなり、渡辺氏は“直感”したという。 「平田が帰るとすぐに大学に電話をし、教職課程の授業を取得しているのかどうかなどを確認しました」(前出・関係者) 同大学監督の岩井美樹氏にも直接電話を入れ、平田の今後について相談した。 「平田は大学のブレザー姿でした。他の卒業生はTシャツ、短パン。どんなに暑くても平田はブレザーを脱ごうとしませんでした。敬語もきちんと使え、渡辺氏は『コイツにこんな礼儀正しい一面があったのか』と評価を改めました」(前出・同) 平田氏の進んだ国際武道大学の岩井監督にだけは「自分の後継者にしたい」との考えを打ち明け、在学中はそのつもりで鍛え上げてほしいとも頭を下げたそうだ。渡辺氏が求めた指導は「野球の輝かしい経歴」ではない。「人格形成」である。平田氏は横浜高校に戻り、約10年間、渡辺氏の下でコーチ、部長を務めながら“帝王学”を学んだ。 「松坂大輔、涌井秀章、高濱祐仁など好選手を輩出していますが、渡辺監督は『野球を通じての人間形成』を一番に置いていた指導者です。平田氏個人には輝かしい経歴はありませんが、自分の思いを継承してくれるはずと思ったんでしょう」(同) 監督・平田は名門野球部を託され、一年目で晴れ舞台を掴んだことになる。もちろん、渡辺氏は今も後方支援は続けている。 今大会で背番号1を背負った藤平尚真は春季地区大会では「10」番だった。U-15ですでに世界を経験した逸材であり、故障等で伸び悩んだ時期もあったようだが、その影にいた控え投手の石川達也も育て、同時に藤平を投げやりにさせなかったのは、監督・平田の“メンタル教育”の成果だろう。投手を含めた内外野の基礎練習に長く時間を割く横浜高校のスタイルは変わらない。だが、「その他大勢」だった平田監督だからこそ見えるものもあるのではないだろうか。今夏の甲子園では「名門校の継承」という点でも注目が集まりそうだ。
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