先日行われた『キリンカップサッカー2016』では、準決勝、決勝ともに出番はナシ。左膝裏に痛みを抱えており、9月に始まるワールドカップ・アジア最終予選を見据えて大事を取ったわけだが、この欠場は本田が現在所属するイタリアの名門クラブの今後にも影響を与えたようだ。
「欧州各リーグが開幕する前の“夏の移籍市場”で自らを高く売り込むためにも、代表戦でアピールできればよかったんですが…」(専門誌記者)
本田がセリエAのACミランに加入したのは'13年12月。年俸550万ユーロ(約6億7000万円)で、契約はあと1年残っている。
「本田に興味を示している欧州のクラブがないとは言いません。交渉は『残り1年の契約を引き継ぐか否か』からスタートするはず。ですが、高額年俸なのでスンナリとはまとまらないでしょう」(同)
だが、一部では残留の可能性も伝えられている。
「財政的に苦しいACミランは、新たな株主としてどこかの企業を招く可能性もあります」(同)
そこに目を付けたのが、中国の投資家グループだ。大連万達集団、ネット検索大手の百度(バイドゥ)といった具体的な企業名も出ており、このまま進めば本田の扱いも変わってくる。アジア地域での本田の知名度は高く、十分“広告塔”になりうる。同時に囁かれているのが一本釣りだ。
「今年1月、中国スーパーリーグの北京国安が元日本代表監督のザッケローニ氏の監督就任を発表しましたが、成績不振で5月に解任となりました。同リーグのチームが本田を獲得することはあり得ます。しかし、ミランと本田のセットで買収となれば、日本だけでなく海外メディアも放っておかないでしょう」(特派記者)
有名選手の“爆買い”を続ける中国なら、金に糸目はつけないはず。本田節は炸裂する?