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「いったい誰が……」失ったはずの「アイアンキング」のフィルムが偶然発見

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宣弘社の公式Xより

8月12日、映像業界に近年、稀に見る「珍事件」が発生。映像制作プロダクション「宣弘社」が、同社が1970年代に制作した特撮ドラマ「アイアンキング」の所在不明だったネガフィルム計3話分が発見されたと発表した。

このフィルムの発見の経緯だが相当に変わっていた。今年7月頃、東京都渋谷区にある同社の玄関前にフィルムが置かれており、関係者が確認したところ、これまで所在が不明であった「アイアンキング」4話~6話のネガフィルムであったことが明らかになったのだ。

一度、紛失したはずのフィルムが発見されること、および何者かの手によって制作会社へ届けられる事は珍しく「一体誰がフィルムを届けたのか」と世間の関心を集め、フィルム発見を報告した同社のXは1万件以上のリポストを記録している。

フィルムの紛失は近年では聞かれなくなったが、以前はさまざまな形でフィルムの紛失が相次いでいた。例えば、NHKは1980年代頃まで放送用テープを保存しないという慣習が続いていたため、大河ドラマやNHK連続テレビ小説は初期作品の多くが失われている。これらは視聴者や関係者が個人的に家庭用テープで録画していたものが奇跡的に発掘され視聴可能となった作品も少なくない。また、物理的要因以外にも「借りたフィルムを返却せずに行方不明になった」「関係者が自ら封印した」「マニアやコレクターに盗まれた」といった人的要因も多く存在するという。

なお、前述の「アイアンキング」はネガフィルムこそ行方不明であったが、現存するテープ素材があったため画質などが劣化した素材をDVD等に収録していた。そういう意味では「視聴不可」な作品ではなかったが、今回オリジナルに近いフィルムが出てきたのは非常にめでたい事である。今回の出来事を機に今後も未発見のフィルムが見つかる日が来るかもしれない。

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