13日の夜、万博会場の最寄り駅・大阪メトロ夢洲駅とつながる地下鉄中央線が運転を見合わせた。夜帯だったこともあり、大勢の帰宅困難者を出すこととなった。X(旧Twitter)では、帰宅困難がトレンド入り。大阪メトロは14日に記者会見を開き、運転見合わせについて謝罪した。
運転見合わせとなった原因は、車両に電気を供給する「サードレール」が停電となったこと。レールの継ぎ目を補う部分にあるシートを撤去すると、送電ができるようになったと話している。地下鉄の運転再開は14日の5時25分だった。
帰宅困難者のため、ポルトガル館やオランダ館は一部施設を開放し受け入れたとのことで、来場者からは「神対応」と称賛されている。一部のバスやタクシーも帰宅困難者のため、現地に駆け付けたというポストも見られた。
SNSでは「防災計画があるはずなんだけど計画通りに進行できているとは思えない」「対応路線が一つしかないとこうなるのか。やはりバックアップは大事」「動線が貧弱なのを承知の上で開催したはずなのに、動線が切れた時の対策をしていなかったんですね」といった批判も上がっている。
イベントもので、動線が少ないと代替が難しくなる。開催前にこういう事態について考慮していなかったのだろうか。トラブルの際の柔軟対応は称賛するべきだが、リスクヘッジとしては、甘かったのではないか。避難経路とは違うが、移動できるラインは極力作っておいたほうが、災害時にも役に立つ。