スポーツ
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スポーツ 2016年10月18日 12時00分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(東京ヤクルト編)
今年1月、スポーツ新聞に小川淳司シニアディレクターの単独インタビューが掲載された。チーム編成について多く語られており、そのなかで今後のドラフト戦略にも触れられていた。 「まず、投手層を厚くすることを考え…」 シーズン中、真中満監督も「先発投手が試合を作らないと始まらない」と嘆いていた。ここにもう一つ、リンクしておきたい話がある。今オフのFA市場に対してだ。シーズンが終了した時点で、投手では埼玉西武の岸孝之、DeNAの山口俊の去就が注目された。しかし、東京ヤクルトは「(投手での)FA補強は考えていない」という。小川SD、真中監督のコメントにこのFA情報を重ねて考えれば、今年の上位指名は「育成」よりも「即戦力」だ。大学生、社会人の投手を3人以上指名するのではないだろうか。 「小川SDは佐々木千隼(22=桜美林大/右投右打)を絶賛していました。与四球が少ないこと、ストレートも速いが力勝負ではなく、投球術で打ち取っている点を高く評価していました」(他球団関係者) 田中正義(22=創価大/右投右打)を回避する可能性もあるという。 いくつか理由はある。まず、野村時代に逆上ってもそうだったが、ヤクルトの主力投手は長期故障に陥ることが多かった。田中は高校時代に右肩を故障した経歴もある。両眼とも「視力0・1以下」であるため、「ナイトゲームで苦労するのでは?」と思ったのかもしれない。また、ヤクルトにはスピードボールで勝負できる投手が少ないため、現場から田中タイプを求める声もあるという。最終的な判断は小川SDが下すそうだが、意見を戦わせる場面もあるかもしれない。 “隠し球”ではないが、ドラフト会場を驚かす場面もあるとしたら、ヤクルトだろう。近畿地区の公立の雄、将来性で才木浩人(17=須磨翔風高/右投右打)の上位指名が見られるかもしれない。小川SDがスカウティングの基準とするものに「ボールの角度」がある。身長の高い投手が天性の資質を生かした投げ方ができているかどうか、また、身長の高くない投手なら緩急、コーナーワークができているかどうかだ。身長187センチの才木には「ボールの角度」と内外角のギリギリを突くコントロールの両方を兼ね備えているという。全国的には無名だが、他球団も才木の素質には気づいているだけに、小川SD好みとなれば、有名どころがまだ残っている上位での指名も十分に考えられる。 また、畠世周(22=近畿大/右投左打)も高く評価しているという。関係者によれば、近大福山高時代から指名候補リストにあった投手で、140キロ台後半の真っ直ぐにはキレがある。対戦バッターは球速以上のスピードを感じるとされ、同時に「フォークのキレがいい。往年の佐々岡真司(元広島で現コーチ)に似ている」と語るスカウトもいた。 明大・星知弥(22=右投右打)、富士大・小野泰己(22=右投右打)、立教大・田村伊知郎(22=右投左打)もリストアップされているという。この3人に共通しているのは、150キロ強のスピードボールを持っていること。実際、「田中よりも速いかもしれない」と話すスカウトもいた。田中の素質は二重丸であることに変わりはないが、星、田村はハイレベルな東京六大学リーグで投げてきた。この点をヤクルトスカウト陣は“加点材料”にしているそうだ。 高橋拓巳(22=桐蔭横浜大/左投左打)はさほど真っ直ぐは速くないが、総合力の高い投手とされている。走者を背負った場面でも落ち着いており、連打されることが少なく、コーナーギリギリに変化球を出し入れするテクニックがあり、こちらも「ボールの角度がないなりに、まとめる力」という点では小川SD好みだ。 ヤクルトは大学生野手を指名上位にしたこともあったが、主力選手には育たなかった。野手は「高校生で指名して二軍で育てる」の傾向も強まっている。今年はAランクの評価を受けた高校生野手が少ない。現レギュラー陣の年齢はさほど高くないので、外野手・鈴木将平(18=静岡高/左投左打)、遊撃手・三森大貴(17=青森山田/右投左打)らが下位まで残っていなければ、投手偏重のドラフトになるかもしれない。
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スポーツ 2016年10月17日 17時00分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(北海道日本ハム編)
「分からない」。北海道日本ハムファイターズの関係者にドラフト候補の話を振ると、必ず返ってくるのがこのセリフだ。どの球団もそうだが、数人に絞り込んだ1位候補のなかから「最後の一人」を選択する。トップシークレットである。また、あえて指名候補の名前を明かしてきたときは「マスコミを利用して、入札での重複を嫌う球団を牽制したいのかな?」と勘繰ってしまう。「分からない、知らない」と答えるのが、当然の世界なのだ。 しかし、日本ハム関係者の「分からない」の言葉は、ちょっと違う意味も含まれていた。各地区担当スカウトが集めてきた情報をもとに、数人のトップ役員が最終決断を下す。ここまでは他球団と同じだが、日本ハムはその最終選択を各スカウトにも知らせない年もあるという。だから、本当に1位指名が分からないスカウトもいる。とはいえ、これまでの日本ハムであれば、一貫して、その年のナンバー1を獲りに行った。その方針通りなら、今年は「ナンバー1=田中正義(22=創価大/右投右打)」だが、別のルートから“異常事態”も聞こえてきた。 「今年は想定外のこともあったので…」 想定外とは、左投手の戦力ダウンだ。とくに先発タイプの左投手が勝ち星を伸ばせず、緊急に補う必要があると判断された。よって、田中指名を見送る可能性も出てきたのだ。 日本ハムを代表する左投手といえば、吉川光夫。防御率4点台で7勝に終わった。新人の加藤貴之も7勝。救援陣には宮西、石井がいるが、この4人以外で10試合以上に登板した左投手はいない。ナンバー1の田中がほしい。しかし、将来性豊かな左投手を獲るとすれば、目が行くのは寺島成輝(18=履正社/左投左打)、高橋昂也(18=花咲徳栄/左投左打)であり、彼らは「田中競合」を避け、一本釣りもありうる他球団の1位候補だ。 将来のエース候補として、田中、寺島、高橋の三択だろうか。3人とも競合は覚悟しなければならない。『外れ1位候補』は新潟医療福祉大・笠原祥太郎(21=左投左打)、広島新庄高・堀瑞輝(18=左投左打)、地元北海道の古谷優人(17=左投左打)、社会人ならば、大阪ガス・土肥星也(21=左投左打)が考えられる。 土肥はオーバーハンドで、投球フォームも綺麗である。「速さ」ではなく、キレで勝負するタイプで、往年の川口和久氏(広島−巨人)を彷彿させる。但し、「急成長した投手」とのことで、実戦で好投したデータが少ないので判断が分かれる。開幕ローテーション入りはできないかもしれない。 ヤマハ・池田駿(24=左投左打)を評価するスカウトも多かった。スピード感のあるボールを投げており、スライダーを決め球にしていた。時折、緩いカーブ(チェンジアップ?)も織り交ぜてくるので、緩急でも勝負できる。しかし、某スカウトは「リリーフタイプじゃないか?」と話していた。ストレートの速い左のリリーバーなら、宮西がいる。左の救援投手は何人でもほしいところだが、日本ハムは戦力の重複を嫌う。他球団のスカウトの声になるが、「寺島は即戦力と見ていい」とのこと。寺島、高橋ともに将来性では甲乙付けがたい。即戦力。ナンバー1の田中を“放棄”してでも左の先発候補を指名するとしたら、寺島ではないだろうか。 今季143試合全てに出場した二塁手・田中賢介も35歳になる。二遊間の守れる次世代のスラッガーならば、白鴎大・大山悠輔(21=右投右打)が浮かぶ。身体能力の高い早稲田大・石井一成(22=右投左打)は「打てる遊撃手」だ。ショートには中島卓也がいるが、今季、主に三塁を守ったのはレアード。3年先を考えれば指名しておきたい逸材だ。また、陽岱鋼がFA権を行使するとしたら、強肩堅守の打てる外野手も獲っておかなければならない。専修大・森山恵佑(22=左投左打)は長打力が魅力と紹介されているが、元投手なので肩も強い。広い札幌ドームが本拠地なので、日本ハムの外野手は肩の強さが絶対条件となる。立教大・佐藤拓也(22=右投左打)は3拍子揃った逸材。173センチと小柄だが、長打力もある。高い放物線を描くのではなく、速い打球で外野手の間を抜いていた。ゴロヒットにしても、打球の速さは際立っていた。 初志貫徹で田中の入札に参加するか、それとも、左の先発投手を指名するか…。好投手は他球団もマークしている。投手補強では苦労させられそうだが、野手のほうは充実した補強ができそうである。
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スポーツ 2016年10月17日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND22 〈“新旧”リーダーの激突〉 尻すぼみに終わった世代闘争
1987年8月19日、東京・両国国技館。新日本プロレスNOWリーダー軍とNEWリーダー軍の5vs5イリミネーションマッチで凱歌を上げたのは、2人勝ち残りの完勝を収めたNEWリーダー軍だった。 だが、これをもって世代交代という者は皆無に等しかった…。 昭和のプロレス黄金期をけん引した新日本プロレス。しかし、さまざまなヒット企画を生み出したその一方では、数多の失敗も重ねてきた。 失敗の多くは先を考えない無計画性によるもので、アイスホッケーのマスクをかぶった海賊男などは、その典型である。 「フロリダ遠征中の武藤敬司に何か仕掛けようというときに、アントニオ猪木が『フロリダといえばカリブ海、カリブといえば海賊だろう』と言い出したのが始まりで、要は単なる思いつき。なんら将来の展望があったわけではなかった」(新日関係者) それでも創業者の意見を無下にはできない。 「言う通りにやってみろ」「やり方は任せる」と強引かつ無責任な難題を押し付けられて、困ったのが現場だった。 海賊男を誰が扮するのかすら決まっておらず、そもそも言い出しっぺの猪木が、最初に海賊姿となって武藤を襲撃したというのだから、それ以後にまともなアングルなど組みようがない。 '87年3月、練習生だったブラック・キャットが海賊男に扮した際には、猪木を手錠でコーナーにつなぐべきところを、誤って相手のマサ斎藤に手錠を掛けてしまうという大失態を犯し、あまりの意味不明な展開に激怒した観衆が暴動を起こす騒ぎとなっている。 では、思いつきのアングルがすべて悪いのかというと、そうでもないのがプロレスの奥深いところ。時にそれがモハメド・アリ戦や北朝鮮興行のように、歴史的な偉業となることもあるし、逆にしっかり戦略を立てた仕掛けが、あっさりとポシャることもある。 さて、大阪での暴動騒ぎから3カ月後、IWGPリーグ決勝戦で猪木がマサ斎藤を下したリング上で、長州力の呼び掛けに藤波辰巳(現・辰爾)、木村健吾、前田日明が応じたことから、新日マットにおける世代闘争が始まった。 「実はこれ、テレビ朝日が中継の目玉として企画したものでした。猪木の正規軍と長州の維新軍、そして前田のUWF軍による三つ巴の抗争では、視聴者に相互関係が伝わりにくいとの理由から、旧世代のNOWリーダーvs新世代のNEWリーダーという新たな構図を作り出したわけです」(スポーツ紙記者) しかし、これはなんら結果を残すことなく尻すぼみに終わる。失敗の原因は大きく二つある。 一つはこの時期のテレビ中継が、バラエティー色を前面に打ち出した『ギブUPまで待てない!!』へとリニューアルされたこと。 「プロレスを軽んじた演出に愛想を尽かしたファンは多く、視聴率が激減。これまでの金曜から火曜に放映日が替わったことの影響もあり、アングルのよしあし以前に、視聴者自体がいなくなってしまった」(同) そうしてもう一つは、選手たちのやる気の問題だ。 「そもそも総帥である猪木が世代闘争に乗り気ではなく、露骨になんで若い連中を引き立ててやる必要があるのか?という態度でした。長州や前田も自分がトップに立ちたいタイプで、共闘への意識が薄かった」(同) そんな中にあって、世代闘争のクライマックスとなるはずだった新旧世代の5vs5イリミネーションマッチが、要領を得ないものになってしまったのは、むしろ必然であったのかもしれない。 NEWリーダー軍は藤波辰巳、長州力、前田日明、木村健吾、スーパー・ストロング・マシンと順当な顔ぶれがそろったものの、NOWリーダー軍に名を連ねたのはアントニオ猪木、坂口征二、星野勘太郎、藤原喜明、武藤敬司という面々だった。 若手も若手の武藤が旧世代軍入りしたのは、もともと参加予定だったマサ斎藤が、直前にアメリカで出国不能になったからとの理由であった。しかし、現場的には「なんでもいいから売り出しておけ」との意識も、少なからずあっただろう。 また、そのいかつい顔付きから旧世代に並んで違和感のない藤原も、実年齢では長州と2歳しか違わず、むしろ新世代にふさわしかった。 試合経過は以下。長州(体固め)坂口猪木(卍固め)マシン藤原(膝十字固め)木村猪木(両者リングアウト)前田藤波(逆さ押さえ込み)藤原長州(体固め)星野藤波(原爆固め)武藤 「肝心かなめの猪木が中盤でリングアウトとなったのは、今後にストーリーをつなぐためとはいえあまりに安易で、もっと他にやりようはなかったのかという気にもなる。さらに、最後が藤波と武藤で決着というのでは、いったいどこが世代闘争なのか」(プロレスライター) 結局、一連の抗争はこれ以降も盛り上がることはなく、テレ朝は次の一手として『TPG(たけしプロレス軍団)』を打ち出し、さらに不評をかこつことになった。
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スポーツ 2016年10月17日 12時31分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(福岡ソフトバンク編)
ペナントレースの優勝は逃したが、戦力の層は厚い。選手のレベルも高い。2014年1位の松本裕樹(盛岡大付高)は今季一軍マウンドを踏み、15年1位の高橋純平(県岐阜商)もファームで7試合に登板した(2勝1敗)。順調な若手の成長に加え、武田翔太、中田賢一、バンデンハーク、東浜巨、千賀滉大、和田毅と先発スタッフも揃っている。そう考えると、今年のドラフトも『次世代』を意識した指名になるだろう。しかし、あら探しをすれば、2つの弱点を補う必要もある。一つは左投手が不足していること。二つ目はレギュラーを張る野手陣が「ベテランの域」に達したことだ。 次世代、左投手不足。このキーワードから浮上してくる1位指名候補は、寺島成輝(18=履正社/左投左打)、高橋昂也(18=花咲徳栄/左投左打)、堀瑞輝(18=広島新庄高/左投左打)、古谷優人(17=江陵高/左投左打)といった高校生左腕だ。 おそらく、寺島か、高橋で1位入札するものと思われる。あくまでも10月上旬での情報だが、1位入札の可能性がある高校生左腕は寺島と高橋。仮に寺島で入札し、二度目の入札となった場合、高橋も消えているだろう。『外れ1位』には大学生、社会人を加えた左腕投手も加わると思われる。まず大学生だが、ソフトバンクのスカウトが熱心に見ていた大学生左腕というと、笠原祥太郎(21=新潟医療福祉大/左投左打)だ。山本省吾スカウトがとくに熱心で、「タフで三振が取れる」「左の先発候補として…」と、視察の度に報道陣にそうリップサービスしていた。但し、笠原は4年秋リーグ戦で調子を落としている。今さら評価は変わらないと思うが、大阪ガス・土肥星也(21=左投左打)、ヤマハ・池田駿(24=左投左打)に対する「最終評価書と見比べてから」になるのではないだろうか。土肥、池田は社会人大会で救援としての実績も持つ。ソフトバンクの主な左のリリーバーは森福充彦、飯田優也。先発と救援、工藤公康監督がどちらを優先するかで『外れ1位』が決まるだろう。 また、地元福岡、九州出身のキーワードが加わるのなら、右投手ではあるが、山本由伸(18=都城高/右投右打)、濱地真澄(18=福岡大大濠高/右投右打)の指名も考えられる。間接情報だが、王貞治会長は工藤監督の育成手腕を高く評価しているという。「工藤監督に将来性豊かな高校生投手の教育を託す」の図式になるとすれば、濱地は魅力的だ。“玄人好みする投手フォーム”とも評されている。「脱力投法」で、ボールをリリースする瞬間にだけ力を加える。球速は140キロ台だが、手元で浮き上がるような伸びがあり、身長182センチと体格的にも恵まれている。山本も工藤監督好みと言えそうだ。一般論として、右投手は左足を踏み込んだときに「勢い」を得る。だが、山本の投球には「腰の回転」と「右足の蹴り」の力も加わる。下半身の使える投球フォームがすでにできている。工藤監督にしても、濱地、山本は「育ててみたい」と思える逸材だ。 地元大学生投手だと、高良一輝(22=九州産業大/右投右打)がいる。3年秋から4年春までは故障に泣かされたが、縦軌道のスライダーは空振りが取れる。ストレートとほぼ同じ球速で軌道が変わる。即戦力というと、田中正義(22=創価大/右投右打)、佐々木千隼(22=桜美林大/右投右打)、山岡泰輔(21=東京ガス/右投左打)ばかりが伝えられているが、高良も彼らに勝るとも劣らない力は持っている。3年秋から4年春の大事な時期を故障で投げていなかったせいもあるが、4年秋の復活マウンドには11球団スカウトが大挙し、ソフトバンク以外にも複数体制で視察した球団があった。故障個所とは、右肩。あとは、各スカウトが高良の回復具合をどう判断したか、だ。 秀岳館高の捕手・九鬼隆平(18=右投右打)も他球団に流出させたくない逸材。ファームには次世代を担える正捕手候補もいるが、打撃優先で獲るかもしれない。内野手では石井一成(22=早大/右投左打)、大山悠輔(21=白鴎大/右投右打)、外野手は佐藤拓也(22=立教大/右投左打)、森山恵佑(22=専修大/左投左打)が候補となる。野手の指名リストは他球団と変わらないだけに、投手優先の指名となればお目当ての選手は下位でも指名できないだろう。
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スポーツ 2016年10月16日 16時00分
中年ファンを取り込めないド派手演出「Bリーグ」の不安
国内男子プロバスケットボールの『Bリーグ』が開幕した(9月22日)。野球、サッカーに続いて、プロスポーツ興行としてやっていけるのかどうかが注目されている。 「開幕戦、開幕第2戦ともにチケットは完売。2戦目の観客数は開幕戦を上回る9000人強でした。ド派手な演出に観客は喜んでいましたし、グッズの売り上げも関係者の予想を大きく超え、すでに1000万円強を記録。順調な滑り出しです」(スポーツ紙記者) 仕掛け人はJリーグ初代チェアマンだった川淵三郎氏(79)である。内部分裂状態にあった国内バスケットボール界を『Bリーグ』にまとめ上げた功績は皆が認めるところだが、こんな声も聞かれた。 「開幕戦のテレビ視聴率があまりにも悪すぎる。5.3%(関東地区)ですよ」(テレビ誌記者) テレビ番組のコンテンツとして認められなければ、厳しい状況となるだろう。しかし、日本バスケット協会会長となった川淵氏は、演出とそれに驚く観客に満足したのか、「将来は週3回、年間80試合くらいやって選手を強化し、NBAに5人ぐらい送り込みたい。若い人にはウケたようだけど」と発言。 「将来の展望や夢を語るのはいい。しかし、『若い人にはウケたが…』と語る川淵氏もオジサン、否、80歳目前のオジイちゃんでしょう。しかも、Bリーグの今後についての質疑で『試合会場の体育館が…』とこちらが言ったら、『いえ、アリーナです』と。どっちでもいいじゃないか(笑)。無理に若者感を出そうとする雰囲気が、中年ファンを取り逃がす可能性がある」(同) プロ野球、サッカーと違い、バスケは屋内でのスポーツ興行となり雨天中止がない。その利点に加え、学校教育で取り入れられているため、中年世代もルールは分かっている。 「地方に行けば派手な演出ができない体育館ばかり。そんな中で、中年層にとって親近感ゼロの演出にしてしまえば先はない」(同) 試合内容より演出しか記憶に残らない興行に、明るい未来はあるのか。
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スポーツ 2016年10月16日 12時00分
歴代とは違う! 新日本でデビューした「タイガーマスクW」は新しい形のメディアミックス!
10月からテレビ朝日系列で放送中のテレビアニメ「タイガーマスクW」とメディアミックスする形で、プロレスラー版タイガーマスクWが10日に行われた新日本プロレス「KING OF PRO-WRESTRING」両国国技館大会でデビューし、遂にベールを脱いだ。 対戦相手は8日のアニメ放送でも次回予告に出て来たGWMの最恐レスラー、レッドデスマスク。当日のテレビ実況席には、タイガーマスク(東ナオト)役の声優、八代拓がゲスト出演し、タイガーマスクWのデビューに花を添えた。10・10両国大会は16時開始だったが、この試合は第0試合という位置づけで、15時30分に試合の紹介PVが場内に流されたのだが、既に8割方の席は埋まっており、タイガーマスクWに対する注目度の高さが伺える。これは当時謎のマスクマンだった初代タイガーマスクのデビュー時よりも、タイガーマスクWやレッドデスマスクに関する情報が伝わらなかったことで、プロレスファンの幻想を抱かせた部分が大きい。情報化社会になった現在では珍しい現象である。 紹介PVに続いて先に入場したレッドデスマスクは、歴代“プロレスラー”タイガーマスクのデビュー戦の対戦相手に比べると大柄。全身が真っ赤なコスチュームは、異彩を放っていた。そして、湘南乃風が歌う「行けタイガーマスク」に乗って、注目のタイガーマスクWが入場。マントを羽織り、コーナーポストに立って人差し指を立てるシーンは歴代タイガーマスクと同じ。しかし、マスクはアニメ版のタイガーマスクWのタイガーマスクに近い仕様になっていた。背格好は歴代のタイガーマスクより大きいが、ヘビー級という身体つきではない。 試合は、序盤からレッドデスマスクのパワーにタイガーマスクWが押され苦戦していたが、歴代のタイガーマスクに劣らないトリッキーな動きで形勢を逆転すると、プロレスラー版タイガーマスクの代名詞である空中殺法や、ジャーマンスープレックス、そして最後は“力強い”変形のタイガードライバーで、レッドデスマスクを葬った。試合後、インタビュールームには両選手とも現れずノーコメント。恐らく今後もコメントを出さないのではないだろうか。 この試合が第0試合で組まれた意味合いというのは、あくまでも新日本プロレス本体とは別枠という見方をすることができる。タイガーマスクWはあくまでもタイガーマスクWで、レッドデスマスクはあくまでもGWMのレッドデスマスクなのであって、他の誰でもないと考えたほうが分かりやすい。 アニメでタイガーマスクWというのは、タイガーマスクとタイガー・ザ・ダークという二人のレスラーのことを指しており、今回登場したのがタイガーマスクであるならば、タイガー・ザ・ダークの登場はどのタイミングになるのか? など、ファンはアニメ版の動向もチェックしていくことで、現実とアニメの双方で「タイガーマスクW」を見る楽しみが増えることになる。 このまま新日本プロレス本体の選手と絡まないとするならば、これは歴代タイガーマスクとは一線を画した新しいプロジェクトになり、テレビと新日本マットの相乗効果を生み、メディアミックスとして成功を収めることになるだろう。 11日にテレビ朝日で行われた記者会見では、タイガーマスクWが来年の1・4東京ドーム大会に参戦することが発表された。対戦相手はテレビアニメ「タイガーマスクW」を見ることで、分かってくる可能性が高い。ファンや関係者からは、デビュー戦の評価が上々だっただけに、今後の展開も期待ができそうだ。(どら増田)<新日Times VOL.39>
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スポーツ 2016年10月15日 16時00分
中日・森繁和新監督が側近スポーツ記者に打ち明けた複雑な胸中
「明日、名古屋に帰らないと行けないから」 東京中日スポーツが9月29日付の紙面で中日・森繁和監督代行(61)の新監督就任の記事を掲載した前日の28日、私は彼に電話を入れた。 森監督代行が巨人戦(東京ドーム)で上京しているので食事に誘ったのだ。いつもなら余裕をもって約束の連絡を入れるのだが、今回は中日の最終戦ということもあり、1日くらいは空いているかな?と思うと同時に、小笠原道大二軍監督の監督就任発表が遅れていたので、できればその理由も聞きたかった。 だが、「明日、名古屋に帰らないと…」の森氏の断りは、来季監督がすでに決まっていたわけだ。 翌日、私は「おめでとう。大変だけど頑張って」と激励した。しかし、監督に昇格した森氏の声は重かった。 「うん〜。ありがとう。分かった」 この重苦しさは、新監督就任の喜びとは程遠いものだった。 3年前、谷繁元信兼任監督が誕生した際、森氏は落合博満GMからヘッドコーチ就任を要請された。森氏は「落合なら連帯責任でも納得するが」と一度、要請を断っている。 「悪いようにはしない」 落合GMとの暗黙の了解でベッドコーチを引き受けた経緯がある。 もし落合GMの体調面がベストであれば、監督復帰があったかもしれないが、そうはならなかった。 落合GMと江川卓氏が親しいことは森氏から聞いていたので、江川氏が監督候補に挙がっていたことも事実だろう。また、小笠原二軍監督とは、巨人から移籍する時点で落合GMと「将来の監督候補」としての含みは持たせており、ある程度の青写真は出来上がっていた。 しかし、結果は森氏の監督就任−−。私は森氏と会食をする度に「監督をするべき。いや、してほしい」と言い続けてきた。 前述した激励の電話でも「私の希望が叶った」と付け加えた。 「うーん」 森中日が前途多難に思えてならない。(スポーツジャーナリスト・吉見健明)
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スポーツ 2016年10月14日 16時00分
巨人が人気挽回策でおねだり王子斎藤佑トレード獲得へ(2)
近年、水面下でその斎藤のトレード獲得を打診してきたセ球団がいくつかあった。日ハムは球団に持ち帰って検討こそしたものの、実現されなかった。 「日ハムはBOS(ベースボール・オペレーション・システム)という、戦力・経営の計算式でチームを編成しています。それだと、大卒のドラ1投手がプロ6年でたったの14勝しか上げていなければ、他の投手だったらとっくにクビ。斎藤が先発登板する試合はお客がそれなりに集まるので、経営面で貢献していると評価されて出し渋ったんです。もう、先発で通用しないことは本人も自覚していると思いますが」(球界関係者) 近年は中継ぎでの登板も多いが、そこでチームに貢献しているとは言えない。 さらに、これまで貢献してきた人気面でも後塵を拝する状況だ。 「このまま行けば、パ・リーグのMVPは大谷でしょう」(前出・ベテラン記者) その大谷は『打者』と『投手』の両方で観客増に貢献している。二刀流は、2人分のお客を呼べる選手となり、日ハムが「斎藤がいなくても、営業的には影響がない」と決断するのは時間の問題だ。 「斎藤はチームで孤立している感もあります。言うことを聞くのはトレーナーだけ。キャンプではそのトレーナーとキャッチボールをし、休日も一緒に外食していました。肩痛から復活させてくれたトレーナーを大事にするあまり、自分の殻に閉じこもってしまった。斎藤は速いストレートと、持ち球の変化球すべてで一流の軌道を習得しようとしている。理想が高すぎるんです。二流投手であることを自覚し、チームに貢献して生き残るんだとの考え方に改めなければダメ」(同) こんな情報も交錯している。来年3月、第4回WBCが開催される。日本は王座奪回を目指すが、ひそかに進められているのが、次期代表監督の人選だ。 「任期は第5回WBC大会まで。ただし、現時点では東京五輪を戦うチームの監督は切り離して人選を行います。最有力候補は前巨人監督の原辰徳氏です」(同) すでに原氏は代表チーム構想を語っているという。小久保裕紀代表監督は若手中心の選出を行った。この流れを継承するとともに、「各チームで伸び悩んでいる中堅選手も時には選び、飛躍のきっかけにしてやりたい」とのこと。原氏と栗山監督は親しい間柄だ。「伸び悩んでいる」と聞き、ピンと来るのが斎藤である。 「山口鉄也、マシソンを中心とした巨人中継ぎ陣は登板過多で劣化しています。斎藤に目を付けた巨人の構想は間違いではない」(前出・担当記者) 巨人で復活したとなれば、斎藤人気にも再び火が点く。「お客の呼べる選手」に飢えた巨人が動き出す?
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スポーツ 2016年10月14日 06時00分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(広島東洋編)
「エースナンバーが空いてるからね」 夏の甲子園大会の終盤、チーム関係者がそう語っていた。前田健太の背番号18を継承させるだけの逸材となれば、真っ先に浮かんでくるのが創価大・田中正義(22=右投右打)である。マエケンの前は佐々岡真司・現二軍コーチで、創成期を支えた長谷川良平氏の背番号でもあった。今年3月6日、春季リーグ戦前のオープン戦(練習試合)でのことだ。白武佳久スカウト部長が田中を視察した。時期的に見て、田中は“試運転”の登板ではあったが、同スカウト部長は報道陣に『田中評』を求められると、 「今の時期のプロなら(プロ選手が相手でも)、抑えられてしまう」 とまで言い切った。 「田中の欠点をあえて挙げるとすれば、カーブを投げるときだけ、腕の振りが鈍る。でも、フォーク、スライダーがあるから、1年目から2ケタは勝てると思う」(関係者) 今季はジョンソン、野村祐輔が最多勝争いを繰り広げたが、広島は投手陣の再整備を急いでいる。いつまでも黒田博樹に頼ってはいられない。今村猛の復活で中継ぎ陣も充実しているように見えるが、クローザーの中崎翔太に繋ぐ7、8回は、ジャクソン、ヘーゲンズの外国人投手が奮闘していた。また、主力先発陣のなかで、左投手はジョンソンだけ。投手強化が連覇のカギともなりそうだが、今年の広島は2巡目の指名はいちばん最後となる。社会人、大学生の有名どころの投手が残っていない可能性もあり、創志学園高・高田萌生(18=右投右打)、都城高・山本由伸(18=右投右打)、お膝元の広島新庄高・堀瑞輝(18=左投左打)、福岡大大濠・濱地真澄(18=右投右打)、松山聖陵・アドゥワ誠(18=右投右打)の高校生投手の指名も考えられる。 高田については「手元でボールが伸びるので、対戦打者はスピードガン以上の速さを感じるはず」とし、制球力の高さから「一軍昇格までさほど時間が掛からない」と評価しているという。アドゥワは身体能力が高い。「全身がバネ」と評するスカウトも多かったが、「体が細い。下半身を鍛え上げてから」と“慎重論”も聞かれた。 敦賀気比高・山崎颯一郎(18=右投右打)、東邦高・藤嶋健人(18=右投右打)も指名リストに名前があるという。山崎はストレートがそれほど速くない。しかし、すでに緩急のピッチングができている。藤嶋は「打者」として評価する球団が多かった。巨人、楽天、DeNAがとくにそうで、阪神は「もうしばらく見てから」と含みのある言い方。本人も「(打者か、投手か)迷っている」と話していたが、プロ志願届を提出した9月16日には「ピッチャーで!」と言い切った。投手として評価していたのは、広島と日本ハムだ。 広島の川端順編成部長は夏の甲子園予選を視察した際、「初速と終速の差がない。(調子が)悪いなりにもピッチングができていた」とのコメントを残している。広島には重量感のあるストレートを投げられる投手が少ない。日本ハムの2巡目の指名順番は11番目。こちらは「2位指名で投手か、田中賢介の後継者になりうる内野手を考えている」との情報があるが、左投手の指名を優先させるとも聞いている。2巡目指名で最後の12番目となる広島は、3巡目で最初の指名ができる。「2巡目で別の投手」、続けて「3巡目で藤嶋」の流れになるのだろうか。もっとも、4巡目は下位チームからなので、広島に順番が帰ってくるまで残っていないと思うが…。 日本ハムの1位入札も田中正義。指名リストがけっこう被っており、広島は日ハムとの心理戦となる。 古賀優大(18=明徳義塾高/右投右打)も熱心に見ていた。古賀は高校屈指の捕手で、その守備能力は九鬼隆平(18=秀岳館高/右投右打)に勝るとも劣らないものがある。だが、打撃力は九鬼のほうが上。今季、主にマスクを被ってきた石原、會澤の年齢を考えると、次世代の正捕手候補はやはり必要だ。亜細亜大・宗接唯人(22=右投右打)は打撃力も高い。「打てる捕手」はもう一人いる。NTT西日本・大城卓三(23=右投左打)は都市対抗で山岡泰輔(東京ガス)に打ち勝っている。大舞台も経験しているので、一軍戦力になるまでさほど時間は掛からないだろう。
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スポーツ 2016年10月13日 17時00分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(阪神編)
その年のナンバー1を狙う。金本体制になって、阪神はドラフトの方針もそう変えている。創価大・田中正義(22=右投右打)で行くと見てまず間違いないだろう。地元大阪の履正社・寺島成輝(18=左投左打)に対する評価も高い。今季、岩貞祐太が頭角を表したが、能見篤史はすでに37歳。32歳の岩田稔は不振に陥り、岩崎優(25)はわずか3勝。左の先発投手を補充しておきたい事情も重なって、高校ナンバー1左腕に未練を持つ気持ちも分からなくはないが、阪神の田中に対する熱意は相当なものがある。 田中は春季リーグを右肩痛で泣かされた。復帰登板は秋季戦初戦だったが(9月10日)、正確には8月21日の練習試合でも投げている。その“試運転登板”に、阪神は和田豊シニアアドバイザーを始め、5人のスカウト体制で視察している。今年正月のグラウンド開きにも阪神スカウトは駆けつけた。田中側にもその熱意は届いているはずだ。田中入札となれば、外れ1位の準備もしておかなければならない。東京ガス・山岡泰輔(21=右投左打)、明大・柳裕也(22=右投右打)、桜美林大・佐々木千隼(22=右投右打)、立正大・黒木優太(22=右投左打)、作新学院・今井達也(18=右投右打)、横浜・藤平尚真(18=右投右打)は残っていないと見たほうがいい。他球団との駆け引きになるが、1位指名を投手にこだわるとしたら、神奈川大・濱口遥大(21=左投左打)、創志学園高・高田萌生(18=右投右打)が予想される。阪神関係者によれば、「高校生右腕なら、今井、藤平、高田」と見ているそうだ。 近畿大・畠世周(22=右投左打)もいい。140キロ後半のストレートをテンポよく投げ込む。4年春のリーグ戦では1勝しか挙げていないが、78奪三振をマークしている。打線の援護に恵まれなかったようだが、本人は「プロ入り後」を意識してのピッチングも行っていた。まず、関西学生野球秋季リーグ戦初戦(9月3日)、畠は9回のマウンドで2点リードを守れなかった。「ストレートを過信しすぎた」が試合後の本人談だが、近畿大の田中秀昌監督は「プロに行くんだったら、(ストレートで)ねじ伏せないと…」と苦笑いしていた。同試合を視察したプロ野球スカウトによれば、9回のマウンドで畠が首を振るシーンは見られなかったという。つまり、捕手、ベンチともに「ストレート勝負」を選択したというわけだ。畠自身も自分のストレート勝負でどこまで通用するのか、試してみたかったのではないだろうか。右肘に遊離軟骨を抱えているとも聞くが、手術の時期を見極めている状態。某スカウトによれば、「右肘は軽傷。最後の大学生活でアピールするため、あえて手術しなかったようだ。指名を待って、球団側とメスを入れる相談をするのだろう」とのこと。本来ならば上位に消える逸材だが、遊離軟骨で畠が下位でも残っているかもしれない。 九州産業大・高良一輝(22=右投右打)も“指名後”を意識しているようだ。秋季リーグ戦で途中降板する試合もあった。ストレート、フォーク、カーブ、スライダーなど持ち球全てで空振りの取れる“平均点の高さ”を見せつけており、一般論として、大学生投手は4年春、秋でアピールして指名順位を上げようとする。しかし、高良は違う。途中降板の理由は「右肩の張り」とのことだが、こちらも軽傷中の軽傷であり、無理をさせる時期ではないと周囲が配慮したようだ。お膝元のソフトバンクも高評価していたが、阪神スカウトも長く追い掛けてきた投手の一人である。 「故・中村勝広GMが二重丸を付けた投手の一人です。低めに威力のあるストレートを投げることができ、走者を得点圏に背負ってからギアを入れ直すタイプ。それまでは7割程度の力で投げており、先発向きの右腕」(関係者) 故人がホレ込んだ投手がもう一人いる。慶應大・加藤拓也(22=右投右打)だ。体重90?のゴッツイ体から放たれる剛速球に、故人は「呉昇桓に似ている」と称賛し、3年前、有原航平(現日ハム)を視察した際に「今すぐ連れて行きたい」とまで話していたそうだ。 田中の抽選に失敗した後、「野手補強」に切り換えるのなら、鳥谷敬の後継者となりうる左打ちの内野手だろう。吉川尚輝(21=中京学院大)、京田陽太(22=日大)はどのチームも高く評価している。今年6月、和田SAが直接視察し、「(広島の)菊池がショートを守っているみたい」と吉川を絶賛しており、長打力もある早大・石井一成(右投左打)も候補とされている。 神戸学院大の遊撃手・河本光平(右投左打)もいる。他球団スカウトの言葉だが、「守っていて、一歩目が早い」とのこと。守備能力の高い俊足選手で、日本ハム、オリックスも一目置いているという。河本は主将も務めている。昨年、金本知憲監督は高山俊の指名に成功しても、「欲しい!」とお願いし、板山祐太郎を下位で指名した。同じ右投左打ちの外野手で高山とタイプも重なるが、金本体制では「欲しい選手は獲る」の方針。上位で吉川、京田らの指名に成功したとしても、キャプテンシーを持つ河本の指名は十分にあり得る。
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