スポーツ
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スポーツ 2016年11月30日 16時00分
阪神vsオリックス FA糸井嘉男を巡るナニワ抗争勃発!
「大筋で合意した」−−。 11月18日、阪神内部からFA市場の目玉、オリックス糸井嘉男外野手(35)の事実上の獲得宣言が聞かれた。確かに、糸井の阪神入りは既成路線のように伝えられていた。その場にいた報道陣も「やっぱり」と口走ったそうだが、糸井争奪戦の真の勝者は、本当に金本阪神なのだろうか。 「夏の甲子園大会後の8月27日、阪神はドラフト候補を検討する編成会議を開きました。その席上で金本知憲監督(48)が糸井獲得を自ら申し出て、そこから動き始めました」(関係者) だが、「このままでは引き下がれない」と、オリックス側も人的補償という切り札を使って“報復”に出る。 「糸井がFA宣言の手続き書類を提出したのは11月7日。その3日前、オリックスは阪神が来季の契約を結ばないと発表したゴメスに対し『興味がある』と“宣戦布告”をしています」(同) オリックス側も糸井の背後に阪神の影がチラついていたのは分かっていた。ゴメスは今季こそ打率2割5分台だが、阪神にとって糸井獲得に失敗したときの“保険”だった。その保険を先に潰そうと、金本監督へ宣戦布告したのである。 「23日にオリックスはファン感謝デーを開催しました。過去、退団する選手はファン感謝デーか、球団納会(11月末)までは移籍表明を控えてきました」(ベテラン記者) いよいよ、オリックスの逆襲が始まるようだ。 「人的補償を行使する予定なので、阪神は28人までガードするプロテクト名簿を作成しなければなりません」(同) そのプロテクト名簿の作成が難儀なのだ。一般論として、28人には、まず「同年の一軍ベンチ入りメンバー」が入るという。一軍戦の出場登録メンバーは25人。そこには先発ローテーション投手はほぼ入っていないので、プラス3〜4人。また「前年のドラフト上位指名選手」や「期待の若手」は奪われたくないので、約10人をさらに追加する。この時点で名簿入りメンバーは約40人となり、10人強を振るい落とすことになる。 「相手球団の補強ポイントを考え、守備位置的にその対象外となる選手は外します。『高額年俸のベテランには手を出さないだろう』という通念もあるようです。読み違えたら、一大事ですが」(前出・関係者) オリックスの補強ポイントは外野手と言われている。阪神の主な外野手は、福留孝介、高山俊、大和、横田慎太郎、江越大賀、中谷将大、板山祐太郎、伊藤隼太など。他選手との兼ね合いで外す可能性があるのは、推定年俸2億円と言われる福留孝介(39)だろう。 「他のベテランで高額年俸という同じ発想で、プロテクト名簿から『外す』と考えられるのは、鳥谷、西岡、能見かな」(在阪記者) 鳥谷敬(35)は推定年俸4億円。'14年オフに5年契約を結んでおり、あと3年残している。西岡剛(32)は推定1億800万円、能見篤史(37)は推定1億4000万円。「高額年俸のベテランを外す」の通念は、「現役生活が長くないので、手を出さないだろう」という発想によるもの。ベテランを外せば、その分、若手を名簿入りさせられる。選ぶオリックスにしても、ロートル選手より若手がいいと考えるはず。しかし…。 「オリックスは、糸井を獲られたままでは怒りが収まりません。今回は『やられたら、やり返す』の発想です。鳥谷、福留、能見がリストから漏れていたら獲りますよ」(前出・関係者) 『12球団別総年俸』(外国人選手を除く)を見ると、オリックスはソフトバンク、巨人、阪神に次いで4位。今季は22億円強を払っており、鳥谷の4億円も手が出せない球団ではないのだ。 「オリックスが阪神のベテランに目を付けた理由は、報復だけではありません。仮に鳥谷を獲れば、オフの野球報道の主役になれる。春季キャンプでチームの露出が高まり、観客動員アップにも繋がります。阪神がベテランをプロテクトしてきたら、有望な若手を一本釣りするだけ。くすぶっている今成亮太あたりが危ないという話も聞こえてきます」(同) 鳥谷は今季、高山に抜かれるまでチームトップのグッズ販売数を誇っていた。オリックスでの新グッズが出れば、鳥谷を応援してきた関西のファンが「買い直す」ため、年俸分は簡単に回収できるだろう。まして、糸井にも今季推定2億8000万円を払っている。人的補償を求めても、その40%を阪神から回収できるルールにもなっている。 「'11年1月、阪神はFAで小林宏之を獲りましたが、千葉ロッテに人的補償を行使され、編成員に春季キャンプを物色され、オドオドした苦い経験もある」(同) その経験をまた繰り返すのだろうか。 ちなみに、阪神はオリックスから過去に4人をFAで獲得している。石嶺和彦、山沖之彦、星野伸之、日高剛。だが、その全員が活躍していない。オリックスも他球団のお古の助っ人を何度も獲得してきたが、貢献度は低い。 糸井獲得後に始まるナニワ抗争は“共倒れ”に終わるかもしれない。
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スポーツ 2016年11月30日 11時00分
検証1「トラの糸井はセ・リーグ盗塁王になれるのか?」
糸井嘉男外野手は本当にトラの救世主になってくれるのだろうか。2016年の成績は打率3割6厘、本塁打17、打点70、盗塁53。球界史上最年長となる35歳での盗塁王のタイトル獲得は「素晴らしい」のひと言に尽きる。阪神も年齢を感じさせない脚力を見て、4年の長期契約を提示したのだが、「セ・リーグで盗塁王のタイトルが獲れるのか?」「リーグを跨いでの2年連続タイトル奪取は?」と聞かれれば、厳しいと言わざるを得ない。 2016年、阪神の総盗塁数は59。リーグワーストであり、チーム全体で糸井と同じくらいしか走っていないことになる。「59+糸井の53」という、単純な計算をすれば、計112となって、リーグトップの広島の118とほぼ同数の盗塁数。しかし、そう簡単には走れそうもないのだ。 「甲子園の土のグラウンドですからね」 ライバル球団のスコアラーがそう言う。 甲子園球場のグラウンド整備は日本一とも称されている。土の性質、きめ細やかな整備は説明するまでもないが、盗塁を量産するスピードプレーヤーにとっては「走りにくいグラウンド」ともなるようだ。 セ・リーグとパ・リーグの両方を経験したプロ野球解説者によれば、甲子園の内野フィールドは「柔らかい」と言う。そのため、人工芝の他球場に感覚が慣れてしまうと、地面を蹴る力が伝わらないような違和感を覚えるそうだ。この「違和感」は、今日、交流戦で勝ち越しているパ・リーグ各球団からも出ている。糸井は日本ハム、オリックスを渡り歩いたが、土のグラウンド球場を本拠地とするのは初めて。交流戦で甲子園の感覚は体験しているはずだが、セの対戦チームは「盗塁の量産は難しい」と見ている。 もっとも、野村・星野・岡田時代に逆上れば、阪神には5年連続盗塁王の赤星憲広(現野球評論家)がいた。反論材料としては十分すぎる根拠ではあるが、当時を知る関係者が興味深い話を教えてくれた。 「星野(仙一)監督で優勝した03年は、主に『2番赤星、3番金本』でした。当時の金本監督は赤星に『初球はオマエにやる。でも2球目からは打ちにいくからな』と伝えていました。要するに、初球はホームランボールでも見送る。『走るんだったら初球で』という意味です。1球しかチャンスがない、その緊張感が赤星を成長させたんです」 オリックスでの糸井は「好きに走っていい」と言われていた。来季36歳となる糸井は、成長過程にあった当時の赤星とは異なる。金本監督も「好きに走っていい」と伝えるのなら、糸井の次を打つバッターは“盗塁サポート”でストライクを見送るリスクを背負うことになるが…。 「いや、糸井の盗塁が相手バッテリーへのプレッシャーとなり、次打者に甘いボールが行くはず」(前出・プロ野球解説者) 一部報道によれば、金本監督は『2番センター』で糸井を使うという。阪神の命運は、3番を託されるバッターが糸井とどんな申し合わせをするのかに掛かっているようだ。
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スポーツ 2016年11月29日 17時00分
「トラの糸井は若手の手本になれる」は本当か?
糸井嘉男外野手がタテジマのユニフォームに袖を通した(11月25日)。史上最年長の35歳で盗塁王のタイトルを獲得した“超人”に相応しく、推定年俸は破格の4年総額18億円。金本知憲監督(48)は「若手の手本にもなってくれる」と、交渉中にも語っていた相乗効果論を改めて口にした。 「どちらかといえば、日本ハム時代から『いじられキャラ』。若手を引っ張っていくタイプではない」(プロ野球解説者) 独特の発想、コメントからも「宇宙人」のニックネームも付けられている。「サインを覚えられない」「野球のルールを完全に把握していない」など、「本当かよ!?」と聞き返したくなるような話もある。しかし、若手を引っ張っていく「アニキタイプではない」とする証言は本当のようだ。では、金本監督は何を持って「若手の手本」と言ったのだろうか。 パ・リーグ球団のスコアラーが35歳で獲得した盗塁王のタイトルを指して、こう言う。 「今季の糸井は去年までと明らかに違います。本当は物凄い研究家なのかもしれません」 糸井は今季の盗塁企画数は70。成功率7割5分7厘、53個でタイトルを獲得した。成功率だけでいえば、糸井よりも優れた数字を残した選手はたくさんいる。 「基本的に糸井が出塁すると、オリックスベンチは『好きに走っていい』と伝えていたようです。それは昨年も一昨年も同じですが…」(前出・同) 今季の糸井は違った。「考えてから」、走っていたのだ。同スコアラーによれば、糸井が盗塁を試みたときの約80パーセントが「相手バッテリーが変化球を投げたケース」だったという。相手投手がストレートではなく、変化球を投げたときは捕手のスローイングが遅くなる。左ヒザの故障が癒えたおかげもあるだろうが、糸井は相手バッテリーの配球パターンを研究し、考えてから走っていたのだ。 「糸井は打席に入るとき、そして、一塁ベースに到達した後、三塁コーチャーのほうをチラ見します。オリックスベンチが相手バッテリーの配球を教えていたとしたら、『サインが分からない説』はウソであり、自らが考えていたとすれば、研究熱心な選手だと言えます」(前出・同) 絶不調に終わった昨季、オリックス戦を取材したが、糸井は球場に一番乗りし、早出特打ちを行っていた。スタッフに聞くと、「移籍以来(13年)、ずっと続けていたルーティン」だと教えてくれた。素質と努力…。 35歳で盗塁王を獲得できた要因は、身体能力だけではない。「素質と努力」に「研究」が加わったのだ。 奇しくも、盗塁王のタイトルを分け合った埼玉西武・金子侑司も同企画数、同成功率だった。だが、金子は129試合の出場で、糸井は全試合出場。データを確認したら、金子は残り1試合を残して怪我で登録を抹消され、この9月27日時点で、糸井は「残り3試合」となっていた。糸井の単独タイトルが濃厚と思われたが、どういうわけか、この3試合で糸井は一度も盗塁を試みていない。ライバル不在時の抜き打ちを心苦しく思ったのだろうか。だとすれば、男気のある選手ともいえそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2016年11月29日 12時00分
プロ野球・納会の席で囁かれる『来春衝突』説
『全面衝突』となるのは、来年3月か…。 東北楽天ゴールデンイーグルスの三木谷浩史オーナーが“外国人枠の完全撤廃”論を訴えたのは、11月14日に逆上る。オーナー会議において「私たちがやっているのはアマチュアではなく、プロの興行。最高のプレーを見せるのがミッション。そうであるなら、日本人でなければという理由がない」との持論を展開した。 この会議の様子を知る他球団のスタッフがこう言う。 「前回9月のオーナー会議にも三木谷オーナーは出席しています。氏の出席は約3年ぶりです。ずっと代理出席者を立てていたので、何か訴えたいことがあるとは思っていましたが。他球団の反応? 三木谷オーナーはJリーグ神戸のオーナーでもあるので、サッカーの外国人に関して質問が出ました。Jリーグもその方向に向かっているとし、諸外国のサッカーリーグでは外国人枠を撤廃して盛況だったと回答していました」 この意見に対し、強力に反対した他オーナーはいなかったそうだが、賛同する球団もなかった。議論は盛り上がらず、オーナー会議は終了。“様子見”といったところだろうか。 「元ヤクルトの古田敦也氏が選手会長だった時代、オーナー会議で外国人枠について話し合ったことがありました。当時は人数枠を拡大する意見も複数球団から出て、今日の『外国人選手の支配下登録に制限なし。一軍出場は4人まで』と決まりました。後になって、選手会はこれに反対する意見をオーナー側に届けたはず」(球界関係者) 当時、「野手2人、投手2人の4人まで」だった一軍出場登録を「双方2人ずつ、あるいは一方を3人まで」に改めたのだが、選手会は「日本人選手の出場機会を少なくしてしまう」と訴えた。選手会のホームページでは、この考え方は今も変わっていない。 「選手会会長は楽天の嶋基宏選手ですよ。三木谷オーナーの改定案を否定させるんですかね?」(ベテラン記者) プロ野球チームの納会は11月下旬。納会の席では来シーズンの話も出る。「来年3月のWBCでは頂点奪還を」との声も各方面から聞かれたが、同時にこんな懸念が…。 「WBC決勝戦は3月22日。来季のペナントレース開幕戦は同31日です。日本がWBC決勝戦まで進出すれば、選手たちはハードスケジュールとなり、登板した投手は開幕カードを投げられなくなるかもしれない。選手会は開幕日を4月にしてくれと訴えましたが、NPBはそれを聞き入れませんでした」(前出・関係者) 前回大会では「出る、出ない」で選手会とNPB事務局がモメた。最終的に選手会が折れたが、大リーグ機構と米選手会ばかりが儲かる図式に改善を訴え、その主張もやはり変えていないという。WBCの運営に関する改善論が再提議され、ペナントレースの日程問題に対する不満も同時にぶつけられたら…。 「11月オーナー会議で出た外国人枠撤廃論ですが、『三木谷さんが選手会を逆撫でするようなことを言い出したゾ』と思った関係者も少なくありません」(前出・同) ストーブリーグの話題に、「対選手会」も加わりそうだ。
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スポーツ 2016年11月28日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND28 〈壮絶な遺恨抗争の序章〉 橋本vs小川“初対決への裏事情”
柔道世界選手権を三連覇した小川直也が、フリー格闘家への転向を発表した。東京ドームのメインイベントで、相手はIWGP王者の“破壊王”橋本真也という破格のデビュー戦。後々まで繰り広げられる両者の抗争の幕開けだった。 1997年4月12日、新日本プロレスの東京ドーム大会。最初に発表されたメインカードは、橋本真也vsケン・ウェイン・シャムロックの異種格闘技戦であった。 シャムロックはパンクラスで船木誠勝らを下し、同団体の初代王者にもなった外国人エース。また、この頃はアメリカで勢力拡大中だったUFCにおいて、ホイス・グレイシーと引き分けるなどトップ格闘家の1人として名を馳せていた。 一方、橋本はちょうど1年前の東京ドーム大会で高田延彦を破り、IWGP王座を獲得してからは団体トップに君臨していた。 「もし、この両者が闘っていたなら、新日のリングだけに“橋本の勝ち”とみるのが妥当でしょう。そうして勝った橋本が、以降、異種格闘技路線に進むという道もあり得ました。ただ橋本は、かつてボクシング上がりのトニー・ホームに敗れたように、従来のプロレスと異なる初顔相手だとモロいところがある。そのため、負けたときには新日正規軍vsシャムロック率いる格闘家軍団の抗争勃発という展開もあったかもしれません」(プロレスライター) しかし、この一戦は結果的に幻と終わる。 「シャムロックが格闘技にこだわったため、新日を拒絶したとの観測もありましたが、その後は“世界一危険な男”としてWWFに参戦している。結局はファイトマネーなどの待遇の差で、新日よりもWWFを選んだというだけでした」(同) ともあれメインカードに穴が開き、それを埋めるため急きょ抜擢されたのが、同日に長州力とのタッグでプロレスデビューを予定していた小川直也だった。 「最初に小川の名を挙げたのは、明治大学の先輩にあたる坂口征二(当時の新日社長)です。中継するテレビ朝日も“小川なら高視聴率が期待できる”とこれに同調して、話はトントン拍子に進みました」(新日関係者) 外敵として新日本隊に挑むことになった小川は、長州のもとでプロレス修行を積むわけにいかない。そこで、小川の師匠役を任されたのがアントニオ猪木だった。 先の参院選に落選してからは、プロレス引退までの日を数えるばかりだった猪木も、突如、天から降ってきた“オモチャ”には大喜び。 格闘技の指南役として、修斗を主宰していた初代タイガーマスクこと佐山聡を呼び戻し、練習パートナーにも元レスリング全日本王者の藤田和之を配する豪華布陣で、猪木&小川の全国合宿行脚が始まった。 「ちなみに、このとき練習場として使ったのは、猪木のスポンサーだった佐川急便が各地に所有する保養施設でした。佐川問題が選挙で落選した大きな要因だったのに、本当に懲りない人ですよね」(スポーツ紙記者) だが、こうした流れにただ1人、反発した男がいた。対戦相手となる橋本真也である。 「小川の“柔道世界一”のネームバリューは重々承知しながらも、プロレス界では一枚看板のIWGP王者としてのプライドがある。橋本にしてみればプロレスでは素人の小川と、試合が組まれることだけでも不本意なのに、そんな小川を主役とする流れが描かれていることは、到底承服できるものではありませんでした。何しろ橋本の付き人だった藤田まで小川に付けるという、会社挙げての肩の入れようでしたから」(同) そのため橋本は一時、故郷の岐阜県に“合宿”と称して引きこもってしまった。それでも関係者の懸命の説得により、どうにか試合は実現。橋本はそれまでの不満をぶつけるかのごとく、柔道着をまとった小川に重爆キックを連発した。 のちに“暴走王”スタイルを確立する小川も、まだ当時はもっさりとした体形。腕十字や三角絞めなどで反撃を試みるが、橋本はこれをロープに逃れると、さらに蹴りを畳み掛け、一方的に追い込んでいく。 そうして、ついにバックドロップで小川をとらえると、仕上げのDDTへ。だが、そこにカウンターでSTO(スペース・トルネード・オガワ)が炸裂する。 大外刈りの体勢から相手に全体重をあずけ、そのまま頭部をマットにたたきつけるという、合宿行脚の中で開発された必殺技である。 小川は、前後不覚でヨロヨロと起き上がる橋本の背後に忍び寄ると、スリーパーホールドでがっちりと固め、見事にデビュー戦を白星で飾ったのだった。 それでも、負けたとはいえ橋本は、プロレスの凄味を見せつけて、1カ月後の再戦では小川を失神KOに下す圧勝。自尊心を保ちたい橋本と、鮮烈デビューを飾りたい小川、双方の顔が立つ大団円を迎えた。 このときはまだ、両者の壮絶な抗争が続くとは誰も思っていなかった。
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スポーツ 2016年11月27日 16時00分
福原愛夫婦が収入格差を解消する“共同銀行口座”作成
夫婦初の共同作業はケーキカットではなく、CM共演か。卓球の五輪2大会連続メダリストで新婚の福原愛(28)が、アサヒビールのお歳暮CMに出演。毎年恒例のパターンだが、目新しいのは夫婦共演であることだ。夫で台湾卓球代表の江宏傑とともにビールの詰め合わせを持ってニッコリ微笑む姿が、11月10日からオンエアされている。 「アサヒビールはプロ野球WBCの日本代表を応援するなど、スポーツ界にも食い込んでいる企業です。別バージョンではレスリング吉田沙保里選手が母親と出演しており、今年はリオ五輪で話題になった選手を起用する方向で動いていたようです」(スポーツ紙記者) 欧州リーグに参戦中だった江選手は、CM撮影のために緊急来日したという。「収録は順調だった」(関係者)とのことだが、気になるのはCM出演料。交際発覚当初から約25倍もの年収格差があることは、本誌既報通り。正式な出演料は公表されていないが、「福原クラスなら少なく見積もっても3000万円以下ということはない。夫婦共演の話題性も加味して5000万円では?」(大手広告代理店)と予想されている。 「夫妻はこういった仕事に備えて、夫婦共同名義の口座を開いていたようです。マネジメント会社を通しての支払いとなりますが、最終的にCM出演料はその口座に振り込まれることになりそうです」(関係者) これで2人の年収格差も縮まるのだろうか? 「江は控えめなイケメンで、好感を持つ日本の卓球関係者も多い。今回のCM出演を機に、日本で人気が出るのでは? 彼は合作銀行卓球隊というチームに所属する“銀行マン”で、現在はドイツに生活の拠点を置いている。ヨーロッパ情勢にも詳しいはずだし、コメンテーターも務まりそう」(同) 日本語はまだ勉強中なので、しばらくは“夫婦共演”が条件という。今回のCM共演が年収格差を縮める契機になればいいが、一方で、銀行マンである夫の財テクで愛ちゃんがセレブ生活を目論んでいるという“したたかな噂”も…。
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スポーツ 2016年11月27日 12時00分
仏ってる! IWGPタッグ戦線復帰へテンコジが価値ある公式戦3連勝!
新日本プロレス毎年恒例、タッグの祭典「ワールドタッグリーグ2016」が開幕した。今年は全16チームが参加し、AブロックとBブロックに分かれて激戦を繰り広げている。 スタートダッシュに成功したのは、天山広吉&小島聡のテンコジだった。Aブロックに入っているテンコジは、開幕戦の11・18後楽園大会で、いきなりIWGPタッグ王者組のタマ・トンガ&タンガ・ロアを破ると、続く11・20高崎大会で内藤哲也&ルーシュを、11・23愛知大会で棚橋弘至&ジュース・ロビンソンを破り、開幕から無傷の3連勝を飾っている。 「いまの内藤。“神ってる”っていう言葉。おまえにピッタリな言葉だよ。本当にすべてにおいて神がかってるよ。だけどさ! テンコジは悪いけど、そこをもうちょっと上のほうに行ってるんだ。俺の言葉で言えば、“仏ってる”って言うんだ。な? 神ってるより、もうちょっとだけ上なんだ。25年やってきて、俺と天山はもう悟りを開いちまったんだ。慈悲深い、悟りを開いたこのタッグチーム。デビューして25年。そして、テンコジとして組み始めてたぶん18年ぐらいになるんだ。途中別れても、またくっついて。こうやって腐れ縁みたいに、毎日のように一緒にいる。こんなことがいまの内藤にできるのか?」 11・20高崎大会の試合後、小島は内藤に対して思いの丈を一気にまくし立てた。天山もリング上で「内藤よ! トランキーロやな」と挑発。これに対して内藤は「テンコジに負けたことは素直に悔しい」と珍しく悔しさを露わにした。内藤はパートナーをXと発表し、開幕戦でロス・インゴベルナブレスのオリジナルメンバーである、メキシコCMLLの大物ルーシュをパートナーとして招聘。棚橋&ロビンソン相手に完勝した後だっただけに、2戦目にしてベテランのテンコジに足を引っ張られたのは想定外だったのではないだろうか。 11・23愛知大会で棚橋&ロビンソンを破った後には「何で勝てているのかわからない」と小島がコメントしていたが、今年の参加チームに限らず、新日本プロレスの歴史を振り返っても、テンコジはタッグとして最長のキャリアを誇っている。小島の言葉を借りるなら「仏」の域に達していてもおかしくない。 この記事を執筆している時点で、公式戦はまだ残り4試合残しており、3連勝からの4連敗という可能性も考えられるが、開幕戦で現IWGPタッグ王者組を破った事実は残る。過去、同王座を5回戴冠という最多記録を持っているテンコジだが、2013年11月、K・E・S・(ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.)に王座を明け渡したのを最後にIWGPタッグ戦線からは遠ざかっている。その間、NWA世界タッグ王座は奪取しているが、テンコジの代名詞といえばIWGPタッグ王座である。 「仏ってる」今なら6度目の戴冠も夢ではないはずだ。テンコジにとっては久々に訪れたIWGPタッグ戦線復帰のチャンスを逃さないでほしい。(どら増田)【新日Times VOL.45】
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スポーツ 2016年11月25日 16時00分
密着! プロ野球トライアウト 戦力外通告を受けた男たち(2)
その新垣と同い年の久保裕也(前DeNA)は2組目で投げたが、報道陣の前に現れたのは、かなり時間が経過してからだった。 当たり前だが、リップサービスしてくれる選手ばかりではない。別ルートからコッソリ帰る選手も過去にはいた。久保が投げ終えて2時間近く経過。「ひょっとしたら?」の声も出始めていた。久保はDeNAのチームメイト・萬谷康平が投げ終わるまでベンチで待機し、他選手にエールを送り続けていたのだ。 「萬谷もキャッチボールとかをやってもらったし。来年また一緒に、皆で野球ができたら…」 巨人時代は主に救援として活躍。そんな久保の人柄をさらに印象づけるように、球場控室には元同僚の長野久義が見守っていた。 「激励のメールとかももらった。自分の出番の後、(巨人の)坂本(勇人)にメールして、『カトケン(加藤健=前巨人)に打たれちゃった』って教えたら、笑ってました」 同日夜、坂本やDeNAの筒香嘉智らは侍ジャパンのユニホームを着て、国際試合を戦った。このままでは終われないとの思いは、当然強く持っていたはずだ。 「(実戦形式の登板は)久しぶりなんで緊張して、思い切ってやろうと思ったのがよかった。今後に関しては、今はNPB一本で考えています。第二の人生がどうなるか分かりませんが、野球をできるところがあれば…」 今年のプロ野球ペナントレースを振り返ってみると、広島の黒田博樹を始め、DeNA・三浦大輔、千葉ロッテ・サブローなど、自身の現役生活に納得してピリオドを打ったベテランも少なくない。また、トライアウトを受験せず、東北楽天からのオファーを得た細川亨のようなベテランもいる。 今回の65人の受験選手たちには、新垣、久保以外にもドラフト1位、逆指名などでプロ入りした選手も目立った。前ソフトバンク・巽真悟、前阪神・鶴直人、前オリックス・白仁田寛和、元DeNA・北方悠誠などがそうだ。彼らは「再起」の思いを強く抱いていたが、「覚悟」も持っていたようだった。 '05年高校生ドラフト1位の鶴直人がこう言う。 「1位だからということで、今日のために調整してきたのではありません。1位指名選手の緊張はありました。入団して2年は怪我で戦力になれなかったのも申し訳なく思っています。後輩たちに負けたくない一心で頑張ってきました。ドラフトはいい思い出ですが…」 ネット裏の各球団編成担当者は多くを語ろうとしなかった。聖地・甲子園でのアピールも、思い出になってしまうのだろうか。
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スポーツ 2016年11月24日 16時00分
密着! プロ野球トライアウト 戦力外通告を受けた男たち(1)
11月12日、『12球団合同トライアウト』が甲子園球場で行われた。今さらだが、このトライアウトで再起のチャンスを掴んだ戦力外選手は極めて少ない。だが、会場が「球児の聖地」となったせいだろう、春、夏の大会でこの地を踏んだ受験選手たちは「懐かしい」との言葉を連発していた。 「高校時代の甲子園に始まって、甲子園で終わるのかな…」 今季限りでヤクルトを戦力外となった新垣渚(36)が言った。この男を全国区に押し上げたのは、平成10年、第80回夏の甲子園大会だった。 「聖地」での開催に力が入ったのか、今年のトライアウトは奪三振ショーで幕を開けた。 第1組目、寺田哲也投手(前ヤクルト)は柴田講平(前阪神)、川上竜平(前ヤクルト)、内村賢介(前DeNA)の3人と対戦し、3奪三振の快投を見せつけた。1万2000人(主催発表)がどよめく。今年は投手42人、野手23人の計65人が参加。野手陣の中で中軸打者のタイプは青松慶侑(前ロッテ)しかいない。昨年は47人が受験して6人が再起できたが、うち4人は投手だった。投手有利の傾向は否めない。 「自分の持ち味はアピールできたかな、と。真っ直ぐが自分の持ち味だと思っているし、カウント1ボール1ストライクから始まるので、そんなに球種は投げられないし、とにかく真っ直ぐで」 こう寺田は言った。寺田は「NPBからのオファーを待ちたい」とも語っていた。スタンドには独立リーグの関係者も多く陣取っていたが、「NPB優先、その後でオファーを出す」という暗黙の申し合わせが独立リーグ側に浸透していた。ドラフト指名前、寺田は新潟、香川と独立リーグを渡り歩いている。NPBにこだわるのは、薄給、かつ厳しい野球環境を体感してきたからだろうか。 注目の新垣渚は第7組目で登板した。打者3人を凡打に仕留め、首にタオルを掛けたまま球場内の通路まで下がってきた。報道・関係者の受付口そばで家族と合流し、ユニホーム姿で記念写真を撮っていた。 「今日が最後になっても悔いが残らないよう、思いっ切り投げました。もっとスピードをアピールしたかったけど、この時期に出せるスピードは出したつもり」 家族での写真撮影は、報道陣も見ていた。 「家族もいるし、稼がなきゃいけないし、迷惑はかけられない。嫁は『一生懸命やって』と言ってくれて。(バックスクリーンに映る)スピードガンの数字を見て、思ったよりも出ないので悔しかったけど、今の自分ができるピッチングはできたと思う」 新垣は'02年、自由獲得枠で福岡ダイエーホークス(当時)に入団し、'04年からは3年連続で二桁勝利を達成。しかし、'09年以降は登板数が激減し、'14年にトレードでヤクルトに移籍。'15年には15試合に先発したが、わずか3勝。36歳になった今季はわずか1勝止まり。 「もし、NPBからの誘いがなかったら?」 そう質問したら、淡々とした表情で返してきた。 「引退です。まだ自分に限界は感じていないけど、嫁や家族もいる。今日までは自分の無理を言わせてもらったけど、今月(11月)末かな、(オファーがなかったら)区切りをつけたい」 同世代の松坂大輔、和田毅(ともにソフトバンク)はまだ現役だ。杉内俊哉(巨人)も故障からの再起を目指し、奮闘している。そのことをぶつけると、彼らから激励のメールが来たことを自ら明かし、こう続けた。 「そういうのを見ると、まだやりたいなあって思うんだけど…。もうひと花、僕も咲かせたいって思うんだけど、どうなんだろう」 独立リーグは考えていないという。その独立リーグ関係者が報道陣の囲みから出てきた新垣を捕まえた。旧知の知り合いらしく、「お久しぶり」と握手を交わし、しばし談笑。そして、その関係者が独立リーグでの再起を改めて打診した。 「アレ、捕れるの、いないでしょ(笑)」 2人目の対戦打者を追い込んだ後、新垣は“ワンバウンドの暴投”を放った。正確には暴投ではなく、スライダーが鋭角に曲がりすぎて、ワンバウンドしたのだ。新垣は暴投王の汚名も頂戴しているが、その大半はこの鋭く曲がりすぎたスライダーのためだった。NPBの捕手が体を張って止めた“暴投”を、「捕球できるキャッチャーが独立リーグにはいない」と表現し、笑いを誘ったのだ。 「お疲れ様でした」 報道陣に晴れがましい笑顔を見せ、新垣は甲子園を後にした。
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スポーツ 2016年11月22日 16時00分
大関豪栄道 上位陣対決がカギ! 18年ぶりの和製横綱誕生へ棘の道
大相撲九州場所で横綱白鵬(31)が3日目の11月15日、通算1000勝を達成した。外国出身力士では初めての快挙だ。それに対して日本人力士だが、この九州場所で18年ぶりの和製横綱は誕生するのか。 最大の注目は先場所、全勝優勝して大フィーバーを巻き起こした大関豪栄道(30)の綱取りだ。 師匠の境川親方(元小結両国)は長崎県出身。しかも、九州場所担当部長ということもあって、前人気は上々だったが、実は先場所に比べると盛り上がりはいまいち。原因は豪栄道を取り巻く力士たちがそろって不安を抱えていたり、調子がいまひとつだからだ。 まず横綱白鵬(31)。先場所、右足首などのケガで横綱になって初めて全休。場所前に行われるよその部屋の関取との稽古もたった3日間だけ。三役以上とは1番もやらず、「大丈夫か?」と心配する声がある。「お願いします。出せてください」と、おどけた口調で横綱は返したが、この程度の稽古量では相撲勘が戻るはずもないと思われたが、あと3勝に迫っていた史上3人目の1000勝も3日目で達成した。 同じ横綱日馬富士(32)は福岡入り後、風邪を引き、調整ペースが大きく狂った。 「場所前の稽古で注目力士を徹底的にたたくのが日馬富士独特のやり方。先場所も横審の稽古総見で稀勢の里に圧勝し、そのショックから綱取りに失敗しました。今場所も、境川部屋に出稽古して豪栄道潰しを試みましたが、体調不良もあって逆に豪栄道に10勝4敗と大きく勝ち越されてしまい作戦失敗。ぶ然とした顔で引き上げていきました。熱もあったようで、前半戦はこの後遺症が出なければいいのですが」(担当記者) 綱取りが振り出しに戻った大関稀勢の里(30)も、調子は決してよくない。5日の二所ノ関一門の連合稽古で左肩を痛めたのが響いて稽古量が落ち、初日の3日前には珍しく稽古場にも姿を見せなかった。 対照的に、豪栄道は先場所と同じように好調そのもの。初日前、「あとは本番で思い切ってやるだけ」と笑顔で話していたが、何もかも初めて尽くしなだけに「やってみないと分からない」というのが本音。いつ上位陣総崩れが起こっても不思議はないのだ。 果たして、18年ぶりとなる日本人横綱の夢は叶うのか。頂点へ上り詰めるのは棘の道だ! 九州場所、注目は豪栄道に集まっている。
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