スポーツ
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スポーツ 2016年10月11日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 「イチロー」「青木宣親」「川崎宗則」の2017年
2008年に8人いたメジャーリーグの日本人野手は、現在、イチロー、青木宣親、川崎宗則だけになった。この3人もさまざまなマイナス要因を抱えているため、メジャーファンの中には来季、日本人野手が1人もいなくなるのではないかと危惧する向きもある。 この3人が来季もメジャーでプレーできる可能性はどの程度あるのだろうか?■イチロー:マーリンズ残留の可能性が高いが… マーリンズとの契約では、'17年に関しては球団が、(1)年俸200万ドル(2億円)で再契約(2)違約金(推定40万ドル=4000万円)を支払って契約見送り という二つの選択肢から選べることになっている。 今季、イチローは終盤息切れしたとはいえ8割以上の試合に出場。打撃成績は打率2割9分0厘、出塁率3割5分4厘(9月27日時点、以下同)と見事なものだ。守備範囲の広さや肩の強さも健在で、本人も50歳までやる気構えでいる。 メジャーでは高年齢の選手は冷遇されるため、どんな名選手でも野手の場合、40歳を超えると現役を続けるのが困難になるケースが多い。だが、マーリンズだけは、若いレギュラー陣の中に実績のあるベテランを1人組み入れて「お手本」「相談役」として活用する方針を取っているので、高年齢も大きな支障にはならない。 そのため、地元メディアや米国のスポーツメディアは、マーリンズが「年俸200万ドルで契約する」というオプションを選択する可能性が高いと予測している。 しかし、残留が100%確実というわけではない。 考えられるリスク要因の一つは、マーリンズが4人目の外野手を「お手本になるベテラン」から「パワーヒッター」に転換する可能性があることだ。マーリンズは今季後半、得点力がワーストレベルまで低下。ベクトルを大きく変える可能性は十分にある。 もう一つのリスク要因は、9月25日に大エース、ホセ・フェルナンデスがモーターボート事故で急逝したことだ。 フェルナンデスはチームでただ1人、大きな勝ち越しを見込める投手だったため、マ軍は今オフ、その代わりとなる投手の獲得が至上命令になっている。それに加え、マ軍は故障の多い主砲スタントンをトレードで放出したがっていると伝えられており、オフに大掛かりなトレードが複数敢行される可能性がある。そうなった場合、イチローは「4人目の外野手」という立場であるため、弾き出される可能性がある。■青木宣親:4人目の外野手として他球団と契約か マリナーズのディポートGMは青木を残留させる気がないようだ。契約には「今季480打席をクリアすれば、'17年は年俸550万ドルで再契約」という条項があり、普通に使われていれば9月上旬には自動的に再契約となっていたはずだ。しかし、同GMの青木への評価は低く、6月下旬からひと月ほどマイナー落ちさせただけでなく、メジャー復帰後は好調だったにもかかわらず8月27日から10日間、再度マイナー落ちさせて、480打席をクリアできないようにした。 そのためマリナーズ残留の可能性は遠のいている。しかも、メジャーでは30代半ばになった野手は冷遇され、傑出した数字を出している者以外はレギュラーの座を維持できなくなる。青木は今季、シーズン前半は打率2割4分5厘でメジャー平均を下回ったが、後半は快調にヒットを放って打率は2割7分3厘、出塁率は3割3分9厘だ。これは「中の上」レベルの数字であり、30歳ならレギュラーの座を十分維持できる。 しかし、35歳ではそれが難しくなる(青木は来季35歳)。守備力もやや低下しているので、青木には4人目の外野手として他球団と契約する道しか残されていないように見える。 だが、ニーズがないわけではない。青木の最大のウリは、高い出塁率を期待できることと、三振が非常に少ないことだ。毎年「中の上」レベルの打率を出せることも大きな長所だ。 そのため「低コストで雇える出塁率の高い外野手」を補強したいチームが200〜300万ドル(2億〜3億円)の年俸で獲得に乗り出す可能性が高い。想定される球団はアスレチックス、レイズ、ホワイトソックスなどだが、古巣ブリュワーズも若手が伸び悩んでおり、出塁率の高いベテランの獲得が急務になっている。オファーがあれば、青木は多少年俸が安くてもこちらを選択するのではないだろうか。■川崎宗則:内野陣が若い弱体球団とマイナー契約 川崎は今季メジャーでの出場機会が激減し、シーズンの大半を3Aでプレーした。そうなった最大の要因は、カブスというメジャーで最も内野陣が充実したチームと契約したことにある。来季も米国でのプレーを望むなら、内野の陣容が手薄で、セカンドかショートにルーキーが抜擢されている球団と契約すべきだろう。1点が欲しい場面で役に立つ、小技のうまいユーティリティーを欲しいチームもある。狙い目はエンジェルス、ホワイトソックス、レイズ、ブレーブスあたりだ。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年10月11日 12時02分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(埼玉西武編)
昨年は大量8人の投手を指名したが、関係者から聞こえてくるのは「投手陣の再建」。菊池雄星はプロ初の2ケタ勝利となったが(12勝)、シーズンを通してローテーションを守りきった投手はゼロ。シーズン後半から出てきたドライチの多和田真三郎は7勝。「来季はもっと勝てる」だろうが、主軸になる先発投手がもう一人ほしい。西武サイドから「競合覚悟」の声はまだ聞こえてこないが(10月9日時点)、ナンバー1と評しているのが、創価大・田中正義(22=右投右打)。地元埼玉県の高橋昂也(花咲徳栄/左投左打)は無視できないはずだが、「小野泰己、中塚駿太、黒木優太もマークしている」とのこと。大学生を熱心に見ているとする情報に基づけば、1位指名は即戦力ということになる。 小野泰己(富士大/右投右打)は150キロを越すストレートをテンポよく投げ込んでくる。ただ、北九州市の折尾愛真高出身なので、ソフトバンクのスカウトが当時からマークしていたとされ、広島も熱心に足を運んでいた。「広島はストレートの速い先発を欲している」との情報もあり、田中競合の抽選クジに外れたとき、2回目の入札で一本釣りということにはならないかもしれない。東京新大学野球連盟で田中と張り合い、下半身の強さと天性のバネを見せつけた生田目翼(22=流通経済大/右投右打)の名前もチラついていた。 「内野手の補強も考えている。辻監督(発彦=57)になるので、(内野手の)指名優先順位が少し変わった」(関係者談) 辻新監督は細かい野球を目指す。80年代の黄金期を彷彿させるものだが、イニング、対戦投手の状態、相手内野手の特徴、配球を読んで打席に立てる選手を育てていく。近年は各選手の長所を生かす野球になっていたが、辻新監督が注文を出すとすれば、レギュラーを固定できなかった遊撃手の見直し、中村剛也、浅村栄斗を脅かすだけの守備センスを兼ね備えた内野手の獲得だろう。指名順位が繰り上がりそうなのが、白鴎大・大山悠輔(21=右投右打)。三塁手、今夏の日米大学野球で4番も務めた打撃力はもちろんだが、ショートとセカンドも守れる。サード、ショートには肩の強さが求められる。セカンドには「小さいモーションで送球する技術」も必要だ。その両方を持った内野手で長距離砲、しかも、投内連携プレーも巧い。「黄金期の西武野球」に付いて行ける“野球頭脳”もあり、力ではなく、フォロースイングで打球をスタンドまで運んでいた。 『機動力』の点では、中京学院大・吉川尚輝(21=右投左打)だろう。吉川と京田陽太(22=日大/右投左打)の両大型遊撃手を比較する際、吉川を指してよく言われるのが「守備、スチールのスピード」。京田も俊足だが、吉川は打球を追うスピード、捕ってから投げるモーションも速い。堅実性では京田と言われているが、「魅せる」で吉川を推すスカウトのほうが多かった。 大阪ガス・峰下智弘(24=右投左打)にも熱視線を送っていた。打撃はコツコツと当ててくるタイプで、2ストライク後も自分のスイングができ、かつファールで粘る高等技術も持っている。峰下のポジションは主に二塁。「辻好み」と言える堅実プレーヤーだ。 田中の陰に隠れていたが、創価大の二番手投手・池田隆英(22=右投右打)を評価するスカウトは少なくない。西武も高く評価しており、「彼に足りないのは実績だけ」との声も聞かれた。名古屋経済大の中尾輝(22=左投左打)は空振りの奪えるスピードボールを持つ。腕の振りも鋭く、菊池以外に左の主な先発投手がいないだけに「西武がよく見ていた」の情報には頷けるものがある。高橋昂也の指名にこだわる声もたしかにあったが、「田中で行く」と最終判断が下された場合、3〜5位で中尾の名前が呼ばれそうだ。
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スポーツ 2016年10月10日 14時00分
プロレス解体新書 ROUND21 〈最強を懸けた神宮決戦〉 高田延彦vsS・ベイダーの大一番
UWFインターナショナル(以下Uインター)の旗揚げ以降、高田延彦は“最強”を自称して、時に周囲へ喧嘩を吹っ掛けながらも次々と難敵を退けてきた。その集大成といえるのが、1993年12月5日に行われた真冬の神宮決戦。前WCW世界王者スーパー・ベイダーとの一戦であった。 '91年に旗揚げされたUインターは当初、UWFファンと従来のプロレスを支持するファンのいずれにとっても、ちょっと困った存在であった。 「その頃のファンの認識としては“プロレスとUWFは別物”であったが、UインターはUWFと冠しながらも“プロレス最強”を掲げていた。このためUインターを『どっちつかずのコウモリ団体』とする声は、少なからずありました」(プロレスライター) ルールにおいてはロストポイント制などUWFを継承しながら、最高顧問に旧来プロレスの象徴であるルー・テーズを招き、試合ではダブルバウトと称するタッグマッチまで行った。 「スポーツ性を志向したUWFと原点回帰を目指したUインター。アプローチは異なるものの、プロレスがショービジネス化していく過程で染み付いた、欺瞞性を排除しようという志は同じ。しかし、それは今になって分かることであり、“UWFはプロレスと別物のリアルファイト(真剣勝負)”という見方が強かった当時は、なかなか理解されませんでした」(同) Uインター代表となった高田延彦の存在も、団体の評価を曖昧なものにする一因となった。 「UWFでは前田日明を越えることのない万年二番手で、むしろ船木誠勝ら若手の勢いに押されているようなイメージもあった。また、前田が常にメディアを通じて自らの思想信条を語っていたのに比べて、高田の本音が表に出る機会は少なく、そのためUインター旗揚げの意図もよく伝わらなかった」(同) 広報役の宮戸優光が、いくら「プロレスこそ最強」と豪語したところで、それが高田の真意なのか、宮戸の独断なのかがファンからすると判然としない。同時期に新団体を興した前田や大仁田厚のような強烈な個性を欠くこともあり、いまひとつファンにアピールできずにいた。 そこでUインターの取った手段が、“ビッグネームの招聘”だった。とにかく名前の通った大物選手を倒すことで、高田=最強を実証していこう、というわけである。 モハメド・アリを倒したボクシング元WBCヘビー級王者のトレバー・バービック、元WWF王者のボブ・バックランドにアイアン・シーク、新日本プロレスの常連外国人でソ連旋風を起こしたサルマン・ハシミコフ、柔道五輪銅メダリストで影の実力者ともいわれたバッドニュース・アレン…。 「とにかく名のある選手を手当たり次第に招聘する一方で、新日に参戦経験のあるゲーリー・オブライトをエース格にまで育てたり、のちのUFC王者ダン・スバーンを初来日させたりもしています」(スポーツ紙記者) そんな中で団体への風向きを変えるヒットとなったのが、'92年10月23日の北尾光司戦だ。前年にSWSのリング上で、ジョン・テンタを「八百長野郎」呼ばわりして解雇された北尾は、いわばプロレス界の仇敵。これを相手にハイキック一閃KO勝利したことで、高田の株は急騰する。 その勢いのまま'93年12月5日には、現役WCW王者ビッグバン・ベイダーの招聘を決定する(同名義の権利は新日にあったためリングネームはスーパー・ベイダー)。テーズゆかりのプロレスリング世界ヘビー級王座を保持する高田と、当時、WWFと並ぶメジャータイトルWCW王者のベイダー。一騎打ちの舞台となったのは、プロレス興行初となる神宮球場だった。 「真冬に屋外興行とはまったく観戦には不向きですが、つまりはそのくらいの大会場を埋めなければ、ペイしないほど高額のファイトマネーをベイダーに払ったということ。当日のアリーナは椅子を並べただけ。場内に設置した大型ビジョンはカラーでなく白黒と、節約していたのもそのためでしょう」(同) 集まった観衆は4万人超。ベイダーは参戦決定後、ロン・シモンズに敗れて王座を陥落していたが、新日参戦時の強さは記憶に新しい。 そして、いざ試合になればその巨体で圧力をかけ、左右の腕を荒々しく振るうベイダーハンマーで、高田をダウン4回、エスケープ4回まで追い込んだ。 通常のUインタールールならすでにKO負けだが、特別ルールによりその規定はなく、これに救われた高田はローキックに活路を見出す。そうして10分を過ぎた頃には形勢逆転し、ついにはベイダーの右腕を取って腕ひしぎ逆十字固めを極めた。 14分23秒、ベイダーからギブアップを奪い高田が最強を証明した瞬間、会場は真冬の寒さを吹き飛ばす熱気に包まれたのであった。旗揚げ当初のUインターをいぶかしがる目は、もはやそこにはなかった。 「高田はのちに自著で、この試合について“試合直前になってベイダーが負けブックを拒否した”と語っています。しかし、そのとき高田は“ならばシュートで”と迫ったという。そんなある意味で命懸けの覚悟を持って試合に臨んでいたことが、ようやく観客にも伝わったということではなかったでしょうか」(プロレスライター)
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スポーツ 2016年10月10日 09時00分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(中日編)
落合博満GMが強い影響力を持ち続けるとしたら、田中正義(創価大/右投右打)ではなく、1位指名は柳裕也(明治大/右投右打)ではないだろうか。柳は日米大学野球でMVPにも選ばれている。その柳を落合GMが熱心に視察しているとの“目撃談”がよく聞かれた。柳は奪三振数の多い投手だ。4年春、72回3分1を投げ、奪三振数は87。「最速150キロ」と紹介する野球誌もあったが、実際にスタンドで観てみると、ストレートは常に130キロ台後半で、6、7割の力で投げていた。力を温存しているので腕の振りも早くないが、カーブ、スライダーなどの変化球の「曲がり」は大きい。そして、変化球の比率も高い。ストレート「3」に対し、変化球「7」。ストレートは主に対戦バッターの外角へ外すときに使っていた。 また、奪三振数は多いというと、「対バッター」の一対一の勝負をイメージするかもしれないが、そうではない。早大時代に奪三振の記録を塗り替えた和田毅とも違う。和田のストレートはスピードガンで計測された球速よりも、対戦バッターが体感でもっと速く感じるといった雰囲気だった。しかし、柳は走者を置いた場面では牽制球を何度も挟み、それからバッターに投じる。バットに当てられてもフェアゾーンに飛ばない、内外角のコーナーギリギリのところに投げ、ファールでストライクカウントを稼いでいた。打ち損じの内野ゴロで併殺を取りたいとする配球で、結果的に三振も奪っているといったピッチングだった。長所としてもう一つ。投手育成に定評のある横浜高校の出身だからだろう。牽制球、フィールディングも巧い。投手として、「スゴイ」のは田中正義かもしれないが、柳には「巧い」という印象を受けた。 その柳を落合GMが何度も視察したと聞く。昨年のドラフト会議では落合GMが今永昇太(駒大−DeNA)を推したが、県岐阜商・高橋純平(ソフトバンク)に対する「お膝元だから獲らなければ」の他の意見に圧倒されたという。「落合GMの意見が絶対ではない」とするドラフト選考劇だったが、中日の補強ポイントは投手だけではない。投打の20代前半の選手層が薄く、即戦力投手も欲しいが、高校生も獲らなければならない。しかし、信憑性の高いある情報ルートから出た話によると、「今年は5、6人しか指名しない」と言う。『即戦力投手』と『将来性の高校生』の両方を補充するとしたら、まさに少数精鋭。それとも、どちらか一方に偏重しての戦略になるのか? その二択だろう(10月7日時点)。 桜美林大・佐々木千隼(右投右打)、白鴎大・中塚駿太(右投右打)、東芝・谷岡竜平(20=右投右打)、大阪ガス・酒居知史(23=右投右打)を高評価しているとの情報もある。佐々木はサイドスローに近いスリークォーターだが、「スピード、キレよりも球質の重さが持ち味」と評するスカウトが多い。中塚は体重100?を越す巨漢であり、球質も重い。谷岡、酒居もストレートで勝負できる。中日は力のあるストレートの投げられる右投手を狙っているようだ。 高校生も指名するとしたら、他球団は「寺島成輝(履正社/左投左打)、夏の甲子園で評価を上げた今井達也(作新学院/右投右打)、藤平尚真(横浜高校)だろう」と予想していた。高校生投手に対する評価は他チームと代わり映えしない。ただ、「捕手の九鬼隆平(秀岳館高)のもとには足繁く通っていた」との情報もある。肩の強さは折り紙付き。高校生ナンバー1捕手の呼び声も高いが、「センター中心に素直に打ち返す打撃スタイルが良い。打球も力強い」と話すチーム関係者もいた。「打者」としての潜在能力も評価しているのだろう。 創価大・田中に入札が集中した場合、「外れ1位」で今井、藤平らが消える可能性は高い。中日は2位指名のウェーバー制で2番目。柳を一本釣りできたとしても、高評価した高校生投手が残っていないだろう。おそらく、社会人投手を2位指名するだろうが、 「九州熊本の高校生なので、ソフトバンクも九鬼をマークしている。巨人、西武、広島、楽天、DeNAも…」 との声も聞かれた。3位の指名は上位チームからになる。3位指名11番目の中日にまわってくるまで、九鬼は残っていないかもしれない。「打者・九鬼」を将来のクリーンアップ候補として見ているのならば、即戦力投手の指名を一人減らす覚悟も必要だ。
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スポーツ 2016年10月09日 14時00分
ハリル監督不満タラタラでも手倉森代表コーチ就任の理由
いまだに“本田圭佑頼み”のチームということか。 ハリルジャパンの“コーチ変更”が決まった。目下、'18年ロシア・ワールドカップ出場を懸けたアジア最終予選の真っ最中だが、この時期に内閣改造ということは、また内部でひと悶着起きていたのだろう。 「リオデジャネイロ五輪代表チームを指揮した手倉森誠氏と、彼をサポートした日本サッカー協会の霜田正浩氏の入閣が検討されています。リオ本番では決勝トーナメントに進めませんでしたが、手倉森氏は戦力不足と言われ続けたチームを五輪出場まで押し上げ、選手を見事に掌握して見せました。それに日本人ですからね」(専門誌記者) ハリルホジッチ監督の周りは外国人スタッフで固められている。ユーゴスラビア出身の同監督が「自国語で自由に会話でき、気心の知れた盟友で」と思うのは当然だが、アジア最終予選が黒星スタートとなったことで、日本はW杯出場が危ぶまれている。「起死回生のため、ハリル監督に少々折れてもらって」と、協会が考えるのも分からなくない。 「ハリル監督はJリーグ所属の選手をイマイチ信用していません。加えて、海外組は所属チームのスタメンを外れるなどで調子が安定しない。手倉森氏がコーチとして入れば、国内組を上手に使ってくれるとの期待もある」(同) 手倉森氏が戦力的に劣るU-23代表をリオ五輪まで押し上げたのは、気配りによるもの。所属チームでスタメンを勝ち取れない選手がいれば、実戦感覚を取り戻させるために別メニューを与え、時にはカウンセラーのように語り合うなどしてきた。 本田は所属チーム・ACミランで“お呼びではない”状態。手倉森氏に本田を再び輝かせてもらいたいとの期待も寄せられているのだ。 「ハリル監督は手倉森氏の入閣を事後報告として伝えられ、怒っています。両者が手を携えてともに戦えるのか心配です」(取材記者) 海外組でスタメンを勝ち取れていないのは本田だけではない。前途多難なハリル・ジャパンで、手倉森氏の苦労は続く…。
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スポーツ 2016年10月09日 12時00分
いよいよ10・10新日本両国決戦! オカダvs丸藤! タイガーマスクWがデビュー!
新日本プロレスは10日(月・祝)、10月のビッグマッチ「KING OF PRO-WRESTLING」を両国国技館(16時開始)で開催する。前売りチケットの売り上げも順調で、都内開催としては年内最後のビッグマッチということもあり、注目を集める大会となっている。 試合開始前の15時30分からは、10月よりテレビ朝日系列で放送が開始したテレビアニメ「タイガーマスクW」の放送開始記念スペシャルマッチとして、タイガーマスクW対レッドデスマスクというカードがラインナップ。「タイガーマスクW」ではオカダ・カズチカや棚橋弘至など新日本プロレスの実在の選手がアニメに登場しており、「タイガーマスクW」に登場するオリジナル選手が、新日本のリングにも登場することが、予告されていた。これは80年代に一世を風靡した初代タイガーマスク(テレビアニメ「タイガーマスクII世」)と同じメディアミックスである。 初代タイガーは当時の蔵前国技館でデビューを飾り、デビュー戦のインパクトの凄さから、ワンマッチ出場のはずが継続参戦となり、社会的なブームを巻き起こした。今回のタイガーマスクWが1回限りのものなのか? ヘビー級か? ジュニアヘビー級か? そして正体は誰なのかは全く知る由もないが、第0試合という位置づけではあるものの、初代と同じ国技館でデビューというのは期待せずにはいられない。当日は15時30分に着席しておく必要があるだろう。 セミファイナルでは、1・4東京ドーム大会 IWGPヘビー級選手権試合挑戦権利証争奪戦としてケニー・オメガ対後藤洋央紀が、メインイベントではIWGPヘビー級選手権試合、オカダ・カズチカ対丸藤正道がラインナップされた。両国大会が終わっても、まだ11・5エディオンアリーナ大阪大会という年内最後のビッグマッチを残しているが、ここ数年の傾向を見ると、この勝者同士が来年1月4日の東京ドーム大会で対戦する可能性が高い。オカダ対ケニー、オカダ対後藤、丸藤対ケニー、丸藤対後藤。両国大会のセミとメインの結果によって、4通りのカードが考えられる。セミのケニー対後藤は、8月のG1クライマックス優勝決定戦の再戦となった。後藤にとっては願ってもないリベンジのチャンス。9月シリーズの後藤は絶好調だっただけに、ケニーは初のIWGPヘビー級王座挑戦に向けて最後にして最大の難関を乗り越える必要がある。 メインはこちらもG1の開幕戦で丸藤に敗れたオカダにとってリベンジのチャンス。オカダも他団体の選手に負けたまま、王者として東京ドームの花道を歩くわけにはいかない。一方の丸藤はプロレスリング・ノアの選手として初のIWGPヘビー級王者になるチャンスであり、G1で決勝に残れなかった悔しさもあり、オカダに連勝してベルトを巻くことで、個人として、ノアとして存在感を示したいところである。 その他のカードも11・5大阪大会や1・4東京ドーム大会に向けて、重要なカードがズラリと並んでいる。ひと足早く東京ドームに駒を進めるのは誰か? 両国決戦を見逃すな!(どら増田)<新日Times VOL.38>
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スポーツ 2016年10月09日 12時00分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(オリックス編)
直前まで1位候補が決まらないかもしれない。あくまでも10月上旬での情報だが、瀬戸山隆三球団本部長は福良淳一監督の「先発が試合を作ってくれたら、なんとかなる」の要望に応えるつもりだった。つまり、田中正義(創価大/右投右打)の指名である。しかし、夏の甲子園大会後と9月の両スカウト会議で寺島成輝(履正社/左投左打)を推す声が強くなり、「田中正義(創価大)か、大阪出身の好左腕か」で、二分されたという。 「寺島は一軍デビューまでにさほど時間が掛からないはず。『即戦力』の報告がされたから、田中か寺島かでモメ始めたんです」(関係者) 昨夏、甲子園を沸かせた小笠原慎之介(東海大相模−中日)も一軍戦力となった。チーム事情でプロ初勝利は遅れたが、「寺島を即戦力」と見た評価も間違っていない。 「2位、3位でも即戦力投手の指名にこだわる」(前出・同) 他球団はオリックスについてこんな見方もしている。 「吉田正尚(15年)、山崎福也(14年)、吉田一将(13年)と3年連続で1位指名の重複を避けてきました。12年、競合覚悟で藤浪晋太郎の指名に参加し、2回目の入札でも外れクジを引き、松葉貴大の指名となりました。オリックスは抽選のリスクを考えているのでしょう」(在京球団スカウト) 田中、寺島のどちらに決まるにせよ、重複は覚悟しなければならない。重複を避ける場合、もしくは「外れ1位候補」だが、オリックスは立正大の右腕・黒木優太(右投左打)を好評価しているという。黒木は「天性の先発投手」とも評されている。立ち上がりから9回のゲームセットまで150キロ近い真っ直ぐの速度が落ちない。「下半身が使い切れていない」との手厳しい評価も聞かれたが、大学で急成長した投手なので「伸びしろはある」とも解釈できる。 また、現在の一軍投手構成を見ると、左投手が少ない。先発には松葉、山田修義がいるが、「リリーバーは海田智行だけ」で臨む試合も多かった。寺島が強烈にプッシュされた理由はこのへんにもありそうだが、神奈川大の左腕・濱口遥大(左打)も浮上してきそうだ。濱口の実力は2年、3年時に大学日本代表に招集されたことで証明済み。身長173センチと小柄だが、真上から投げ下ろすフォームには力強さが感じられた。この振り下ろすフォームと同じ腕の振りでスローカーブ(チェンジアップ?)も投げてくる。 笠原祥太郎(新潟医療福祉大/左投左打)は、関甲新学生野球連盟の奪三振ショーを繰り広げてきた。140キロ台のストレートはもちろんだが、こちらもストレートと同じ腕の振りで変化球を投げ込んでくる。とくにスライダーがいい。「真横に曲がる」と言ったら大袈裟だが、鋭角に曲がる軌道はスタンドから見ていても分かった。このエグイ軌道で右打者の膝元を襲うわけだから、右バッターとも勝負できる左腕と言っていい。 高校ナンバー1左腕は高橋昂也(花咲徳栄/左打)だろうが、こちらも「重複」の可能性が高い。早川隆久(木更津総合/左投左打)もいるが、彼の周辺からは「進学」の話も出ている(10月6日時点)。夏の北北海道大会で20奪三振の新記録を達成した古谷優人(江陵高/左投左打)は速球派。「変化球がショボイ」なる厳しい意見もあったが、真っ直ぐの速い左腕は稀少だ。堀瑞輝(広島新庄高/左投左打)は肘が下がる独特のフォームに賛否両論だったが、夏の甲子園で早川と投げ合った際、「オレはこっちを推すね。テンポがいい」と堀を褒めるスカウトもいた。 「白鴎大・中塚駿太(右投右打)を熱心に追い掛けている」との情報も聞かれた。中塚は191センチで体重100?を越える巨漢。「スピードは田中正義以上」で、その巨漢から投げ下ろすわけだから、球質も重い。ただ、好不調が激しく、目立った成績は残していない。球質の重いタイプだからか、先のチーム関係者は「野茂の真っ直ぐを思い出した」とも話していた。高校生外野手の鈴木将平(静岡高/左投左打)も高く評価しているそうだ。広角に打ち分ける技術、守備範囲の広さもそうだが、チーム関係者は「走塁センスがいい」と話していた。こちらはイチローを重ねて見ているのだろうか。 オリックスは近年中に三軍制を取る。その前準備として「育成枠」を含め、大量指名となりそうだ。
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スポーツ 2016年10月08日 16時55分
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(巨人編)
「即戦力投手が少ないと言われているようだけど、ウチはそうは見ていない」(関係者) その言葉からして、即戦力投手を補強すると見て間違いないだろう。 「夏の甲子園大会後のスカウト会議で、今年のドラフト戦略が決まりました。Aランクを付けた選手は全部で9人。うち7人が投手でした」 別の関係者もそう証言していた。そのなかでも『特A』の最高評価をしているのが、創価大・田中正義。また、巨人は北海道・東北地区担当スカウトだった大森剛氏(現:国際部課長)の子息が桜美林大学野球部に在籍していた関係で、右サイドに近いスリークオーターの佐々木千隼(右投右打)を早くからマークしていた。社会人・山岡泰輔(東京ガス/右投左打)は瀬戸内高時代から追い掛けており、この3投手から1位入札が選ばれるのではないだろうか。 「9月10日、堤辰佳GMが田中を直接視察しています。田中は右肩痛からの復帰マウンドでしたが、『大人の投球ができている』とコメントしていました」(ベテラン記者) また、先の8月スカウト会議で「Aランク」に繰り上がったのが、今井達也(作新学院・右投右打)だという。高校生投手では高橋昂也、寺島成輝、藤平尚真を高評価しているが、山下哲治スカウト部長が「素材的には申し分ナシ」と絶賛した投手もいる。つくば秀英の長井良太(右投右打)だ。長井は茨城県大会2回戦で散ったが、その時点で「プロ志望届を出す」と明言し、同校の森田健文監督はまだ31歳だが4人のプロ投手を輩出した“ピッチャー・メーカー”である(育成枠、大学・社会人経由も含む)。長井は投手に転向して、まだ2年だ。巨人は2位指名からのウェーバーでは10番目となる。他球団も長井を好評価していたが、状況次第では指名順位を繰り上げるかもしれない。 山下スカウト部長が称賛した“無名投手”がもう一人いる。独立リーグ・兵庫の山川和大(右投左打)を視察し、「投げっぷりがいい」と評している。山川の球歴はちょっと変わっている。芦屋学園から芦屋大学に進んだが、高校時代は軟式野球部で、同大学は連盟に加盟する硬式野球部がない。そのため、大学生のままで独立リーグ・兵庫に参加した。しかし、2年生のときにオリックス二軍との交流試合で好投し、各球団の関西地区担当スカウトを慌てさせた。どの球団も「大学在籍の独立リーグ投手は指名可能か?」と、NPB本部に問い合わせをしていたほどで(当時)、NPBが「独立リーグ所属でも大学在籍と見なす」と回答しなければ、2年前に指名されていたという。他球団スカウトの言葉を借りれば、「全身がバネ。躍動感がある」とのこと。巨人は本格派右腕が菅野だけなので、この山川を他球団以上に「欲しい!」と思っているのではないだろうか。 「山川は教職課程の授業を取っており、教育実習を11月に控えています。授業の準備で練習が不足し、調子を落としている」(球界関係者) 現場は阿部慎之助、村田修一がベテランとなったため、「打てる野手」の補強も求めている。俊足堅守の内野手を補強するとしたら、京田陽太(日大/右投左打)、吉川尚輝(中京学院大/右投左打)、石井一成(早大/右投左打)、右の強打者タイプの内野手ならば、大山悠輔(白鴎大)がいる。大山は主に三塁手だが、二遊間も守れる。坂本勇人、クルーズの二遊間コンビがスタメンから外れた場合、巨人は得点能力を落とす。守備に課題は残るが、社会人1年目から強豪・東芝の4番を任されてきた金子聖史(右投右打)にも一目置いているという。 投手陣の再整備、内野のレギュラー候補。巨人はドラフト指名に失敗すれば、世代交代で苦しむことになるだろう。
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スポーツ 2016年10月08日 14時00分
福原愛 台湾式ご奉仕の“奥義”に歓喜の叫び!
「ひさびさの明るく幸せな話題に、日本中をホッコリさせてくれましたね」 ワイドショー関係者がそう話すのは、リオ五輪で団体銅メダルを獲得した卓球日本代表の福原愛(27)の結婚のこと。お相手は、台湾人の卓球選手・江宏傑(27)。爽やかなイケメンで世界ランキングは47位。世界のトップ選手とは言えないが、リオ五輪にも出場を果たしており、 「キレイなフォームから打ち出されるパワードライブが持ち味。フェアで素直な卓球ですから、もう少しズルさが出てくれば、今後、ランクが上がってくる可能性は十分あるでしょう」(卓球専門誌記者) 台湾では国民的人気のスター選手で、芸能界からも熱い視線が注がれており、現役を退いても引く手あまたといわれている。 「台湾人男性は、非常に女性に優しいことでも知られていますからね。あのイケメンにお姫様扱いをされて、愛ちゃんはすっかりメロメロになってしまったのでしょう」(台湾事情に詳しい女性旅行記者) なんでも、台湾人男性の多くは、尽くし上手で連絡がとてもマメ。どんなことでも彼女に合わせ、愛情表現もストレート。日本人男性からすると、「そこまでやらなくても」ということを、ごく普通にやれるのが特徴だというのだ。 「男性が食事を取り分けてくれるし、焼肉を焼くのも男性の役目。魚の骨やエビの殻なども剥いで渡してくれるし、手が汚れればナプキンも取ってくれる。口元を拭いてくれる男性も多いんです」(同) また日本では、女性の長い買い物に積極的に付き合おうという男性は少ないが、台湾ではそれも当たり前。彼女が美容院でカットやパーマをしているときも、店内で待っているような男性も少なくないという。 「風呂上がりには、マッサージをしてくれる男性も多いといいます。当然、夜の方も完全ご奉仕型。それでいて性欲が強い。ハマってしまう日本人女性は、昔から多いんですよ」(同) ということは、愛ちゃんも歓喜の叫びを…。いつまでもお幸せに!
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スポーツ 2016年10月07日 14時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 MVP級の活躍が期待される「ダルビッシュ有」と上原浩治
メジャーリーグは10月2日にレギュラーシーズンが終了し、ポストシーズンゲーム(プレーオフ)に突入する。今季は日本人大リーガーが4人出場するが、それぞれの期待度はどれくらいあるのだろう?■ダルビッシュ有(レンジャーズ)活躍期待度:A レンジャーズはレギュラーシーズンをア・リーグの最高勝率で終える可能性が高い。バニスター監督はポストシーズン進出が早い段階で確実になったため、9月中旬にローテーションを組み換え、先発の2本柱であるコール・ハメルズ(左腕、今季14勝5敗、防御率3.42=数字はすべて9月21日時点)とダルビッシュ有(右腕、今季5勝5敗、防御率3.81)が地区シリーズの第1戦と第2戦に、万全の状態で先発できる体制を作った。 第3戦は8月末から好投が続く若い左腕マーチン・ペレス、第4戦はポストシーズンで活躍した実績があるコルビー・ルイス(ないしはホランド)が起用されると思われるが、第5戦は先の1、2戦で先発したハメルズとダルビッシュのうち、調子のいい方が起用されるだろう。 同監督が特に大きな期待を寄せているのがダルビッシュだ。なぜならハメルズがシーズン終盤、深刻なスランプに陥っているからだ(9月の月間防御率9.88)。 ダルビッシュもシーズン終盤はジェットコースターのように調子の波が大きい展開になっているが、万全の状態でマウンドに立った時のダルは速球、スライダーともキレがよく好投するケースが多い。 ベストのシナリオは、ダルビッシュが地区シリーズで2勝してチームをリーグ優勝シリーズに導き、このシリーズでもダルが2度先発して2勝し、チームのワールドシリーズ進出を実現するという展開だ。 ダルビッシュはトミージョン手術から復帰後、速球のスピードが2、3キロアップし、好調時はスライダー依存をやめて、150キロ台中盤の豪速球で押しまくるパワーピッチングを見せるようになった。地区シリーズ、リーグ優勝シリーズで対戦が予想される4チームのうち3チームは、まだパワーピッチャーに変身したダルと対戦していないので、変身したダルを打ちあぐねる可能性は大いにある。■前田健太(ドジャース)活躍期待度:B マエケンは先発3番手としてポストシーズンに臨むことになる。シーズン後半(7月15日以降)、マエケンは7勝3敗でコンスタントに白星を稼いでいるが、4回までは好投しても5回〜7回にかけて連打を浴びるケースが多く、投球内容は前半より悪くなっている。そのため地区シリーズでは先発で好投してもロバーツ監督は大事を取って5回終了時点で交代させるだろう。出来がイマイチの場合はもっと早い時点での交代もあり得る。そのため、マエケンは勝ち投手になるならないよりも、まずゲーム中盤の踏ん張りが重要になる。■上原浩治(レッドソックス)活躍期待度:A 上原は7月中旬、胸の筋肉を傷めDL入り。時間がかかることが多いPRP療法(多血小板血漿療法)による治療を受けていたため、今季中の復帰は絶望的と思われていたが、同療法が効いて回復がことのほか早く、9月上旬に復帰が叶った。 復帰後は伝家の宝刀スプリッターの制球が安定し好投が続いている。そのため、セットアッパー陣が弱体というチーム事情もあり、ポストシーズンでは8回担当の守護神として出番が多くなりそうだ。'13年のリーグ優勝シリーズではMVPになった実績もあるので、地元ボストンでは「コージ」への期待が高まっている。■田澤純一(レッドソックス)活躍期待度:B 田澤は8月に入って一発や四球から失点するケースが多くなり、8月18日に滅多打ちにあったのを機にセットアッパー(勝ちパターンのリリーフ)からミドルリリーフ(負けパターン、点差が開いた場面のリリーフ)に降格となった。そのため、ポストシーズンゲームのメンバーに入れない可能性が出ていたが、9月中旬に復調し何とかメンバー入りはできそうだ。しかし今季は、走者が塁にいる場面で火消し役に起用されると、やたらに打たれるケースが多く、ファレル監督の信用を失っている。'13年のポストシーズンのように、味方がピンチになるたびに田澤が呼ばれるようなことはないだろう。■川崎宗則(カブス)メンバー外 カブスはワールドシリーズ優勝の本命と見なされているが、川崎がカブスのポストシーズンゲームのメンバーに入る可能性はほとんどない。カブスは内野の陣容がメジャー1と言っていいレベルで、内野の控え1番手のハビエア・バエズが13本塁打50打点、2番手のラステラもトップレベルの出塁率をマークしている。川崎は内野の控えの3番手だが、ポストシーズンでメンバー入りできる内野の控えは2人までなので、バエズかラステラが故障しない限りチャンスはない。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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