スポーツ
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スポーツ 2016年12月25日 12時00分
新日本1・4ドームを前に棚橋調子上がらず! 内藤の勢いを止められるのか?
「ドームの直前になれば、自然に棚橋のコンディションも上がってくるだろうっていう、希望的な観測がダメだったね。結局、調子上がらず。ただ、内藤は元気良いし、生き生きしてて、嬉しそうだけど、“棚橋にならなかった男”。やっぱり、俺の代わりは、いないからさ」 16日の後楽園ホール大会でKUSHIDAとのタッグで、内藤哲也&高橋ヒロムとのダブル前哨戦に臨んだ棚橋弘至は、試合後声を振り絞りながら、何とか強がりを見せるのが精一杯だった。 棚橋は来年の1・4東京ドーム大会で、内藤が保持するIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦することが決まっているが、カード決定発表の記者会見から内藤にペースを握られたまま年内最終戦(16&17後楽園2連戦)を迎えてしまう。16日はタッグマッチということもあり、何とか一矢報いたかったが、高橋ヒロムをロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)に加入させた内藤の勢いは凄まじく、棚橋らしさのすべてを封じられてしまったのだ。あの前哨戦を見て1・4ドームでの棚橋勝利を頭に描いたファンは少ないだろう。ここまで差が開いた前哨戦も珍しい。また棚橋も話しているように、ここ数年は年内最終戦にピークを持ってきて1・4ドームへの期待を感じさせてきただけに、棚橋自身が一番戸惑っているのかもしれない。 翌17日は、天山広吉、小島聡、デビッド・フィンレーを加えてL・I・Jとの10人タッグマッチ。試合は小島がBUSHIを捉えて、新日本の本隊チームが勝利を収めたが、棚橋が内藤にインパクトを与えることはできなかった。しかし、この日は長年愛用してきた棚橋の入場テーマ曲「HIGH ENERGY」が最後(1・4ドーム大会より新曲で入場)ということで、棚橋が場を締めることができた。 「“HIGH ENERGY”(入場テーマ曲)がさっきで、試合で使うのは、ラストでしたね。一つの時代が終わって、また新たなステージに進むという気持ちなんでね、新しい入場曲、そして新しい2017年の棚橋は、大いに期待してください。いよいよ、1・4東京ドーム、トランキーロの下に隠された、内藤哲也を引き出して、倒して、俺がチャンピオンになります」 前日とは違って晴れやかな表情を見せた棚橋。こうした切り替えの早さは棚橋の強みでもある。 「俺は棚橋を追いかけてきたよ。ずっと、棚橋の背中を見てきたよ。あの、輝いている棚橋に憧れ、彼をいつか超えたいと思ってたよ。でもさ、いつの間にか、輝きを失い、そして、いつの間にか、俺より後ろの存在になってしまった棚橋だけどさ。まぁ、最後の晴れ舞台だよ。東京ドーム。今流れてる『HIGH ENERGY』、今日で最後なんでしょ? やっぱり、輝いてた時の棚橋、イコール、この『HIGH ENERGY』がイメージであるからね。この『HIGH ENERGY』の終了とともに、棚橋時代も完全に終わりでしょ。きっと彼も望んでるはずだよ。最後のとどめを、俺がきっちり刺してやるぜ」と内藤。 1・4ドーム大会でL・I・Jは、SANADA&EVIL&BUSHIがNEVER無差別級6人タッグ王座に、高橋ヒロムがIWGPジュニアヘビー級にそれぞれ挑戦が決定しており、内藤も含めてメンバー全員がタイトルに絡むことになる。一夜にして、メンバー全員がタイトルホルダーになる可能性も秘めているのだ。今年の新日本プロレスを席巻してきたL・I・Jにとっても1・4ドーム大会は来年に向けた大切な大会となる。 そんな内藤やL・I・Jを「力で」止められるのは棚橋しかいない。まさに背水の陣で内藤戦に臨む棚橋の巻き返しに期待したい。(どら増田)写真:広瀬ゼンイチ【新日Times Vol.49】
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スポーツ 2016年12月24日 16時00分
大誤算! 日本ハム・大谷翔平の来季オフ激安メジャー挑戦(2)
島田利正球団代表は、米挑戦の時期について記者団に「大谷の成長スピードは我々の想像以上。彼が一番と思うときに行かせてあげたい」と答え、時期の明言は避けたが、早期挑戦は間違いない。また、球団内にも2億7000万円以上は支払えない事情があった。 「主砲の中田翔(27)は2億8000万円。今季不振だった時期も長く、チームとして精一杯の額。大谷の年俸を抑えることで、中田はチーム一の年俸額を維持できた」(スポーツ紙記者) 中田にも先輩として、主砲としてチームを支えてきた自負・メンツがある。大谷の成績は素晴らしいが、どちらも規定回数に到達していない。5億円が支払われていたら、チームを支えたレギュラー陣の機嫌を損ねる危険性もあったのだ。 「大谷が来オフの挑戦を見送れば、さらなる昇給は必至。『規定打席、規定投球回数に足らない』という、二刀流の弱点を突いて、球団が残留に備えたとも考えられます」(前出・関係者) 日ハム球団の総年俸は約25億円とされている。かつてダルビッシュ有がその5分の1強を占めた時期があり、一選手が「特別視されている」との外部の声に懲りたともいう。だが、大谷が海外FA権を獲得する前に売る方針に変わりはない。 「順調に行けば、大谷の国内FA権取得は2020年オフ。『東京五輪で活躍してメジャーへ』という期待も聞こえてきますが、日ハムがダルを手放したのは在籍7年目、田中も7年でした」(前出・飯山氏) 日ハムは今春のキャンプを、提携先のパドレスのキャンプ地である米アリゾナ州ピオリアで行った。その大谷が登板した練習試合には50人強の米スカウトが集まったが、周囲は「パドレス有利」の見方をする。 「パ軍は斎藤隆氏に次いで、野茂英雄氏もフロントスタッフとして迎えました。野茂氏の長男は'14年オフから日ハムの球団通訳を務めています。スタッフ間の人間関係もそうですが、パ軍は二刀流のテストも行っています」(前出・関係者) パ軍は今季、控え捕手のベタンコートを救援で登板させた。敗戦処理投手を惜しんでの登板だったが、155キロの速球とナックルを織り交ぜ、首脳陣を唸らせた。日ハムを参考にした選手起用だ。 「規定打席、規定回数に届かないことが大幅昇給を抑える要素になるのなら、大谷を獲得する米球団はその査定法を踏襲する」(同) 二刀流は野球人の夢。米球界挑戦によって大谷は「夢でカネは稼げない現実」を知るかもしれない。
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スポーツ 2016年12月23日 16時00分
大誤算! 日本ハム・大谷翔平の来季オフ激安メジャー挑戦(1)
大谷が契約更改を終えたのは12月5日。前年比7000万円アップの2億7000万円(推定)だが、その金額に各方面から「安すぎる!」と批判が殺到した。 「ネット裏では『大谷は5億円に到達する』と予想する声も出ていました。投手として3年連続2桁勝利、打者としてキャリアハイの打率3割2分2厘、22本塁打。規定回数には届きませんでしたが、投打とも一流選手の成績です」(スポーツライター・飯山満氏) しかし、日ハム球団には『格安更改』せざるを得ない理由があったのだ。 「大谷の契約更改と前後して始まったのが米メジャーのウインターミーティング。今年はFA選手が少なく、各球団の代理人にも余裕が感じられた。フリートークとして、大谷のことも話題になりました」(在米記者) 格安更改せざるを得ない理由の一つが国外にあった。このウインターミーティングに先駆け、米選手会と大リーグ機構(MLB)が「新たに合意した労使協定」として、大谷の米挑戦にも影響する新ルールを発表した。 〈国外の25歳未満の選手と契約する場合、契約金の上限は600万ドル(約6億8000万円)まで〉 大谷は来オフ23歳。ポスティングシステムによる米挑戦が決まったとしても、'15年オフにドジャースと契約した前田健太の8年総額1億620万ドル(約128億円)、田中将大の7年1億5500万ドル(約161億円)には届かない可能性が出てきた。 「マエケンの契約金は100万ドルで、その分、年俸や出来高を厚くしている。ヤンキースが田中獲得に注いだ総額は、彼に提示した約161億円だけでなく、楽天球団に払う落札金や贅沢税などを含め275億円近くになる。契約金を抑える新ルールができれば、米30球団は日本人選手を始め、海外の有望な若手を獲得しやすい。一見、無関係に思える米選手会が新ルールを承諾したのは国外選手の獲得資金に対する嫉妬。国外選手の獲得資金が安くなれば、自分たちの年俸の上がり幅が大きくなると思ったからでしょう」(前出・在米記者) また、これもFA選手が少ない影響だろう。今回のウインターミーティングではポスティングシステムの落札金に設けられている上限金についても『見直し』の意見が出ていたという。 「日ハムはパドレスと業務提携しており、契約金の新ルールと入札制度の上限金見直しの動きを事前に聞かされていたようです。大谷の米挑戦の時期には最終的にもう一度話し合う予定ですが、双方は'17年オフを一つの目安にしています。米球界が対象選手、当該球団に支払う金額を大幅に抑えるのなら、先送りする可能性もある」(球界関係者)
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スポーツ 2016年12月23日 15時15分
斎藤佑樹の背番号昇格は本当に「期待のメッセージ」か?
斎藤佑樹(28=北海道日本ハムファイターズ)の背番号が「18」から「1」に変わる。栗山英樹監督(55)は「球団からのメッセージになる」と説明していたが、これで日本ハムの背番号の1ケタに「空き」はなくなった。背番号1への変更は、本当に激励のメッセージだろうか。 「巨人の王さんと長嶋さんのように、強いチームには軸がある。中田ともう一人、軸が欲しい」 これは去る12月17日、優勝旅行先のハワイから帰国した際、栗山監督が語ったもの。来年のドラフト戦略について触れ、競合覚悟で早実・清宮幸太郎を獲りに行くと話したのだ。清宮指名を本気で進めるのなら、陽岱鋼のFA移籍で空き番号となった「1」を残しておくべきだが…。 「来季、斎藤が一軍戦力として活躍できるかと聞かれれば、悲観的にならざるを得ません。そのことは栗山監督がいちばんよく分かっているはず。斎藤の背番号変更は『球団の意向』と見るべきです」(ベテラン記者) 一部報道によれば、田中将大(28=ヤンキース)と投げ合った2006年夏の甲子園と同じ背番号と“前向き”に伝えていた。 しかし、プロ野球では基本的に1ケタ台の背番号は「野手番号」である。このことを指して、こんな見方もできる。斎藤は4年連続のダウン提示で契約を更新した。昨年選手会が発表した一軍平均年俸額は約2300万円。斎藤は平均以下の2000万円であり、これは他球団に向けた「トレード放出OK」のシグナルともされていた。これには、斎藤に対する同情的な声も寄せられていたという。背番号を昇格させることで、球団は「彼を見放していない、まだ期待しているんだ」と、ファンに向けメッセージを送ったのかもしれない。 「今オフの契約更改で、日本ハムは大谷(翔平=22)とメジャー挑戦の時期を話し合ったことを認めています。中田(翔=27)もメジャー志望が強いとされ、同時に好不調の波が激しいため、FA権を行使した場合、球団は引き止めないとの見方がされています。順調に行けば、中田は来季、国内FA権を取得します」(プロ野球解説者) 来年オフ、大谷のポスティングシステムでのメジャー挑戦が確実視されている。中田の今後も考えると、17年オフは日本ハムに激震が走るかもしれない。そう考えると、栗山監督の「清宮指名宣言」にも合点が行く。 「根強い斎藤ファンがいることも事実です。もし本当に、中田と大谷を同時に喪失することになれば、斎藤の知名度は無視できなくなります」(前出・ベテラン記者) 斎藤は契約更改の席上で自らエース背番号「18」の返上を申し出たともいう。穿った見方かもしれないが、背番号「1」を与えた今なら、仮にどこかの球団が「斎藤をくれ!」と正式にトレードを申し込んできたとしても、日本ハムは彼の復活を信じていたという図式は保てる。
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スポーツ 2016年12月22日 16時00分
阪神 来季もダメ虎確定 金本監督VS鳥谷チーム内紛
これは愛のムチか、それとも、非情の通達か…。 金本知憲監督(48)がホンネを語れる同年代のプロ野球解説者に「やっぱ、北條(史也=22)はいい!」と、称賛していたという。秋季キャンプ中のこと、取材に訪れた複数の解説者が「北條絶賛」を耳にした。 「ショートは、チームの骨格です。今季、金本阪神はショートを含むセンターラインを確立できず苦戦しました。センターは糸井嘉男の獲得が決まり、正捕手は矢野燿大コーチが原口文仁と坂本誠志郎を競わせています」(プロ野球解説者) このセンターラインに、あるべき選手の名前がない。前キャプテンの鳥谷敬(35)だ。 金本監督は11月22日の球団納会で鳥谷本人と今後のことを直接話し合っている。そこで出た結論は、再びショートでレギュラーを目指すというもの。本人の意向を尊重したことになっているが、『ショート・北條』は、よほどのことがない限り動かない。二塁、もしくは三塁のコンバートを勧めなかったとすれば、来季開幕戦オーダーに鳥谷の名前はない。事実上の肩叩きである。 「北條のどこを褒めていたかというと、教えれば教えるほど巧くなっていく、成長していくのが分かる点。実戦の中で成長していくタイプとし、多少の不振があったとしても試合に使っていく、と」(関係者) さらに追い打ちを掛ける人事が鳥谷を襲った。 阪神選手会は会長など人事刷新を行った。新会長に選出されたのは、来季17年目を迎える狩野恵輔。野手では生え抜きの最年長で、人望もある。しかし、副会長以下の人事こそ“超変革”だった。副会長に選ばれたのは25歳の梅野隆太郎、3人の役員には中谷将大、藤浪晋太郎、高山俊。ルーキーまで入閣となったのだ。 「狩野は福留孝介とも相談し、梅野たちを選びました。藤川球児など何人かのベテランとも話をし、将来のため、若手にチーム全体のことを考えさせる機会を与えるべきとの意見で一致しました」(前出・関係者) その選手会人事では鳥谷も相談を受けたが、これではチーム内における影響力まで喪失しかねない。 「ベンチスタートとなってからの鳥谷は、さらに無口になってしまいました。試合中、どう声を出していくべきか分からず、不振であれば、なおさら若手に声を掛けにくくなった。連日、独りで早出特打です」(同) 気持ちは分かる。しかし、金本監督には「物足りない」と映ったのだろう。 「糸井獲得により、阪神は28人のプロテクト名簿を提出しました。阪神側は鳥谷を出さないと異例の明言をしましたが、『外で勉強させるのも本人のため。将来、阪神の指導者になるときにプラスになる。環境を変えてやるべき』との意見もあったんです」(同) 金本監督が北條をスタメンから外すことは考えにくい。鳥谷も分かっているはずだ。それでもショートにこだわったのは、金本監督への“反発”もあるかもしれない。
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スポーツ 2016年12月21日 16時00分
石川遼が“日の丸ヘッドカバー”で空しい米ツアー参戦アピール
ゴルフの今季最終戦、日本シリーズJTカップ(12月4日決勝)は、朴相賢(韓国)がツアー初勝利を収めた。注目は池田勇太と谷原秀人の賞金王争いだったが、前年の同大会覇者・石川遼(25)は朴、池田、谷原らの優勝争いに割って入ることもできなかった。 「石川は腰の故障で今季前半を完全に棒に振りました。今大会は6位。上位争いに食い込んだということで、及第点を与えてもいいかと思います」(専門誌記者) 確かに今後に期待できる成績ではあるものの、今季は国内の賞金ランキング19位。それでも石川からは、「1月からアメリカツアーがあるので」と“ビッグな夢”が語られた。 来季は再びアメリカを主戦場にしたいという。しかし、世界ランキングは、ライバルの松山英樹(6位)はおろか、池田(37位)や谷原(56位)にも遠く及ばない98位(11月29日現在)だ。出場できるアメリカツアーも限られており、そこを主戦場にしたいというのであれば、まず国内でやり直すしかない。 「そんな状況の石川ですが、日の丸デザインのヘッドカバーを使っていました。これは『国・地域別対抗戦ISPSハンダW杯』(11月27日最終日)で松山とペアを組んで出場した際に、おそろいで作ったもので、その後のJTカップでも使い続けていたのです」(ツアー関係者) 石川の周囲には「地力を養ってから」の意味で、米ツアー参戦は時期尚早と諫める声もないわけではない。石川が日の丸デザインのヘッドカバーを使い続けたのは、批判的な声に対する反発心もあったようだ。 「松山はアメリカを主戦場にして久しいですが、国内で賞金王争いをしていた池田と谷原を指して、『2人の邪魔ができれば』と言い、その通りに三井住友VISA太平洋マスターズ(11月13日最終日)で優勝しました。松山と同じ組で回った谷原は翻弄され、予選落ちでした」(前出・専門誌記者) 石川が松山のように賞金王争いの邪魔ができなければ、米ツアーで恥をかくのは必至だ。ヘッドカバーの日の丸が泣いている?
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スポーツ 2016年12月18日 16時00分
本当!? 35歳糸井の阪神入りで加速するセ・リーグの「あのウワサ」
糸井嘉男35歳、福留孝介39歳、鳥谷敬35歳、西岡剛32歳。金本知憲監督(48)は超変革のチームスローガンのもと、世代交代を進めていた。その方針は秋季キャンプでも再確認され、「(実力、調子が)同じだったら、(年齢の)若いほうを使うよ」と言い切った。伸び悩む中堅選手たちへの檄も含まれていたが、「中堅・糸井、右翼・福留」の構想では、スタメン選手の平均年齢は今季よりも確実に高くなる。走攻守3拍子の揃った糸井はたしかに魅力的な選手だ。しかし、『4年契約』というのはあまりにも長すぎはしないか…。 その糸井の4年契約が明らかにされた後、セ・リーグのライバル球団から「あのウワサ」が囁かれるようになった。 「やっぱり、本当かも…」セ・リーグが指名打者制へのルール変更を検討しているという。 何人かのプロ野球解説者にも聞いてみたが、第一声は「まさか!?」だった。しかし、まんざらでもないらしいのだ。 「セ・リーグは交流戦での負け越しが続いており、日本シリーズも4季連続で敗れています。指名打者制に変えれば、投手に打席が回って来ないので救援投手を送る際、次イニングの打順を確認する必要はないし、攻撃的な打順も編成できます」(球界関係者) 指名打者制になれば、守備面で衰えたベテランも現役生活を延ばせるかもしれない。また、ドラフト候補を絞り込む際も「守るところがない」と消極的にならなくて済む。実際、「打撃力は一流だが、守るところがない」として指名を見送ったケースもあった。いくつかの例を上げれば、1996年、セ・リーグ全球団は松中信彦の指名を見送った。のちに三冠王に輝いた際、「無理をしてでも獲っておくべきだった」と後悔したところもあり、13年ドラフト会議でも、埼玉西武に1位指名された森友哉に対しても、「キャッチャーでなければ…。せめて三塁が守れるのなら」と地団駄を踏んでいた。今季、頭角を表した山川穂高(埼玉西武)にしても、セ・リーグ各球団は守備難で指名リストから外している。 「近年のドラフト候補生は、12球団OKの姿勢ですが、大学生、社会人の投手はセ・リーグ球団に指名されると、ちょっと驚くんですよ。大学、社会人は基本的に指名打者制なので、高校を卒業して以来、バットを振っていないとかで」(アマチュア指導者) もっとも、セ・リーグには「バントをする」と分かっていても、それを成功させなければならない『投手バッター』の技術や、守備陣営のきめ細やかさがある。ピッチャーも9人目の打者として攻撃に加わること、次イニングの打順を加味しながらの投手継投は心理戦としての魅了になっている。しかし、阪神が糸井に4年の長期契約を提示したのを受けて、「セ・リーグの指名打者制への変更の話は本当かもしれない」と勘繰る声も出始めた。 現時点での「本気度」は分からない。仮に来年、議案提議されて本格検討が始まるとしたら、実現するのは2、3年後だろう。そのとき、糸井や鳥谷が指名打者としてスタメンに名を連ねていることも十分に考えられる。阪神は水面下でのこうしたルール変更を見据えて、35歳の糸井に4年契約を提示したのだろうか。 主力バッターが30代半ばに差しかかった巨人、外国人選手の発掘が巧い中日も交渉の幅が広がるとし、賛同するかもしれない。本拠地球場が広くない東京ヤクルト、DeNAもさらに攻撃的な打順を編成できるが…。 糸井獲得は“セ・リーグ超変革”の前触れだろうか。(一部敬称略)
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スポーツ 2016年12月18日 12時00分
東京ドーム名勝負再び! 新日本1・4ドームで柴田と後藤がシングル対決!
新日本プロレス1・4ドーム大会『レッスルキングダム11』(2017年1月4日、東京ドーム)の全対戦カードが発表された。 その中でもひと際目を引いたのが、第8試合にラインナップされた、NEVER無差別級選手権の“王者”柴田勝頼 対 “挑戦者”後藤洋央紀のカードだろう。 12・5京都大会で後藤から直接勝利した柴田が「おまえは何も変わってねえ」「中途半端に拍車がかかっている」と辛辣コメント連発。これに対して後藤は、12・10宮城大会で柴田をGTRで沈めてピンフォール奪取。試合後、NEVERのベルトを掲げ、ダウンした柴田の上に乗せ挑発した。 柴田 対 後藤といえば、2014年の1・4ドーム大会で、大会ベストバウトと呼ばれる名勝負を行い、テレビ朝日系列の「ワールドプロレスリング」では、30分の枠を最大限に使ってノーカット放送され大きな反響を呼んだ。 2013年夏の『G1クライマックス』の公式戦でも同カードが組まれたが、後藤の負傷欠場により流れている。後藤の復帰後は、柴田が新日本に再入団する流れを作った“同級生タッグ”を結成し、2014年には『ワールドタッグリーグ』に優勝、翌2015年の1・4ドーム大会でIWGPタッグ王座にも輝いている。 今春、後藤がCHAOS入りをしたことから、再び対角線上に立つことになった2人。今年の後藤は、1・4ドーム大会で内藤哲也に勝利を収め、2月にオカダ・カズチカが持つIWGPヘビー級王座にボディペイントを施して挑戦するも敗戦。オカダに勧誘される形でCHAOSに加入して臨んだ、春の『ニュージャパンカップ』も、夏の『G1クライマックス』も準優勝と、あと一歩のところでチャンスを逃している。一方の柴田はNEVERのベルトを死守し、永田裕志ら第3世代から、プロレスリング・ノア勢、アメリカROH勢などと抗争を繰り広げ、話題を提供してきた。 12・10宮城大会の試合後に後藤は「柴田! タッグリーグの借りは、しっかり返させてもらったぜ。『CHAOSに入って楽しいか?』って。正直言うよ。今が、一番楽しい。もっと楽しませてくれよ。オイ、次は1対1だ。楽しませてくれよ」と自分の選んだ道が間違っていなかったことを強調した上で、柴田に挑戦表明した。対する柴田は「アイツ(後藤)は何て言ってました?」と報道陣に質問し、報道陣が後藤のコメントを伝えると「あぁ、そうか。そいつは何よりだよ。(1対1をやりたいという)その意思表示は、しっかりリングの上で伝わってきました。やるなら、一つでしょ。やってやるよ。以上!」と吐き捨てて、インタビュールームを後にした。 両者のシングル対決は2014年8・10西武ドーム大会以来、約2年5か月振り。プロレス会場としては異空間だった西武ドームでも観客が熱狂する闘いを見せていただけに、後藤がCHAOSに立場を変えた今回はさらに期待をしてもいいだろう。この2人のプロレスは初めてプロレスを観る人や、かつて1・4ドーム大会に通っていた世代にも響くスタイルなだけに、このカードがセミファイナル前に組まれた意義は大きい。 新たな『柴田 対 後藤』ブランドの構築に期待したい。(どら増田)(C)新日本プロレス【新日Times Vol・48】
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スポーツ 2016年12月18日 12時00分
阪神・新助っ人キャンベルは「持ってないオトコ」
「4番サードも」 関西系メディアがそんな見出しも立てていた。金本阪神が前ニューヨークメッツのエリック・キャンベル内野手(29=右投右打)を獲得した(12月2日)。主に三塁手だが、二塁、一塁、外野とメッツでは6つのポジションを守ってみせた。打撃スタイルは広角に打ち分けるタイプで、スタンスをやや広めに取ってコンパクトに振り切るところは昨年まで在籍していたマートンを彷彿させる。 「選球眼も良いので日本向き」。好意的に伝えたメディアも多かったが、キャンベルは「持ってないオトコ」なのだ。「メッツでは『打てない選手』『期待外れ』の象徴として、2人の選手がバッシングの標的にされていました。その1人がキャンベルですよ」(米国人ライター) 性格はマジメ。2014年シーズン序盤、元オリックス監督でメッツを指揮していたコリンズ監督の目に止まり、メジャー昇格を果たした。プロ7年目であり、前年は初めての3Aを経験とのことだから、マジメにコツコツやってきたのだろう。 「マイナーでは四球を多く選び、選球眼の良い選手と称されていました。だけど、メジャーでは結果を求めすぎたのか、マイナーで積み上げてきたものが発揮されませんでした。ただ、14年メッツでは守備で6つのポジションをこなし、うち5つは先発出場でした」(前出・同) 14年は85試合に出場。翌15年も71試合に出たが、打率は1割9分7厘。14年は211打席(190打数)で選んだ四球は17、これに対し、三振は55。15年も206打席(173打数)で四球は26に増え、三振も37まで減ったが、出塁率は14年よりも落としていて3割1分2厘。打率が2割にも満たない状況で3割以上の出塁率を弾き出したということは「選球眼の良さ」だが、突出して優れた数値でもない。 「15年ですが、メッツの人気選手であるデビット・ライト三塁手が故障し、キャンベルがその代役を務めたんです。スタープレーヤーの代役が打率2割以下では…」(選出・同) キャンベルにとって、15年シーズンはチャンスでもあったわけだが、それを生かせず、今日に至った。16年は40試合しか出場していない。打率は1割7分3厘。聞けば、阪神渉外担当者はドジャースのアレックス・ゲレーロ内野手もリストアップしていたが、中日に先を越され、元楽天のケーシー・マギー内野手との交渉でも巨人に敗れた。 コツコツ練習し、やっと昇格したメジャーではバッシングの対象となり、スター選手の故障で転がり込んだチャンスも生かせず…。こんなにも「持ってないオトコ」で、大丈夫なのだろうか。もっとも、マジメに積み上げてきたものが阪神で開花するという見方もできるが…。 ドライチの大山悠輔も定位置はサードだ。ドラフト5位・糸原健斗は社会人野球日本選手権(11月)で、3番三塁で出場していた。その大山、糸原がプロのスピードに適応するのにまだ時間が掛かると判断された場合、北條と正遊撃手の座を争う鳥谷の三塁コンバート案が再浮上してくるかもしれない。
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スポーツ 2016年12月17日 18時10分
陽岱鋼がオリックスと楽天を蹴って巨人を選んだ本当の理由
北海道日本ハムファイターズからFA宣言していた陽岱鋼外野手(29)がオリックスに断りの連絡を入れたとされるのは、12月5日。同6日、オリックスの長村裕之球団本部長が「他球団に行かせてもらうということだった」と“敗北宣言”した。この時点で陽の行き先は東北楽天、巨人に絞られ、最終的に「巨人入り」が決定した(同14日)。 「巨人が狙っていた外野手は埼玉西武の秋山翔吾でした。順調に行けば、来年、国内FA権を取得します。でも、西武は秋山と今オフ、3年契約を結んでしまった。そこで陽岱鋼の獲得が検討されたんです」(球界関係者) 実際、巨人が陽サイドと接触したのは、楽天、オリックスのあと。オリックスに断りを入れてから時間が掛かりすぎたようだ。その理由は陽本人だけの意志では決められなかったからだという。 「陽は台湾のスター選手です。台湾で日本ハムの試合が中継されることも多々ありました。陽目当ての日本プロ野球ファンが多いからですが、彼は投手ではなく野手なので、台湾のテレビ局側にすれば、試合に出る日と出ない日の視聴率の落差を心配しなくて済みます。来季、台湾のテレビ局が巨人戦をメインに切り換えてくるのは確実です」(前出・同) NPB関係者によれば、台湾側とのテレビ放映料は1試合約10万円。巨人主催ゲームの一括契約となれば、700万円強の計算だ。 「ちょっと少ないのでは?」と思うかもしれないが、台湾の平均年収は180万円とされ、台北立法院が発表した国家予算は日本円で約6兆6052億円(2014年)。人口の違いこそあれ、『国民一人当たりの購買平価』では日本を上回った年もある。オリックス、楽天、巨人は「陽獲得で“上り調子”の台湾に市場拡大」なる目論見があったとしても、決しておかしくはない。 「今季、巨人は三軍チームを現地遠征させていますし、王貞治氏も参加したOB戦も台湾で開催されました。震災復興の寄付もしたと聞いています」(プロ野球解説者) かつて、韓国球界の英雄・李承燁が在籍していたころ、やはり巨人戦が中継されていた。台湾企業も「英雄である王貞治氏が現役生活を送った巨人に、陽が移籍した。王氏と同じユニフォームを着る」ということで広告出資を考えてくるのではないだろう。 「ソフトバンクは今オフの国内FA市場に関心を示しませんでした。来季は育成の方針によるものですが、ソフトバンクが土壇場で挙手し、陽をかっさらうと予想した関係者も少なくありませんでした。王氏が球団会長を務めており、台湾と福岡の移動距離を考えると、ソフトバンクの沈黙はブキミでした」(前出・同) 今季の巨人は7人がセンターの守備に着いた。「高橋由伸監督は就任当初、立岡を期待していた」とも聞いているが、打撃不振で定位置を掴みきれなかった。世代交代の時期にあることは高橋監督も分かっていたはずだが、勝たなければならないとする厳命には逆らえなかったようだ。 陽サイドも読売グループと組むことがもっともビジネスになると判断したのだろう。
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分