スポーツ
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スポーツ 2016年11月14日 14時00分
2016年「12球団合同トライアウト」 再起を目指す男たち(新垣渚編)
『12球団合同トライアウト』が甲子園球場で行われた(11月12日)。今さらだが、このトライアウトで再起のチャンスを掴んだ戦力外選手は極めて少ない。昨年は47人が受験し、他球団と再契約できた選手は僅か6人(育成を含む)。今年は投手42人、野手23人の計65人と多かったが、かつてのドラフト1位選手、逆指名でプロ入りした有名選手の受験も目立った。 「甲子園で始まって、いろいろあって、甲子園で終わるのかな…」 今年の試験会場は、球児たちの聖地・甲子園球場だった。感慨深いコメントをしてくれたのは、新垣渚(36=元ヤクルト)である。第80回夏の甲子園大会でスターダムに上り詰めた彼の球歴も思い出される。 その新垣は第7組目で登板した。打者3人を凡打に仕留め、首にタオルを掛けたまま球場内の通路まで下がってきた。 −−今日のピッチングを振り返って? 「まあ、どうだろう…。見せたかったのはストレート。60%から70%の出来で、(バックスクリーンの)スピードガン表示を見たら、思ったよりも数字が出ていなかったので悔しいとも思ったけど、今の自分ができるピッチングはできたと思うので悔いはないです。今日が最後になっても悔いが残らないよう、思いっきり投げました」 試験翌日以降、新垣は他球団からのオファーを待つことになる。その胸中についても質問すると、「独立リーグには行かない」と言い切った。 −−もしNPBからのオファーがなかったら? 「引退ですね…」 淡々とした口調だったが、表情を曇らせた。同世代の松坂大輔、杉内俊哉らは今も現役で故障からの復活を目指し、頑張っている。そのことを伝えると、言葉を選ぶようにこう答えた。 「そういうのを見ると、まだやりたいなあって思うんだけど…。もうひと花、僕も咲かせたいって思うんだけど、どうなんだろう?うん…、家族もいるし、稼がなきゃいけないし、迷惑は掛けられない。嫁は『一生懸命やって』と言ってくれて。まだ自分に限界は感じていないけど、嫁や家族もいる。今日までは自分の無理を言わせてもらったけど、今月末かな、(オファーがなかったら)区切りをつけたい」 報道陣の囲み取材に応じる前、新垣は報道・関係者の受付口前で家族と合流した。そして、ユニフォーム姿で記念写真を撮った。 「今日が最後になっても悔いが残らないよう、思いっきり投げました」 新垣は沖縄水産高の剛速球投手として全国に名を知らしめた。1998年ドラフト会議では当時の福岡ダイエーホークス入りを“熱望”したが、オリックスブルーウェーブと指名が重複。交渉権はオリックスが取ったが、ドラフト前に宣言していた「ダイエー以外だったら進学」の言葉を実行した。4年後、逆指名でダイエー入りの夢を叶えたが、説得交渉にあたったオリックススカウトの悲報もあり、素直に喜びを表すことは出来なかった。 09年以降、新垣の登板数は激減し、14年にはヤクルトに移った。今季は僅か1勝、06年以降、2ケタ勝利は収めていない。 取材が終わるのと同時に、独立リーグの関係者が新垣に歩み寄ってきた。旧知の知人らしく、「お久しぶりです」と握手を交わした。暫し談笑。そして、その関係者が独立リーグでの再起を改めて打診した。 「アレ、捕れるの、いないでしょ(笑)」 2人目の対戦打者を追い込んだ後、新垣は“ワンバウンドの暴投”を放った。正確には暴投ではなく、スライダーが鋭角に曲がりすぎて、ワンバウンドしたのである。新垣は暴投王の汚名も頂戴しているが、その大半はスライダーが鋭角に曲がりすぎたためとされている。この日のその暴投を指して、「捕球できるキャッチャーが独立リーグにはいない」と称し、笑いを誘ったのだ。 「お疲れさまでした」。報道陣に晴れがましい笑顔を見せ、新垣は甲子園を後にした。今日の登板を「甲子園での思い出」にするのはまだ早すぎるのではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2016年11月13日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 「黒田博樹」が今もメジャーで賞賛される7つの理由
10月18日、広島カープの黒田博樹が引退を表明した。 このニュースは、米国のスポーツメディアやニューヨーク、ロサンゼルスの一般メディアで、すぐに報じられた。それらのメディアはただ事実を伝えるだけでなく、黒田のメジャーでの活躍が賞賛に値するものだったことを、具体例を挙げて報じていた。特に高く評価されたのは、以下の7つの点だ。(1)超一流の通算防御率 メジャーリーグの打者は、日本の打者よりずっとパワーがあるため、メジャーの試合は点が入りやすく、先発投手の平均防御率は4.34(今年度)という数値である。日本人の先発投手もメジャーに行くとパワーヒッターとの対戦が多くなるため、日本時代より防御率がかなり悪くなることが多い。長い間メジャーで活躍した投手でも通算防御率が3点台だった者はおらず、野茂英雄が4.24、大家友和が4.26、松坂大輔が4.44と、すべて4点台だった。 そんな中で黒田の通算防御率3.45は燦然と輝いている。これは21世紀最初の10年間で最高の投手と言われたロイ・ハラデーの通算防御率3.39にはわずかに及ばないものの、メジャーを代表する左腕だったクリフ・リーの3.52、トム・グラヴィンの3.54よりいい数字だ。メジャーでは通算防御率が3.50以下の先発投手は超一流のキャリアを送った投手と見なされる。日本では知られていないが、黒田もその1人なのだ。(2)メジャーで日本以上の成績 メジャーに移籍した日本人投手は、平均で25%ほど成績が悪くなると言われている。その中で例外的存在なのが黒田だ。黒田は広島カープで11年間投げてからメジャーに活躍の場を移し7年間投げたが、広島時代('97〜'07年)の防御率が3.71だったのに対し、メジャーでの通算防御率は3.45。これはメジャーのパワー・ベースボールに適応するため、フォーシーム(通常の速球)をほとんど投げない投球スタイルに変えたことが大きかった。(3)抜群の費用対効果 メジャーではメディアもファンも、投資額に見合った働きをしているか、という尺度で選手を評価する。メジャーに挑戦した日本人の先発投手は起用法にアジャストできず、大半が年俸に見合った働きが出来ずに評価を下げている。 しかし黒田は例外で、メジャーに在籍した7年間で年俸以上の働きを見せた。年俸総額は8800万ドル(92.7億円)。それに対して貢献ポイントであるWARの数字をもとに算出した「実際の働き」は9480万ドル(99.5億円)相当。つまり7億円くらい「黒字」を出したことになる。(4)計算できる投手 安定感という尺度で見れば、黒田はメジャーでも5本の指に入る存在だった。メジャーでは先発投手の実力を測るとき、最も重視されるのが防御率だ。黒田は一番よかった年が4年目('11年)の3.06、悪かったのが2年目('09年)の3.76で、防御率が4点台になった年は一度もなかった。どんな偉大な投手でも成績が大きく落ち込む“ダウンイヤー”は必ずあるものだが、黒田はそれが一度もない稀有な存在だった。(5)2年間ヤンキースのエース 黒田がヤンキースに在籍した3年間('12〜'14年)は、長期契約している主力選手の多くがピークを過ぎて不良債権化し、めぼしい若手の台頭もほとんど見られなかったため、得点力が大幅に低下していた。おまけにローテーションにも計算できる投手がいなくなった。 そんな中で黒田は、'12、'13年は事実上のエースとして孤軍奮闘。'14年は先発投手でただ1人、フルシーズン投げ抜き、ジラーディ監督から頼りにされ続けた。(6)3年連続1年契約 メジャーリーグではどの選手も、2年契約が妥当な成績であっても3年、4年契約を狙い、代理人とともにシビアな銭闘を繰り広げる。そして、少しでも高い球団と契約するのが普通だ。 その中にあって、ヤンキース時代の黒田は1年契約でチームに残留し続けた。いつでも古巣広島カープに復帰して投げられるように、複数年契約を避けていたのだ。他球団から2年契約のオファーがあっても、あえて1年契約でヤンキースに残留。それで最大の貢献をする黒田のクリーンな生き方は、メディアやファンから高く評価された。(7)若い投手のお手本 黒田は毎日、トレーナーとマンツーマンで入念に体の手入れを行うだけでなく、次の対戦相手を徹底的に研究し、各打者に対する攻め方を、ストライクゾーンが9分割されたチャートに具体的に描いて頭に叩き込む。その真摯な姿勢と完璧な準備は、メジャー1年目から監督・コーチに賞賛された。 ドジャースのハニカット投手コーチは、「10年に一度の才能」と評価されていた大型ルーキーのクレイトン・カーショウがメジャーに昇格した際、しばらく黒田と行動を共にするように指示し、黒田流の完璧な準備を吸収させた。その後、カーショウはメジャーNo.1の投手に成長したが、折に触れ、黒田から多くのことを学んだと公言。今も感謝の念を口にしている。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年11月13日 12時00分
内藤が正論攻勢で棚橋にファン投票提案を突きつける! どうなる? 新日本1・4東京ドーム
「お前が俺の最後の希望だ」 新日本プロレス11・5大阪大会のメイン終了後、IWGPインターコンチネンタル王座を防衛した内藤哲也の前に現れた棚橋弘至はこう言い放った。 既に来年1・4東京ドーム大会のメインイベントはオカダ・カズチカ対ケニー・オメガのIWGPヘビー級選手権試合に決定し、発表されている。しかし1・4ドーム“7年連続メインイベント”という記録が掛かっている棚橋は、10・8魚沼大会で「必ず東京ドームのメインにたどり着いてみせます!」とファンの前で宣言。1・4ドームのメインに立つ“希望”を内藤に託す形で、挑戦表明を行ったのだ。2017・1・4「レッスルキングダム11 in 東京ドーム」第2弾決定カード▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合<王者>内藤哲也 対 棚橋弘至<挑戦者> 「俺と絡めば、“7年連続・東京ドーム大会メインイベント”が見えて来る。そんな棚橋ファンと棚橋本人しかこだわってない、非常にくだらない記録のために、俺の前に出て来たんだなと」 7日に行われた会見で、内藤は棚橋の気持ちを見透かしたように話を続ける。 「ファン投票をしたあのときと同じですよ(2014年1・4ドーム大会のメインをファン投票によって決定した)。あのときも彼はインターコンチネンタル王座戦だったはずなのに、誰の意思かわからないけど、ファン投票という意味のわからない制度をいきなり持ち出して、インターコンチネンタル王座戦をメインイベントにしたと。僕はあのとき思いましたよ。なんで新日本プロレスはIWGPヘビー級王座に誇りを持たないんだと。東京ドームのメインイベントはIWGPヘビー級王座戦であるべきだと。やっぱりこの考えは変わらない。なので、皆様は僕がここで『ファン投票しましょう』と言うと思うでしょう? 僕の答えは逆ですよ。ファン投票は、僕は望みません」 内藤自身が望んでいると思われた“ファン投票”のリベンジは、あくまでも「IWGPヘビー級王座戦」というのが大前提だったのだ。これにはさすがの棚橋も言い返すことができなかった。内藤の正論攻勢はまだ続く。 「1年前に僕が言ったことを覚えてますか? 『この新日本プロレスは棚橋が言ったことがすべて。棚橋の言いなりである』と。いま棚橋が『ファン投票をやりたい』と言えば、きっとこの会社、動きますよ。この会社はすぐ変わりますから。あのときの発言が、正しかったのか? いまハッキリわかりますよ。7年連続メインイベント、出たいんだろ? じゃあ、お前の口から『ファン投票やろう』って言ってみろよ」 ファン投票提案を突きつけられた棚橋はこれについて質問されると…。 「返す言葉がない…。(内藤は)ベビーフェイスだなと。それはまだ保留にしておきましょう。あのファン投票が動いたのは、棚橋対中邑だったからだと思うんですよ。そのカードに神通力があったところで、ファンの投票も動いたと。ニコイチの問題だったので。棚橋が1人で騒いでどうなる問題でもないかなと。それだったら、7年連続、東京ドームメインイベントっていうのは、実現したら凄い誇れる記録ですけども、それ以上に大切なモノがあるんじゃないかって、今気付きかけてますね」 と話し、内藤の攻勢を保留という形でかわした。しかし、ここまで論破された棚橋というのは見たことがない。棚橋は「闘わずして世代交代された気分」と話していたが、内藤は「今年の1・4ドームでオカダに負けた時点で棚橋の時代は終わり。この1年間彼が何かやりましたか?」と正論を投げかけると「トドメを刺す」とコメント。棚橋も「トドメを刺されるようならそれまで」と語り背水の陣で挑む考えを示した。 次期シリーズの「ワールドタッグリーグ2016」でも内藤(パートナーはX)と棚橋(パートナーはジュース・ロビンソン)は同じブロックに入っており、11・18後楽園大会で対戦することが決定している。内藤は棚橋に対してよりファン投票実施の圧力をかけてくるのは間違いないだろう。棚橋はファン投票を提案するのか? もしそうなった場合、新日本は提案を受け入れるのか? このカードに関しては年末にかけてまだまだ一悶着ありそうだ。(どら増田)撮影/広瀬ゼンイチ【新日Times VOL.43】
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スポーツ 2016年11月12日 16時00分
バレーボール日本代表監督「中垣内&中田」選出に上がる不安の声
アイドルアタッカー“さおりん”こと木村沙織(30)が引退を決意したのは、これが原因!? バレーボール全日本代表チームの新監督の決定は、男女ともまさにサプライズだった。女子は往年の名セッター、中田久美(51)。男子は中垣内祐一(48)に“なんとか”決まった。 「中垣内は現役時代、全日本を牽引し、引退後は全日本コーチを務めるなど将来を嘱望されていました。でも、不倫でバレーボール界を追われた経緯があり、監督就任で業界復帰です。社業での外回り、ドブ板営業で苦労したことをプラスに捉えた理事もいましたが、承認投票を拒否した者もいました」(関係者) 男子は'08年以降、五輪出場が途絶えている。次の東京五輪はホスト国なので自動的に本大会出場となるが、決勝トーナメントに進めなければ赤っ恥をかく。元エリートは業界復帰で浮かれている暇はない。 一方、女子代表は一部で予想されていた通りの人選となった。中田は久光製薬スプリングスを、指揮官就任1年目で優勝に導いた実績を持つ。表彰台を意識した人事だが、離婚歴があることでも知られている。 「リオ五輪前から『次は中田さん』の声が出ていました。代表チームの主将だった木村沙織も勘づいていたのでは」(TV局員) 中田は解説者時代の'04年、女子代表がアテネ五輪出場を決め大はしゃぎでTV出演すると、それを一喝。TV画面は試合映像に切り替わっていたが、「テメーらコノヤロウ!」の声が被さったことがある。その後、選手たちを萎縮させたことで、今日まで“放送事故”として語り継がれていた。 久光製薬での采配でも「いつも怒っていて独り言が多い」「突然キレる」ともっぱらの評判。木村は体育会独特のギスギスした上下関係が大嫌い。それで、引退後の去就をまだ決めていないという説も。 「不倫オヤジ」と「鬼指導者」…逃げ出したくなるのも分かる?
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スポーツ 2016年11月11日 16時00分
独占入手! 松井秀喜と黒田博樹が東京五輪代表監督で一騎打ち
その人気とカリスマ性を再認識させられた。最後の登板となった日本シリーズのマウンドを見たNPBおよび東京五輪関係者は、男・黒田ならば、「その大役を託せられる」と確信した。 「日本シリーズ第3戦、黒田がマウンドを下りるとき、日本ハムファンからも拍手が送られました。絶大な支持を受けている選手であることは分かっていましたが、その影響力の強さを改めて教えられました」(スポーツ紙記者) 黒田博樹(41)が今シーズン限りで引退する。11月5日の広島ペナントVパレードを始め、表彰式などの球団行事には出席するという。マネジメントを委託した会社にもTV出演要請が殺到しているが、『第2の人生』については未定(10月末時点)。コーチ業にはまだ興味がないそうだ。 「右肩、腰、首など満身創痍です。登板日の試合開始前には2時間近くもマッサージを受け、痛み止めの注射や治療を色々と試していました。体のケアを兼ね、家族のいるアメリカでゆっくりするのでは」(同) とはいえ、カリスマをあっさりと手放すはずがない。広島は米在住渉外担当、非常勤アドバイザーなどの肩書を与え、「将来は監督で」と考えているという。だが、『黒田カープ』が真剣に検討される前に、NPB、東京五輪組織委員会が“重大な任務”を要請するようだ。 「松井秀喜(42)が代表監督を固辞し続けるようなら、別の人を考えなければなりません。日本シリーズでのカリスマ性を見せられた後でもあり、黒田の名前が急浮上してきました」(球界関係者) 来年3月、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催される。覇権奪回を目指す侍ジャパンだが、小久保裕紀代表監督の任期延長は「ない」という。2021年に予定される第5回WBCまでの4年間を託す次期監督候補には、現段階で原辰徳氏(58)が有力。ただし、東京五輪の野球・ソフトボールは「最大の観戦収益」が見込まれている競技だ。また、五輪競技に正式復帰する足掛かりにするためにも、国内外が注目するイベントにしなければならない。そのため、東京五輪の指揮官はWBCと切り離す方針で、「イチローが現役を続けるのなら松井を」と言われてきた。 「王貞治会長が五輪組織委員会の理事に正式選出されました。長嶋茂雄氏も野球・ソフトを後方支援する方向で調整されており、『長嶋-松井の師弟コンビで金メダルを』の図式も描かれていました。でも、松井がFA宣言した時の巨人監督は、原氏なんです。松井は原氏に対し、引け目を感じているというか…。原氏がWBCの監督を引き受けるなら、松井は五輪監督を断わるでしょうね」(同) そこで浮上してきたのが黒田、というわけだ。一昨年にニューヨークを去った黒田の名前は、まだ米球界で健在だ。引退表明の模様はニューヨークの地元紙を始め、全国版の野球ニュースでも報道され、「クロダは男だ(DA MAN)」というエールも送られた。 「日程は決まっていないが、王氏が渡米し、大リーグ機構に『東京五輪への協力』を改めて打診することになっています。そこへ、実際に協力するかどうかはともかく、黒田に同行してもらう計画がある。世界の王さんと黒田が一緒なら、名刺交換だけでは終わらないはず」(同) 黒田が野球・ソフトのスポークスマンになれば、米メディアの東京五輪の扱い方も変わるというわけだ。 昨年のプレミア12での話。アメリカはメジャーリーガーを送り込まなかったためか、同大会の存在すら知らなかったファンもいた。メジャーリーグの選手会役員を務める現役選手もテレビで「何、ソレ!?」と発言していた。こんな調子では、野球は追加競技から五輪正式種目には復活できない。 「施設工事費の問題でボート競技場の変更が検討されました。その煽りを受けて、野球が東北地区で試合をすることになりそうなのです。震災復興は大切ですが、地方に会場を移しても観客を集めなければならないため、カリスマ性のあるOBに監督を務めてもらわないといけない。日本人メジャーリーガーも招集できないことになりそう。日本ハムの大谷翔平も東京五輪前にはメジャーに挑戦してるでしょう」(スポーツ紙記者) ゴジラ松井の名前も米球界では生きている。しかし、松井は王会長がWBC監督を務めた第1回大会において、日本代表入りを辞退している。原氏との関係もそうだが、松井は五輪監督を引き受けにくい状況にあるようだ。 「組織委員会理事の王氏、長嶋氏の後方支援、そして次期WBC指揮官候補の原氏。ここで松井氏が五輪監督に登用されれば、巨人カラーが色濃くなってしまう」(ベテラン記者) 12球団が一丸というスタンスを打ち出すためには、黒田のほうが適任と言われている。 「松井監督、黒田ヘッド」の贅沢案もあるが、両氏の性格からして、お互いに遠慮し合って戦う集団にはなれないだろう。厳しい見方をすることで知られるニューヨーカーに認められた松井と黒田。その2人が今度は五輪指揮官の座を巡って戦うことになりそうだ。
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スポーツ 2016年11月10日 16時59分
阪神の糸井FA交渉で始まる「トラの崩壊」
11月11日、FA権を行使した選手との交渉が解禁となる。『糸井争奪戦』が始まるわけだ。糸井嘉男、35歳。今季、53盗塁をマークし、プロ野球史上、最長年齢での同タイトル獲得を決めた。年齢を感じさせない脚力はもちろんだが、今季の成績は打率3割6厘、本塁打17、打点70。通算打率も3割を越えており、阪神・金本知憲監督(48)が自ら交渉の席に出馬する旨を明かしたのも分からなくはない。 「金本監督の口から『糸井』の名前が初めて出たのは、8月27日の拡大編成会議の席でした。同会議で主に話し合ったのは、ドラフト候補選手のことでした」(球界関係者) 同時期の編成会議の議案といえば、ドラフト指名候補のことである。「拡大」の名称はついているが、FA、トレード、外国人選手の獲得目処、二軍選手の成長等も重ねて、上位指名候補を絞り込む会議のことだ。その席上で、金本監督は「是非、獲って下さい」と上層部に願い出たそうだ。 早い時期に“本命選手”の名前が出たためだと思われるが、今オフの阪神の補強は一本化している。阪神はFAや日本球界に帰還するメジャーリーガーなど、毎年のように外部補強を行ってきた。日本人メジャーリーガーは渉外、FAは編成。担当が異なるせいもあるが、交渉過程で本命が二転三転することもあった。また、これも本命が早く決まったためと思われるが、関西メディアは「糸井の阪神入り」を既成事実のように伝えていた。関西全体で「トラの糸井誕生」の気運が高まっている。そう言っても過言ではない。 しかし、交渉はどうなるか分からない。糸井争奪戦の勝者は本当に阪神と言っていいのだろうか。 「オリックス関係者から出た情報として、阪神のゴメスを獲る、と。阪神はゴメスとの契約を『保留』したまま。糸井との交渉が最優先となったため、手付かずになってしまったんです。糸井が獲れたのなら、ゴメスとの契約は延長しないかも」(在阪記者) ゴメス強奪の話が本当ならば、糸井強奪の報復手段をオリックス側も考えていると見るべきだろう。 思い付くのは『人的補償』だ。糸井はチーム内年俸ランキングで5傑に入っていない。したがって、Bランクとなり、旧在籍チームは人的補償を要求すれば、「プロテクト名簿の28人から漏れた選手1名」と「今季年俸40%」を得られる。金銭のほうはともかくとして、今の阪神はプロテクト名簿を作るのが難しい時期にある。 一軍コーチ経験を持つプロ野球解説者がこう言う。 「一般論として、28人のプロテクト名簿は、そのシーズンの一軍ベンチ入り選手ですね。一軍の試合出場登録選手数は25人。名簿には外国人選手を入れなくていいので、その分を一軍出場していない有望な若手、前年ドラフトの上位指名選手などを入れていきます。『高額年俸の選手には手を出さない』という読みもあります。相手球団の補強ポイントが外野だとしたら、年俸の高いベテラン内野手を外して、外野手を多めにプロテクトするなどして対応していました」 オリックスの守備位置的な補強ポイントは、外野手だと言われている。 もし本当に阪神が糸井を獲得し、プロテクト名簿を作ることになったら、大和(登録は外野手)、福留、高山、横田、江越、板山の名簿入りは確実。主力内野手ももちろんだが、今の阪神は投手と捕手も多めにプロテクトしなければならない。「プロテクト名簿=一軍登録メンバー」でまとめるとしたら、一軍に定着できなかった中堅、若手が外れる。しかし、横山、歳内、秋山、竹安、望月、松田、島本らは獲られたくないはず。捕手も原口、坂本、梅野はともかく、チームの精神的支柱・岡崎はどうするのか、また、内野手にしても、金本監督が期待する植田、陽川はどうするのか。そう考えると、「高額年俸のベテランには手を出さない」という読みのもと、福留、鳥谷、西岡、能見を外して、若手を守る名簿作りをするのではないだろうか。 「オリックスはチーム総年俸で12球団中3位です。ソフトバンク、巨人に次ぐ資金力のある球団なんです」(前出・プロ野球解説者) 高額年俸のベテランを抱えることが可能な球団なのだ。オリックスはオフの話題をかっさらうような人的補償を行うことも可能だ。阪神は世代交代の時期にあり、ベテランも若手も失いたくない。糸井獲得に成功しても、「チームの顔」を喪失してしまうかもしれない。
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スポーツ 2016年11月10日 16時00分
巨人・高橋由伸監督のストーブリーグ隠し玉は盟友・上原浩治
大谷翔平、黒田博樹の“新旧スター対決”で盛り上がった日本シリーズも終わり、球界は一気にストーブリーグに突入。注目はリーグ優勝を逃した巨人だ。渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が「由伸の責任じゃない。フロントだ。補強していない。これで勝てと言ったって無理だよ」と高橋由伸監督を擁護したことを受けて、フロント幹部らの動きが活発化した。 補強ポイントは打線強化だ。今季のチーム打率2割5分1厘は、広島に2分以上の差をつけられての3位。総得点519は広島の684に大きく差をつけられリーグ4位。阿部慎之助、長野久義、村田修一のベテランは下り坂で、首位打者の坂本勇人以外は選手総入れ替えすら想定しているという。 しかも、先日のドラフト会議では外れの外れで吉川尚輝内野手(中京学院大)を1位指名したが…。 「(吉川は)即戦力とは言い難い。FAで最低、大物2人をゲットしなければ、ナベツネ代表に顔向けできませんよ」(スポーツ紙記者) FA選手はどうだろうか。 今年FA権を得たのは、野手ではオリックス・糸井嘉男外野手(35)、中日・平田良介(28)、大島洋平(31)両外野手、日本ハムの陽岱鋼(ようだいかん)外野手(29)。投手は西武・岸孝之(31)、DeNA・山口俊(29)など。 ところが、こちらも状況は芳しくない。糸井は阪神、平田はヤクルト、陽はソフトバンク、岸は楽天が有力で、山口はFA残留が濃厚。残るは大島だが、巨人への評価は低い。'14年にFAで巨人に移籍した片岡治大(元西武)、大竹寛(元広島)がろくな使われ方をしなかったことから敬遠しているのだ。もちろん、野球賭博関連の“もらい事故”の影響もある。 とはいえ、指揮官の高橋監督は座して死を待つわけにはいかない。来季は3年契約の2年目とはいえ、第1次政権時の原辰徳、堀内恒夫監督は2年目のオフにあっさりクビを切られている。そこで高橋監督がラブコールを送るのが、かつての盟友で、現レッドソックスの上原浩治(41)だ。 2人は同じ'75年4月3日生まれで、それぞれ'97年、'98年にドラフト1位で巨人に入団。大学浪人した上原が1年後輩となったが、当時から格別仲がよかった。 上原は今季もプレーオフに登板するなど活躍したが、今オフFAに。レッドソックスをはじめ、複数の球団が興味を示していると言われるが、今季の年俸900万ドル(約9億1000万円)からの大幅ダウンは必至。巨人が食い込む糸口はあると見られる。 また、上原獲得は読売グループの悲願でもある。来春開催されるWBC日本ラウンドの主催は読売新聞社。巨人選手が中心になって盛り上げることを期待される大会で、「巨人&侍ジャパンの守護神を」と幹部は目論んでいる。 その上原の助言で、楽天で活躍した米タイガースのケーシー・マギー内野手を狙っているという情報も。さらに、ヤクルトのバレンティンにも食指を動かす巨人。巻き返しが始まる。
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スポーツ 2016年11月06日 12時00分
新日本、ヨシタツと抗争中のBONE SOLDIER、初のベルト奪取まで登りつめられるか?
「もうヒーローごっこは終わりだ」 新日本プロレス9・25神戸大会で、ヨシタツにハンタークラブ入りをTwitterのアンケート結果を理由に断られた、キャプテン・ニュージャパンはヨシタツを襲撃。その瞬間、会場内は「キャプテンがヨシタツに逆ギレしたのか」程度にしか見られていなかったこともあり、微妙な空気が流れていた。その後、高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズのバレットクラブの攻撃に加担したため、僅かなブーイングが起きてはいたものの、この観客のリアクションを見る限り、ヨシタツが4月に復帰してからキャプテンとの間で繰り広げられてきた、ハンタークラブ劇場はファンに支持されていたとは言い難い。 試合後、バックステージでバレットクラブのメンバーに迎えられたキャプテンに、リーダーのケニー・オメガは「まずは見た目と名前を変えよう。新しいコスチュームとリングネームを考える」ことを明らかにし、翌日に発表された10・8魚沼大会のカードには、バレットクラブの新メンバーとして、BONE SOLDIER(ボーン・ソルジャー、以下ソルジャー)なる選手の名前がラインナップされた。また公式ホームページでは、ソルジャーのシルエットがキャプテンに酷似しており、新しいキャプテンの顔がソルジャーであることが示唆されている。 そして迎えた魚沼大会で、高橋裕二郎、アダム・コールとともに現れたソルジャーはおどろおどろしいマスクにバレットクラブTシャツという風貌で、因縁のヨシタツ、ジュース・ロビンソン、田口隆祐の本隊トリオと対戦。デビュー戦はヒール転向の証とも受け取れる反則負け。試合後も執拗にヨシタツを攻撃し、因縁を深めた。 10・15台湾大会では、ヨシタツとソルジャーのシングルが実現。この試合もソルジャーがレフェリーの目の前で急所蹴りをしたため反則負け。試合後ソルジャーは、「骨も魂もスーパーヒーローじゃないんだよ」とキャプテン・ニュージャパンとの完全決別を宣言した。 続く「Road to POWER STRUGGLE」では、ヨシタツの地元でもある11・3岐阜大会でのシングル再戦に向けて、10・23東金大会以外ではすべての大会で、ヨシタツとソルジャーの対戦が組まれた。ソルジャーはヤングライオンの川人拓来を新技ボーンソルジャーで葬る試合もあったが、基本的には反則負けが多かった。10・30後楽園大会では試合後にキャプテン時代にコスチュームとして使用していた盾でヨシタツを襲撃。11・1熊谷大会ではキャプテンのマスクをヨシタツに被せて「キャプテン・ニュージャパンやるよ。そのマヌケなキャラお前にピッタリだ」と譲渡を示唆するなど、ヨシタツを挑発した。 これに怒ったヨシタツは11・2静岡大会で「明日、お前が俺に勝ったら、俺がキャプテン・ニュージャパンになってやる」と宣言。翌日の岐阜大会に向けてファンの関心を一気に引き寄せた。 岐阜大会のシングルマッチは、全7試合中、第5試合にラインナップされた。これはキャプテン時代には見られなかったことである。そんなシチュエーションに燃えたのか、試合はソルジャーがヨシタツを持ち前のパワーと実力で押しまくる展開に。途中、高橋裕二郎の介入やベルトを使った反則攻撃もあったが、前哨戦とは明らかに違うソルジャーの姿があった。試合は一瞬の隙をついたヨシタツが逆転勝ちを収めたが、試合後に「あいつはバレットクラブのお通しで頭数には入れるつもりはなかったけど、今日やってみて頭数に入ってたよ。何回でもやってやる」とヨシタツはソルジャーを認めるコメントを出すとともに抗争継続を訴えた。 もともと先輩として、キャプテンの実力を買っていたヨシタツなだけに、今回のシングル戦でソルジャーがシリアスモードで来たことが嬉しかったのかもしれない。ハンタークラブを巡る展開に関してはファンの支持を得られなかった二人だが、今回の抗争に関してはファンの関心を集めることが出来た。ソルジャーは盟友だった棚橋弘至や、KUSHIDAとの対戦が実現していないという楽しみも残されている。 実力は折り紙つきなだけにヨシタツとの抗争で、ベルトが狙えるポジションにまで登りつめてもらいたい。(どら増田)(C)新日本プロレス【新日Times VOL.42】
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スポーツ 2016年11月05日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND25 〈巌流島決戦とは何か!?〉 猪木vs斎藤“2時間超えの死闘”
1987年10月4日、プロレス史上でも例のない前代未聞の闘いが行われた。時間無制限、無観客、ノールールの果たし合い。 アントニオ猪木とマサ斎藤が闘う舞台は、いにしえの巌流島。プロレスマスコミ以外からも注目を集める中、闘いの火ぶたは切って落とされた。 新日本プロレスは'87年夏より、アントニオ猪木率いるNOWリーダー軍と、長州力、前田日明、藤波辰爾らNEWリーダー軍による世代闘争をスタートさせた。 これはテレビ朝日が視聴率アップを見込んで主導したアングルであった。 「しかし、リング上の結果がどうであれ、総帥の猪木が『ウン』と言わない限り世代交代などあり得ない。当の猪木も全盛期は過ぎたとはいえ、団体トップの人気選手であることに変わりなく、その座を譲るなどと言うわけがない。だから、ほかの選手は気持ちがまったく入りませんでした」(プロレスライター) その結果、タッグを組んだ長州と藤波が、どちらが猪木をフォールするかで争うという、複雑かつ難解なアングルが繰り返されるようになっていく。 「専門誌を欠かさずチェックするマニア層にしてみれば、こういったいわゆるイデオロギー闘争に引かれる部分もあったでしょう。しかし、ベビーvsヒールの勧善懲悪を求める力道山時代からの古参ファンや、タイガーマスクの華麗な世界に憧れた少年ファンたちの多くは、こうした展開についていけずに離れてしまいました」(同) なおこの頃、ライバルの全日本プロレスは、長州維新軍の離脱で存続危機を叫ばれながら、明確に「天龍革命」という構図を示すことで人気復活の兆しをみせている。 迷走する新日はテレビ放送が金曜から火曜に変更され、これがまた人気低下に拍車をかけた。 「ビートたけしが“フライデー討ち入り事件”で謹慎となり、冠番組の『スポーツ大将』が休止を余儀なくされた。この人気枠をプロレスで埋めようとしたわけですが、視聴者はついてきませんでした。放映日変更で視聴習慣が崩れたというのもあるし、制作がスポーツ班からバラエティー班に替わったことで、熱心なプロレスファンの反感を買ってしまった」(テレ朝関係者) こうしたプロレスとバラエティーの差異、たけし絡みの関係性は、のちのTPG(たけしプロレス軍団)にまでつながっていく…。 そんなドン詰まりの状況下、猪木がやにわにぶち上げたのが“巌流島決戦”だった。宮本武蔵と佐々木小次郎の故事で名高い決闘の舞台。そこで猪木がマサ斎藤と、無観客、時間無制限かつルール無用の果たし合いを行うという。 最初こそ「なぜ世代闘争のさなかに旧世代同士が闘うのか」との疑問もあったが、その壮大なスケール感の前では、小さなことに過ぎない。前代未聞の闘いはプロレス以外の一般メディアも巻き込んで、大いに注目を浴びることとなった。 それにしても、なぜ猪木はこの闘いに挑んだのか。 「ブラジルで起業したアントンハイセルの破綻による億単位の借金に、“おしどり夫婦”と呼ばれた倍賞美津子との離婚危機…ちなみにこの離婚も、猪木が倍賞の親族にまで借金を頼んだことが原因だったようです。さらには新日自体の人気低迷も重なって、この頃の窮地は“自殺まで考えた”と、のちに猪木自身が話したほど。そんな中にあって、やけくそで一発大きな花火をぶち上げてやろうとの気持ちが、巌流島決戦となったわけです」(プロレス記者) ただ、本当にそれだけだったのだろうか? 「観客など関係ない、こびない闘いをしたかったというのですが、だったら道場でやればいいこと。本音のところでは、あくまでもビジネスとして注目を集めたいという、プロデューサー感覚があったように思います。状況が悪いときほどデカいことを仕掛けて、逆境をはね返そうというのが猪木流ですから」(新日関係者) 視聴率低迷にあえいでいたテレ朝が、巌流島の話題に飛びついて特番放送を決めたのはその一例。世代交代だのイデオロギーだのは細かなことで、根源的な闘いこそが真にファンへのアピールとなる。 これは猪木一流の直観なのか、計算し尽くされたものなのか、いずれにせよそんな考えがあったのではなかったか。 決戦当日、巌流島の上空には報道ヘリが4機、試合開始を今や遅しと待ち構えていた。武蔵よろしく30分遅れで猪木が現れ、ようやく闘いが始まる。 一進一退のグラウンドの攻防は1時間以上にも及び、日が落ちるとリング周囲にかがり火がともされた。炎に照らされる中で死闘は続き、いつしか両者は血まみれになる。 試合時間2時間5分14秒。猪木が斎藤をスリーパーで締め落とし、よろけながらリングを降りたところで決着となった。両者ともにひどい脱水症状に見舞われ、さらに猪木は鎖骨を、斎藤はみぞおち辺りの剣状突起を骨折していた。 「藤波と長州が、それぞれの故郷、大分と山口の間にある巌流島で試合をしたらおもしろい、と話していたのを猪木がパクったとの話もありますが、果たして藤波と長州でここまでの試合ができたか。やはり猪木は偉大なんです」(プロレスライター)
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スポーツ 2016年11月03日 16時00分
来年もやっぱり留学生が勝敗を左右する「箱根駅伝」に賛否両論
来年1月の箱根駅伝は“留学生天国”となりそうだ。 10月15日、箱根駅伝の予選会が開かれ、連続出場87回を誇る中央大学が落選した。 東京〜箱根間を走る本大会に出場するには、前回大会で10位以内に入るか、予選会で10位以内に入る必要がある。予選会は各校12人ずつが20キロを走り、上位10人の合計タイムが優れた順に、上位10校が出場権を得る。中央大は11位。あと一歩及ばなかった。 「対照的に、予選突破が危険視されていた日本大学は10位で滑り込みました。敗れた中央大との差は、わずか『44秒』」(体協詰め記者) この44秒を稼いだのが、外国人留学生だった。今回の予選会で留学生を走らせたのは7校。日大以外にも拓殖大、創価大も本大会に駒を進めている。敗れた中央大に留学生はいなかった。 「予選会で優勝したのは、日大の留学生、パトリック・ワンブィ。鈴木健吾(神奈川大)が日本人歴代3位となる好タイムをマークしましたが、1位から6位までで日本人選手は彼だけ。日大のワンブィと中央大のトップ、町澤大雅との差は1分50秒。日大に留学生がいなければ…」(同) 中央大学は“駅伝留学生”を受け入れていない。伝統校としての考え方もあるのだろう。今さらだが、「強い留学生の有無が駅伝を制するカギ」であることを再認識させられた。 「私立大学は駅伝を始め、野球、サッカーなどのスポーツで勝ち上がることがPRにつながっています。非難もありますが、強い留学生を獲るのは時代の流れ。駅伝留学生は学園内での生活態度もマジメで、日本人選手の記録向上にも寄与しています」(大学関係者) 留学生で勝敗が決してしまう事実は、箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟も承知している。目下、「本大会エントリーは2人、出場できるのは1人」と“留学生枠”が設けられているが、彼らの模範的な生活態度が認められ、来年1月のレース次第では出場枠撤廃の動きもあるという。 日本の正月と言えば駅伝だが、テレビをつければ外国人だらけ?
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