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最下位争い金本阪神に突きつけられる超変革「白紙撤回」(1)

 「超変革」の主導権は、アニキからフロントへ−−。
 Bクラスが確定した阪神で、掛布雅之二軍監督(61)の一軍ヘッドコーチ昇格が検討されている。金本知憲監督(48)が掲げた超変革は最下位争いの現状を受け、白紙撤回も含めた上で見直されることになった。

 そのフロント主導となる『超変革第二章』の手始めが、掛布二軍監督の一軍昇格案だという。
 「掛布二軍監督の昇格案は、交流戦の頃から出ていました。若手が一軍でチャンスをもらっても好調を維持できない。そういった現状を改善するため、指導役の掛布二軍監督を一軍スタッフに加えるべきではないか、と…」(球界関係者)

 だが、阪神グループにはタイガースタウン計画(仮称)がある。二軍の鳴尾浜球場ではなく、2万人以上の観客を収容できる球場と球団ミュージアム、大型グッズ店などが合体した“都市計画”である。二軍戦の集客力アップにレジェンド・掛布二軍監督が必要なのは、GW期間中に3試合連続で1万人以上を集めたことでも証明済みだ。
 「掛布人気は営業的に不可欠です。今季、鳴尾浜の外野フェンスに広告が入ったほどです。一軍に昇格させるとなれば、単なる打撃コーチではダメ。それでは、高代延博ヘッド、平田勝男総合コーチ、そして、若い矢野燿大作戦兼バッテリーコーチよりも『下』ということになってしまいます」(同)

 昇格させるときはヘッド格…その場合、高代ヘッド以下3人のコーチが、代わって二軍を託される。高代ヘッドは金本監督が広島時代から慕っていた恩人で、唯一甘えられる存在。腹心・矢野コーチとの信頼関係は言うまでもないだろう。
 「今の阪神は一、二軍のコミュニケーションはすこぶる順調で、それを継続させるという大義名分もあります。金本監督は矢野コーチに愚痴をこぼしたこともありました。高代、矢野両コーチを失えば、金本監督はホンネを語れる相手がいなくなります」(同)

 コーチ人事が改造されれば、これまでのようにアニキの独壇場とはいかない。もっともフロントは金本監督を信頼はしても、意見の相違はこれだけではない。
 「今秋のドラフト1位を話し合う会談が東京遠征中の10日深夜に行われました。四藤慶一郎社長、高野栄一本部長は即戦力投手の獲得を訴え、金本監督は今季の敗因を『打線の低迷』と伝えていました。補強ポイントが食い違ったので、話は噛み合いませんでした」(在阪記者)

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