「2014年、ジュニアのグランプリファイナルで3位。去年、今年のジュニア世界選手権でも3位。現在、トリプルアクセルと4回転トゥループを練習中とのことですが、『あとは本番で披露するだけ』とも聞いています」(特派記者)
浅田の代名詞・トリプルアクセルのできる若手。浅田は確かに好スタートを切ったが、それはトリプルアクセルを回避する“安全策”によるものだった。
そんな今シーズンから浅田たちと同じステージに立つ樋口に、大人の洗礼が浴びせられた。
「2日、グランプリシリーズに挑む選手紹介の会見が開かれたのですが、浅田は出席せず映像のみでした」(スポーツ紙記者)
そこで樋口は昨季のGPファイナル銀メダル宮原知子、男子の宇野昌磨らに遠慮したのか、ほとんど喋らなかった。そして、浅田が映像で「私にとって最終目標」と平昌大会への意気込みを語り、司会者が同じ質問を樋口にも向けると、「オーラとかが全然違う」と初々しく答えた。次に解説を務める荒川静香に樋口評の質問が寄せられた時だ。
「高いテクニックを持っている。それを維持しながら、他の部分を磨くのは大変。でもそれが総合力として…。色々と大変だと思うけど」
つまり、まだまだ不足部分があるということだが、応援しているのか、よく分からなかった。
「荒川の注目選手は浅田です。浅田に五輪で花を持たせてやりたいと思ったのでしょう。浅田は『平昌が目標』とあえて明言することで、五輪出場を確実にしたかった感じ。でも、樋口は伸びしろがあり怖いもの知らずで、浅田を食うかもしれない」(TV局スポーツ部員)
トリプルアクセルの専売特許がなくなれば、浅田は選手選考で“転倒”ということになりかねない?