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2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(埼玉西武編)

 昨年は大量8人の投手を指名したが、関係者から聞こえてくるのは「投手陣の再建」。菊池雄星はプロ初の2ケタ勝利となったが(12勝)、シーズンを通してローテーションを守りきった投手はゼロ。シーズン後半から出てきたドライチの多和田真三郎は7勝。「来季はもっと勝てる」だろうが、主軸になる先発投手がもう一人ほしい。西武サイドから「競合覚悟」の声はまだ聞こえてこないが(10月9日時点)、ナンバー1と評しているのが、創価大・田中正義(22=右投右打)。地元埼玉県の高橋昂也(花咲徳栄/左投左打)は無視できないはずだが、「小野泰己、中塚駿太、黒木優太もマークしている」とのこと。大学生を熱心に見ているとする情報に基づけば、1位指名は即戦力ということになる。
 小野泰己(富士大/右投右打)は150キロを越すストレートをテンポよく投げ込んでくる。ただ、北九州市の折尾愛真高出身なので、ソフトバンクのスカウトが当時からマークしていたとされ、広島も熱心に足を運んでいた。「広島はストレートの速い先発を欲している」との情報もあり、田中競合の抽選クジに外れたとき、2回目の入札で一本釣りということにはならないかもしれない。東京新大学野球連盟で田中と張り合い、下半身の強さと天性のバネを見せつけた生田目翼(22=流通経済大/右投右打)の名前もチラついていた。
 「内野手の補強も考えている。辻監督(発彦=57)になるので、(内野手の)指名優先順位が少し変わった」(関係者談)

 辻新監督は細かい野球を目指す。80年代の黄金期を彷彿させるものだが、イニング、対戦投手の状態、相手内野手の特徴、配球を読んで打席に立てる選手を育てていく。近年は各選手の長所を生かす野球になっていたが、辻新監督が注文を出すとすれば、レギュラーを固定できなかった遊撃手の見直し、中村剛也、浅村栄斗を脅かすだけの守備センスを兼ね備えた内野手の獲得だろう。指名順位が繰り上がりそうなのが、白鴎大・大山悠輔(21=右投右打)。三塁手、今夏の日米大学野球で4番も務めた打撃力はもちろんだが、ショートとセカンドも守れる。サード、ショートには肩の強さが求められる。セカンドには「小さいモーションで送球する技術」も必要だ。その両方を持った内野手で長距離砲、しかも、投内連携プレーも巧い。「黄金期の西武野球」に付いて行ける“野球頭脳”もあり、力ではなく、フォロースイングで打球をスタンドまで運んでいた。
 『機動力』の点では、中京学院大・吉川尚輝(21=右投左打)だろう。吉川と京田陽太(22=日大/右投左打)の両大型遊撃手を比較する際、吉川を指してよく言われるのが「守備、スチールのスピード」。京田も俊足だが、吉川は打球を追うスピード、捕ってから投げるモーションも速い。堅実性では京田と言われているが、「魅せる」で吉川を推すスカウトのほうが多かった。
 大阪ガス・峰下智弘(24=右投左打)にも熱視線を送っていた。打撃はコツコツと当ててくるタイプで、2ストライク後も自分のスイングができ、かつファールで粘る高等技術も持っている。峰下のポジションは主に二塁。「辻好み」と言える堅実プレーヤーだ。

 田中の陰に隠れていたが、創価大の二番手投手・池田隆英(22=右投右打)を評価するスカウトは少なくない。西武も高く評価しており、「彼に足りないのは実績だけ」との声も聞かれた。名古屋経済大の中尾輝(22=左投左打)は空振りの奪えるスピードボールを持つ。腕の振りも鋭く、菊池以外に左の主な先発投手がいないだけに「西武がよく見ていた」の情報には頷けるものがある。高橋昂也の指名にこだわる声もたしかにあったが、「田中で行く」と最終判断が下された場合、3〜5位で中尾の名前が呼ばれそうだ。

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