この騒動を受けて広島県高野連は、選手などへの誹謗中傷には厳然たる態度で臨むとの声明を8月19日に公式サイトで発表。また、渦中の広陵高校は、9月6日に予定していたオープンスクールを「諸般の事情」で中止すると発表している。多くの生徒が通う高校が批判の対象となる今回の騒動だが、いつになったら収束するのだろうか。
「辞退のタイミングを含め、学校の対応が問題視されています。出場辞退を説明した会見では、SNSの誹謗(ひぼう)中傷のせいにしたいような論点となりさらに批判を生みました。また、一部スポーツ紙は、事実と異なる生徒への誹謗中傷がいまだにSNSで投稿されているとして、学校側が法的措置も含め対処する方針だと報道しています。学校の対応次第では、さらに大炎上を巻き起こす可能性もあります」(民放関係者)
さらに、広陵高校の関係者がSNSでの誹謗中傷と同じく頭を悩ませているのが、週刊誌による後追い報道だという。現在、日本を代表するスクープ誌の「週刊文春」は、広陵元野球部員が怒りの連続告白「集団暴行は日常でした」《元教員は「野球部にモノは言えない」》と題した告発報道を発表。また、週刊ポスト、週刊新潮をはじめ、女性週刊誌までもが広陵高校に関する報道を行い、マスコミから総攻撃を受ける形となっている。この報道は、9月中も続きそうだと週刊誌の記者が明かしてくれた。
「広陵高校の取材班を各週刊誌が作り、OBや関係者への取材を一斉に行っているんです。中には、地元に記者を送り込んで、徹底取材を行っている週刊誌もあります。世間的な関心は高いですし、まだまだ各誌が報道を続けるつもりです。また、広陵高校だけでなく他校にも問題がないのか探っている週刊誌もあります。このままだと、広陵高校のように悪しき慣習を暴露される可能性がある伝統校もあり、騒動は拡大するかもしれません」
今回の騒動で、日本中から好奇の目で見られることになった広陵高校。学校は、しっかりと調査を行った上で、今回の騒動とは関係ない生徒のケアを最大限するべきだろう。