山口敏太郎
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ミステリー 2020年08月01日 23時00分
あの『大予言』を残した予言者、ノストラダムスの医療活動
6月16日、作家の五島勉氏が肺炎のため亡くなっていた事が判明した。享年90歳。 五島氏の代表作と言えば、「1999年7月に人類が滅亡する」の文言でおなじみ『ノストラダムスの大予言』(祥伝社、1973年)だろう。世に出るや、250万部を超えるベストセラーとなり、1970年代には社会現象にもなった。中には、「1999年に世界が終わってしまうなら」と自暴自棄な行動に出た人もいたようだ。この点について、五島氏は後にテレビや雑誌のインタビューにて、「本当に読んで欲しいのは最終章の『残された望み』の部分だった。備えができていれば大丈夫だと警告したが、センセーショナルな取り上げ方をされてしまった」と当時のブームを振り返っている。 >>「タピオカブームが来ると不況になる」の噂は本当か?<< さて、1999年を迎えた後は、注目も幾分か薄れた『ノストラダムスの大予言』だが、1999年以降も予言詩は続いているため、稀に「この詩は◯年◯月頃に○○が起きることを予言している」等のネタが出て再注目されることがある。 だが、新型コロナウイルス感染症が流行した今年、別の視点からノストラダムスが注目を集めてもいた。ノストラダムスはルネサンス期の占星術師であったが、同時に医師でもあった。彼の医療活動で有名なものに、当時欧州で猛威を奮った黒死病(ペスト)の予防法を編み出した、というものがある。ネズミがペストを媒介することに気づいたり、当時は一般的でなかったアルコールや熱湯による消毒を行って被害を抑えようとした、というものだ。もし事実であれば、先見の明どころか、現代の医療行為を予知していたかのような内容だ。 だが、改めて当時の記録に当たってみると、後世の創作である可能性が高いと考えられている。実際にペスト治療のため医師または薬剤師として当局と雇用契約を結び、感染者の多い地域に出向いていた事は事実だが、治療内容は伝統的な芳香性の丸薬の処方などで、独自の手法はなかったそうだ。 ペストは非常に感染リスクの高い病気にもかかわらず、ノストラダムスは何度も流行地に出向いて治療行為を行うことができた点から、「ノストラダムスは誰も知らない高度な治療方法を知っていたのでは」という説が出たこともあったが、これについては、本人も知らないうちに現場で軽度のペストに罹患しており、抗体を得ていたのではないかという説が存在している。(山口敏太郎)
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社会 2020年07月26日 22時00分
京都の寺を燃やした!絶世の美人尼僧・舜海【背筋も凍る!女の事件簿】
1950年7月2日、京都の古刹、金閣寺(鹿苑寺)が見習い僧侶の青年の手によって放火、全焼となった「金閣寺放火事件」。寺を守っていくはずの僧侶が、寺を焼いたという本事件は、文豪・三島由紀夫の小説の影響などもあり、現代まで語り継がれる大事件となった。 >>最後まで自分たちの保身を考えた残虐夫妻「夕張保険金殺人事件」【背筋も凍る!女の事件簿】<< そんな事件の陰に隠れる形となってしまった、寺院炎上事件が存在する。 大正13年(1924年)9月30日午前8時ごろ、京都の名刹、 建仁寺(けんにんじ)の大統院から火が出て、1000坪余りの境内を焼く火事があった、 幸いにも怪我人や死者はなく、貴重な文化財を保管した宝物殿は離れにあったため無事だったが、大統院は11時まで3時間燃え続け、ついに灰になった。 放火犯として逮捕されたのは、この寺で修行をする28歳の若い僧侶だったのだが、この修行僧は女性(尼僧)で、名前を「舜海(しゅんかい)」といった。 舜海は丸めた新聞紙に石油を染み込ませ、火を付け逃走。そのまま琵琶湖へ投身自殺しようとしたが、思いとどまって「犯人は私です」と警察に自首してきたという。 舜海はなぜ、修行僧の身でありながら寺を燃やしたのだろうか。 舜海は東京で骨董商を営む裕福な家庭に生まれ、若い頃からその美貌は評判で、縁談の申し込みが絶えなかったという。 その後、ある男性と結婚するが離婚。原因は旦那の性的不能で、彼女は自立した生活を求めるために仏門に入った。本来、仏教の修行とは、あらゆる欲に打ち勝つのためのものなのだが、持って生まれた美貌のため、舜海は一人の修行僧と乱れた性生活を送ることになる。 舜海本人も欲望に負けてしまう自分の体を憎しみ出し、いつしか彼女はノイローゼに近い状態となり、また人間関係のトラブルなどもあり、寺を燃やしたという。 放火の罪で懲役10年となった舜海は、その後は自身の行いを悔い改め出所。それから38歳で亡くなったという。 現在、大統院は再建されており、かつてこの建物を焼いた尼僧がいたことはあまり知られていない。【参考文献】悪女たちの昭和史(ライブ出版)文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年07月25日 23時00分
「タピオカブームが来ると不況になる」の噂は本当か?
現在、ネットで興味深い噂が流れている。 それは「タピオカブームが来ると不況になる」というもの。 昨年の夏場にタピオカドリンクが若い女性を中心に流行し、「タピる」という言葉が生まれ、専門店が数多くできた。タピオカブームがこの前にも何度か起きているのをご存じの人も多いと思うが、このタピオカブームが起きた後には必ず不況が来ているというのだ。 >>赤い封筒にご用心?台湾に今も残る風習「冥婚」<< 最初のタピオカブームは1991〜92年頃に起きているのだが、その後バブルが崩壊。2008年にもタピオカブームが起きたが、この時はリーマンショック不況が発生した。そして昨年のタピオカブームの後、新型コロナウイルスの流行により世界的に経済が冷え込み、不況となっているのだ。 確かにタピオカブームを追っていくと、不況に前後して流行しているようにも見える。しかし、もちろん異論もある。アジア通貨危機やITバブル崩壊など、その他の不況と一致しないことから、単なる偶然にすぎないのではないかというのだ。ある要素に注目することで共通点や相関があるように感じてしまうという、擬似相関の一種であるという意見も存在する。 一方で、タピオカブームは「アノマリー」ではないかという説も存在している。具体的な根拠や理論として説明はできないものの、経験則上よく当たる物事を「アノマリー」という。偶然も何度か起きれば何らかの法則があることになるのではないか、というものだ。海外のローカルスイーツが日本国内で流行することは、スイーツなどの情報や流行の発信源になる若い女性層が現地に遊びに行けない経済状況であるため、流行している時点で不況が始まっているサインなのではないか、という説もあるようだ。 現状では「タピオカブーム=不況」の真偽は定かではないが、今後はもしかしたら何らかの関係や法則性が出てくるのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年07月19日 23時00分
スサノオノミコトはファッションリーダー?日本画に描かれた神様の姿に驚き
先月末から、東京都で新型コロナウイルスの感染者数が増え続けている。進まないコロナ対策に閉塞感が増している。 現代では病原菌やウイルスの存在がすぐに分かるが、洋の東西を問わず、人々は古くから病気を目に見えない何かによってもたらされるものだと考えていた。病気の悪魔や悪神などが人々に悪さをさせているというもので、日本の場合は古代中国の病気をつかさどる鬼神「疫鬼」の伝説が伝わったことも影響している。 >>新型コロナウイルスで心霊現象の報告例も多発中?海外の報告より<< そこで、昔の人ははやり病に悩まされると病気平癒を祈願して様々な「疫鬼」を退治する絵を描いていた。また、今は少し落ち着いたが江戸時代に出現した妖怪のアマビエを「疫病の蔓延を止めてくれるかもしれない」と描いたのも同じような心理によるものだろう。 そんなわけで、ネット上では博物館の公式アカウントから個人まで、様々な人々が「病気に効く」とされた辟邪絵や妖怪の絵などを紹介している。 今回注目を集めたのは、東京は原宿にある浮世絵専門美術館「太田記念美術館」が7月10日に公開したある絵。江戸時代に葛飾派の絵師によって描かれた肉筆画で、日本神話のスサノオノミコト(素戔嗚尊)が武装し、疱瘡神などの病気の神々を退治し、詫び状を書かせている様子となっている。ところが、このスサノオノミコトの足元をよく見ると、まるで現代のスニーカーのようなものを履いているのだ。そこでTwitterでは「神様がハイカラな格好をしている」「スサノオノミコトは現代からのタイムトラベラー?」と注目を集めていた。 サンダルやあるブランドのスニーカーにも似たこの履物は、「浅沓(あさぐつ)」ないしは「毛沓(けぐつ)」ではないかと考えられている。公家装束の一つであり、現代でも神職が履いているのを見たことがある人もいるのではないだろうか。神話の登場人物のため、神職の格好に寄せて描いたのではないだろうか、という意見も存在している。 なお、太田記念美術館では新型コロナのウイルス拡大防止を祈念して、この浮世絵を7月26日まで展示中とのこと。気になる人は足を運んでみてはいかがだろうか。(山口敏太郎)参考ツイート太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art @ukiyoeotahttps://twitter.com/ukiyoeota/status/1281460350370476036
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社会 2020年07月19日 22時30分
最後まで自分たちの保身を考えた残虐夫妻「夕張保険金殺人事件」【背筋も凍る!女の事件簿】
「因果応報」、これほどこの言葉を似合う事件はないだろう。 1984年(昭和59年)5月5日午後10時50分ごろ、北海道夕張市の炭鉱員用の作業員宿舎から火が出て6名が焼死。消火に当たっていた消防士1名を含む7名が死亡した。 >>赤いスポーツカーを乗り回す女性「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」【背筋も凍る!女の事件簿】<< 夕張署の現場検証の結果、この日は夜遅くまで作業員宿舎にてジンギスカン鍋を囲んだ宴会があり、鍋の不始末から出火したものではないか、と認定。事件性はないとされた。 ところが、この火災から約2か月後の7月18日、この火事で入院していた作業員男性のIが病院から失踪。しばらくして、夕張署にIから電話がかかってきた。 そこで、夕張署は火事が発生した本当の理由を知る。 Iによると、放火したのは自分で、作業員全員に酒を振舞った後、新聞紙にライターで火を付け宿舎を燃やした、という。 そして、その首謀者は、この作業員宿舎の管理人H夫妻であり、この夫妻からIは報酬を貰っていた。Iが裏切った理由は、この宿舎には作業員達の子供も住んでおり、2名が亡くなってしまったことに強い罪悪感を覚えていたという。 警察は作業員宿舎の管理人であるH夫妻を逮捕。宿舎を燃やした理由はやはり保険金殺人で、従業員達には3000万円ほどの保険金がかけられていた上、建物にも多額の火災保険がかけられ、夫妻には1億円以上の金が舞い込んでいたのだ。 この夫妻は夫が暴力団の組長、妻が元女番長という、お互い悪事を働くために結婚したようでものであり、彼らはかつて1981年(昭和56年)10月に発生した北炭夕張新炭鉱ガス突出事故で、自分の会社の作業員が巻き込まれ、多額の保険金を手にした事から味をしめ、今回の放火事件を思いついたという。 1987年(昭和62年)3月、H夫妻は死刑判決(Iは無期懲役)となり、妻は戦後日本で4人目の女性死刑囚となった。 なお、死刑の判決について、H夫妻は一度、控訴を行ったが取り下げた。取り下げた理由は昭和天皇崩御による恩赦を狙ったものと思われたが、特に恩赦は行われず、H夫妻の思惑は外れてしまい、死刑は夫妻そろって1997年に行われた。 死刑判決が下るまで、最後の最後まで自分たちの保身ばかりを考えていたH夫妻。日本の犯罪史上、ここまで残虐かつ生に執着した犯人は珍しく、本事件はある意味伝説となっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年07月18日 23時00分
7月2日に飛来した火球、核の隕石が本当に発見される!まだ未発見の破片も?
7月2日の深夜、関東一帯にて夜空にまばゆく光る物体が目撃されると同時に轟音が鳴り響き、地面が揺れたという報告があった。時刻は午前2時32分頃、東京や埼玉、神奈川と広範囲で確認され、いったい何が起きたのかと騒動になった。だが、後に火球という事が判明した。 >>深夜に関東で轟音とともに飛来した発光体、正体は「火球」か<< 火球は流れ星の中でも非常に明るく見えるもので、隕石や彗星の核、デブリ(宇宙ゴミ)等が地表近くまで落ちてきたものや、落下して来ることで非常に明るく光る物体として確認されるもの。あまりに明るかったり、大きな音を発する事もあるため、UFOやミサイル等と誤認される時もあるようだ。今回の火球もかなりの音と振動まで確認されたために騒動になったが、早々に火球である旨がネット上で流れたこともあって沈静化。しかし、「これだけ大きな火球なら核になった隕石などの物体が確認できるのでは?」という疑問が相次いだ。 そして、7月13日、国立科学博物館が7月2日の火球が隕石であることを確認した旨を公式Twitterで発表した。問題の隕石は千葉県習志野市の住宅地にて発見された。マンションの通路に落ちていたのを住民が見つけ、ニュースで火球の話を聞いていたため、「これが火球の核だったのでは」と思い、大家に連絡してマンションの周囲を探した所、もう半分も発見したとのこと。二つの欠片を合わせてみると見事にぴったりと合わさったため、落ちてきて割れた隕石ではないかと判断して、博物館に問い合わせたのだそうだ。その後、分析の結果、宇宙線で生成される放射性物質が検出され、間違いなく7月2日に確認されたものである事が判明したのだ。ちなみに、隕石の落下地点はデータから予測されており、その後本当に発見され、回収されるという事例は世界的に見ても非常に珍しいケースである。 発見された隕石は総質量133g。思ったより小さいと思うかもしれないが、本来は数百グラム〜数キロになる大きな隕石であるとのこと。7月2日の火球で「大きな音」「振動」が確認されたのは、大気圏突入後に大きな核が割れた際のものではないかと考えられている。そこから、まだ他にも破片が存在している可能性が高いという。落下地点は習志野市、千葉市花見川区、四街道市、佐倉市、八千代市、船橋市の一部だそうだ。奇しくも筆者の事務所がある地域の近くに落ちてきていたという事実は非常に興味深い。もし落下地点とされる地域にお住まいの方がいたならば、調べてみてはいかがだろうか。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2020年07月18日 21時30分
【放送事故伝説】平成時代「最恐」の放送事故?タレントを凝視する不気味な顔
7月9日に放送された『主治医が見つかる診療所2時間スペシャル』(テレビ東京系)で、蛭子能収が軽度の認知症を患っていることが判明し、芸能界に衝撃が走っている。 事の発端は、蛭子のマネージャーが「最近記憶力が衰えているのでは」と心配し検査を受けさせたところ、レビー小体病とアルツハイマー合併症による軽度の認知症と判明したという。 >>【放送事故伝説】レポート中に大爆発事故!その時アナウンサーは?<< 蛭子と言えば、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(同)を始めとする旅番組の人気者。軽度と言え、認知症を抱えたまま長期ロケへ出かけるのは負担が大きすぎるため、心配の声が相次いでいる。 さて、「自由奔放」という言葉がピッタリな蛭子が、それだけに多くの「放送事故的」なハプニングを引き起こしている。 特に近年大きな話題になったのが、2004年に放送された『田舎に泊まろう』(同)での「幽霊映り込み」事件であろう。 この事件は、蛭子が『田舎に泊まろう』の企画で青森県恐山にロケへ出た際に発生した。 恐山のある漁村で、蛭子は今夜泊めてくれる家を探しに町を歩いた。すると、この町で一人暮らしをしているというお婆さんと出会い、蛭子は夕食としてラーメンをご馳走してもらった。 ズルズルとラーメンをすすり、「すごく美味しいよ。このラーメン」と(珍しく)蛭子がお婆さんを褒めたのだが、その際、廊下から顔を半分だけ付き出した男性が蛭子をジーッと観察していたのだ。 前述の通り、この家にはお婆さん一人しか住んでいないため、家族という可能性はない。また、芸能人見たさに家へやってきた近所の野次馬という可能性も捨て切れないが、他人の部屋へ上がり込んで堂々と覗くような真似をするだろうか。 また、この日のロケは霊障の噂が絶えない恐山ということもあり、「実際に撮影された怪異ではないか」といった声も多く、「心霊系放送事故」の中では21世紀以降、最も注目を集めた事故といってもよい。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年07月12日 23時00分
兵庫県にて「件(くだん)」が生まれた事を記した当時の報告書が発見!
新型コロナウイルス感染症の蔓延で、注目を集めた妖怪「アマビエ」。江戸時代に現在の熊本県の海に現れ、豊作とその後に疫病が広まる事を予言し、「自分の姿を絵に描いて広める」ように告げて去った妖怪だ。あくまで「自分の姿を絵に描け」と言っただけなのだが、同じような予言する妖怪「件(くだん)」の伝説がすでに世に広く知れ渡っていたため、アマビエの際も同様に絵に描くことで病気を防ぐことができると信じられるようになったのかもしれない。 「件(くだん)」は人頭牛体の妖怪で、普通の牛から生まれてきて予言を行うが、その後にすぐ死んでしまう、という妖怪だ。江戸時代から何度か生まれてきたようで、有名な江戸時代に丹後国(京都府)に現れたという件について知らせるかわら版には、「豊作と疫病」を予言した件について書かれており、豊作という縁起の良いことを予言したため、「この件の姿を描いた絵を持っていれば家内安全、病気にならない」旨が記されていた。 >>牛の体に人間の顔、くだんは不吉の前兆なのか?<< さて、件の伝説は、恐らく人々が飼っていた牛から奇形の子どもが生まれた事が影響しているのではないかと見られている。現代でも家畜が不気味な奇形の子どもを生んだことがニュースになったりするので、当時の人々が感じた恐怖や驚異は相当なものがあったことは想像に難くない。だが、当時の件の報告については、かわら版等による風聞が混じった記述が多く、本当に牛から生まれた詳細が記されている文献はなかなか見つかっていなかった。 ところがつい先日、兵庫県立歴史博物館にて、「牛から件が生まれた」事を伝える当時の報告書とも言うべき図絵が所蔵品の中から発見されて、Twitterで注目を集めることとなった。今回発見された件の図絵は、城郭研究で知られる鳥羽正雄博士の旧蔵品の中に含まれていたもので、博物館にて妖怪を扱う特別展「驚異と怪異」展が開催されるにあたり、再発見されたものだという。安政七年(1860)3月12日に、現在の岡山県備前市にて飼われていた牛が産み落としたことが書かれており、頭や胴など体の各部位を細かく採寸し、件の姿を細密に写した絵も添えられているもので、恐らく当時の報告書だと考えられるもの。この絵は非常に特徴をよく捉えており、問題の「件」は現代でも家畜で度々報告される、先天性疾患による奇形で生まれてきた仔牛だったのではないかと見られている。 兵庫県立歴史博物館では、この「件」の文献を急遽特別展にて公開することを決定したという。特別展「驚異と怪異-モンスターたちは告げる-」は6月23日(火)~8月16日(日)まで開催予定(休館日あり)。興味がある人は是非足を運んでみてはいかがだろうか。公式Twitter驚異と怪異-モンスターたちは告げる-公式@kyouikaii_hyogohttps://twitter.com/kyouikaii_hyogo(山口敏太郎)
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社会 2020年07月12日 22時30分
赤いスポーツカーを乗り回す女性「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」【背筋も凍る!女の事件簿】
今から40年前の1980年。全国の女性を震え上がらせた連続誘拐殺人事件があった。富山・長野連続女性誘拐殺人事件。俗に「赤いフェアレディ殺人事件」と呼ばれた事件である。 第一の事件は、1980年2月23日に発生した。この日の夕方、富山県内で帰宅途中の女子高生が何者かに誘拐された。2日後の2月25日、女子高生の自宅に身代金要求の電話があったが具体的な金額は提示せず。女子高生は3月に岐阜県の山中で遺体となって発見された。 >>親友である同僚を殺して切り刻む! 動機は男がらみ、大宮看護師バラバラ事件【背筋も凍る!女の事件簿】<< 第二の事件は3月5日、長野県で起こった。犠牲者は長野県内の某信用金庫に勤める20歳の女性で、彼女も会社からの帰宅途中に消息を絶った。翌日、家族のもとに電話がかかり、「明日、長野駅へ3000万円持ってこい」と指示された。しかし、3000万円という金額はすぐに用意できる金額ではない。再度犯人から「2000万円を持って長野駅へ来い。そして高崎駅で降りろ」と連絡がきた。しかし犯人は現れず、翌月の4月に長野県の高原で絞殺された姿で発見されている。 若い女性が次々に誘拐される事件。この事件に共通していたことは、身代金を要求する電話の主が女であったこと。そして、必ず真っ赤なスポーツカー「フェアレディZ」が目撃されていたことである。 警察は以上の手がかりからギフト店経営者の当時34歳の女・宮島(仮名)とその共同出資者の男(28歳)を逮捕した。 ふたりは富山県で100円ライターなどを販売するギフト店を経営。しかしすぐに経営難に陥り数千万円もの借金を負った。金策尽きた宮島は借金をして、当時流行だったスポーツカー・フェアレディZを購入。若い女性を狙った誘拐計画を思いついたという。 宮島はプライベートでは大きなサングラスの似合う美人として知られており、オシャレなスポーツカーを乗り回す姿は、まさに若い女性が思い描く「かっこいい女性」を体現した存在だった。だが、その実態は恐ろしい誘拐殺人犯だったのだ。 1988年2月9日、宮島は死刑判決を受けた(戦後7人目の女性死刑囚)。現在は名古屋拘置所に収監されているという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年07月11日 23時00分
夏至の日食、独立記念日の月食は天からのメッセージだった!?
先日の6月21日、夏至の日に日本各地で部分日食が確認された。夏至の日に日食が起こるのは1648年以来の372年ぶり。貴重な天体ショーを多くの人が楽しんだ。 また、海外に目を向けると、アメリカではちょうど独立記念日に当たる7月4日に部分月食が確認できることになった。特にアメリカでは日食と月食の期間が2週間ほどしかなく、また今回の月食が「ブラッドムーン」という赤色に染まる少し変わった月が欠ける、という珍しい天体ショーであったため、スピリチュアル的な解釈を行う人も少なくなかったようだ。 >>深夜に関東で轟音とともに飛来した発光体、正体は「火球」か<< 例えば、キリスト教の伝道者ポール・ベグレー氏は、今年に発生した壊滅的な出来事−−−新型コロナウイルス感染症のパンデミックとアフリカやアジアを悩ませているイナゴの大発生などを踏まえ、今回の日食と月食が来たるべき黙示録の証拠の一つだと彼のYouTubeチャンネルで解説し、警告を発している。 預言書として有名な聖書のヨハネの黙示録には、「子羊が巻物の6番目の封を解くと、大地震が起こり、太陽が黒く、月が血のように赤くなる」という記述が存在している。また、旧約聖書のヨエル書には「主の偉大で恐ろしい日が来る前に、太陽は暗闇に、月は血に変わります」という描写があり、6月21日の日食と7月4日の月食はいずれもこれらの聖書の描写に合致するというのだ。 日食や月食は非常に珍しい現象のため、昔から人々が魅了され、ある時は吉兆と、ある時は凶兆とみなしてきた。神話に登場する事も多く、日本神話の天の岩戸は日食が元になっていると見られているし、北欧神話やその他各地の神話にも「月や太陽を飲み込む怪物」が登場する。 昔から人々は、様々な意味を日食や月食から読み解こうとしてきたものだが、現代でも同じような考えに至る人は少なくないのかもしれない。(山口敏太郎)
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