山口敏太郎
-
芸能ネタ 2020年09月19日 21時30分
【放送事故伝説】まさに世紀の放送事故!?元号発表時の視聴者は見た!
安倍晋三首相の辞任に伴い9月16日、第99代内閣総理大臣に菅義偉氏が就任した。菅氏は2012年12月、第2次安倍内閣の発足に伴い、内閣官房長官に。以来、8年近く官房長官を務めてきた人物で、2019年4月には新元号である「令和」を世間に向けて発表したことから、一部メディアでは「令和おじさん」と呼ばれることもあった。 >>【放送事故伝説】2000年代の伝説の放送事故!幽霊の仕業?<< さて、そんな国民全員が思わず固唾をのんで見守った菅氏による「令和」発表の瞬間だが、まさに歴史に残るであろう放送事故が発生したとして当時話題になった。 2019年4月1日午前11時40分、菅官房長官(当時)は新元号が書かれた色紙を手に首相官邸で会見に臨んでいた。 菅官房長官は新元号が閣議決定されたことを伝え「新しい元号は令和であります」と高らかに宣言し、令和と書かれた額縁を掲げた。 この模様はNHK、民放各局が報じたのだが、なんと公共放送であるNHKが信じられないミスを犯してしまっていた。 NHKでは耳の不自由な視聴者のために画面左上に手話放送のワイプを出していたのだが、なんと菅官房長官が色紙を掲げた部分と、ワイプがすっぽりと被ってしまい「令和」がどういう漢字なのか、一瞬分からなかったのである。 そのためネットでは、「まさに世紀の大事故」「発表の瞬間、放送事故発生してて思わず笑ってしまった」とちょっとした騒ぎとなった。 この事故が発生した背景には何があるのか。あくまで推測ではあるが、「平成」の元号を発表した小渕恵三官房長官(当時)は「平成」と書かれた色紙を自分の顔より下に掲げていた。NHKはこの小渕官房長官の映像を参考にして、手話ワイプの位置を決めたと思われるが、その予想が裏目に出たようだ。 とはいっても、当然リハーサルはできない。ある程度の不測の事態は仕方がないかもしれないが、この事故が日本人の記憶から消えることはしばらくないだろう……。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2020年09月13日 23時00分
黒死病がリビング・デッドという怪物を産んだ?
新型コロナウイルス感染症がいまだ収束を見ない昨今、過去の伝染病の事例に注目が集まっている。 現代よりも医療技術に乏しかった時代、当時の人々はどのようにして感染症の脅威から身を守り、克服していったのか。病気の存在が与えた影響にはどのようなものがあったのか、など。民俗学の分野であれば、病気の恐怖を克服しようとして「病魔」の伝説が生まれたという点が特筆すべきことだろう。 >>あの『大予言』を残した予言者、ノストラダムスの医療活動<< 新型コロナウイルス感染症で改めて注目を集めた感染症といえば、中世や近世に猛威を振るった黒死病(ペスト)だ。今回のコロナ禍で欧米を中心に、また日本でもアルベール・カミュの小説『ペスト』がベストセラーとなったことはニュースでも報じられた。黒死病は昔から大流行を引き起こしてきたこともあり、様々な作品の題材ともなっている。 そんな黒死病から、ある妖怪が生まれた可能性がある、という新しい研究結果が出てきて話題になっている。その妖怪は「ゾンビ」。正確にはゾンビというよりも埋葬された死者が墓からよみがえり動き出す、吸血鬼やリビング・デッド系の伝説になるが、これらの伝説が生まれた背景には、黒死病の流行との関係があったのではないか、というのだ。 ドイツ・テュービンゲン大学の考古学者マティアス・トプラック氏によれば、13〜14世紀頃の中央ヨーロッパの埋葬地を調査すると、遺体が仰向けではなくうつ伏せの状態で埋葬されるようになっていたという。当初は神への謙遜を示すものと考えられていたが、「うつ伏せで埋葬される」ケースが始まった期間が14世紀を中心とした黒死病の大流行期と重なること、また流行地域と合致したことなどから、黒死病という病気そのものへの恐怖、また黒死病によって亡くなった者への恐怖がうかがえるという。 また、病死したと診断された患者が埋葬されたのち、仮死状態から蘇生してしまったケースもあったそうで、そこから「墓から蘇った死者」というモンスターの伝説が生まれるに至ったという話もある。そこで、「人々が超自然の存在である霊を恐れ、また死者が現世に舞い戻ってくるのを防ぐために、埋葬方法を変えたのではないか」とトプラック氏は語る。 なお、このうつ伏せ式の埋葬は17世紀になるとドイツやスイス、オーストリアでも確認されている。黒死病の大流行の時期を過ぎてもなお、人々は病気がもたらした恐怖から逃れられずにいた、ということなのだろう。(山口敏太郎)参考記事Plague victim burials hint at 'zombie' fearshttps://www.unexplained-mysteries.com/news/339359/plague-victim-burials-hint-at-zombie-fears
-
ミステリー 2020年09月12日 23時00分
「あなたは好きでしたか?」2020年で消える?かもしれない都市伝説『赤い部屋』
みなさんは都市伝説の「赤い部屋」をご存じだろうか。 この話には何パターンかあり、「タクシー運転手が全身赤の服の女性を人里離れた洋館へ送る。興味が湧いて扉の鍵穴から部屋をのぞくとその向こうは真っ赤だった。のちにこの女性の噂を聞き、女性の『瞳』が真っ赤であることを知る。つまり、運転手が部屋をのぞいている間、女性もこちらをのぞき返していたのだ」…というパターンと、「ネット上に出現する謎の広告」の2パターンがある。 >>お化け屋敷、ミラーハウス・・・としまえんに残る怪談<< 後者のパターンについては、2007年頃にネット上に登場した同名のFlash動画から有名になった。Flash動画とは、Adobe Systems社(旧Macromedia社)のWebコンテンツ制作ツール「Adobe Flash」のフォーマットで作成されたデータ。中でもFlashを用いた短編アニメーションやゲームなどは、90年代から一時代を築き、人気を博したものも少なくなかった。 そんなFlash動画の中で、かなり古くからあるホラー系の短編動画が「赤い部屋」だった。 動画で紹介される「赤い部屋」の内容は以下の通りだ。 主人公の友人が「赤い部屋」という奇妙なウェブサイトの噂を持ってくる。それはネットを見ていると急に出てくる広告で、閉じると殺されてしまう、というもの。主人公もネットで探してみると、忘れた頃に奇妙なバナー広告がポップアップされた。真っ赤なバナー広告には『あなたは 好きですか?』とだけ書かれており、思わず主人公がクリックして閉じようとすると…という流れで進んでいく。 最後に友人と主人公が血まみれで「真っ赤になった自室」で自殺していたことが明らかになる。そこで話は終わるのだが、同時にある仕掛けが組み込まれており、動画を見ていた人たちを恐怖に陥れていた。 さて、こちらのパターンの「赤い部屋」について、技術の進歩により消えてしまうのではないか、という話が出てきている。まず、「赤い部屋」のFlashだが、Adobe社は2017年にAdobe Flash Playerのサポートを2020年末で終了すると宣言。つまり、来年になるとFlashを用いた動画やゲームは楽しめなくなってしまうのだ。HTML5やWebAssembly等に移行しているものもあるが、大半が閲覧不可になると考えられている。また、このFlash動画の恐怖を倍増させている仕掛けも、Webブラウザの進歩により数年前から作動しなくなっていた。 技術の進歩により恐怖を感じるギミックが封じられ、最後にはストーリー自体も楽しめなくなってしまう「赤い部屋」は、消えゆく都市伝説なのかもしれない。関連URLおもしろフラッシュ総合サイト赤い部屋http://29g.net/html/072513.php(山口敏太郎)
-
-
社会 2020年09月12日 22時30分
繰り返された殺人…有名銀行強盗事件の少年時代の犯罪【衝撃の未成年事件簿】
1979年1月26日に、大阪府大阪市で発生した「三菱銀行人質事件」。銀行強盗目的で三菱銀行北畠支店(現:三菱UFJ銀行北畠支店)に押し入った猟銃を持った男が、銀行員と警察官の4人を射殺。後に自分も警察官に射殺されるという戦後昭和史に残る重大事件である。 >>男子高校生が小学生を切りつける「日本の切り裂きジャック事件」【衝撃の未成年事件簿】<< この事件の犯人は梅川昭美(うめかわ あきよし)という当時30歳の男であったのだが、実は梅川はこの三菱銀行人質事件を起こす16年前の15歳時にも事件も起こしていたのだ。 「大竹市強盗殺人事件」と呼ばれる広島県大竹市で発生した本事件は、少年時代の梅川が起こした猟奇殺人事件である。 昭和23年(1948年)に同市で生まれた梅川は、学生時代から不良で有名であり、高校生の頃にはオートバイを盗んだ罪で補導されたこともあったという。 工業高校を中退した梅川は、実家のある同市でブラブラしており、遊ぶ金欲しさに強盗を思いつく。 昭和38年(1963年)12月、梅川は一時期アルバイトをしていた建設業の社長宅に押し入り、切り出しナイフ(木などを削る工具の一つ)を持って、留守をしていた社長親族のMさんを殺害。現金や預金通帳などを持って逃亡した。Mさんの遺体はナイフによって胸などを刺されているほか、何発も殴打された箇所があり、見るも無残な状態であった。 翌日には梅川は逮捕。成人であれば無期懲役か死刑が妥当なところだが、未成年であったため少年法が適用されて少年院送致となり、1年半で退院し社会へ戻ってきた。 その後も梅川は非行を続けていたようで、金融会社に多額の借金を重ねていたほか、交際する女性と同居するも、気に喰わないことがあると外に放り出すなど、やりたい放題を重ねていたという。 そして、30歳となり、借金で首の回らなくなった梅川は、銀行強盗を思いついたのであった。 少年時代に殺人を犯した人物が、成人後に再び殺人を犯したという事実に、世間は恐怖し、少年法の見直しや銃砲所持資格の厳重チェック(梅川は前科持ちがあったが、少年時代だったこともあり2年前に猟銃の所持資格を持っていた)を要求する声が挙がった。 残忍な銀行強盗事件として知られる「三菱銀行人質事件」。だが、その背景には少年法の問題点が隠れていたのである。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
芸能ネタ 2020年09月12日 21時30分
【放送事故伝説】2000年代の伝説の放送事故!幽霊の仕業?
2000年代に発生した放送事故の中でも別格に「怖い」「恐ろしい」との声が相次いだのが、09年8月に発生した日本テレビ系の朝の情報番組『おもいッきりDON!』の放送事故であろう。 同番組はみのもんた司会の『午後は○○おもいッきりテレビ』(07年に『おもいッきりイイ!!テレビ』にリニューアル)の後続番組で、MCは中山秀征が務めていた。 >>【放送事故伝説】放送に間に合わない!製作スケジュールに悩む現場<< 『おもいッきりテレビ』よりも若者向けでバラエティ色が強い本番組は、多くのタレントや芸人ゲストを呼んだが1年あまりで放送が終了。後続番組として『PON!』『DON!』がスタートするという不遇の番組でもあった。 そんな『おもいッきりDON!』で恐怖の事故が発生したのは09年8月9日のこと。本編はなんの問題なく、締めのパートに入った。同番組は最後に出演者がそろって「せ~のっ!DON!」というポーズをして終わるのだが、この際に謎の技術トラブルが発生し、映像が乱れたのである。 その映像の乱れ方が独特。画面の右中央にいた優木まおみとナイツの塙信之が、「カタカタカタカタ……」とタイプライターをたたくような音と共にブルブルと振動するというものだった。とても人間ができるような動きではなく、実際に放送を見た人は機材トラブルだと分かっていても恐怖を感じたようで、ネットに拡散させた。今では有名な放送事故のひとつとして数えられている。 この放送事故が注目を浴びたのは09年8月という時期も大きかった。8月といえば怪談。事故が「幽霊の仕業ではないか」と一時的に話題になった。また、地上デジタル放送が徐々に一般家庭にも普及し始めた時期であり、アナログ放送と地上デジタル放送では見え方が違うという点も大きな話題になったのだ。 くだんの現象は地上デジタル放送のもの。アナログ放送では「カタカタカタカタ……」という音は同じだったものの、優木と塙が揺れ始めた後、徐々に画面がノイズまみれに。最終的には画面が真っ白になるというインパクトある放送事故になっていた。 当時はインターネットを使った動画投稿がようやく世間でも広まり始めた頃でもあり、この事故は「地デジ版」「アナログ版」の2つがそれぞれネットに投稿され、当時の若者の間でまたたく間に広まったようだ。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
ミステリー 2020年09月06日 23時00分
アメリカにて、旅客機が「ジェットパックで飛行する人物」とニアミス!?
8月30日、アメリカで旅客機のパイロットが奇妙な物体を目撃し、ニアミスするという事件が起きた。 同日、アメリカン航空1997便がロサンゼルス国際空港に着陸しようとしていたところ、2人のパイロットが空港の上空に奇妙な物体を発見。その物体はよく見てみると背中にジェットパックを背負った人間にも見え、空港の上空をジェット噴射で飛び回っていることが確認できたという。なお、この時の高度は約900メートルだったという。パイロットは2人とも、ジェットパックを装備した人物が旅客機の翼から約270メートル離れたところを飛行しているところも確認したそうだ。 >>幽霊飛行機がレーダーに!?永久欠番の日航機JAL0123がフライトレーダーアプリに出現<< 昨年ニュースにもなったが、ジェットパックを背負って飛べる「空飛ぶ服」が開発され、欧米では販売に至っている。もちろんかなり高額で誰もが手に取ることのできる代物ではないし、購入した人物が快適なフライトを日々楽しんでいる、という話はそう聞かない。また、実用化された「空飛ぶ服」であっても約900メートルもの高度を自由に飛び回ることは技術的に不可能だという。 では、この「ジェットパックの人物」は何者だったのか。実はオカルト業界ではたびたびこのような「飛行する人のような物体」が目撃されている。2008年にはルーマニアのジェミニという村落で、青いスーツに見を包んだスーパーマンのような人物(飛行物体?)が目撃されたという。地元の警察によると「あらゆる世代の村民がこの謎の飛行物体を目撃していた」そうだ。 また、「背中に何かを背負った姿で飛行している人間」も昔から目撃されている。日本では大阪の生駒山で、昭和の頃に上空を飛び回る「空飛ぶ人間」がいるという話が流布されていた。実際に目撃した人も数名いるとされ、当時の子ども向けのオカルト本にも収録されていたと筆者は記憶している。また、19世紀には欧州で「ロケットマン」なる謎の飛行人間も目撃されていたようだ。 現代ではこのような飛行する人型の生物らしき物体はUMAの一種とされ、「フライング・ヒューマノイド」と呼ばれている。南米を中心に目撃されていたが、近年では日本でも目撃されている。2010年には上野で空を飛びながら片手を挙げている姿が確認されているし、2015年正月には日本で教育に従事する外国人がスカイツリーの横を回転しながら上昇していくフライング・ヒューマノイドの写真撮影に成功、報道され注目を集めていた。 今回アメリカの旅客機とニアミスしそうになった「ジェットパックの人物」がフライング・ヒューマノイドなのかは明らかになっていない。米軍が開発した「単独飛行できるジェットパックのついた特殊服」という説も出てきている。現在、当局は空港上空で目撃された「ジェットパックの人物」について調べているそうなので、今後の情報に期待したいところだ。(山口敏太郎)参照元Airline pilots report 'guy with jetpack' at 3,000fthttps://www.unexplained-mysteries.com/news/339191/airline-pilots-report-guy-with-jetpack-at-3000ft
-
ミステリー 2020年09月05日 23時00分
お化け屋敷、ミラーハウス・・・としまえんに残る怪談
2020年8月31日、日本で最古の遊園地のひとつである「としまえん」が惜しまれつつも営業終了した。大正15(1926)年9月に部分開園し、94年にわたって多くの人々を楽しませ続けてきたことになる。 室町時代に築城された練馬城址が明治時代後期に豊島公園となり、その後大衆向けの景勝地として整備され「豊島園」となった。以後、太平洋戦争中に一時閉園となるも、戦後は日本初のウォーターシュートや世界初の流れるプールなど、様々な仕掛けを取り入れ人々に親しまれる遊園地となっていた。 >>中国の“パクリ遊園地”は今? 潜入取材でわかった「偽キャラクター」の行方<< さて、としまえんはかなり歴史のある遊園地であるがゆえ、いわゆる「遊園地怪談」も多くささやかれていた。 有名どころでは、「お化け屋敷の火の玉」「ミラーハウスの怪」だろう。お化け屋敷は遊園地には欠かせない。としまえんは最近よくある人間が脅かすタイプではなく、センサー式で仕掛けが動くタイプなのだが、ここでは昔から「本物の火の玉が飛んでくる」と噂されていた。あまりにも噂が広まりすぎて、新聞にも取り上げられたという。 また、全面が鏡になった回廊を歩く「ミラーハウス」では、「鏡の中にそこにいないはずの少女が写り込み、こちらをにらんでくる」「ミラーハウスの中を逃げ回っていると異次元の鏡の世界に連れ込まれる」という噂があった。こちらは「合わせ鏡の怪談」などの都市伝説と組み合わせられて生まれた点もあるのかもしれない。普通の家にも鏡はあれど、姿見がない家は少なくない。ましてや鏡の回廊もあるはずがない。一番「異界」を感じる空間だからこそ、ミラーハウスにまつわる都市伝説が生まれたのではないだろうか。 だが、「普通のお化け屋敷の怪談やミラーハウスは序の口で、本当の心霊スポットは西洋お化け屋敷だ」という噂もある。こちらは1990年代で閉鎖されてしまったアトラクションであり、本来は西洋風のウォークスルー型のお化け屋敷だったという。しかし、子どもたちを中心に「幽霊を見た」という噂が相次ぎ、さらには奇妙な出来事も相次いだため、そのまま廃止となってしまった不幸なアトラクションだ。 しかし奇妙な点がある。奇妙な噂が立って封鎖された後、建物はそのまま残されているのだ。中身を変えたり、建物を取り壊したりといったこともなく、立ち入りを禁止する目的でカラーコーンによる封鎖が行われているのみ。結局西洋お化け屋敷はそのまま閉じることとなった。実際には事業用の施設として利用されていたそうだが、外観もある程度残されていたことから、「取り壊したりできないほどの怪現象が起きたのでは」「西洋お化け屋敷で利用されているのは1階のみ、2階は封印されていて誰も入れない」という都市伝説がまことしやかにささやかれている。 これら「としまえんの怪談」は全て都市伝説、遊園地怪談の原型とも言われているが、ネット上では「実際に心霊体験をした」という人や、過去に中でバイトしていた人が奇妙な体験をした、と語ることもある。もしかすると、都市伝説や噂の背後にはいくらかの真実もあったのかもしれない。(山口敏太郎)
-
社会 2020年09月05日 22時30分
男子高校生が小学生を切りつける「日本の切り裂きジャック事件」【衝撃の未成年事件簿】
今からおよそ130年前にイギリス・ロンドンで発生した猟奇殺人事件「切り裂きジャック」。記録によると5人の女性が何者かに殺され、子宮や腎臓などを奪い取ったこの事件は、世界的に知名度が高く、また犯人は捕まらなかった事から「世界でもっとも有名な未解決事件」と称されることがある。そんな「切り裂きジャック」に憧れ、自らを「日本の切り裂きジャック」と自称した猟奇犯罪者がいた。 1964年12月26日、東京都西北部で1年10か月に渡り、男児の体を切りつけたりした男性が逮捕された。 >>「警察が嫌いだから」19歳男、警察車両に花火や爆竹を仕掛け逮捕 幼稚な動機に怒りの声<< 彼は少なくとも11人の小学生~中学生の男子を襲い、体を切りつけたり、突き刺したり、または性器を切り落とすなどの事件を起こしていた。 本事件はその猟奇性もさることながら、日本中の目を引いたのは、逮捕された男性の年齢だった。逮捕当時、男性はまだ17歳の高校2年生であったのだ。 この高校2年生の犯人Aは、東京都内に住む中流家庭の息子だったが、勉強で挫折し、そのストレスのはけ口として通り魔事件を起こしていたのだ。 Aの手口は悪質で、抵抗できない小、中学生を人気のない場所へ縛り付け、さらに猿ぐつわをかけて声を出せなくして殴りつけたり、性的いたずらを続けた。中には性器を切断され、全治2か月の重傷を負ってしまった子どももいた。 また、Aはさらなるスリルを求めるためだったのか、マスコミや警察に「日本の切り裂きジャック」と名乗り、挑戦状らしき怪文書を送っている。怪文書では「私は変質者ではない」と前置きした上で、「私の本当の目的は警察を操り人形のように動かすためである」と警察を挑発し続けていた。結果、Aは落としたノートの筆跡から容疑者が絞られ、逮捕となった。 未成年だったため、懲役3年以上4年以下の不定期刑(身体を拘束して自由を奪う刑罰)となったが、その後も放火や窃盗などの犯罪を繰り返し、またしても少年に暴行を加えるなどし、成人後に今度は懲役12年の判決が言い渡されている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
芸能ネタ 2020年09月05日 21時30分
【放送事故伝説】放送に間に合わない!製作スケジュールに悩む現場
9月6日に放送予定だった堺雅人主演のTBSドラマ『半沢直樹』の第8話が1週延期され、9月13日に放送されることがわかった。 報道によると、今回の放送延期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、撮影および制作スケジュールに遅れが生じているためだといい、9月6日は出演者・スタッフ達が出演する特別生放送を行うという。 >>【放送事故伝説】芸能人最大のピンチ!?テレビ番組の「トイレ事情」<< 『半沢直樹』は、初回から7週連続で22%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を超え、驚異の視聴率を叩き出している2020年最大の話題ドラマだけに、普通のドラマなら到底許されないであろう「放送延期」が決断できたと思われる。 さて、テレビドラマにおいて「間に合わなかった」という事は、まずありえない。通常は多忙な出演者を押さえるため、スケジュールがきっちりと決まっており、また高額な製作費を負担するスポンサーからの厳しい目もあり、確実に間に合う(間に合わせる)ものである。 だが、テレビドラマではなくテレビアニメとなると、「間に合わなかった」というパターンは意外とある。さらに、放送に間に合わず総集編を挟み込み、その結果、完走できなかったアニメがある。2001年から2002年にかけて放送された石ノ森章太郎原作のアニメ『サイボーグ009』。1960年代、1970年代と二度に渡り、連続アニメシリーズが作られた不朽の名作だが、2001年版の『サイボーグ009』は、スケジュールの圧迫から作画が荒れてしまう「作画崩壊」が続いていた。 物語は、第43話からクライマックスとなる「地下帝国ヨミ編」がスタートしていたが、画が全く動かない作画の荒れが目立ち、とうとう製作も間に合わず、「クライマックスへのおさらい」という名目で、急ごしらえで編集された総集編を挟み込むことなった。 1週休んだため、作画は安定の兆しを見せたものの、放送スケジュールが狂ってしまったため、第51話にあたる最終回が放送できず(3話構成だったものを2話に短縮)、本当の最終回が日の目を浴びたのは、DVDが発売された後という、メジャーアニメらしからぬ、バタバタのまま放送を終えた。 製作スケジュールはやはり大切である……。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
ミステリー 2020年08月30日 23時00分
大阪万博のロゴ「いのちの輝きくん」は室町時代から存在した?名前のない「赤い妖怪」
2025年に開催される大阪万博のロゴマークが8月25日に決定した。8月頭には総数5894件の応募作品の中から5作品に絞られており、公募サイトで一般からの意見を募ってから審査が行われる流れとなっていた。そして採用されたのはアートディレクター・シマダタモツさん率いる「TEAM INARI(チームイナリ)」が作成したE案。シマダさんは小さい頃に万博の会場で見た太陽の塔に衝撃を受けたと会見で言及し、70年に開催された大阪万博のDNAを表現したと説明。「いのちの輝き」をテーマに、赤い「細胞」をモチーフとした球体をつなげた斬新なデザインとなっている。 >>日本の伝説に登場するネズミのテーマパーク「鼠浄土」<< これまでにはない斬新なデザインのためか、発表後はネットで「気持ち悪い」「不気味」という感想も多く見られた。しかし、時間がたつごとにパロディ化したイラストや創作物が増えていき、「いのちの輝きくん」という通称もつけられ、ロゴであるにもかかわらず公式マスコットのように受け止められている。 さて、このロゴの斬新さや単純さ、また細胞がモチーフになっていることから、多くの人が何かしらのキャラクター性を感じ取っていたようだが、実はこのロゴと共通点のある妖怪が昔から日本には存在していたのである。 一番有名な妖怪絵巻とされる京都・大徳寺真珠庵蔵の百鬼夜行絵巻の中には、多くの妖怪に交じって一匹の奇妙な妖怪が存在している。赤くて丸い体に大きな一つ目がある、奇妙な姿の妖怪だ。短い手足としっぽらしき細い器官がついているが、あまりに単純すぎる姿形をしているため、かえって他の妖怪と比べて目立っている。 いったいどんな妖怪なのか気になるところだが、百鬼夜行絵巻の妖怪には伝説や名称が存在しないため、まったく分からない。この百鬼夜行絵巻をもとにした別の妖怪絵巻には「大化(おっか)」「ちからここ」といった名称が添えられたものもあるが、いずれも本当の名称とは断定できない。 しかし、やはり絵巻の中では目を引く存在なのは間違いないようで、たくさんの妖怪が群れをなして登場する真珠庵系統の妖怪絵巻にはこの「赤い一つ目の奇妙な妖怪」がかなりの頻度で登場する。やはり、単純な構造と目を引く色合いは絵師の創作意欲と、見る者の興味の両方をそそるものなのかもしれない。謎が多いが、現代でも多くの人を魅了する妖怪でもあるのだ。 21世紀になって生まれた「いのちの輝きくん」があっという間に人気キャラとなったのも、日本人が昔からよく似た姿の妖怪に引き付けられてきたからなのかもしれない?(山口敏太郎)
-
ミステリー
改元は菅原道真の怨霊を止めるため 平安時代に起きた改元騒動
2019年04月06日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】20世紀最後の衝撃映像!? ナイナイ岡村隆史骨折事故とは?
2019年04月06日 21時30分
-
ミステリー
トラウマが日本妖怪の総称を生んだ? 妖怪の呼び名にまつわる諸説
2019年03月31日 23時00分
-
ミステリー
武蔵と小次郎、剣豪伝説の嘘・ホント
2019年03月30日 23時00分
-
ミステリー
奥の細道で有名な俳諧師・松尾芭蕉は忍者だった!?(後編)
2019年03月24日 23時00分
-
ミステリー
奥の細道で有名な俳諧師・松尾芭蕉は忍者だった!?(前編)
2019年03月23日 23時00分
-
社会
【放送事故伝説】人気番組のスタッフがコカイン所持で逮捕!後、打ち切りへ
2019年03月23日 21時30分
-
ミステリー
民間に息づいていた陰陽師「おたゆうさん」
2019年03月17日 23時00分
-
ミステリー
山口敏太郎が子供の頃に体験した話「咳で死んだおばあさん」
2019年03月16日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】主役が途中交代した大河ドラマ。あの大スターが大激怒
2019年03月16日 21時30分
-
ミステリー
正体は工作員か、それとも宇宙人か?アメリカに出没した怪人「マッドガッサー」
2019年03月10日 23時00分
-
ミステリー
音楽家を呪いに導く「悪魔のヴァイオリン」伝説とその真相
2019年03月09日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】珍事!スタッフ全員がスタジオに現れない!TBS大パニック
2019年03月09日 21時30分
-
ミステリー
悪魔が教えてくれた楽曲『悪魔のトリル』と音楽家を呪いに導く「悪魔のヴァイオリン」
2019年03月03日 23時00分
-
ミステリー
臨死体験で未来を垣間見た!?衝撃の体験を語る人々
2019年03月02日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】まさかの決断で放送中止!伝説的なテレビドラマとは……?
2019年03月02日 21時30分
-
ミステリー
新型ウイルスだったのか?謎の流行病・赤目病
2019年02月24日 23時00分
-
ミステリー
怨霊の仕業か、妻による暗殺か 謎の急死を遂げた源頼朝
2019年02月23日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】同じアニメを間違えて2回放送!『サムライトルーパー』事件
2019年02月23日 21時30分