山口敏太郎
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ミステリー 2020年10月04日 23時00分
かわいい鳥たちが互いに罵倒、人間にも悪態を!?イギリスで起きた珍事
ペットショップのオウムにライバル店の名前や変な言葉を教え込む、というのはギャグ漫画などでたまに見る光景だ(当然、その後発覚してしかられる展開でオチがつく)。だが、そんな漫画の中で見られるようなシーンが現実に起きて、そこそこ大きな騒ぎになるという事態が海外で発生していた。 >>手のひらの目、魔方陣…ガウディがサグラダ・ファミリアに残した「暗号」<< 9月29日、イングランド東部のリンカンシャー野生動物公園が「ヨウムが飼育員に対して『聞くにたえない悪態』をつく様子が確認できたため、一般公開を中止した」と発表した。問題のヨウムは数日前に野生動物公園に寄贈されたばかりのもので、アフリカン・グレー・パロットという種類。いずれも別々の飼い主から同じ週に寄贈されたものだったという。 引き取ってすぐヨウムたちは隔離施設に入れられたそうだが、そこで飼育員らは5羽が感情の高ぶりやすい性格をしていることに気づいたという。そして、5羽はなんと互いに「人間の罵倒語」を駆使して相手をののしり始めたのだという。ちなみに罵倒した言葉はいわゆる「F」で始まる言葉や高度なスラングまで様々であり、お互いにヨウムたちが思いつく限りの言葉を並べて、相手に言われた分だけ言い返しているように見えたという。 これは非常に珍しい現象である。縄張り意識から威嚇し合ったと仮定しても、人間が使うスラングや罵倒語を駆使するということは、ヨウムたちがその単語の意味を理解した上で発話していたことに他ならないからだ。実はヨウムは人間で言えば5歳児に匹敵するほどの知能を持つと言われる非常に賢い鳥であり、飼い主らの様子を観察し、適した言葉を選んで返すコミュニケーション能力も有しているという。そんなヨウムたちが居合わせてしまった結果、威嚇のために人間の言葉を駆使してののしり合う光景が繰り広げられてしまったようだ。 なお、この罵倒語は人間にも向けられたとのこと。一般公開後には職員や飼育員だけでなく来場した一般客をもののしり、面白がって言い返す一幕もあったとか。しかし、さすがに「子どもたちへの影響」などを危惧した園側はヨウムたちの一般公開を中止。個別に引き離して飼育することでヨウムたちの精神状態を落ち着かせ、「乱暴な言葉遣い」の減少につなげていければと期待しているそうだ。(山口敏太郎)参考URLParrots in wildlife park moved after swearing at visitorshttps://edition.cnn.com/travel/article_mroonga/swearing-parrots-moved-park-scli-gbr-intl/index.html
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ミステリー 2020年10月03日 23時00分
鳥居を撤去したら地震が起きた!?
とあるニュースが8月、ネットで話題になった。静岡県静岡市清水区の大通りに大きな鳥居が立っていたのだがこの度、老朽化の関係で取り壊される事が決定した、というもの。 問題の鳥居は高さ12メートル、幅16メートルの鉄筋コンクリート製、清水市清水区の草薙神社に至る市道に立っており、鳥居には「昭和五十年九月竣工」と刻まれていた。近年は老朽化が進み、コンクリート片がはがれ落ちる様子が確認されていたため、地元の自治会が市に対策を求め、9月中の撤去が決定したとのこと。 >>未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア教会 新型コロナで2026年完成が不可能に<< なお、この大鳥居は長年所有者が不明のままであった。今から45年前に区画整理の際に調査が行われたものの、草薙神社の財産目録に記録がなく、建立時の公的文書も現存していない事が判明。神社側の関係者も引き渡し書が存在せず、当時の経緯を知る氏子もいないと証言していた。 この「所有者不明の謎の鳥居」の撤去が決定したのが8月半ば。地域のニュースとして報じられた後、ネットでは「撤去した後に何かが起きるのではないか」と話題になっていた。 その後、9月8日夜に撤去作業が開始され、18日までに鳥居と脇の石碑2つを随時撤去する流れで工事は進められた。 ところが28日、静岡県中部・西部を中心に震度4の地震が発生。浜松市内の県道で土砂崩れが確認されるなど、一部に被害が出た。地元の人だけでなくネットでも「大鳥居の撤去」が話題になっており「地震が起きたのは鳥居を撤去したからではないか」と想像する人も多く出ていた。 だが、これはあくまで偶然にすぎないと筆者は考える。何でも関連づけて考えてしまうのは良いものではないし、所有者が不明という事は維持管理のためにうかつに手が出せなくなる事にもつながる。撤去できず老朽化が進めば、崩落等でより大きな事故につながった可能性もある。あまり大げさに捉えない方がいいのではないだろうか。(山口敏太郎)参考記事所有者不明の鳥居老朽化で市が撤去開始静岡https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200909/k10012608661000.html鳥居老朽化、持ち主は? 静岡・草薙神社参道入り口https://www.at-s.com/news/article_mroonga/topics/shizuoka/723682.html静岡県中部・西部で震度4 浜松の県道で土砂崩れhttps://www.at-s.com/news/article_mroonga/social/shizuoka/813225.html
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社会 2020年10月03日 22時30分
節分の日に行われた惨劇「福笑い殺人事件」【衝撃の未成年犯罪事件簿】
「鬼は外、福は内」と声を発しながら豆を撒き、厄除けを行う日本の伝統的な文化である節分。主に2月3日に行われる節分であるが、今から65年前の1955年(昭和30年)の節分の日、東京都八王子市のある神社の一角でとある衝撃的殺人事件が発生した。 >>「俺をハワイに連れて行け!」17歳少年のハイジャック【衝撃の未成年事件簿】<< 殺されたのは、この神社の境内で飲み屋を開いていた41歳の女将であった。当時、東京を始めとする多くの都市では、太平洋戦争の空襲の影響でお店を開店できない経営者が多くおり、神社の境内で商売をする人が多くいた。41歳の女将もそのような焼け出された経営者の一人だったようだ。 女将の殺され方はまさに異様で、血まみれのまま布団をかぶされ、現場にはビール瓶が散乱。さらに顔は鈍器で殴られ、生々しい傷跡が残っていたほか、目には目隠しがされ、首には麻紐が括りつけてあったというのだ。 さらに、発見者でもある女将の長女が確認したところ、預金通帳と印鑑が無くなっており、強盗目的での犯行であることがわかった。 しばらくして、女将殺しの容疑者として21歳と19歳の男性2人が挙げられた。彼らは少年院の同期で、仲がよかったことから2人が共謀して女将を殺したのはないか?という推察に至ったのだ。 そして、事件発生から17日後の2月20日、2人の若者は逮捕された。彼らが女将を殺したのは、やはり警察の推察通り強盗目的のためで、少年院から出所後、電車でたまたま再会した2人は、東京都内をブラブラしていた。 放浪生活の末、金がなくなり、困っていたところで、顔なじみだった神社の飲み屋の女将が小金を貯めこんでいることを思い出し、犯行当日がたまたま節分だったことから、女将に「福笑いをしよう」と誘い、目隠しをしたところで麻紐で首を締め、瓶で殴って殺害したのだ。 2人は前科があったことから後に死刑宣告され、揃って死刑になったという。 本事件は、事件当時は三面の小さい記事であったが、楽しい遊びであるはずの「福笑い」が恐ろしい犯罪に使われたこと、「福笑い」とのイメージのギャップから、今でも語られることの多い事件の一つである。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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芸能ネタ 2020年10月03日 21時30分
【放送事故伝説】ニュース番組が「危険動物」を発見!?その衝撃の結末とは?
今のテレビバラエティであまり目にしなくなったジャンルに「探検もの」がある。1977年から1985年まで断続的に放送された『川口浩探検隊シリーズ』、その続編的立ち位置である『藤岡弘、探検隊シリーズ』など、世界各地の秘境で目撃された怪物や少数民族などを求めて探検する同企画は1980年代のテレビバラエティを代表する有名な企画となった。 >>【放送事故伝説】ロケ先を間違えた!出演者&スタッフはどうする?<< 本シリーズの特徴は過剰演出の入った探検隊のリアクション。早い話が台本アリのモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)であり、その手法は後に数多くのバラエティ番組で模倣、パロディ化された。 多くの予算や撮影時間がかかることから、近年ではあまり見られなくなった『探検隊シリーズ』的演出だが、2019年2月にTBS系列の夕方のニュース番組『Nスタ』が、はからずも「現代の探検隊」ともいうべき放送事故を起こし話題になった。 2019年2月21日、『Nスタ』は東京都内で目撃が相次いでいるという猛禽(もうきん)類の鳥「ミミズク」に関するニュースを報じた。 杉並区阿佐ヶ谷でレポートを開始したところ、ある住宅街で止まっているミミズクを発見。レポーターは「ご覧ください。ミミズクは今、手すりの上に止まっています」と実況し「ミミズク見つかる 阿佐ヶ谷で手すりの上に」というテロップが表示された。 だが、人間が近づいても全く動こうとしないミミズクに視聴者は違和感を覚えた。 「いくら何でも動かなさすぎでは?」 ミミズクは非常に耳が良く、敵が近づくと一目散に空へ飛んで行く習性を持つ。それだけに全く微動だにしないミミズクは「置き物」にしか見えなかったのである。 そして番組終了間際、メインキャスターを務める井上貴博アナが「本日生中継で、東京杉並区でミミズクを見つけたとお伝えしました。しかし、確認したところ置き物であったことが分かりました」と謝罪することになった。 まるでコントのような結末に多くの視聴者はズッコケた。『Nスタ』のミミズク事件は放送事故界に残る伝説となっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2020年09月27日 23時00分
「俺をハワイに連れて行け!」17歳少年のハイジャック【衝撃の未成年事件簿】
2000(平成12)年5月3日、「西鉄バスジャック事件」が発生した。 当時17歳の少年が、人質の乗客1人を殺した。同年に発生した豊川市主婦殺人事件、岡山金属バット母親殺害事件の犯人と同年代で「キレる17歳」と形容されるようになり、後の改正少年法の成立(2000年)のきっかけとなった事件でもある。 >>渋谷のど真ん中でライフル乱射「少年ライフル魔事件」【衝撃の未成年事件簿】<< 実は「西鉄バスジャック事件」からさかのぼること25年、1975(昭和50)年には同じく17歳少年によるハイジャック事件が発生している。それが「17歳高校生ハイジャック事件」である。 夏休みシーズンに入った1975年7月28日午後4時41分。羽田発札幌行きの全日空便が宮城県松島沖の上空でハイジャックされた。 犯人とみられる男は、機長室のドアを強くノックし、手をポケットに入れたまま「俺はハイジャックだ!」と叫んだ。 男はまだあどけなさが残る少年のようで、機長はギョッとしたという。そして男は「ハワイへ行け!」と叫んだ。 搭乗便は国内線だ。「燃料がない」と機長が返答すると犯人の男は激高したが、声は荒らげたものの凶器らしきものはいっこうに出てこないため、機長は犯人の男が凶器を持っていないと察し、「燃料を補給するため羽田へ戻る」と犯人に伝えた。 ハイジャック発生の連絡を受けて羽田空港には、大勢の警察官が待ち構えていた。機長は犯人に「まずは乗客を降ろしてくれ」と要請し、「ハワイへは行けない」と伝えた。行き先をハワイから沖縄へ変更すると、犯人は要件をのんだ。 そのやりとりの最中、警察官7人が航空機内に潜入。機長が「ジュースを飲みたい」とフライトアテンダントに伝え、ジュースが機長室へ運び込まれるタイミングで、警察官7人が犯人を取り押さえ、午後6時ごろに無事に解決した。幸いにも怪我人はいなかった。 犯人は神奈川県に住む当時17歳の高校生。一見普通の高校生だったが、小学生の頃に両親が離婚。以来、精神がすさむようになり、お金をためて北海道へ行こうとしたが、飛行機に乗った後、突然「ハワイに行きたい」と思い立ち、ハイジャックを実行したという。 完全な気まぐれによる犯行。スケジュールが大幅に狂った乗客はカンカンに怒り「なんと身勝手なヤツなんだ」と声を上げていたという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年09月26日 23時00分
手のひらの目、魔方陣…ガウディがサグラダ・ファミリアに残した「暗号」
「未完の世界文化遺産」として知られ、今も建設が続くスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会が16日、「2026年の完成予定がずれ込む見込み」と発表して話題になった。同教会は建築費用を寄付と観光収入でまかなっているため、新型コロナウイルスの感染拡大による都市封鎖で収益が激減し、工事費用が足りなくなってしまったという。現在の費用では、聖母マリアにささげられる巨大な塔の工事を終えることしかできず、今のところ完成予定は未定とのことだ。 >>未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア教会 新型コロナで2026年完成が不可能に<< さて、そんな同教会は建築中にもかかわらず、奇妙な意匠が各所に存在している。 ひとつは教会のファサード(入場門)の一つ、「生誕の門」。並ぶ複数の塔を背景に三角形のシルエットの門が3つ並んでおり、左から父ヨセフ、イエス、母マリアをそれぞれ象徴している。ファサードの背後に並ぶ4つの大きな塔のうち、右から2番目の塔に注目すると、右ファサードの装飾とつながる屋根状の彫刻部分に、小さいが奇妙な装飾が存在しているのだ。 それは「手のひらの中央に目が輝いている」というもの。この装飾については複数の説が存在しており、中東やアフリカ地域で魔よけとして用いられる「ファティマの目」ではないかという説や、神の全知全能を意味する「プロビデンスの目」であるという説が存在している。しかし、前者の「ファティマの目」はユダヤ教やイスラム教の魔よけのお守りであり、カトリックの教会のお守りにするのは不自然である。また、「プロビデンスの目」はキリスト教の聖三位一体を表す三角形や後光と組み合わせることで神の全知全能を示すもの。「手のひら」と組み合わされるサグラダ・ファミリアの装飾は不自然だというのだ。 また、同教会の西側のファサードである「受難の門」には、パズルのようにも見える奇妙な浮き彫りが存在している。縦横斜めの数字の合計が同じになるという「魔方陣」は皆さんもご存じだと思うが、受難の門の浮き彫りは4×4の魔方陣になっており、合計は必ず33になるという。3×3で合計が15になる魔方陣は比較的ポピュラーなものだが、4×4の魔方陣は珍しい。また、ガウディは生前「33」という数字にこだわっていたことが知られており、他の建築物でも階段の段数を33段にするなどしていた。 この「謎の目」「33の魔方陣」から、ガウディはフリーメーソンの一員だった、という説もある。フリーメーソンは歴史をさかのぼれば聖堂や修道院を建築していた石工たちの組合であり、建築と関係が深い。また、メイソンの最高位は33位であり、ガウディの出身地や関係者、知人にはフリーメーソンのメンバーだったとされる人も多いのだ。 これらの不思議な装飾は全てガウディが生前に施したものだそうだが、彼が急死してしまったので装飾に込められた意味はもう分からない。完成した暁には、これらの不思議な装飾の意味が明らかになるのだろうか?(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2020年09月26日 21時30分
【放送事故伝説】ロケ先を間違えた!出演者&スタッフはどうする?
2009年から日本テレビ系で放送されているバラエティ番組『火曜サプライズ』。看板コーナーは「アポなしグルメ旅」で、タレント自らが営業中の店に突撃で撮影交渉する。今やバラエティ番組でおなじみの「突撃アポ」のはしりとなった。 >>【放送事故伝説】まさに世紀の放送事故!?元号発表時の視聴者は見た!<< そんな『火曜サプライズ』だが、「ガチ」を極めようとしたために、バラエティ史に残るトンデモハプニングが発生したことがある。 事件が発生したのは2018年10月23日放送分。この日は俳優の高橋一生と佐藤健がゲストで、東京都蒲田でグルメロケを行った。 ロケの途中、佐藤は豚の生姜焼きが大好物だと明かし、一行は蒲田で一番おいしい生姜焼きを提供する定食屋へと向かった。 目的のお店に着き、取材許可も下りた。出演者全員が席に座り豚の生姜焼きを注文しようとしたところ、店主から驚きの言葉が伝えられた。 「ウチはいわしと鳥料理がメインで豚の生姜焼きは置いてないよ」 出演者一同、そしてスタッフの全員が「え!?」と声を上げた瞬間、店主が明かした。「実はもう一店、隣の通りにウチと同じ店名の生姜焼きのお店がありまして……」 なんと、出演者・スタッフ全員が店を間違えているのに気付かず撮影交渉してしまったのだ。 しかし、一度交渉して許可を得た手前、そのまま何も注文せずに出ていくこともできなかった。生姜焼きを楽しみにしていた佐藤だが、「僕、いわしも好きなんでいわし食べましょうよ!」と、この店でロケを続けるよう提案。 実際、この店のいわし料理は生姜焼きに負けないほど絶品だったようで、トラブルはあったものの「結果オーライ」となったようだ。 また、この放送によって『火曜サプライズ』は事前にスタッフのアポ取りはせず、「ガチ」でその場で撮影交渉していることが明らかになった。間違えた後のフォローも含め、番組としてはむしろプラスになったようである。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年09月20日 23時00分
未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア教会 新型コロナで2026年完成が不可能に
100年以上にわたり建築されているスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)教会。1882年に建築が始められたが、初代の建築家が意見の対立から辞任。2代目に建築家として就任したのが当時はまだ無名であったアントニ・ガウディだった。 >>撮影者が謎の失踪を遂げていた!?デジタルリマスターで蘇る132年前に撮影された「世界初の動画」<< 彼は既存の計画を踏襲しながら自身の設計を盛り込む形で建設に取り組んだが、完成には至らず今も建築工事が続けられている。完成しない理由としては、建築費用が集まらず、なかなか作業を進められないこと(現在も費用は寄付と観光収入でまかなっている)、細部に至るまで複雑な装飾を必要とするにもかかわらず、詳細な設計図がなく図面も存在しないことなどがある。 特に後者については、ガウディは詳細な設計図なしで、模型やスケッチでイメージを伝えていたのだが、ガウディが事故で急死してしまった上に、死後にスペイン内戦が起こったため、教会の建築に関する資料のほとんどが散逸してしまったのである。 ガウディの構想を再現することは不可能となってしまったため、工事を中断することも考えられたが、ガウディの残した資料や職人への口伝などをもとに、ガウディの設計構想を推測する形で建築を行うことになった。 当初は完成まで300年はかかると言われていたサグラダ・ファミリア教会だが、技術の進歩により工期は大幅に短縮。ガウディが亡くなって100年目の2026年にいよいよ完成するとみられていた。 しかし9月16日、2026年の完成は不可能と教会側から見解が発表されたのである。 理由はやはり新型コロナウイルス。今年3月になってスペイン政府が感染拡大を食い止めるために全国規模で都市封鎖を行ったため工事が中断された。また、建築費用の問題も大きいという。 前述の通り教会の建築費用は寄付と観光収入でまかなっている。新型コロナの関係でこれらの収益が大幅に減少してしまい、工事が再開しても作業を進められなくなったのだ。現在の費用では、聖母マリアにささげられる巨大な塔の工事を終えることしかできないという。 教会の建設委員長であるエステーバ・カンプス(Esteve Camps)氏によれば、「工事は数週間以内に再開される予定だが、新たな日程はまだ提案できない」とのこと。完成はいつになるのか気になるところだが、ガウディは生前こうも発言している。 「神は急いではいない」 そもそも当初は300年かかるといわれた完成までの期間があと数年後まで短くなったのだ。われわれももう少し待つ必要があるのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年09月19日 23時00分
リアルな人形やロボットに対して抱く違和感、「不気味の谷」現象は「あるもの」から逃げるために生まれた?
皆さんは「不気味の谷」という現象をご存じだろうか。 人間に似せたロボットがあると仮定して、動きや外見をどんどん人間に似せていくと、ある時点で言いようのない不気味さを感じてしまう、というものだ。当初は違和感を覚える程度だったものが、やがて強い嫌悪感にまで発展してしまう。だがそれが行き着くところまでいくと、今度は再びポジティブな印象を抱くようになるというものだ。これはロボットだけではなく、人形やイラスト、CGなどの造形にも当てはまる。 >>まるでB級映画の世界!? 毒ガスを吐く「宇宙人ロボット」が現れた!?<< この「不気味の谷」現象は、東京工業大学の森政弘名誉教授が1970年に提唱したもので、この時点ではまだ仮説の域を出ていなかった。だが、技術の進歩により動きや見た目を人間に似せられるようになると、奇妙な違和感や嫌悪感を持ったとの報告が出てくるようになり、「不気味の谷」が実在することが判明したのである。 その後、2011年にカリフォルニア大学が人型ロボットを用いて実験を行い「不気味の谷」は人間の共感能力の限界により発生するものであるという結果が出た。「不気味の谷」現象に関する研究は現在も行われており、ロボットがどんどん身近なものになっていく現在、社会の中でいかにロボットを活用していくべきか考える際の指標にもなっている。 さて、「不気味の谷」を誰しもが持っているということは、かつて人類がこの感覚を必要としていたことの証である、という指摘もある。「自分と似ているようでいて微妙に違う」存在を退けようとする「不気味の谷」の感覚を有する生物は、人間以外だとマカクザルなど、一部の霊長類でしか確認できないそうだ(プリンストン大学の研究による)。ということは、「人類は昔、人間によく似た別の何かから逃げる必要があった」ため、人間とそれ以外を見分けなければならず「不気味の谷」を作り出す必要があったのではないか、というのだ。 では、その「何か」とは何だったのだろうか。「大昔の化石人類との交雑を避けるため」という説や、「生息環境の違う、別のグループに属している人間たちと区別する必要があったため」という説、また「死体や病気になった人間に対する本能的な恐怖」という説もある。中には「古代の人類は、人間そっくりの別の生命体から逃げる必要があった」と唱える者もいる。 「不気味の谷」の正体が判明する日はくるのだろうか。(山口敏太郎)
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社会 2020年09月19日 22時30分
渋谷のど真ん中でライフル乱射「少年ライフル魔事件」【衝撃の未成年事件簿】
「まるで西部劇のようだった」。この事件を肌で知る者たちは口々にそう語ったという。 1965(昭和40)年7月29日、事件は神奈川県座間のある林の中で始まった。松林で18歳の少年Aが空気銃でスズメを撃っていた。この異様な光景にひとりの警察官が尋問すると、少年は隠し持っていたライフル銃で警官を狙撃したのだ。 >>繰り返された殺人…有名銀行強盗事件の少年時代の犯罪【衝撃の未成年事件簿】<< 銃弾は胸を貫き警官はその場に倒れた。さらに駆け付けたほかの警官にも発砲し重傷を負わせ、さらに通りすがりの男性から車を奪い、その後も車を乗り換え、東へと突き進んだ。 午後6時ごろ神奈川を脱出した少年Aが到着したのは、若者や帰宅帰りのサラリーマンが集まる東京・渋谷だった。 「ライフルを持った少年が渋谷に現れた」。このニュースはまたたく間に東京中に広まり、同時に少年は弾切れを心配し渋谷区内にある某鉄砲火薬店に籠城、店員を人質にとった。駆け付けた警察官と激しい銃撃戦が繰り広げられたのだ。 火薬店に籠城している間は弾切れの心配がなく、Aは100発あまりの弾丸を連射した。銃の腕はそれほど高くはなかったものの、周囲が薄暗くなり、弾を滅茶苦茶に撃ってくるライフル魔の銃撃に警察官、通行人、報道関係者ら16人が負傷。さらに立てこもった火薬店は駅の近くであったことから、流れ弾を防ぐために山手線が全線運休するなど大パニックになった。 そんななか、警察隊は催涙弾でAに応戦。人質の店員を盾にして外に出たが、その隙を狙ってひとりの警官が体当たりしAを取り押さえることに成功した。午後7時20分ごろAは逮捕され「少年ライフル魔事件」は終わりを告げた。なお死亡者は最初に座間でAに声をかけた警官ひとりだけだったそうだ。 Aは普段はコックとして働いていたが、年少の頃からガンマニアでハードボイルド小説を読んで「いつか拳銃を心ゆくまでぶっ放したい」と考えたという。 Aは犯行当時、未成年であり1審では無期懲役となったが、2審では自らの希望もあり死刑が言い渡され、事件から7年後の1972(昭和47)年に死刑が執行された。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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