山口敏太郎
-
社会 2020年11月14日 22時30分
各地で銃殺を繰り返した19歳、獄中の作品がベストセラーで文学賞も受賞【衝撃の未成年犯罪事件簿】
前回、「警察庁広域重要指定事件」に指定された少年犯罪2件のうち1件(混血少年連続殺人事件)を紹介した。今回は残る1件の永山則夫連続射殺事件について触れたい。 1968(昭和43)年10~11月にかけて、東京・京都・函館・名古屋といった都市で拳銃による射殺事件が相次ぎ発生した。 >>愛知・千葉・山梨で相次いで若い女性が殺害『混血少年連続殺人事件』【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 被害者は警備員の男性2名、タクシー運転手の男性2名で、衝動的に殺した痕跡があり、2年前に発生した混血少年連続殺人事件の被害者(若い女性3名)とは対照的であった。 それぞれ、使用された銃の形式や弾丸が同じだったため、本事件は広域重要指定108号事件となった。 そして年をまたいだ1969(昭和44)年4月7日、東京都内の専門学校に泥棒目的で侵入した当時19歳の少年が逮捕された。東京・京都・函館・名古屋の殺人はこの少年によるものであることが分かり、5月10日に東京地方検察庁から東京家庭裁判所へ送致されることになった。 この少年・永山則夫は北海道の網走市出身だった。幼少の頃、家庭崩壊が始まり、極貧の生活を続け不良少年となっていた。 やがて集団就職で上京。だが、網走時代の不良時代の発覚を恐れて職場を次々と変え、社会に対する恨みつらみを募らせていたことが犯行のきっかけだったという。 犯罪史の中で永山の名前が伝説化したのは獄中での文筆活動が大きな話題になったためである。1971(昭和46)年に手記『無知の涙』が発表されるとその内容が評価されベストセラーになり、その後も『木橋』、『ソオ連の旅芸人』など小説や手記を次々と発表。 特に『木橋』は第19回新日本文学賞を受賞するなど高く評価されている。 法廷では永山の量刑判断がポイントに。後に「永山基準」と呼ばれ、少年犯罪を罰する際のひとつの基準にもなった。 永山は1997年8月1日に東京拘置所で死刑が執行された。なお同年6月には兵庫県神戸市で当時14歳の少年が児童を殺害した神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)が発生した。日本の少年犯罪はこれをきっかけに、現代の社会問題として再び議論されていくことになる。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
芸能ネタ 2020年11月14日 21時30分
【放送事故伝説】大泉洋が『水曜どうでしょう』で起こした大トラブルとは?
大みそかに放送されるNHK『第71回紅白歌合戦』の白組司会が俳優の大泉洋に決まったと11月2日に発表された。 男性俳優が司会を務めるのは2005年の山本耕史以来、15年ぶり。抜てきの理由は話を引き出す「トーク力の高さ」にあったという。 >>紅白、司会者に大泉洋と二階堂ふみ 嵐が選ばれなかった理由は? 審査員には“救世主”女優が内定か<< 一部では大泉を大出世させたバラエティ番組『水曜どうでしょう』を想起させるような企画が組まれるのではないかと期待されている。 だが、大泉ファンおよび『水曜どうでしょう』ファンにとって、年末は特に思い入れが強い季節なのだという。それが俗にいう「発信!生スタ 早起きクマさん事件」だ。 『水曜どうでしょう』は1998年12月8日に「今から間に合うクリスマス」と題し、機材車やロケバスを使いクリスマスパーティを開くことに(放送日は12月23日)。だが、企画が適当(代替企画)だったこともあり、大泉をはじめ全員が酒を飲み泥酔状態に。 そして朝5時ごろ、北海道テレビ放送(HTB)の生放送番組『発信!生スタ 早起きクマさん』がスタートした。 「スタジオに行って横の方に出してもらおうぜ」とその場のノリで、『早起きクマさん』に交渉。OKが出たため、急きょスタジオに大泉、鈴井貴之、HTBのマスコットキャラクターonちゃんの着ぐるみ(俳優の安田顕)が1分間だけゲスト出演することになった。 だが、酒のせいでろくにトークもできず、大泉と鈴木は「どうでしょう!」と大声でわめき、男性アナの頭に噛みついたほか、onちゃんの着ぐるみを殴る、蹴るなどして収拾がつかない状態になり、CMタイムとなった。 この様子は北海道中で放送されており、たまたま目撃してしまった視聴者は度肝を抜かれた。また局のキャラクターであるonちゃんをぶん殴ったことが問題視されたようで、『水曜どうでしょう』ディレクターの藤村忠寿氏が始末書を書かされることになった。視聴者は大喜びだったが、局内部は大荒れだったようだ。 北海道で大暴れしていた大泉が、20年後まさか紅白の司会に抜てきされるとは誰も思わなかったであろう。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2020年11月07日 23時00分
次期大統領は誰に!?アメリカ大統領選挙と共に注目される予知・予言
11月3日にアメリカ大統領選挙が行われた。共和党で現職のトランプ大統領と民主党のバイデン氏の一騎打ちとなっており、現在は開票が行われているがかなりの僅差となっている。また、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のために郵便投票が増加しており、開票に遅れが生じている。そのため、最終的な結果が判明するまで数日かかる見通しとなっている。 >>もらったお菓子には注意!?「危ないハロウィンのお菓子」都市伝説<< この選挙でアメリカのトップが代わる可能性もあるということで、選挙の動向に世界中から目が向けられている。どちらが大統領になるのか賭けが行われたり、中には「どちらが当選するのか予知する」霊能者も出てくるほどだ。例えば「世界で一番的中率が高い」とされるイギリス人超能力者クレイグ・ハミルトン・パーカー氏によれば、「トランプ大統領はさらに4年間大統領として務め上げるだろう」とのこと。同様にポーランドの超能力者クリストフ・ジャコウスキー氏もトランプ大統領の再選を予言している。 また、ノストラダムスの大予言を読み解いてどちらが次期大統領になるか予測しようとする人もいるようだ。TwitterをはじめとするSNS上では「ノストラダムスはトランプ大統領が今回も当選すると予言している」という書き込みが注目を集めている。 ノストラダムスが未来に起きることを詩にしたためたという著作「百詩篇集」の第1巻40番には「狂気を隠蔽する虚偽のトランペットがビュザンティオンに法制の変更をさせるだろう」という詩がある。この「トランペット」が、物議を醸す発言を繰り返すトランプ大統領を指しているというのだ。 また、第3巻50番には「大都市の共和政体は大変な強情さで同意したがらないだろう、王がラッパ兵を通して外に出るよう命じたことに」という詩があり、これもアメリカの共和党やアメリカ国民の意向を示しているという説がある。つまり、多くの予想を裏切る形でトランプ大統領が再選すると予言しているのだ…という。 しかし、実はこの「ノストラダムスの予言」は、2016年に行われた大統領選挙でトランプ大統領が立候補し、当選した際に注目を集めたもの。4年経って再び同じ詩が再注目され、当選予想に利用されているということにすぎないのだ。 また、多くの人がトランプ大統領の勝利を「予言」しているが、バイデン氏の方は少ない傾向にある。これにはやはり、現職のトランプ大統領のキャラクターが非常に「濃い」ことに由来しているのかもしれない。果たして、これらの予知や予言は的中するのか。大統領選挙の結果を見守りたい。(山口敏太郎)
-
-
社会 2020年11月07日 22時30分
愛知・千葉・山梨で相次いで若い女性が殺害『混血少年連続殺人事件』【衝撃の未成年犯罪事件簿】
「警察庁広域重要指定事件」と呼ばれる事件がある。これは日本全国の警察機構が協力体制を取り、捜査に当たることを指す。主に被害者が都道府県をまたがって存在し、かつ凶悪犯罪と見なされた際に指定される。 >>中学生2年生が爆弾魔に小倉駅コインロッカー爆破事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< これまで24件が「警察庁広域重要指定事件」に指定されているが、中でも少年犯罪は2件あり、そのうちの1件が1967(昭和42)年に発生した『混血少年連続殺人事件』である。 被害者は3人の若い女性。最初に殺害されたのは同年12月13日、愛知県豊橋市に住む、当時24歳の主婦であった。主婦の死体は風呂場で発見され、下半身がむき出しになっていたため、性的暴行を加えられ溺死させられたものとされた。 第二の事件は同年12月28日、千葉県我孫子市で当時28歳の主婦が細いひもで縛られ、殺されていた。第三の事件は年が明けて1968(昭和43)年1月16日に山梨県甲府市の住宅街で発生。被害者は当時25歳の独身女性であった。この女性はアイロンのコードで首を縛られ、さらに床には血の付いたソーセージやキュウリが散乱し、局部に突っ込んだ痕跡があったという。 愛知・千葉・山梨と3県で発生した女性連続殺人事件は、手口がほぼ同じということもあり、同一犯人と断定。また、現場近くには必ず20歳前後の長身の男性の姿が目撃されていた。警察は柏市で容疑者の16歳少年を逮捕した。 少年は日本に駐留していたアメリカの兵隊の父親と日本女性のハーフで、父親は朝鮮戦争で戦死。母親はアメリカに渡ってしまい天涯孤独の身となってしまった。 ハーフである少年は「日本社会では差別される」と勤務先の自動車工場を抜け出し日本全国を放浪。金に困ると窃盗や強盗をはたらき、やがて若い女性を性的暴行目的で狙うようになったという。 少年は複数の強盗殺人で無期懲役の判決が下ったが、現在は出所。罪を反省し日本社会で平穏に暮らし存命であれば69歳になっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
芸能ネタ 2020年11月07日 21時30分
【放送事故伝説】出演タレントに不祥事発生!テレビ屋の編集技術は日々アップしている?
10月29日、人気俳優の伊藤健太郎が道交法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕され、11月初旬はテレビ業界が大パニックだったようだ。 >>【放送事故伝説】生放送にゲストがやってこない?<< 伊藤は、11月に主演映画『十二単衣を着た悪魔』、逮捕された翌日には出演映画『とんかつDJアゲ太郎』の公開が控えており、宣伝のために出演したバラエティ番組、俳優として出演予定だった作品は数多くあり、その影響は計り知れない(現に伊藤の事件が発覚した日に放送予定だったフジテレビ系『 アウト×デラックス』は全編VTRを封印。生放送を行うという緊急処置が取られた)。 売れっ子俳優・タレントの逮捕や不祥事はそれだけ大きな影響が出てしまうという事なのだが、今から4年前の2016年、俳優の高畑裕太が、映画撮影のために滞在していた群馬県前橋市内にあるビジネスホテルの女性従業員に性的暴行を加えたとして逮捕(後に不起訴)となる事件が発生した。 当時、高畑は若手の売れっ子俳優・タレントであったため、多くの出演作品に影響が出た。特に逮捕から4日後の放送となった『24時間テレビ39「愛は地球を救う」』内の特別ドラマ『盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜』は役柄上カットできないため、NEWSの小山慶一郎が代役となり急ピッチで撮り直し。なんとか放送に間に合わせたほか、同年9月7日放送の『1周回って知らない話』(日本テレビ系)では高畑はスタジオの中央に座っていたことから、大きなモザイクが付けられるという大胆演出となった。 だが、近年ではCGや編集技術などが向上していることもあり、撮影素材から人物を消すことは容易になっているようで、2019年に税金の申告漏れが発覚したチュートリアルの徳井義実はレギュラーの『今夜くらべてみました』(日本テレビ)にてMCという立場ではあるが、活動休止後もOAされたVTRでは徳井の姿が綺麗に消えており、高い編集技術を見せた。 業界にとって不祥事は避けたいものではあるが、現場の技術アップのためには必要なのかもしれない?文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
ミステリー 2020年11月01日 23時00分
もらったお菓子には注意!?「危ないハロウィンのお菓子」都市伝説
10月31日はハロウィン。元々は古代ケルトに端を発する、一年の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では欧米で民間行事として定着し、本来の意味合いはほとんどなくなっている。カボチャやカブをくり抜いて提灯「ジャック・オ・ランタン」を作ったり、子どもたちがお化けに仮装して家々を訪れお菓子をもらったりするところは現在も残る部分だ。 >>あの「決して真実にたどり着けない」都市伝説が映画化!「鮫島事件」とは?<< 近年では日本にも定着し、各地でハロウィン関連のイベントが行われている。渋谷などの繁華街に仮装で繰り出す人も多く、騒動が起きたりもしているが、今年は新型コロナウイルスの流行もあって「繁華街に出ないように」というお達しが出ている。 さて、そんなハロウィンのイベントに関連して、奇妙な噂がささやかれているという。「ハロウィンのイベントで無差別に配られたお菓子にドラッグが入っていた」というもので、麻薬組織が乱用者を増やすために行っているものという理由付けもされていた。もちろん噂、デマにすぎなかったのだが、同様の噂や都市伝説は海外では昔からあったようだ。 例えばアメリカでは「ハロウィンで仮装して家々を訪ねる子どもたちに、毒や薬物、刃物やガラスの破片が入ったお菓子を渡してくる人物がいる」という話がハロウィンの時期になるとよく出て、注意喚起されるそうだ。しかし、これは大半が都市伝説にすぎないという。 原型になる噂は1940年代にはあったようだ。この時は「子どもに熱した10セント硬貨を渡してやけどさせる大人がいる」というものだったらしい。「その人はどうやって熱い硬貨を手渡すことができたのか」などと突っ込みたくなるポイントが多数あるところが都市伝説らしさと言えるだろうか。その後、「毒物や危険物を混ぜたお菓子を配る人がいる」という噂に変化していったようで、1960〜70年代にかけてメディアで噂が取り上げられるようになったとされる。 一方で1974年には、父親が毒入りのキャンディで自身の子どもを殺してしまうという不幸な事件も起きていた。まさに噂が現実になったかのような恐ろしい事件だが、犯人の父親が噂を知っていたかどうかは定かではない。しかし、このような事件も起きていることから、「ハロウィンの危ないお菓子」の噂はいつまでたってもなくなることはないのだろう。(山口敏太郎)
-
社会 2020年10月31日 22時30分
中学生2年生が爆弾魔に小倉駅コインロッカー爆破事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1974年(昭和49年)という年は、日本全国で「爆弾」にまつわる事件が相次いだ年であった。 この年の8月30日に発生した三菱重工爆破事件を皮切りに、三井物産、大成建設といった大手企業が狙われた連続企業爆破事件が発生。予告なき爆弾魔の犯行に多くの人々が恐怖したのだが、実は東京以外の地域でも連続爆弾事件は発生していた。 >>70名以上の少年院生が施設から脱出!?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 連続企業爆破事件からおよそ半年前、福岡県北九州市で相次いで連続爆弾事件が発生した。最初はデパートの清涼飲料水売り場に空き缶と乾電池を巻いた簡易的な爆弾(爆発せず)が発見されたのを皮切りに、数日後には路上で火薬とクギが入った瓶が爆発する事件が相次いで発生した。 怪我人はおらず、また爆弾そのものも爆発物に知識が深い人物が作ったものとは思えず、警察も重く考えてはいなかったが、3月13日、国鉄小倉駅(現:JR小倉駅)の構内にあるロインロッカーが突然爆発し、5人が重軽傷を負うという事件が発生した。 現場にはクギと電池が散乱しており、これまで発見された爆発物と同様の製造工程であったことから、警察は爆弾魔を小倉駅近辺にいるものとして、捜査を開始した。 そして、しばらくして「近くの公園で爆弾の実験を行っている中学生がいた」という証言を元に、同市に住んでいる14歳の中学二年生のAが容疑者として逮捕した。 Aは、小倉駅爆破事件の前後に、警察に数枚の爆発物の脅迫文を送りつけたことが明らかになっているほか、両親から「最近、家にいる時の息子の様子がおかしい」といった証言が取れており、部屋から爆弾の材料となった乾電池や空き瓶が発見されたためである。 Aは犯行の動機について、「学校で仲間外れにされたため」「世間に対して恨みがあった」といった事を供述していたという。 「中学生の爆弾魔」のニュースは全国に衝撃を与えた一方、後に発生する三菱重工爆破事件とともに、爆弾の恐怖が身近なものになった象徴的な一件と言える。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
芸能ネタ 2020年10月31日 21時30分
【放送事故伝説】生放送にゲストがやってこない?
テレビ・ラジオで出演タレントが絶対にしてはならないのが、現場への遅刻もしくは「すっぽかし」である。 ほとんどの場合、タレント本人の寝坊や時間調整の失敗などが原因だが、なかには連絡の不備でスタジオ入りができなかったというパターンもまれにあるという。 >>【放送事故伝説】「空耳アワー」突然中止!タモリが怒ったその理由は?<< 近年大きな話題になったのが、TBSラジオの朝から昼にかけて放送されるワイド番組『伊集院光とらじおと』で発生したゲスト未登場事件である。 同番組では10時台に「伊集院光とらじおとゲストと」というゲストコーナーを設け、伊集院とトークを繰り広げるのだが、2019年1月22日の放送分で、ゲストである歴史学者の呉座勇一氏がスタジオに現れないというハプニングが発生。スタッフが何度連絡しても呉座氏につながらず現場は大混乱した。 「ラジオの帝王」こと伊集院も、このトラブルには参っていたようで、急きょ別のコーナーを延長するなどして時間を稼いでいたが、やはり続かず大ピンチとなった。その時、早めにTBSラジオに入っていた昼の番組『ジェーン・スー生活は踊る』のパーソナリティ・ジェーン・スーが急きょ、サプライズゲストとして登場。間をつなぐなどし、なんとかトラブルを乗り切った。 後日、伊集院本人が明かしたところによると、「シンプルな連絡ミス」とのことで、スタッフと呉座氏の間で時間の伝え漏れなどがあったようである。 なお、この話には続きがある。翌日1月23日の放送はイラストレーターのヨシタケシンスケがゲストだったのだが、何故か1月24日のゲストである特撮監督の中野昭慶氏が1日間違えてTBSラジオへやってきてしまった。 中野氏には事情を話して帰ってもらったというが、2日続けてゲストコーナーでトラブルが発生。さすがの伊集院も「ウチの番組の連絡系統はどうなってるんだ」とボヤいていた。 以来、連絡系統は徹底されたのか、同番組でこのようなトラブルは発生していないという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2020年10月25日 23時00分
紀元前の悲恋?「ハサンルの恋人たち」
古代の遺跡や墳墓から発見される遺体の中には、ごくまれに2人以上が寄り添うようにして埋葬されているケースがある。有力者とその家臣が共に戦死し、一緒に葬られていたケースや、家族が並んで埋葬されたケース等が該当する。例えば2019年にインドのハラッパ遺跡で発見された「寄り添う男女の人骨」は、同時期に死亡し埋葬された夫婦ないしは親族のものとみられている。だが、中にはこんな不思議な遺体も出土している。 >>古代マヤ文明、最古にして最大の建造物発見か<< こちらは「ハサンルの恋人たち」と呼ばれるもので、紀元前800年頃に亡くなった恋人たちの死体だとされた。1972年、イラン北西部のテッペ・ハサンル遺跡にて、泥製のレンガと漆喰で覆われた壕の中から奇妙な骸骨が発見された。二つの骸骨は互いに寄り添い、見つめ合うようで、片方が腕枕をし、もう片方は顎に手を当てて今にもキスをするかのような姿勢となっている。さらには死の直前につけられたと思われる傷も確認できたため、「亡くなる前に殺された恋人たちの死体では」という説が出た。 しかし、実際に恋人であるかは不明であるという。見た目から男女のカップルのもののような印象を受けるが、二人は共に男性とのこと。向かって左側の人物はおそらく男性で30代で死亡、右側の人物は男性で、20代で亡くなったとみられるという。年代がハサンルの滅亡期と重なっている上に、副葬品などが確認できないことなどから、おそらく都市が戦争や略奪に襲われて避難し、息絶えたものと推測されている。 この遺体は1956年から1974年にかけて、ペンシルベニア大学博物館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館の行った発掘調査の中で発見されたもの。こちらの遺体はペンシルベニア大学博物館に運び込まれ、1974年には同博物館にて展示も行われたそう。現在も博物館所有となっており、研究対象となっているのだそうだ。(山口敏太郎)関連記事6000 Year old Kiss found in Hasanlu, Iran – Facts Analysishttp://www.hoaxorfact.com/inspirational/6000-year-old-kiss-found-in-hasanlu-iran-facts-analysis.htmlTHE HASANLU LOVERShttps://www.penn.museum/collections/highlights/physicalanthro/the-lovers.php
-
-
ミステリー 2020年10月24日 23時00分
まるで落書き?ナスカで新たに「ネコの地上絵」発見 パラカス文化後期のものか
ペルーに存在する奇妙な遺跡「ナスカの地上絵」。チリのパンパ=コロラダ、パンパ=インヘニオという盆地に存在するもので、幾何学的な図形や動植物をかたどった巨大な絵が描かれているというもの。近年はドローンやAI技術の発展により、これまで知られていなかった図像が発見されて注目を集めている。2010年代には山形大学人文学部の坂井正人教授を中心とする研究グループがナスカ大地南部でこれまで未発見だった地上絵を多数発見している。 >>新たに143点発見 不思議な巨大絵「ナスカの地上絵」<< そして先日、ペルーの文化省が新たな地上絵が発見されたと発表した。問題の地上絵は丘の斜面に描かれていたもので、右側に顔、左側に体が伸びているネコ科の生物をかたどったものと考えられている。制作された時期は約2000年前で、ペルー文化省で地上絵保護を担当するジョニー・イスラ氏によれば、他の地上絵より早い時期に描かれたものとのこと。今回の地上絵は急斜面に描かれており、浸食を受けやすい地形に存在していたこともあって、ほとんど消えかけていたという。クリーニングと保存作業の結果、これまでにないテイストの地上絵が明らかになったというわけだ。 現在「ナスカの地上絵」と呼ばれている大半の地上絵は、アンデス文明でナスカ文化が栄えた紀元200~同700年の間に作られたものだ。しかし今回発見された地上絵はアンデス文明形成期のパラカス時代に当たる、紀元前500年から紀元200年に描かれたものとされている。実際、パラカス時代の織物などには地上絵と似たネコや鳥、人間の絵柄が登場しているそうで、地上絵の図像とも類似しているという。 パラカス文化はナスカ文化に大きな影響を与えたとされており、ナスカの地上絵もパラカス文化からさらに発展して形成されたものとみられているようだ。後年のナスカ文化になって、地上絵がより大規模に、図像もより幾何学的で精緻なものになっていったのではと考えられている。同じ地上絵でも、我々の知る地上絵とかなり絵柄のタッチが違うのは制作時期が大きく関係していると考えてよさそうだ。 なお、今回の地上絵があまりにもゆるいタッチだったため、ニュースが流れてからネットで大人気となり、「子どもの絵かと思った」「あまりの絵柄にフェイクニュースかと思った」という感想が流れた。また、フリー素材サイト「いらすとや」には翌日、さっそく地上絵のイラスト素材が登場。 「仕事が早い」と話題にもなっている。今後、同様に古い地上絵が発見される可能性もある。今度はどんな地上絵がお目見えするのだろうか。(山口敏太郎)参考URLhttps://news.yahoo.co.jp/articles/62006069e9a22fd74b125288b7bf4f56121c5d4d
-
ミステリー
親族死亡で再燃する「ケネディ家の呪い」 多くの親族の不幸な死の謎
2019年08月10日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】生放送で思わず「吹き出し」人気女子アナの苦悩とは?
2019年08月10日 21時30分
-
ミステリー
全ての文明の起源は日本? 偉大な神主か、とんでもない山師か…竹内文書と竹内巨麿
2019年08月04日 23時00分
-
社会
高級ホテルで宿泊客を滅多刺し! 異常な動機と犯人の女の正体とは【背筋も凍る!女の事件簿】
2019年08月04日 22時30分
-
ミステリー
繰り下げられ続ける石器時代!日本最古の石器は12万年前だった?
2019年08月03日 23時00分
-
社会
【放送事故伝説】火山に謎の人影が!?フジテレビに残る伝説の衝撃映像!
2019年08月03日 21時30分
-
ミステリー
正体不明ではなかった? 謎の天才浮世絵師・東洲斎写楽
2019年07月28日 23時00分
-
社会
あの大ヒット映画の元ネタ?個人で9億円もの金を貢いだ女性銀行員【背筋も凍る!女の事件簿】
2019年07月28日 22時30分
-
ミステリー
福岡・志賀島の金印「漢委奴國王」は偽造だった?
2019年07月27日 23時00分
-
社会
【放送事故伝説】ワイドショーがきっかけでスピード逮捕!司会者もビックリ!
2019年07月27日 21時30分
-
ミステリー
昔の人の練習したあと? 日本最古の「いろは歌の手習い書き」
2019年07月21日 23時00分
-
社会
中三の娘が同級生と一緒に実の母を殺害!あまりに切ない過去【背筋も凍る!女の事件簿】
2019年07月21日 22時30分
-
ミステリー
日光にもその名残が? 楽園を目指した過酷な渡海『補陀落渡海』に挑んだ人々
2019年07月20日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】NHKが民放のCMに重大クレーム!?「大黄河事件」とは
2019年07月20日 21時30分
-
ミステリー
海の向こうにあるとされた楽園『補陀落』を目指す、異教徒も衝撃の修行
2019年07月14日 23時00分
-
ミステリー
夕日のキレイな海辺の町に現れる奇妙な家族の正体は…【実話怪談】
2019年07月13日 23時00分
-
芸能ネタ
【放送事故伝説】生放送で「生首」を手に持った女性が乱入!?有名都市伝説はなぜ生まれた?
2019年07月13日 21時30分
-
ミステリー
“邪馬台国四国説”…卑弥呼を連想させる徳島県の特徴、後継者とも関連が?
2019年07月07日 23時00分
-
社会
「女子高生コンクリ事件」の裏で…交際相手をセメント詰めにして殺した悪女【背筋も凍る!女の事件簿】
2019年07月07日 22時30分