>>古代マヤ文明、最古にして最大の建造物発見か<<
こちらは「ハサンルの恋人たち」と呼ばれるもので、紀元前800年頃に亡くなった恋人たちの死体だとされた。1972年、イラン北西部のテッペ・ハサンル遺跡にて、泥製のレンガと漆喰で覆われた壕の中から奇妙な骸骨が発見された。二つの骸骨は互いに寄り添い、見つめ合うようで、片方が腕枕をし、もう片方は顎に手を当てて今にもキスをするかのような姿勢となっている。さらには死の直前につけられたと思われる傷も確認できたため、「亡くなる前に殺された恋人たちの死体では」という説が出た。
しかし、実際に恋人であるかは不明であるという。見た目から男女のカップルのもののような印象を受けるが、二人は共に男性とのこと。向かって左側の人物はおそらく男性で30代で死亡、右側の人物は男性で、20代で亡くなったとみられるという。年代がハサンルの滅亡期と重なっている上に、副葬品などが確認できないことなどから、おそらく都市が戦争や略奪に襲われて避難し、息絶えたものと推測されている。
この遺体は1956年から1974年にかけて、ペンシルベニア大学博物館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館の行った発掘調査の中で発見されたもの。こちらの遺体はペンシルベニア大学博物館に運び込まれ、1974年には同博物館にて展示も行われたそう。現在も博物館所有となっており、研究対象となっているのだそうだ。
(山口敏太郎)
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