>>「2020年3月20日に人類が滅亡する」!?世間を騒がせたマヤ暦とインド歴の予言とは<<
今回の研究は、2017年より日本やアメリカ、メキシコなど多くの国が参加した合同研究チームによる発掘調査の結果判明したもの。アメリカ・アリゾナ大の猪俣健教授や日本の茨城大、岡山理科大の研究チームが、グアテマラ国境近くのタバスコ州にて、航空レーザー測量やドローン等を用いての地上探査を実施し、翌18年には森林や牧草地になっていた場所の地下に、今回の建造物が含まれるアグアダ・フェニックス遺跡を発見する運びとなった。
今回の遺跡からは、権力者を示す彫刻などは見つかっておらず、研究者らからは、人々が集まった後に共同体としてのアイデンティティを確立するため、みんなで立てたものではないかという説が出てきている。言わば、マヤ文明における最古かつ最大の公共事業だったと言える。
だとすると、古代マヤ文明はこの場所から芽吹き始めたのだろうか。今後の調査・研究結果が楽しみである。
(山口敏太郎)