この日の『チャント!』では、7月27日〜8月4日に愛知県で開催された「世界コスプレサミット2019」を特集。本イベントに出席した大村秀章愛知県知事と河村たかし名古屋市長は、人気漫画『ONE PIECE』のロロノア・ゾロ、サンジのコスプレをして登場。ところが、その姿があまりに滑稽すぎたのか、原稿を読むはずのアナウンサーが吹き出してしまい、全くニュースを伝えられないという事態に発展。番組の最後に謝罪するという出来事があった。
ネットでは、大村知事と河村市長のコスプレを見た上で、「このクオリティなら仕方がない」「よく耐えた」「ドンマイ」と絶賛の言葉が相次いだという。
さて、この手のアナウンサーが吹き出してしまうトラブルだが、過去にもいくつか発生している。
もっとも有名なのが、2006年6月に東京都内で逮捕された「人面マスク事件」であろう。これは、東京都内で接骨院を営む男性が、患者のクレジットカードを盗み出し現金を引き出した事件で、男は身元がバレないよう仮装用の人面マスクを被り、ATMから計50万円を引き出したのだという。
非常に悪質な事件だが、このニュースを紹介した「JNNイブニング・ニュース」の小倉弘子TBSアナウンサーは、どうもこの人面マスクが笑いのツボに入ったらしく、笑いを堪えている様子が視聴者に丸わかりだった。
もっとも、このVTRは、紹介したレポーターに同じマスクを被らせて再現させたほか、改造した部分をアップにされた上、わざわざマスクに容疑者の名前を表示する、「自分で(マスクに)ヒゲを書き込んだ」という原稿を読ませるなど、妙に悪意のある編集だったため、スタッフ側もある程度は確信犯で作っていた可能性が高い。
現在、この放送事故はTBS局内でも伝説となっており、小倉アナにとっても苦い思い出なのだという。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)