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【放送事故伝説】2000年代の伝説の放送事故!幽霊の仕業?

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 2000年代に発生した放送事故の中でも別格に「怖い」「恐ろしい」との声が相次いだのが、09年8月に発生した日本テレビ系の朝の情報番組『おもいッきりDON!』の放送事故であろう。
 同番組はみのもんた司会の『午後は○○おもいッきりテレビ』(07年に『おもいッきりイイ!!テレビ』にリニューアル)の後続番組で、MCは中山秀征が務めていた。

 ​>>【放送事故伝説】放送に間に合わない!製作スケジュールに悩む現場<<​​​

 『おもいッきりテレビ』よりも若者向けでバラエティ色が強い本番組は、多くのタレントや芸人ゲストを呼んだが1年あまりで放送が終了。後続番組として『PON!』『DON!』がスタートするという不遇の番組でもあった。

 そんな『おもいッきりDON!』で恐怖の事故が発生したのは09年8月9日のこと。本編はなんの問題なく、締めのパートに入った。同番組は最後に出演者がそろって「せ~のっ!DON!」というポーズをして終わるのだが、この際に謎の技術トラブルが発生し、映像が乱れたのである。

 その映像の乱れ方が独特。画面の右中央にいた優木まおみとナイツの塙信之が、「カタカタカタカタ……」とタイプライターをたたくような音と共にブルブルと振動するというものだった。とても人間ができるような動きではなく、実際に放送を見た人は機材トラブルだと分かっていても恐怖を感じたようで、ネットに拡散させた。今では有名な放送事故のひとつとして数えられている。

 この放送事故が注目を浴びたのは09年8月という時期も大きかった。8月といえば怪談。事故が「幽霊の仕業ではないか」と一時的に話題になった。また、地上デジタル放送が徐々に一般家庭にも普及し始めた時期であり、アナログ放送と地上デジタル放送では見え方が違うという点も大きな話題になったのだ。

 くだんの現象は地上デジタル放送のもの。アナログ放送では「カタカタカタカタ……」という音は同じだったものの、優木と塙が揺れ始めた後、徐々に画面がノイズまみれに。最終的には画面が真っ白になるというインパクトある放送事故になっていた。

 当時はインターネットを使った動画投稿がようやく世間でも広まり始めた頃でもあり、この事故は「地デジ版」「アナログ版」の2つがそれぞれネットに投稿され、当時の若者の間でまたたく間に広まったようだ。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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