スポーツ
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スポーツ 2013年09月11日 15時30分
幕下陥落危機の元大関・把瑠都が早すぎる引退
元大関で東十両3枚目の把瑠都(28=尾上)が、9月11日、日本相撲協会に引退届を提出した。把瑠都は年寄名跡を取得しておらず、角界から去ることになる。 エストニア出身の把瑠都は、04年夏場所(5月)で初土俵を踏み、所要8場所で、05年秋場所(9月)で十両に昇進。06年夏場所(5月)で新入幕。08年秋場所(9月)で新三役、10年夏場所(5月)で新大関に昇進した。 昨年初場所(1月)には14勝1敗で、初優勝を遂げ、翌春場所(3月)に綱獲りが懸かったが、10勝(5敗)止まりで、横綱昇進はならず。 同年秋場所(9月)、九州場所(11月)では、2場所連続で途中休場し、今年初場所(1月)で関脇に陥落。同場所で10勝以上挙げれば、大関に復帰できたが、8勝(7敗)に終わった。 関脇だった夏場所(5月)7日目の稀勢の里戦で、古傷の左ヒザを悪化させ、前十字じん帯及び半月板損傷と診断され、途中休場して平幕に陥落。 東前頭6枚目で迎えた名古屋場所(7月)を全休し、秋場所(9月15日初日)の番付は東十両3枚目まで落ちた。この場所で全休すれば、幕下陥落は決定的となる。過去に元大関が幕下に落ちて、相撲を取った例は1度もない。しかし、痛めた左ヒザは万全で相撲を取れるほど回復はせず、決断を迫られていた。 通算成績は431勝213敗102休、幕内成績は330勝197敗88休、大関在位は15場所だった。 わずか1年半前には、綱獲りを目指していた把瑠都。年齢的にはまだ若く、元大関の引退としては、あまりにも寂しい結末となった。(落合一郎)
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スポーツ 2013年09月10日 15時30分
落選の野球&ソフトボールの20年東京五輪での実施にいちるの望み
20年の夏季五輪は東京での開催が決まったが、開催地とともに注目されていたのが、28番目の実施競技。 9月8日のIOC総会で、20年東京五輪で実施する最後の1枠をめぐって投票が行われた。勝ち抜いたのは、2月のIOC理事会で除外候補となったレスリングで、過半数(48票)を超える49票を獲得し、五輪残留を決めた。落選した野球&ソフトボールは24票、スカッシュは22票だった。 復活を期した野球&ソフトボール、新規採用を目指したスカッシュ関係者は落胆するかぎりだが、野球&ソフトボールには、20年東京五輪での実施に、わずかながら可能性が残されているというのだ。 ポイントとなるのが、10日に行われるIOC新会長を決める選挙だ。本命とみられているのは、ドイツ人のトーマス・バッハ氏で、バッハ氏が新会長に就任した場合、風向きが変わる可能性がある。 現会長のジャック・ロゲ氏は夏季五輪の肥大化を防ぎ、コンパクトな五輪開催を目指し、28競技の上限に厳格だった。12年ロンドン五輪から、野球とソフトボールを除外する方向にもって行ったのは、ほかならぬロゲ氏。 一方、バッハ氏は競技数の増加に寛容といわれており、バッハ氏が新会長に就いて、他のIOC委員が追随すれば、20年東京五輪での実施競技が増えるかもしれないのだ。 野球といえば、日本では国民的スポーツ。開催地で最も人気がある競技が加われば、東京五輪がさらに盛り上がることは必至。 ただし、現在の五輪憲章では「競技数は28を超えない」と明記されており、実施競技数を増やすためには五輪憲章の改正が必要。そのためには、IOC委員の投票総数の3分の2以上の賛成が必要で、その難関を突破しなければならない。 新会長次第で、野球&ソフトボールの東京五輪での実施に、いちるの望みが残っている。最悪、「公開競技」という奥の手もある。日本にとって、いい風向きに向かうことを願うばかりである。(落合一郎)
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スポーツ 2013年09月09日 15時30分
メッツ・松坂大輔 クビつながった! “4度目の正直”で初の好投
メッツ・松坂大輔投手(32)が9月8日(日本時間9日)、8月19日まで在籍した古巣のインディアンス戦(プログレッシブフィールド)で、移籍後、4度目の先発登板。 これまで、3連続KOされていた松坂は、5回まで1安打に抑える投球。自軍が4回表に1点を挙げ、1-0とリードの6回裏、2死から安打、四球を許した後、打球を右胸に受けて(投手強襲安打)、満塁とした場面で降板。 リリーフ投手が押し出しの四球を与えたため、1失点がついたが、103球、5回2/3を投げ、3安打3四球6奪三振1失点(自責点1)の好投。10.95とボロボロだった防御率は、8.00まで下がった。 試合は自軍が9回表に決勝点となる1点を挙げ、2-1でメッツの勝利。松坂は勝ち投手にはなれなかったが、先発投手の役目を果たした上で、チームの勝利に貢献した。 松坂は「何も考えずにマウンドに上がった。余計なことを考えず、打ち取ることに集中できた。どんな球種でもストライクが取れた。自分が勝ったり負けたりするのはどうでもいい。いい形でチームが勝てて、それが一番」とコメント。 「結果から言えば、次も投げさせてもらえる可能性が出てきたのかな、という感じです」とも話した松坂。 その言葉通り、今回もKOされるようであれば、ローテーションから外される可能性もあった。“4度目の正直”で、ようやく結果を出した松坂に、次こそほしいのは、1年以上遠ざかっている白星。来季の契約を懸けた松坂のサバイバルは続く。(落合一郎)
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スポーツ 2013年09月07日 17時59分
日本ハム・大谷翔平 先発試合のチームの不敗神話崩壊も、田中マー君に投げ負けず
“強運”をもつ二刀流ルーキー、大谷翔平投手(日本ハム=19)が先発した試合のチーム不敗神話が、ついに崩壊した。 これまで、大谷は7度先発し、自身は3勝(0敗)ながら、その試合のチームの成績は6勝1分けで、1度も負けていなかった。 9月6日、楽天戦(Kスタ宮城)で今季8度目の先発をした大谷の対戦相手は、昨季から23連勝中の田中将大投手。 実は日本ハムは11年9月から、田中相手に10連敗中で、全く歯が立たない状態で、栗山英樹監督になってからは、1度も勝っていない。その田中に中13日の間隔を空けて、あえて大谷をぶつけた。 栗山監督は戦前、「どうしてもいかせたかった。誰がマー君に勝つんだと思ったとき、残り試合をチームがどうやったら勝てるのかを考えたとき、チームが勝つためにそうした」と話していた。 大谷が3回まで、楽天打線を抑えると、自軍は2回表、4回表に1点ずつ挙げて、2-0。しかし、4回裏、ケーシー・マギー内野手の打球が大谷の左ヒザに当たり、リズムが崩れた。4回は無失点で切り抜けたが、5回裏、勝利投手の権利を目前にして、藤田一也内野手に手痛い2点タイムリー安打を許して、2-2の同点に。この回で、大谷はマウンドを降りた。 試合は6回裏に、楽天が決勝点を挙げ、3-2で勝利。田中は完投で、昨季から24連勝、今季開幕から20連勝となった。同一シーズン20連勝は、57年の稲尾和久と並ぶプロ野球タイ記録のおまけがつき、対日本ハム戦は11連勝となった。 大谷は「何とか勝ちたかったです。(田中との差は)自分の中で感じるものはありました。それをこれからやっていけばいい。すぐできるわけじゃないし、ひとつひとつやっていけばいいと思います」とコメント。栗山監督は「これだけ何回も何回もやられて、申し訳ない限り。(大谷は)本人が何を感じたのか。プロでやっていく上で大事なことを感じたと思う」と話した。 先発した試合でのチームの不敗神話は8試合目で崩壊した大谷だが、自身の不敗記録は継続した。こと田中との投げ合いに関しては負けなかった大谷にとっては、日本球界ナンバー1投手との投げ合いは大きな糧となったはずだ。 なお、田中と大谷の投げ合いに注目が集まった、この試合は2万2316人の観衆を動員。これは、Kスタ宮城での楽天球団史上最多の動員数となった。(落合一郎)
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スポーツ 2013年09月07日 11時00分
秋場所前に気合十分の白鵬
大相撲秋場所が9月15日から東京・両国国技館で始まる。名古屋場所との合間は8月に当たっていたが、大相撲界に夏休みはない。前半は東北巡業や、いまだ大震災の傷が癒えていない福島の慰問、後半の22日からは平成20年のモンゴル・ウランバートル以来5年ぶりとなる海外巡業で、インドネシアのジャカルタに出掛けるなど、力士たちは大忙しだった。 その中でも多忙を極めたのは、目下3連覇中の横綱・白鵬。各種のイベント出演やあいさつ回りなどに忙殺された。中でも東京・西新井大師で行われた化粧まわしの送呈式では、思わず感激するシーンもあった。 「写真では(製作中のものを)見たことがあるんだけど、こうやってあらためて実物を見ると何ともいえない品格がある。私もこの(旭日の)図柄のように、さらに昇っていきたい」 構想から完成まで4年もかかり、ちょっと値段がつかないという超豪華な代物だ。 さらには「第69代横綱白鵬オフィシャルブログ」と銘打った自らのブログも開設した。すでに日馬富士をはじめ、琴欧洲、豪風、豊ノ島らが開いており、遅ればせながらという感じだが、「日々の出来事と、皆さんに大相撲をできるだけ近くに感じることを見せられるようにがんばりたい」と開設理由を説明し、「それでは大相撲と我々力士をよろしく」と結んでいる。いかにも大相撲界のリーダーを自認する白鵬ならではの気概にあふれたあいさつだ。 その一方で、いつもより随分と早く本格的な稽古も始めた。いきなり十両の大喜鵬に11戦全勝するなど気合は十分だ。 いくら優勝しても浮かれることなく、やるべきことはしっかり。他の力士は何倍も努力しないと、白鵬には到底かなわない。
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スポーツ 2013年09月06日 15時30分
「世界柔道」金メダルが色あせた! 天理大柔道部内暴力問題で現場に居合わせた大野主将を解任
多くの五輪金メダリストを輩出した名門・天理大柔道部内の暴力問題で、9月5日、同大は再発防止策が確認されるまで、男女とも柔道部の無期限活動停止を発表した。 藤猪省太(ふじい・しょうぞう)部長、土佐三郎監督は解任。暴行した4年生4人は、8月26日から30日間の停学処分。また、先のブラジル・リオデジャネイロでの「世界柔道」男子73キロ級で、金メダルを獲得した大野将平(21=4年生)も、学長からの厳重注意の上、主将を解任された。 全日本柔道連盟(全柔連)は同日、藤猪部長らを事情聴取し、再調査を指示。大野は全柔連の強化指定選手から外される可能性も出てきた。 藤猪部長は7月中に暴行の事実を知りながら、それを隠して、8月21日に全柔連の理事に就任したばかりだったが、辞任届を郵送した。 同大柔道部によると、5月中旬、練習の休憩時間に水を飲んだ練習態度を問題視し、1年生部員十数人に対して、4年生部員4人が柔道部の寮で平手打ちなどをした。被害に遭ったうちの1人は、左耳の鼓膜が破れるケガを負った。部内暴力は7月まで続き、ケガを負った1年生部員は同月上旬に退部を申し出た。同大柔道部はこの問題を部内にとどめ、大学側は約2週間後に学外からの問い合わせで事態を把握、学内調査を始め、4日に問題を明らかにした。 大野は暴行には加わっていないとして、「世界柔道」に出場したが、現場に居合わせながら、主将の立場で暴力を止めなかった責任を問われて、主将解任となった。大野は「止められなかった自分がふがいない」と話している。大野自身は手を出していないとはいえ、暴力を止めなかったイメージダウンは避けられず、せっかく獲った金メダルも色あせてしまいそうだ。 柔道界では、1月に女子代表チームでの暴力指導問題が発覚。全柔連は4月に「暴力根絶プロジェクト」を設立した。そんなさなかに、名門の同大柔道部で部内暴力が起きていたとなると、事態は深刻だ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年09月06日 11時00分
ジャカルタ巡業のガチ相撲で大喝采 秋場所で再度綱取りを狙う稀勢の里の意気込み
これぞ今は亡き心の師匠、先代鳴戸(元横綱隆の里)流だ。 白鵬、日馬富士をはじめ、幕内力士たちは8月22日から27日までインドネシアのジャカルタで海外巡業を行った。大相撲の海外巡業は、平成20年のモンゴル・ウランバートル以来、実に5年ぶり。東南アジアで行われるのは初めてだ。 インドネシアと日本の国交樹立55周年記念と銘打った裸の親善大使の訪問に、当地の盛り上がりは大変なもので、到着直後の入国手続きなどはすべてフリーパス。移動も白バイの先導が付くなど文字通りVIP待遇で、連日7000人を超える観客が詰めかけ大盛況だった。 そんな中で、ひと際ハッスルしたのが先場所、白鵬、日馬富士の両横綱を破りながら11勝止まりに終わり、平成10年の3代目若乃花以来、15年ぶりの日本人横綱誕生が白紙に戻った稀勢の里(28)。 総合優勝こそ日馬富士に譲ったものの、トーナメント形式で争われた初日、またしても準決勝で白鵬、決勝で日馬富士を相次いで破り、優勝したのだ。 稀勢の里にとってはロサンゼルス巡業以来、2度目の海外巡業タイトル。本命の白鵬を寄り切って破ったとき、日本と同じように無数のザブトンが舞い、会場の熱狂は最高潮に達し、「横綱に勝って、海外の人から声援をもらうのはうれしい。自信にもつながる」と会心の笑みを浮かべていた。 「海外巡業といえば、お遊び半分の力士がほとんど。白鵬も、2日目の準決勝の舛ノ山相手に猫だましを繰り出して喝采を浴びるなど、明らかに勝負は二の次でした。でも、こういうとき絶対に手抜きをしなかったのが先代鳴戸。『みんなが遊んでいるときに全力で取って、たとえ少額でも賞金をもらい、それでお土産を買えば、周りが喜ぶし、自信にもつながる。オレはそうやって30歳過ぎで横綱になった』とよく話していました。稀勢の里もそれを思い出したのかもしれません」(大相撲関係者) 成果が楽しみな秋場所(両国国技館)は9月15日から始まる。
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スポーツ 2013年09月05日 18時00分
前代未聞の記念グッズ準備 バレンティンを使い倒すヤクルトの火の車事情
“聖域”越えを本気で狙う東京ヤクルトスワローズのバレンティン(29)。プロ野球史上歴代4位となるシーズン52本塁打を放ったのは102試合目で、2試合に1本の超ハイペースだ。残り試合数からして、王貞治・ソフトバンク会長の持つ55本塁打記録を破るのも時間の問題だろう。 「メジャーのお払い箱が記録なんて、日本野球の恥だよ。破るなら日本人に…」 野村克也氏がそう噛みついた。年間52本はノムさんの記録でもある。来日3年目の助っ人に並ばれたシットにも聞こえるが、実際は違う。 「口調は楽天監督時代のボヤキ節でしたが、王会長の記録が破られる瞬間に期待を膨らませる世論に、一石を投じたかったのだと思います。最下位ヤクルトの消化試合のような中で記録が破られる屈辱、そんな記録に価値はないから、対戦投手は日本球界のプライドを懸けて真剣勝負せよという檄ですよ」(ベテラン記者) ローズ、カブレラ(ともに55本)、そして、'85年の阪神・バースの54本。歴代助っ人は聖域越え目前で、目に見えない呪縛に苦しめられていた。しかし、今回は少し様相が違う。本誌がプロ野球球団のグッズやその卸売業者を内々にリサーチしたところ、ヤクルトは新記録達成の記念グッズを“仮発注”していたのだ。つまり、ヤクルトはバレンティンの56本目を後方支援するつもりなのである。 「新記録の記念グッズ? 少なくとも、ローズのいた近鉄、カブレラの在籍していた西武はそんな動きは見せませんでした」(プロ野球関係者) ヤクルトは昨季、観客動員数を減らしている。今シーズンもエース・館山の離脱等で序盤戦から失速し、横浜DeNAの最下位脱出をサポートするありさま。減収必至の状況で、新記録グッズで何とか減収幅を減らそうという魂胆か。 「統一球問題で揺れるシーズンに本塁打の新記録が塗り変えられる方が問題ですよ。加藤コミッショナーの意見を聞いてみたい」(スポーツライター・飯山満氏) ヤクルト戦は優勝争いよりも盛り上がりそうだ。
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スポーツ 2013年09月04日 15時30分
断崖絶壁! メッツ・松坂大輔がボロボロの3連続KO負け
メジャーでの登板機会を求めて、インディアンス傘下3Aコロンバスから、メッツに移籍した松坂大輔投手(32)が、いよいよ断崖絶壁に追い込まれてしまった。 9月2日(日本時間3日)のブレーブス戦(ターナーフィールド)で、3度目の先発をした松坂は3回7安打2四球6失点(自責点6)とボロボロの投球内容で、早々にKO降板となった。これで、松坂は3連敗。 1回裏に2点タイムリー二塁打で先制点を許した松坂は、2回裏もタイムリー安打を喫した後、3ラン本塁打を浴びて、この回に4失点。計6失点で、わずか3回でマウンドを降りた。チームは5-13で大敗した。 3度先発しながら、投球イニングはわずか12回1/3。失点は15(自責点15)で、防御率は10.95と最悪。登板した3試合は、いずれも試合をつくることすらできず、早々にKO降板。チームは1-6、2-6、5-13と完敗続き。 松坂は「見ての通りの結果です。何の言い訳もできない。ずっと野球をやってきて、我慢しなきゃいけない時期は何度かあったが、なかなか良くなるきっかけが見つからない。まだまだ我慢しながら、耐えながらやっていく。まだ投げさせると言ってもらえるうちに、何とかしなきゃいけない」とうなだれた。 それでも、テリー・コリンズ監督は先発投手不足のチーム事情もあり、「彼のことは分かっているし、我々には必要」とコメント。次回登板が、8日(9日)のインディアンス戦に決まった。 このままの投球内容では、チャンスをもらい続けられるとは限らず、いつ見切りをつけられてもおかしくない。次の先発で、立ち直りの兆しを見せなければ、シーズン終了を待たずに、メッツから消えてしまう可能性もあるだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年08月31日 17時59分
優勝カウントダウン 球団創設9年目の初栄冠でも喜べない楽天の金銭事情
星野楽天が球団創設以来、初となるマジックナンバーを点灯させた(8月28日)。その原動力は、何と言っても連勝記録の日本新記録を更新させたエース・田中将大投手だろう。 「ジョーンズ、マギーの両外国人の存在も大きいですよ。2人が結果を出しているので、銀次を3番に、桝田慎太郎を6番に固定させることができました。生え抜きの若手の成長も見逃せません」(プロ野球解説者) 4番・ジョーンズ、5番・マギーの両外国人選手は星野仙一監督の『強い要望』で獲得したという。この2人はメジャーでの実績も十分だが、過去、楽天は“外部補強”にあまりお金を掛けていなかった。「このままでは勝てないという同監督の切実な叫びが、シブ賃のフロントを動かしたのだろう。 しかし、喜んでばかりはいられない。“V功労者”である田中、両外国人選手の去就が懸念されている。 「時間切れとなれば、田中のポスティングによる今オフの米挑戦は翌年以降の持ち越しとなります」 海外FA権をまだ取得していない田中にとって、現段階で米挑戦を果たすには『ポスティングシステム』を活用するしかない。しかし、同制度がメジャーリーグ側の破棄によって昨年12月に失効してしまったのは既報通り。入札金の高騰化が破棄された主な理由だが、NPB側は新制度(もしくはルール改定)の早期設立を目指しているが、有名メジャーリーガーの薬物使用疑惑もあって、米国側との協議は進んでいない。8月下旬時点で、「今年度中の新制度設立はムリ!」との見方が圧倒的だ。 そうなった場合、田中は楽天に残ることになるが、こんな指摘も聞かれた。 「今季終了と同時に、田中との3年契約が切れます。球団は『3年12億円プラス出来高』の契約を交わしていましたが、慰留させるとなれば、年俸は一体、いくらになるのか…」(前出・プロ野球解説者) 今季の活躍からして、単年4億円の年俸が2倍増で更改されたとしても、誰も驚かないだろう。しかし、楽天のチーム総年俸は18億3770万円(選手会発表/外国人選手を含まず)。「参稼報酬の年度予算を立て、その額はチーム創設時からほとんど変わっていない」(関係者)とのこと。首位打者を狙える銀次、成長著しい桝田、聖澤諒、定位置を確保した藤田一也など昇給対象の選手も多く、チーム総年俸そのものを上げなければならない状況にある。 仮に20億円前後で参稼報酬の予算を立てた場合、田中1人が「チーム総年俸の3分の1強」を持っていく計算になるが…。 「田中がポスティングに掛けられた場合、落札金は、50億円は下らないとされています。戦力として田中の慰留は絶対必要ですが、2015年に『海外FA権』を取得して退団されたら、球団には1円も入りません。複数年契約の切れる今オフに“決断”したかったんじゃないですか」(球界関係者) 優良外国人のジョーンズ、マギーは1年契約。とくにマギーは“慎重”に交渉する必要がある。巨人など他球団との争奪戦を征して獲得した経緯もあるだけに、強気な残留条件を出しているだろう。 「マギーが楽天を選んだ理由は、親友のジョーンズが先に楽天入りを決めたからでした。ジョーンズの年俸は2億5000万円(推定)。ジョーンズも昇給必至です。ジョーンズに残ってもらわないと、楽天は優良外国人選手を一気に喪失するかもしれない」(同) 楽天はオフも“銭闘モード”となりそうだ。
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