スポーツ
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スポーツ 2013年08月23日 11時00分
引退後の部屋継承で頭がいっぱい 新弟子スカウトに躍起だった白鵬の夏休み
甲子園のネット裏には、金の卵を発掘しようとプロ野球のスカウト陣が勢ぞろいし、それこそ鵜の目鷹の目で球児たちの後ろ姿を追いかけていた。大相撲界も夏は新弟子スカウトの季節。親方たちは優秀な弟子を勧誘しようと猛暑にもめげず、全国を飛びまわっている。 「プロ野球の新人は完全な買い手市場。いい選手には億単位の契約金が出ますが、大相撲界は成功報酬制で、どんな大物新人でも契約金はゼロ。最終的には本人の意欲次第ということもあり、説得が難しい。まして、最近は高学歴志向が浸透し、裸一貫、中学を出てすぐ人生勝負に出るという野性味にあふれた子は少ないですから」(担当記者) このことは数字にも表れている。平成以降、最も入門者が多かったのは若貴フィーバーが巻き起こった平成4年で、223人もの新弟子が殺到。就職場所とも呼ばれる卒業シーズンの春場所だけで151人もいた。ところが、平成18年には2ケタ台に落ち、八百長問題の逆風にさらされた平成23年には60人、その翌年の24年には56人にまで減った。最高時の4分の1だ。 このため、新弟子はますます貴重になり、1人の入門希望者に多くの親方たちが押し寄せ、バッティングすることになる。 現役時代、高所恐怖症でまったく飛行機に乗れず、どこに行くのも電車だった元関脇寺尾の錣山親方は、引退して親方になった途端、飛行機のマイルを貯めるマニアに大変身した。いい弟子をスカウトするには、他の親方たちを出し抜くスピードが求められるのだ。 横綱・白鵬も引退後に備えて新弟子集めに熱心。すでに十両の大喜鵬ら2人の内弟子がいるが、この夏、3人目の内弟子候補が出現した。神戸市在住の15歳の野球少年で、体験入門のために部屋にやってくると自ら玄関まで出迎え、「お手並みを拝見しよう」と汗みずくで10分間もキャッチボールの相手を務めている。 この野球少年が首尾よく入門するかどうか結論はまだ先になりそうだが、“平成の大横綱”までが加わるほど、大相撲界のスカウト戦線は熱い。
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スポーツ 2013年08月22日 11時45分
2013年 夏の甲子園 一位指名候補の気になる進路情報(2)
藤浪晋太郎の指名に成功した阪神タイガース内部から、こんな声も聞こえている。「冒険して良かった」−−。どういう意味かというと、阪神はドラフト1位指名で選手が競合するのを嫌う傾向もあった。阪神はドラフト1位候補の競合・抽選で12連敗し、藤浪を外したときのリスクをひどく恐れていたのだ。 しかし、その藤浪を引き当て、13連敗を免れた。先発ローテーション入りなど戦力アップはもちろんだが、異例の新人選手のグッズ販売など営業面でもその効果をもたらせた。 その藤浪の後輩である森友哉(捕手=大阪桐蔭)は、『打のナンバー1』と評されている。 「藤浪の『恋女房』とも言っていいでしょう。何よりも、『打てる捕手』は稀少です。昨年のドラフトで高校生捕手を指名しなかったプロ野球チームは、森の指名を念頭に入れていたとも言われています。阪神サンで『藤浪−森』のバッテリーが復活したら、それはそれで1つのセールスポイントになるでしょう(笑)」(在京球団スカウト) 阪神も森を1位指名リストに入れているそうだ。また、原巨人も「阿部(慎之助)が元気なうちに、後継者を」と熱視線を送っているそうだが、次世代の正捕手候補・山下斐紹のいるソフトバンクも『森入札』の可能性があるという。 「森の最大の魅力は、リーダーシップの取れる性格ですよ。野球の才能だけではなく、チームをまとめる力も持った大型捕手はなかなか出て来ない」(在京球団スカウト)だが、その森はプロ入りについて慎重な姿勢を見せているそうだ。 「今年の1月くらいですかね。『社会人野球に興味がある』と言い始めたんです」(学校関係者の1人) 社会人野球に興味を持ち始めた理由は、いくつかある。1つは高校野球同様、トーナメント大会による独特の緊張感だ。そして、先輩・藤浪の存在も影響しているという。 「藤浪はプロ1年目から、一軍で通用しました。森は『試合に出たい』との思いも人一倍強い。自分が即戦力として通用しないのなら、社会人でレベルアップをはかりたいとも思っているようです」(前出・関係者) 『打者・森』に対しては、全球団のスカウトが「将来の大砲候補」と太鼓判を押す。だが、『捕手・森』の評価は“慎重”だ。肩は強い方ではあるが、プロに入れば、「常にMAXのスピードで盗塁殺を狙っていかなければならない」というのが現時点での評価だ。 「肩が強いのは分かっています。だけど、もっと速い送球ができるようになるという伸びしろがあるのかどうか、捕手として、その部分をもう少し見極めたい…」(前出・スカウト) 某球団は「捕手以外のポジションでの適性があるのかどうか」も判断基準に加えたそうだ。つまり、捕手としての育成には2、3年を要する。しかし、打撃力だけなら「もっと早く一軍レベルになる」と見ているのだろう。 「現時点で、森は『捕手として今後の野球人生を』と考えています」(前出・関係者) おそらく、社会人野球への興味を口にし始めたのは、捕手としての評価があまり高くないことも影響したのではないだろうか。とはいっても、『打撃力=特A』、『捕手・守備能力=A』というハイレベルでの話なのだが…。 一般論として、高校卒の捕手が1年目から一軍の公式戦で守備にいくケースはほとんどない。横浜DeNA・城もいるが、「若い捕手を欲していた」というチーム事情が幸運にも重なったからであり、例外と見るべきだろう。 1年目から試合に出られないのなら−−。「プロ野球選手になりたい」ではなく、「どんな野球人生を送るのか」を考えている。将来を約束された球児は考え方も超高校級のようである。(了/敬称略)
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スポーツ 2013年08月21日 15時30分
インディアンス傘下3Aの松坂大輔 出場機会を求めて志願の自由契約に
インディアンス傘下3Aのコロンバスでプレーしていた松坂大輔投手(32)が、8月20日(日本時間21日)、同球団を自由契約となった。 松坂は19日に自ら退団を申し出て、球団が了承し、契約を解除した。これで、松坂は全球団との交渉が可能。 一部報道では、元ヤクルトの青木宣親外野手が所属するナ・リーグ中地区のブルワーズ入りが濃厚と報じられたが、共同通信によると、同球団の幹部が松坂の獲得を否定しているという。 昨年オフ、レッドソックスとの6年契約が満了した松坂は、今年2月、インディアンスとマイナー契約を結んだ。招待選手として、スプリングトレーニングに参加したものの、開幕メジャーはならなかった。 11年6月に受けた右ヒジの手術からの完全復活を期した松坂は今季、3Aコロンバスで19試合に登板し、5勝8敗、防御率3.92で、好不調の波が激しかった。 8月に入って、メジャー昇格は間近とも伝えられたが、インディアンスの先発陣が固定されており、松坂にお呼びは掛からなかった。 今後、松坂は出場機会が得られる球団を求めて、移籍先を探すことになるが、時期的に難航する可能性もありそうだ。 20日(同21日)、松坂は自身のツイッターで、「先程クリーブランドが発表しましたが、ボクは昨日の試合後に退団を申し入れ、了承してもらいFAになりました。コロンバスでは素晴らしい仲間に会えたし、コロンバスの街も好きでした。今朝みんなにあいさつをして、別れの際にはチームメイトからは、『今まで楽しかったよ、ありがとう』と言われて、色々とギフトを貰いましたが余計に寂しくなってしまいました。本当に感謝しています! ありがとうございました!」と記している。(落合一郎)
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スポーツ 2013年08月21日 12時12分
テッパン情報入手 ドラフト目玉大阪桐蔭・森、桐光・松井が“プロ入り拒否”の理由
夏の甲子園大会、V候補の本命だった大阪桐蔭が3回戦で消えた(10日目=8月17日)。これを受け、12球団スカウトは慌ただしい動きを見せ始めている。 「森クンの進路だよ。彼は夏の甲子園後の海外遠征・高校日本代表メンバーに選ばれるはず。本心を探るため、帯同しなければならないね」(某球団スカウト) 今秋のドラフト会議、高卒の目玉は大阪桐蔭・森友哉捕手と桐光学園・松井裕樹投手なのは間違いない。しかし本誌は、その投打のナンバー1が揃って“プロ入り拒否”を表明するとの情報をキャッチした。 「森は今年の1月ごろから、『社会人野球に興味がある』と口に出すようになりました」(学校関係者) ドラフトでは、昨年に高校生捕手を指名しなかった球団全てが、森を1位候補リストに入れている。 「巨人は阿部の後継者として、阪神は大阪桐蔭卒・藤浪の恋女房である彼を指名し、将来のスターに育てたいそうです」(担当記者) どの球団も森を“将来の正捕手候補”として見ているのだが、それが森の野球人生にそぐわないらしい。 「森はプロ志望が強い。しかし、試合に出たい思いが強く、二軍で練習させられるのなら社会人に進んで試合に出た方がいいと思っている。トーナメント大会の緊張感を味わいたいとも」(前出・関係者) 一方、松井もスカウト陣を悩ませている。実は、5月GW明けに校内の三者面談が行われたのだが、松井だけは“白紙”だった。夏の甲子園大会に集中させるための措置と思われたが、実際は違う。 「早稲田大の東條航主将は桐光のOBで、信頼を寄せる先輩の1人です。松井が尊敬する桐光の野呂雅之監督も早稲田出身。この既定路線をカムフラージュするための“白紙”とみられます」(大学関係者) 「試合に出たい」思いは松井も強いようで、それぞれ社会人、大学でスキルアップを自ら図るという姿勢が共通する。スター候補のプロ入り拒否は衝撃的だが、言い換えれば、それは「今のプロ野球界に魅力がない」ということだ。
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スポーツ 2013年08月21日 11時45分
2013年 夏の甲子園 一位指名候補の気になる進路情報(1)
ドラフトの情報は日々変わる。対象選手もまだ迷っているような節も見受けられる。したがって、この時点で有望球児の進路に関する情報を出すのは的確ではないが、投打のナンバー1と称される2人の周辺を探っていると、『アマチュア球界の実情』と『高校生の心境』も見えてきた。 桐光学園・松井裕樹(左投左打)の将来性を疑う声は1つも聞かれない。昨夏の甲子園デビュー以降、その右打者の膝元を襲うスライダーは「すでにプロのレベルに到達している」とされ、一学年上の藤浪晋太郎、大谷翔平と比べても勝るとも劣らない評価をされてきた。 その松井が今夏の神奈川県予選準々決勝で横浜高校に敗れたときだった。核心である『卒業後の進路』について、各メディアから質問を受けた。 「(まだ試合を終えた直後なので)考えられない…」 その言葉にウソはないだろう。また、甲子園出場という夢を打ち砕かれた直後でもあり、人生の岐路について冷静に考え直す時間も欲しかったのではないだろうか。 しかし、このクラスの左腕投手になると、“キレイごと”だけでは世の中は渡っていけないようである。 「プロ入りするのか、しないのか…。後者だとしても、進学か、社会人チームに進むのか、そろそろハッキリさせないと、相手にも失礼になる」(関係者) 学校関係者によれば、松井のもとには複数の大学、社会人チームが来ているという。だが、一部の地方大学が甲子園大会の終了を待たずに『野球部のセレクション』を始めているように、勧誘する側にも“都合”がある。一般論として、大学、社会人には限られた推薦・獲得の人数枠しか持っていない。松井が来ないのであれば、その貴重な人数枠を他球児にまわさなければならない。松井も迷っているとは思うが、「行かないなら、行かない」で一日でも早く返答する必要があるのだ。 こんな情報もキャッチした。 「今年5月の連休明けに、桐光は(学校行事として)進路に関する三者面談を設けています。その面談前後、12球団スカウトは松井クンの進路希望を確認しようと学校の周りをウロついていたのですが、結論は『保留』。夏の甲子園大会後に正式回答すると、松井クンだけ、曖昧な返答に終わっています」(前出・関係者) 桐光OBが東京六大学リーグでキャプテンを務めている。また、そのキャプテンのいる大学とライバル関係にある大学にも桐光出身がいて、同関係者によれば、松井はその両OBに信頼を寄せており、「個別に相談もしている」(事情通)とも聞かされているそうだ。 「松井の進路に強い影響力を持つ人物がいるとしたら、同校のN監督ではないだろうか。N監督も東京六大学の出身という経歴も気になる…」(在阪球団スカウト) 昨秋の公式戦終了から、松井は「基礎体力(筋力)のアップ」に重点を置いたトレーニングを積み重ねてきた。卒業後も野球を続けるためだろう。 彼の将来性を疑う声は聞かれなかったが、「あえて注文を付けるとしたら」と前置きし、こう語るスカウトもいた。 「欲を言えば、真っ直ぐがもう少し速ければ…。高校レベルなら問題ないが、得意のスライダーを見送られた場合、プロ野球では真っ直ぐを狙い打ちされる危険性がある。でも、3年生になって、チェンジアップ系の変化球を新しく覚えたようだね。スライダーをより際立たせるための投球術であり、低めにそのチェンジアップ系の変化球を集めようと意識しているのも分かる」(在京球団スカウト) 『チェンジアップ系の変化球=緩急』と解釈すると、ストレートがあまり速くないという自身の弱点を補う意味合いもあったのではないだろうか。 こうした実戦的配球から「プロ入り後を意識している」と見る声もあるが、同校からいきなりプロ入りした選手はまだいない。また、信頼する監督や先輩たちの影響も無視できない。進学率の高い高校に在籍しているからか、12球団スカウトは慎重に対応しているようである。(敬称略)
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スポーツ 2013年08月20日 15時30分
アスレチックス・中島裕之が今季のメジャー昇格が絶望的に
アスレチックスは8月16日(日本時間17日)、傘下3Aのサクラメントでプレーする元西武の中島裕之内野手(31)を、メジャー昇格の前提となる40人枠から外すことを発表した。 これで、中島が今季中にメジャー昇格することは絶望的となった。今後、故障者が出た場合など、40人枠に復帰する可能性は、わずかに残されている。 だが、アスレチックスは現在、ア・リーグ西地区でダルビッシュ有投手が所属するレンジャーズと激しい地区優勝争いを繰り広げており、あえて、未知数の中島を試す余裕はないだろう。 中島は昨年12月、アスレチックスと2年総額650万ドル(現在のレートで約6億3400万円)プラス出来高で契約し、「正遊撃手候補」として期待された。 ところが、アスレチックスは2月にアストロズからのトレードで、同じ遊撃手のジェド・ローリー内野手(29)を獲得。 オープン戦で左太ももを負傷した中島は、故障者リスト(DL)入りして、3Aで開幕を迎えた。故障が完治した後、二塁や三塁にもトライして、チャンスを広げようとしたが、メジャーからはお呼びはかからず。 アスレチックスは7月30日(同31日)には、エンゼルスからトレードで、中島とポジションがかぶるアルベルト・カヤスポ内野手(30)を獲得しており、中島を上に上げる必要性がなくなっていた。 今季の中島は3Aで、15日までに75試合に出場して打率.282、4本塁打、26打点と、平凡な成績で、メジャー昇格に向けた大きなアピールはできなかった。 このままでは、一度もメジャーに上がれないまま、1年目を終えることになる。来季、アスレチックスに残留しても、中島のチャンスは少なく、今オフに2年目の契約を破棄して、新天地を探す可能性もあるとみられている。(落合一郎)
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スポーツ 2013年08月20日 11時45分
2013年 夏の甲子園特集 「3年生よりも2年生!」と評される球児採点表
『第95回全国高校野球選手権記念大会』(夏の甲子園大会)が始まった(8月8日〜)。 「改めてチェックするという言い方は難だけど、瀬戸内(広島県代表)の山岡泰輔クン(3年=右投左打)は見ておく必要がある。地元では好投手として名を馳せていたようだが、これまでは大きな大会に縁のなかった投手だからね。県予選決勝戦と同再試合で17回3分の1を投げたスタミナはもちろんだが、昨秋から今夏にかけ、著しく成長している。こんなに良い投手になっていたとは…」(在阪球団スカウト) 高野連にお叱りを受けるかもしれないが、夏の甲子園大会は、プロ野球スカウトにとって、“金の卵たちを見定めるショーケース”でもある。また、今夏は「3年生よりも2年生が面白い」(在京球団スカウト)との声も多く聞かれた。たしかに、今大会は屈指の好右腕・安楽智大(済美)を始め、木更津総合・千葉貴央、横浜・伊藤将司、日本分理・飯塚悟史、前橋育成・高橋光成、大垣日大・高田航生、星稜・岩下大輝など、『背番号1』を付けた2年生も多い。 「大阪桐蔭の森友哉、聖光学院・園部聡、仙台育英・上林誠知といった3年生のドラフト候補たちについては、今夏の勝敗、個人成績がどうであろうと評価は変わらないと思います」(前出・在阪スカウト) 「2年生が面白い」の言葉は、来年のドラフトに備えたデータ集めという意味も含まれているようだ。さらに続けて、同スカウトはこう言う。 「今夏は地方予選で消えてしまった学校のなかに『逸材』が少なくないんですよ。桐光学園の松井(裕樹)クンのように」 近年、甲子園入りするスカウトの表情も変わったような気がする。 「特定の球団以外の指名なら進学する」という高校球児はゼロではないが、もうほとんど見掛けなくなった。「メジャー挑戦」志望は厄介だが、大多数の球児は「指名された球団で頑張ればいい」と考えている。そのせいか、スカウトたちも、他球団を出し抜くような隠しダマを探すのではなく、有名球児を正しく評価しようとしているようだ。 各スカウトには全国規模の大会に縁のなかった3年生球児を再確認する目的こそあれ、他球団関係者と談笑する姿を見掛けるのもそのせいだろうか。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2013年08月16日 17時30分
レッドソックス・上原浩治 ノルマ達成で早くも来季契約勝ち取る
ア・リーグ東地区の首位を走るレッドソックスの守護神、上原浩治投手(38)が8月13日(日本時間14日)のブルージェイズ戦で、2-2の10回裏2死から登板し、1回1/3を無失点で抑えた。自軍が11回表に2点を奪ったため、上原は今季3勝目を挙げた。 この試合で、今季の登板数は55試合に到達。昨オフに上原はレッドソックスと1年425万ドル(約4億1500万円)で契約を結ぶ際、55試合登板で14年の契約延長を保証するオプションを盛り込んでいた。そのため、ノルマをクリアした上原は来季の契約延長が早くも確定した。 また、上原の契約には試合の最後を締める完了数が今季35試合に達すれば、来季年俸が500万ドル(約4億8900万円)にアップする条項も含まれており、あと10試合完了させれば、このノルマも達成し、来季の年俸も跳ね上がることになる。 今季の上原は開幕時、中継ぎでスタートしたが、6月下旬にクローザーに昇格。7月9日からは15試合連続無失点を継続中で、抜群の安定感を誇っているだけに、あと10試合の完了もむずかしい数字ではないようだ。 上原の今季成績は15日(同16日)現在、55試合、54回2/3を投げ、3勝0敗12セーブ、自責点はわずか8で、防御率は1.32。 来季の残留が決まった上原は、「(3勝目は)このチームが自分を必要としてくれたことへの恩返し。これからもどんどん(登板数を)積み重ねていきたい」とコメント。 チームの地区優勝に向け、大車輪の働きをみせる上原。その勇姿を、ワールドシリーズで見ることができるかもしれない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年08月15日 17時00分
“超優良助っ人”中日・ルナが豹変 “サボり病”発症で球団困惑
“超優良助っ人” として評価が高かった中日のエクトル・ルナ内野手(33)に、異変が生じている。 メジャーで、これといった実績がなかったルナは、昨オフ、1年35万ドル(当時約2870万円)の格安年俸で契約を結び、中日に入団。 シーズンに入ってみれば、走攻守ともにそろった選手で、常に全力プレー。5月のセ・リーグ月間MVPを獲得するなど、5月まで打率4割をキープしていた。 群を抜く大活躍で、球団は他チームへの流出を阻止するため、異例といえる早々の契約延長を決め、6月5日、来季から、年俸200万ドル(約2億円)プラス出来高の2年契約(3年目は球団に選択権)を結んだ。 ところが、来季からの年俸が約6倍に跳ね上がり、15年までのプレーが保障されたことで、ルナの心に微妙な変化をもたらしたのは確かのようだ。 7月6日のヤクルト戦(名古屋ドーム)で左ヒザを痛めたルナは、腸けいじん帯炎という軽傷にもかかわらず、「痛い痛い病」を発症し、試合を欠場するようになる。そして、痛みが再発したとして、ついに同16日に出場選手登録を抹消された。 さすがに、オールスター戦には出るものと思われたが、「治療に専念したい」と辞退。これにより、後半戦開幕から10試合の出場停止となった。 それでも、前半戦で残した成績は、打率.369(リーグ1位)、9本塁打、50打点の好成績で、得点圏打率.441(リーグ1位)の高さは目を見張るものがあった。 復帰の際には、前半戦同様の働きを期待していたチームだが、8月4日に戦列に戻ったルナは、豹変してしまい、もはや“別人”。 前半戦の安打製造機ぶりはどこかへ消え、復帰してから同14日まで、40打数8安打2打点で、打率.200と不振。あれだけ強かった得点圏では、ことごとく凡打を繰り返すありさま。おまけに、守備でも緩慢なプレーが目立ち、失策を連発。欠場中、トレーニングを怠ったためか、体がなまって全く切れがない。 同9日には、チームは休養日として、スタメンから外したが、「スタメンじゃないなら出ない」として、代打スタンバイすら拒否し、途中出場をボイコットしたという。 同11日の試合途中には、試合前にできた左手のマメが痛くなったとして、自ら交代を申し出た。投手ならともかく、野手が手のマメでベンチに下がるなど異例中の異例だ。 一時は首位打者を独走状態だったルナだが、気が付けば、復帰後の不振で、打率は.350まで落ち、2位のトニ・ブランコ内野手(DeNA)にわずか7厘差まで詰め寄られ、首位打者のキープも風前の灯となった。 結果論だが、早期に球団が大型の契約延長をしたばかりに、ルナのサボり病が発症してしまった。こんな調子では、来季以降のプレーぶりに大きな疑問符も付く。明確な契約違反でもないかぎり、今さら契約破棄はできない。今後、ルナが前半戦同様の働きを見せられるのかどうか? 中日球団首脳は頭を悩ませているという。(落合一郎)
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スポーツ 2013年08月13日 16時00分
楽天が本拠・宮城での日本シリーズ開催に向け悪あがき! 異例のシーズン中の増席計画発表
プロ野球パ・リーグ首位を走る東北楽天ゴールデンイーグルスが、本拠・Kスタ宮城での日本シリーズ開催に向け、異例ともいえるシーズン中の観客席の増設工事を決めた。 楽天は8月12日現在、2位の千葉ロッテに6.5ゲームの大差をつけており、04年の球団創設以来、初のリーグ優勝が現実味を帯びている。 こうなると、どうしても意識せざるを得ないのが、CS(クライマックス・シリーズ)を勝ち抜いての日本シリーズ進出だ。 そうなった場合、かねて疑問視されていたのが、本拠・宮城の観客収容人員の問題だ。現状、宮城の収容人員は2万3466人で、球団創設時に公約した2万8000人の目標に届いていない。その問題がクリアされないかぎり、楽天が日本シリーズに進出しても、宮城での開催には異論も渦巻くことが予想されていた。 そこで、危機感を感じた楽天は12日、シーズン中にもかかわらず、仮設スタンドの増設工事をすることを発表した。工事は8月下旬からで、9月上旬には使用可能。増設場所は三塁側の外野寄りに936席、左翼の芝生席後方に1249席で、総工費4000万円をかけて、計2185席を増設する。 これにより、収容人員は2万5651人まで増えるが、目標に届かないため、さらに10月までに2万8000人まで増設したい考えだ。 楽天が04年11月に明らかにした球場改修案では、06年3月までに2万8000人までに増やすとしたが、実際にはほとんど実行されなかった“前科”がある。10年12月には加藤良三コミッショナーから日本シリーズ、オールスター戦の開催にあたり、「3万人が最低限」と増設を促される一幕もあった。 これまで、CSに進出した09年(2位)以外、万年Bクラスだった楽天にとっては、日本シリーズはほぼ無縁だった。しかし、今季の好成績で日本シリーズ進出の可能性が広がった。それでいて、本拠・宮城で開催できないとなると、赤っ恥もいいところだ。 立花陽三球団社長は「日本シリーズがこのスタジアムでできる環境づくりをしたい。それに向けて努力することが企業としての姿勢」とコメント。 これまで放置しておいて、対応が遅すぎる感は否めないが、10月までに目標の2万8000席までもっていくことで、楽天はなんとか宮城での開催にこぎ着けたい意向。 この動きに対して、NPB・井原敦事務局次長は「2万8000人が(日本シリーズ開催の)絶対条件ではない。それを目指してくれ、というイメージ。NPBからの働きかけはない。CS、日本シリーズが(増席の)一つのきっかけにはなったのだろう」と話しており、増設が完了すれば、宮城での日本シリーズ開催が容認される流れとなった。 だが、収容人員4万人の球場と宮城とでは、日本シリーズを行った場合、入場料収入で約1億円の差が出ると見込まれている。楽天が増設したとしても、主催者のNPBとしては、宮城開催だと大きく収益が減ってしまうことに変わりはなく、頭が痛いことは確かだ。(落合一郎)
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