スポーツ
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スポーツ 2013年07月01日 11時00分
場外スクープ 阪神VS巨人「広島カープの4番」緊急補強が天王山(2)
クライマックスシリーズ進出を狙う広島にとっても、栗原は貴重な戦力には違いないが、ソロバンをはじけば今が一番の売り時でもある。FA移籍による補償金よりも、巨人との電撃トレードとなれば、今季の年俸は折半で済む上に、廉価で優秀な選手を獲得できるからだ。 実は、巨人と広島は、首脳陣間で人脈が驚くほどつながっている。川口和久投手コーチと江藤智打撃コーチは同じ広島OB。一方、広島の内田順三二軍監督は元巨人の打撃コーチ。ミスター赤ヘル・山本浩二元監督は読売グループの野球解説者であり、原監督のアドバイザーでもある。 本誌が入手した情報によれば、巨人が交換要員として検討しているのは、亀井善行(30)、隠善智也(29)、そして大田泰示(23)の各外野手が基軸だという。 「広島の内田二軍監督が巨人の打撃コーチだった時代に、もっとも熱心に指導していたのが亀井でした。しかも外野守備ではイチローが『天才的才能の持ち主』と絶賛する選手なのに、なぜか原監督の構想から外れ一軍の試合出場が少ない。加えて同期の東野峻投手(26)がオリックスにトレードされた際、一緒に移籍した山本和作内野手(26)が大化けしている。巨人では一軍出場ゼロだったにもかかわらず、オリックスでは遊撃手のレギュラーとして活躍しているのをみて、自分もと胸に期しているようです」(同・記者) しかし、亀井は巨人の屋台骨を背負う阿部慎之助の中央大の後輩という事情もあり、阿部の了解を得なければ、強行は難しいという。 その点、育成ドラフト入団で広島市出身、広島国際学院高、同大卒の隠善には障害は少ない。その際は若手投手の台頭で出番に恵まれない福田聡志投手(29)、久保裕也投手(33)などとのセットが予想される。 隠れた本命は、原監督直系の秘蔵っ子でもある大田だ。東海大相模高では1年秋から4番を任され、高校通算65本塁打を記録。'08年ドラフトではソフトバンクとともに1位指名を受け、巨人が交渉権を獲得したものの、いまだに一軍に定着しきれないでいる。 そして、最大のネックになっているのが背番号。巨人の“準”永久欠番ともいえる「55」を付けているのが、この大田だからだ。 「来季、松井氏が巨人監督に就く可能性が高まり、その際の背番号は55が濃厚。そうなれば、原監督は勇退となり、大田も55番が剥奪される。そのこともあるが、大田は広島県の三次市出身で、中学時代まで赤ヘルファン。新天地で4番を約束されるのなら、原監督も快く送り出すのではないか」(スポーツ紙デスク) 阪神-巨人、場外の丁々発止から目が離せない。
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スポーツ 2013年06月30日 11時00分
場外スクープ 阪神VS巨人「広島カープの4番」緊急補強が天王山(1)
加藤良三コミッショナーが“飛ぶボール”を認めたことで、巨人がにわかに新しい大砲獲得に乗り出した。そこには、ライバル阪神との激しい場外バトルが潜んでいた! 前半戦最初の天王山は7月2日からの甲子園。これまで巨人は阪神に2勝6敗1分けと苦戦しており、交流戦前の東京ドームに続いて3タテを食らうようなことになれば、首位陥落、そのままズルズル後退という最悪のシナリオも否定できない。 「今季の巨人が阪神に勝てない原因は、能見篤史(34)、榎田大樹(26)の両左腕を全く打ち崩せないからです。左に弱いのは今に始まった事ではありませんが、巨人打線は“左高右低”が特に顕著。これでは他球団の投手は打ち崩せても、阪神は攻略できない。飛ぶボールの件もあり、右の大砲の補強こそが急務です」(ベテラン巨人担当記者) 巨人は12球団一といっていい豪華な投手陣を抱えており、昨季の日本一が物語るように、打線には多少目をつぶってもペナント制覇は可能という自負があった。しかし、状況は一変。“飛ぶボール問題”にクレームをつけるより先に、大型トレード(7月31日が今季の期限)交渉を本格化させようというわけだ。 狙うのはむろん各球団のクリーンアップクラスの右打者となるが、絞り込んだターゲットは“広島の4番”だという。 「カープの主砲として長く君臨してきた栗原健太内野手(31)です。昨年5月に右肘の手術を受けたことが影響し、今季は調整遅れで極端な成績不振。5月6日には二軍に降格させられたのですが、年俸1億4000万円の高額選手を、けが以外の理由でファームに落とす余裕などカープにはないはずで『トレードに備えた環境作りでは』という声があるのも事実です。栗原は昨秋、国内FA権を獲得したのですが、手術の事もあり、FA宣言せずにカープに残留したいきさつがある。ここにきて飛ぶボールが明らかになったことで、巨人が栗原の長打力に再注目しているのです」(セ某球団の編成担当) 2009年のWBCで侍ジャパンの監督を務めた原監督は、栗原の実力はもちろん、練習態度など野球に懸けるひたむきな姿を高く評価している。期待するのは“左腕対策”が一番だが、狙いはほかにもあるという。 「広島と阪神には太いパイプがあり、先輩の金本知憲、新井貴浩がそうだったように、カープの4番はFAで阪神移籍のルートが出来上がっています。順当なら、栗原も引退した金本に代わって今季から阪神移籍という流れだったのでしょうが、右肘手術で1年保留となった。巨人は、それに待ったを掛けようというのです。阪神に移籍して脅威になるのなら、いっそオフを待たずに青田刈りし、トラの刺客に差し向けようと…。その意味では今回の緊急補強策は、阪神-巨人の場外天王山ともいえますね」(前出・ベテラン記者)
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スポーツ 2013年06月30日 11時00分
場所前に対照的な白鵬と稀勢の里
7月7日から始まる大相撲名古屋場所。先んずれば敵を制すとばかりに、先場所、惜しくも終盤に崩れて初優勝を逃した大関・稀勢の里(26)は、千秋楽から1週間も経たない6月1日には、まわしを締めて土俵に降り、四股やすり足などの稽古を始めていた。 「次に14勝以上で優勝なら、推挙の対象になる」と、横審から綱取りを認定されているだけに、本人も期するところがあるだろう。 一方、対照的だったのが、2場所連続して全勝優勝した横綱・白鵬(29)。優勝の余韻に浸るかのように雑用三昧の日を過ごし、やっと土俵に降りたのは稀勢の里よりも10日ほど後のこと。それもたった1日だけで、翌日には客員教授に就任した都内の拓殖大キャンパスを訪れ、「教授として恥じないよう、精進、努力します」と、まるで横綱伝達式の口上のような抱負を述べている。 さらに、この翌日には北海道に飛び、観光大使をつとめている滝川市で自らの名前を冠した“白鵬米”の田植えに参加したり、拓大北海道短大で初講義を行ったりした。 「6月初めにはモンゴルにも帰国し『久しぶりに楽しく過ごせた』と話していました。過密スケジュールのせいか、9日に両国国技館で行われた北の湖理事長の還暦土俵入りに遅刻し、大きな汗をかいていましたね」(担当記者) 白鵬が稽古嫌いになったのは、去年の夏場所から秋場所にかけて優勝から遠ざかっているとき、猛稽古したにもかかわらず一向に結果が出ず、「やり過ぎはよくない」と悟ったからだという。しかし、結果を伴わなくなったら批判され、叩かれるのは必至だ。 果たして笑うのは白鵬か、それとも稀勢の里か。蟻とキリギリス−−2人の結果に注目だ。
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スポーツ 2013年06月29日 17時59分
ブルージェイズ・川崎 2日で天国→地獄→天国を経験
米球界ではメジャーとマイナーでは雲泥の差だが、ブルージェイズ・川崎宗則内野手(32)が、わずか2日間で、天国→地獄→天国とジェットコースター並みの降格、昇格を繰り返した。 昨季オフ、マリナーズを自由契約となった川崎は、3月にブルージェイズとマイナー契約を結んだ。開幕はマイナーで迎えたが、正遊撃手のホセ・レイエス内野手が左足首を負傷して、故障者リスト(DL)入りしたため、4月13日(日本時間14日)にメジャー昇格。 遊撃でのスタメン出場も多く、60試合に出場、151打数34安打17打点1本塁打7盗塁、打率.225の成績を残した。アベレージは低いものの、明るい性格で、ベンチの盛り上げ役だった川崎のチーム内での評価は、数字以上に高いものだった。 しかし、レイエスが復帰したため、川崎は25日(同26日)に傘下3Aバファローに降格した。ジョン・ギボンズ監督が「タフな決断だった。彼は数字だけで判断できないものを持っている」と話すほど、ムードメーカーとしての存在感は抜群だった。 失意の川崎だったが、何が幸いするか分からない。ブルージェイズでは、メルキー・カブレラ外野手が左ヒザを負傷し、故障者リスト入りするため、27日(同28日)に、川崎の再昇格が決まった。 ギボンズ監督は「相手投手との相性を見て、川崎と(エミリオ)ボニファシオを二塁で使っていく」と、その起用法を明言した。 川崎は28日(同19日)にチームに合流し、早速レッドソックス戦でベンチに入ったが、出番はなかった。 2日間で、天国→地獄→天国を経験した川崎だが、安閑とはしていられない事情もある。カブレラが故障者リスト入りしたのは15日間で、半月後には復帰する見込み。その際には、誰かが降格の憂き目に遭う。川崎はなんとか結果を出して、メジャーに踏みとどまりたいところだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年06月29日 17時59分
二軍戦で試運転 斎藤佑樹の復活と昨季ペナント覇者・日ハムの低迷
10勝17敗、勝率3割7分。何の数値かといえば、昨季のペナントレース覇者・北海道日本ハムファイターズの対戦カード初戦における勝率を表したものである。 一般論として、プロ野球ペナントレースの対戦カードは主に3連戦で行われ、その初戦を勝利することで2戦目以降を有利に展開できるという。近年では対戦チームとの相性等も汲み、エース投手のカード初戦先発を回避させる戦略もないわけではない。しかし、今季、日ハムが低迷した要因の1つに『カード初戦の弱さ』も挙げられるではないだろうか。 日ハムの初戦勝率はリーグワーストだ。それに対し、偶然かもしれないが、リーグ首位の千葉ロッテは16勝10敗1分け、2位・東北楽天は19勝8敗、3位・福岡ソフトバンクも15勝11敗1分け。奇しくも、ペナントレースのAクラスチームが6割近い勝率を挙げているのに対し、Bクラスチームは『初戦の勝率』は5割以下だ。 この日ハムの初戦勝率の悪さについて、投手出身のプロ野球解説者に聞いてみた。 「今季の日ハムですが、カード初戦の先発は多田野、中村、谷元といった『ローテーションの4番手以降』も投げています。エースの武田勝が本調子でないのも影響しているんでしょうね」 去る6月22日、二軍戦で斎藤佑樹(25)が今季初登板”を果たした。実戦マウンドは『昨年の日本シリーズ第5戦以降』であり、試合後、「自分のなかでは100%(の力)で腕を振れた」と本人は安堵していたが、この男が『エース』としてカード初戦に先発していたら、今季の低迷はなかったのではないだろうか。 出遅れの理由は右肩痛だ。ネット裏に陣取っていたライバル球団の関係者がこう評していた。 「あと、(二軍戦で)2、3回投げたら、一軍に合流すると思うよ。右肩の痛みは解消されたみたいだけど、体全体のキレがないというか、調整そのものが遅れていると思う。後半戦のチームを救うキーマンになるかどうかは、今日のピッチングだけでは判断できない」 ネット裏にはライバル球団の関係者が複数いた。後半戦のカギを握る男として、他球団も警戒を強めているわけだ。 斎藤は『将来のエース候補』として1位指名された。その2010年ドラフト会議当時、日ハムは“エースの風格”を感じ、直前で1位指名を澤村拓一(中央大→巨人)から乗り換えたという。翌11年ドラフトでは菅野智之(東海大→巨人)も強行指名した。2年連続で即戦力タイプの投手を1位指名したのは、ダルビッシュ有の退団後の『新エース』を求めていたからである。 故障はアクシデントだが、今季の斎藤がカード初戦を託せる好投を見せていれば、最下位なんてことはなかったはずだ。(データは6月25日時点)
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スポーツ 2013年06月28日 16時00分
諏訪部早紀 大注目の水球五輪候補は バスト98Gカップ巨乳
先ごろスポーツ番組でも取り上げられた水球の諏訪部早紀選手(21)は知られざる逸材アスリートだ。実力はもちろんのこと、美人で大迫力のバディ。これからは水球がガ然注目! 水球は1チーム7人、両サイドにゴールがあり、お互いボールをゴールに入れ合う水中のハンドボールともいえる球技だ。 「発祥の地はイギリス。五輪の正式種目でワールドカップもある。男子は東欧、女子はヨーロッパに加え北米も強い。日本では正直マイナー。たまに五輪中継などで映ったりしますね」(スポーツ紙記者) そういった競技だけに諏訪部選手の名前はまだまだ無名だが、6月8日、彼女がスポーツ情報番組『すぽると!』(フジテレビ)で紹介されるとネットを中心に一気に大盛り上がり。 現在、彼女は東京女子体育大学の4年生。同大は日本選手権4連覇、日本学生選手権9連覇という輝かしい歴史を持つ名門。彼女は主将を務めている。 「実力に加えアイドル並みのルックス。彼女が『すぽると!』に出るや否やネットの書き込みだけでなく、視聴率が1%上がったという噂もある。現在、関東学生リーグ、日本学生選手権、日本選手権の三冠を狙っているのですが、彼女はその要。垂涎の水着美人です」(ネットライター) しかも、美貌だけでなくだれもが目が釘付けになったのは巨乳。 「身長は156センチと小柄。でもバストは90センチは優に超えて98センチ級。身長から考えるといかに大きいかです。たぶんGカップはあるでしょう。水球界のスイカップで季節にピッタリ」(前出・スポーツ紙記者) 当然、水着のほうは超ピチピチ。丈夫に作られているのであろうが、いつ水着が弾けても不思議ではない。 「水球は別名『水中の格闘技』と呼ばれ、つかむ、蹴るは当たり前。そのため引っ張られた拍子に水着が脱げオッパイ丸出しになるのは日常茶飯。彼女も、そんな経験があるらしく、何度かピンク色の美乳首が見えたとか」(投稿雑誌編集者) 純粋なスポーツをあまりアダルト的な視線で見てはいけないが、 「彼女にはぜひグラビアや水着リポーターもやってほしいですね。水球はみんなハイレグでヘアが見えるのも普通ですし、なんでも大胆にできるはず。素晴らしい素材です」(前出・投稿雑誌編集者) 早紀選手を応援する!
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スポーツ 2013年06月27日 15時30分
日本ハム・大谷に“不敗神話” 登板試合でチームは負けなし
“投手”大谷翔平(18=日本ハム)が、“不敗神話”をつくり上げそうだ。 大谷は6月26日のソフトバンク戦(東京ドーム)で、プロ4度目の先発。1回表には内川聖一外野手に、2回表には長谷川勇也外野手に、それぞれソロ本塁打を浴びて、早々に2点を先制された。しかし、3回からは立ち直って、5回までの3イニングは無安打無失点に切り抜けた。 その間に、味方打線が奮起。3回裏に中田翔外野手、5回裏に陽岱鋼外野手、ミチェル・アブレイユ内野手と3本のソロ本塁打が飛び出して、5回終了時点で3-2と日本ハムがリードした。 この時点で大谷は勝利投手の権利を得て、いつもなら、5回で降板するのがパターンとなっていたが、この日は続投。ところが、6回表に松田宣浩内野手にタイムリー安打を打たれて、3-3の同点にされ、この回でマウンドを下りた。 チームは8回裏に2点を取って、いったんはリードしたが、9回表に2点を奪われて、5-5の同点。10回裏に、無死2塁から敵軍の送球エラーの際に得点を挙げ、6-5で日本ハムがサヨナラ勝ちした。 大谷は同点の場面で降板したため、2勝目はならなかったが、登板した試合は先取点を奪われても、自軍が追い付くケースが続いており、4戦3勝1分けで負け知らず。2度目の先発となった6月1日の中日戦(札幌ドーム)以降は、チームが3連勝。大谷自身に勝ち星が付かなくても、チームに勝ちをもたらす“運”をもっている。 日本ハムは、この勝利でゲーム差なしながら、勝率の差で5位オリックスを抜いて、待望の最下位脱出を果たした。 大谷はプロ最長の6回を投げ、98球で、4安打2四球1死球3失点(自責点3)、奪三振5。最速153キロ止まりだったが、変化球を多投して、これまでとは違う一面を見せた。 「変化球を交ぜながらの投球は持ち味。今日はカーブがよかった」と、自身の投球を評した大谷。栗山英樹監督は、「バランス良く投げようとか、変化球でカウントをつくろうという目的意識がハッキリ見えた」と一定の評価を与えた。 オールスター戦(7・19札幌、7・20神宮、7・22いわき)のファン投票では、パ・リーグ外野手部門で28万4737票を獲得し、3位となって、選出が決まり、球宴での二刀流披露に期待も高まる。 日本ハムは、かつての本拠地である東京ドームでの故郷凱旋試合では集客に苦労している。今季、同所の主催試合では、2万人を集めるので精いっぱいで、1万人台の試合もあった。しかし、この日は大谷が4万210人の大観衆を集め、いつもより、ほぼ2倍アップで、観客動員にも大きく貢献した。 このまま、ローテーションから外されなければ、次回登板は7月4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)が有力。大谷の“不敗神話”が続くのか注目されるところ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年06月27日 14時00分
尾崎行雄死去 柴田勲が語る浪商VS法政二高 伝説の名勝負秘話(2)
《肩の酷使と、ボウリング狂が投手寿命を縮めた?》 プロ入りから4、5年間が尾崎さんの一番輝いた時だ。新人王に続いて最多勝利のタイトルも獲得している。体を揺さぶり、唸りを上げる剛速球に、他球団の打者たちはキリキリ舞い、三振の山を築いていく姿は、まさに“怪童”そのもの。 しかし、好事魔多しではないが、5年間の大活躍のあと、肩痛に襲われた。マッサージや医療的な治療も受けたが、肩は元のように戻らなかった。 当時、番記者を務めていたフリージャーナリストの児玉光雄氏はこう証言する。 「口に出しませんでしたが、キャッチボールができない状態のときがありましたね。苦しそうな表情は、今でも覚えています。原因は肩の酷使ですね。トレーナーやコーチも指摘していましたが、変則投法で目いっぱい体をねじ込むように投げ込む。肩への負担も大きかったと思います」 また児玉氏は「確証があるわけではないが」としながらも“ボウリング説”を挙げた。 「尾崎さんは大のボウリング好きで、遠征先の地方でも、ボウリング場があれば行くんです。他の選手は麻雀やパチンコですが、彼はひたすらボウリング。これは逸話になりますが、ボウリングの球を豪速球ばりにレーンに転がすため、ピンが壊れたという話もあるんです。同じ右肩を使うし、ここでも酷使し過ぎたというのが、もっぱらの噂でしたね」 尾崎さんは高校を中退してプロの世界に入った。甲子園で夏に全国制覇し、その年秋の地区大会でも優勝。翌春のセンバツ出場もほぼ手中に収めていたときに、突然のプロ入り宣言となった。ドラフト会議が始まる4年前の話である。 「学校が嫌いになった」「家庭の経済的事情で、プロで早く腕試しをしたかった」など諸説が乱れ飛んだが、真相は定かではない。 高校を中退した剛腕の少年に、プロのスカウト陣が大挙して押しかけた。セ・パ両リーグ全12球団が破格値の契約金を提示しながら入団交渉に臨み、結局、6000万円(当時)の契約金で東映と契約、プロの世界に入っていった。 オールスターで一度だけ対戦した長嶋茂雄・現巨人軍終身名誉監督も「球が速かったですね。打席に立っていて、踏み込んでいくのに勇気がいりました」と報道関係者に語っている。 法政二高で柴田氏の1年後輩にあたるメジャーリーガー第1号のマッシー村上(村上雅則)氏も「マスターズリーグで顔を合わせ『元気かい』と声を掛けられたり、3年前の浪商と法政二高のOB戦(東京ドーム)で1イニング投げた姿が脳裏の焼き付いていますね」と話した。 プロ通算364試合で107勝。その怪童伝説は、永遠にファンの脳裏に刻み込まれている。合掌。
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スポーツ 2013年06月26日 14時00分
尾崎行雄死去 柴田勲が語る浪商VS法政二高 伝説の名勝負秘話(1)
『怪童、死す!』 6月13日、大阪・浪商(現大体大浪商)高のエースとして夏の甲子園で優勝し、プロ野球東映(現日本ハム)でも活躍した尾崎行雄(おざき・ゆきお)さんが肺がんのため都内の病院で逝去。68歳だった。 剛速球を武器に『怪童』と呼ばれ、プロ1年目の1962年に20勝を挙げ新人王に。そして'65年には27勝で最多勝のタイトルを獲得した。16歳で甲子園のマウンドを踏んだころから、変則投法のロッキング・モーションから繰り出す剛速球は、計測すれば優に“160キロ”を超えていたとの伝説を持つ大投手だった。 だが、『怪童』として大きな脚光を浴びたものの、尾崎さんの野球人生は長く続かなかった。豪速球で肩を酷使した影響もあり、6年目の'67年夏に右肩を故障。翌'68年以降の6年間でわずか3勝しかできず、29歳の若さで引退した。 その後は、東京・台東区内で欧州料理レストランを経営。監督やコーチなどで再びユニホームを着ることはなく、評論家などの依頼もすべて断るなど、球界とは距離を置く生活をしていた。そんな尾崎さんも時間さえあれば「楽しい野球がしたい」と地元で少年野球を熱心に指導し、自ら草野球のマウンドに上がることもあったという。 昭和の時代に異彩を放った『怪童・尾崎』の太く短かった野球人生−−。そんな中の“球跡”から、いくつかの秘話を拾い上げてみよう。《甲子園での“名勝負”》 『尾崎』の名前とともに持ち前の剛速球に注目が集まったのは、昭和35年('60年)夏である。高校1年生ながら浪商のエースとして甲子園に出場。柴田勲=元巨人=をエースとする強豪、法政二高(神奈川)と対戦した。同校とはこの試合を含め3季連続での激突だった。 初対決は0-4で敗退。翌春のセンバツ大会でも準々決勝で対戦したが、柴田にまたもや0-3の完封負けを喫した。 そして3度目の対決が昭和36年の夏の大会で、甲子園準決勝という絶好の大舞台。延長11回の激闘の末、浪商が法政二高を4-2でついに破ったのだ。決勝の桐蔭高を1-0で下し、尾崎は完封で全国制覇を成し遂げた。 尾崎と甲子園で3度対決した本誌評論家でもある柴田勲氏に、当時の“名勝負”を振り返ってもらった。 「あのときの尾崎君の球は間違いなく速かった。僕も130〜140キロくらい投げ、速球派といわれたが、その比ではなかった。球種は僕も同じで、速球に“ションベンカーブ”と少なかったが、彼はあの体を揺らし、反動をつけて投げるロッキング・モーションからの剛速球。あれで十分。他の球種はいらない。打つ方では、それでも5番打者として3試合で4、5本は打った記憶があります。しかし、何と言っても3度目の対決で、逆に尾崎君に三遊間を破られ同点に追いつかれた。延長戦に持ち込まれた末に敗戦、3連覇を阻止されたのが痛い思い出ですね」 この甲子園での柴田、尾崎の3度にわたる対決は、オールドファンに今も語り継がれている。
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スポーツ 2013年06月24日 11時45分
米球宴明けにも昇格? 松坂「メジャー早期復帰説」の光と影
「球宴明けにメジャー昇格」−−。松坂大輔(32=インディアンズ3Aコロンバス)の早期復帰を予想する声が出始めた。 松坂は6月16日のシャーロット戦に先発し(現地時間)、被弾を含む4安打4失点で敗戦投手となった。左脇腹を痛め、リハビリに1カ月以上を要したため、まだ本調子ではない。同試合も「70球メド」という投球制限の下での“試運転”だった。 「ピッチング内容が良くありません。ストレートに本来のキレがなく、変化球で必死に凌いでいました」(現地特派記者の1人) 米メディアが正反対の『早期昇格』を予想する根拠は…。 「インディアンズは6月に入って、先発スタッフが総崩れしてしまいました。資金力が豊富なチームではありませんし、先発タイプの投手を途中補強するとは思えません。従って、ローテーションの4、5番手を頻繁に入れ換えながら中盤戦以降を戦っていくでしょう」 つまり、本調子とは程遠い松坂も駆り出されるというわけだ。 しかし、松坂の今後をこうも予想していた。 「松坂は日本のアマチュア時代からたくさんの修羅場を潜り抜けた投手だから、本調子でなくても最小失点に抑えるテクニックも持っています。その投球テクニックがあるから、松坂は『多少の無理が利く投手』とも位置づけられているんですよ」 無理をさせられたら、どうなるか…。 松坂の完全復活が遅れている理由は、怪我に尽きる。昨年6月、右ヒジのトミージョン手術もそうだが、リハビリ続きで体の筋力そのものが落ちているのだろう。オープン戦終盤に右ふくらはぎを故障。3Aで開幕を迎えた後も左脇腹を痛め、「故障のデパート」と皮肉る米報道もあったくらいだ。 「右手の指にマメができて、投げにくそうにしていた日もありました。復帰登板となった11日は40球までの投球制限でした。投球制限は左脇腹痛の再発を恐れたというよりも、体力面に不安があったからなんです。故障続きでまともな練習ができないので」(米国人ライター) 先の16日の先発も「70球メド」と、怪我の再発防止に配慮されたものだった。松坂の将来を考えれば、今季1年は調整に専念した方がいいのではないだろうか。 「いや、インディアンズ首脳陣が許しませんよ。100球前後の先発を2回くらい経験させたら、即昇格。ローテーションの4、5番手として投げさせられるでしょうね」(前出・同) 16日の登板を好意的に伝えた日本のスポーツ新聞もあったが、「手術前には程遠い。前回(11日)よりは良くなってきたが…」というのが、現地入り取材陣のホンネだ。こんな状態でメジャーに駆り出されたら、松坂はどうなってしまうのか。「投手生命に繋がるような大怪我も…」と不安視する米メディアもあるそうだ。※メジャーリーグに関するカタカナ表記は、『メジャーリーグ名鑑2013年版』(廣済堂出版)を参考にいたしました。
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