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場外スクープ 阪神VS巨人「広島カープの4番」緊急補強が天王山(2)

 クライマックスシリーズ進出を狙う広島にとっても、栗原は貴重な戦力には違いないが、ソロバンをはじけば今が一番の売り時でもある。FA移籍による補償金よりも、巨人との電撃トレードとなれば、今季の年俸は折半で済む上に、廉価で優秀な選手を獲得できるからだ。
 実は、巨人と広島は、首脳陣間で人脈が驚くほどつながっている。川口和久投手コーチと江藤智打撃コーチは同じ広島OB。一方、広島の内田順三二軍監督は元巨人の打撃コーチ。ミスター赤ヘル・山本浩二元監督は読売グループの野球解説者であり、原監督のアドバイザーでもある。

 本誌が入手した情報によれば、巨人が交換要員として検討しているのは、亀井善行(30)、隠善智也(29)、そして大田泰示(23)の各外野手が基軸だという。
 「広島の内田二軍監督が巨人の打撃コーチだった時代に、もっとも熱心に指導していたのが亀井でした。しかも外野守備ではイチローが『天才的才能の持ち主』と絶賛する選手なのに、なぜか原監督の構想から外れ一軍の試合出場が少ない。加えて同期の東野峻投手(26)がオリックスにトレードされた際、一緒に移籍した山本和作内野手(26)が大化けしている。巨人では一軍出場ゼロだったにもかかわらず、オリックスでは遊撃手のレギュラーとして活躍しているのをみて、自分もと胸に期しているようです」(同・記者)

 しかし、亀井は巨人の屋台骨を背負う阿部慎之助の中央大の後輩という事情もあり、阿部の了解を得なければ、強行は難しいという。
 その点、育成ドラフト入団で広島市出身、広島国際学院高、同大卒の隠善には障害は少ない。その際は若手投手の台頭で出番に恵まれない福田聡志投手(29)、久保裕也投手(33)などとのセットが予想される。
 隠れた本命は、原監督直系の秘蔵っ子でもある大田だ。東海大相模高では1年秋から4番を任され、高校通算65本塁打を記録。'08年ドラフトではソフトバンクとともに1位指名を受け、巨人が交渉権を獲得したものの、いまだに一軍に定着しきれないでいる。

 そして、最大のネックになっているのが背番号。巨人の“準”永久欠番ともいえる「55」を付けているのが、この大田だからだ。
 「来季、松井氏が巨人監督に就く可能性が高まり、その際の背番号は55が濃厚。そうなれば、原監督は勇退となり、大田も55番が剥奪される。そのこともあるが、大田は広島県の三次市出身で、中学時代まで赤ヘルファン。新天地で4番を約束されるのなら、原監督も快く送り出すのではないか」(スポーツ紙デスク)

 阪神-巨人、場外の丁々発止から目が離せない。

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