スポーツ
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スポーツ 2013年07月22日 15時30分
白鵬の独走許した横綱・日馬富士、大関陣のふがいなさ際立った大相撲名古屋場所
大相撲名古屋場所(7月7日〜21日=愛知県体育館)は横綱・白鵬(28=宮城野)が13勝2敗で、独走の末、3場所連続26度目の優勝を果たした。白鵬は春場所初日から続けていた連勝記録こそ、43でストップしたが、優勝回数でモンゴルの先輩横綱・朝青龍の25回を抜いて、史上単独3位となった。 千秋楽から一夜明けた22日朝、白鵬は「40連勝と優勝という、場所前の目標を達成した満足感がある」と笑顔。同時に、「尊敬する大鵬さんの32回という優勝回数に近づく目標がある。夢が目の前にやってきたなという感じ」と、史上最多優勝の更新を見据えた。 今場所の白鵬はライバルがあっさり脱落していくなかで、まさしく一人旅状態。12連勝を挙げた大関・鶴竜戦で右脇腹を痛め、優勝を決めた13日目の大関・琴欧洲戦で勝ったものの、ケガを悪化させ、14日目の大関・稀勢の里戦で連勝ストップ。千秋楽の横綱・日馬富士戦は、いいところなく押し出されてしまった。しかし、優勝が決まった後の2連敗で、ダメージは実質的になかった。 綱獲りが懸かっていた稀勢の里は7日目で3敗を喫し、早々に優勝戦線から消えた。日馬富士は8日目から3連敗し、2ケタの10勝を挙げるのがやっと。珍しく琴欧洲が10日目まで1敗で健闘したが、11日目から5連敗で、終わってみれば、恒例の1ケタ勝利(9勝)で終わった。他の大関は鶴竜が10勝、琴奨菊が9勝で、優勝争いにかすりもしなかった。 最後まで白鵬を追走したのは、幕内下位の碧山(東9枚目)、魁聖(東12枚目)の2人。こんな状況を許した日馬富士や大関陣は、なんとも情けないというしかない。 優勝争いにすら絡めなかった日馬富士、綱獲りが白紙に戻った稀勢の里には猛省をして、来場所に臨んでほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年07月20日 17時59分
DeNA・ラミレスがついに2軍降格 飼い殺しの可能性も…
DeNAの人気者、アレックス・ラミレス外野手(38)が7月18日、出場選手登録を抹消され、来日13年目で初の2軍降格となった。 今季のラミレスは4月6日のヤクルト戦(神宮)で、外国人選手初の通算2000本安打を達成した。ところが、その後は出場機会が激減。代打に甘んじることが多くなり、わずか55試合の出場で、130打数24安打2本塁打13打点、打率.185と極度の不振。6月2日の日本ハム戦(旭川)での本塁打を最後に、22打席無安打が続いていた。 もともと、今季、ラミレスは中畑清監督の“構想外”だった。左翼守備に大きな不安があるため、大記録達成とともに、次第にベンチを温めることが多くなった。幸い、ラミレスをスタメンから外しても、ベテランの多村仁志や金城龍彦がおり、若手の井手正太郎、下園辰哉らが台頭。また、本来、内野手の筒香嘉智の左翼起用も増え、困ることはまるでない状況だ。 代打屋で結果が出せれば良かったが、元来、配球を読んで打つタイプのラミレスは、1打席勝負の代打は水に合わず、全く結果が残せなかった。 守れない、走れない、打てないでは、もはや1軍にラミレスの居場所はなくなった。表向きは再調整だが、このまま、2軍で飼い殺しにされてしまう可能性もありそうだ。 ラミレスにとっては、2軍で干されるくらいなら、指名打者制のあるパ・リーグにトレードしてもらった方がいいとの思いもあるだろう。しかし、その際にネックとなるのが3億5000万円(推定)の高額年俸だ。パ・リーグでラミレスに興味を示す球団があっても、年俸が原因で二の足を踏んでしまう。移籍を実現させるには、年俸の大半をDeNAが負担すること以外になさそうだ。 DeNAでは将来の監督候補とも目されるラミレス。このまま、2軍に幽閉されて、強制引退の道へ向かうこともあるかもしれない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年07月19日 15時30分
史上初のアフリカ出身力士・大砂嵐 断食に打ち克って勝ち越し!
史上初のアフリカ大陸出身力士として、注目を集めていたエジプト出身の新十両(西9枚目)・大砂嵐(21=大嶽)が、イスラム教の慣習であるラマダン(断食)に打ち克って、見事、勝ち越しを決めた。 初土俵から、わずか所要8場所のスピード出世で、名古屋場所(愛知県体育館=7月7日〜21日)で新十両に昇進した大砂嵐。 4日目からはラマダンに入り、日の出から日の入りまで、一切の飲食が禁じられている。食事もさることながら、この猛暑の中で、アスリートが水すら飲めないのは大きなハンディとなったが、深夜にいったん起きて夜食を摂ったり、うがいを多めにしたりして、しのいできた。 しかし、大砂嵐は「(ラマダンの)影響はない。さらにパワーが出るんだ」と、そのハンディをものともせず、ラマダン突入後の9日間を6勝3敗の好成績で乗り切って、12日目に区切りの8勝目を挙げた。 新十両の場所で勝ち越しを決めた大砂嵐は、「疲れているけど、勝ち越してホッとした」と笑顔。さらには、「勝ち越しはもう終わったこと。あと3番勝てるように、1日一番で頑張るだけ」と先を見据えた。 大砂嵐にとって、残り3日間は非常に大きな意味をもつ。あと2番以上勝って、星を2ケタに乗せれば、来場所、番付は十両上位に上がり、幕内を狙える地位になる。十両を2場所で卒業して、一気に入幕するためには、この先の3番の星取が重要。勝ち越しで満足せず、星を重ねてほしいものだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2013年07月18日 20時00分
巨人に反旗 楽天・三木谷オーナーが画策する「川渕新コミッショナー」誕生
統一球隠ぺい問題の発覚後、初めて開催された12球団オーナー会議(7月10日)だったが、結論から先にいえば拍子抜け。加藤良三コミッショナーの解任については言及されず、責任問題は9月の第三者委員会の報告を待って、9月19日のオーナー会議で協議されることになったからだ。 スポーツ紙などの報道では、改革派の楽天・三木谷浩史オーナーを含め、どのオーナーも加藤コミッショナーの“後継人”ともいえる巨人の渡辺恒雄球団会長には楯突けず、来年6月の任期満了まで続投させる方向が固まったのだというが、実は水面下では別の動きが進行している。 「三木谷氏を中心とするパの改革派オーナー連はコミッショナー解任に動いている。担ぎ上げようとしているのはJリーグをプロスポーツに育て上げた川淵三郎元Jリーグ初代チェアマン=日本サッカー協会最高顧問=です」(球界関係者) 川淵氏はJリーグ発足時、『読売ヴェルディ』に企業名を外すことを求め、ナベツネ会長と丁々発止を演じた読売の天敵。 「そのような人物をNPBのトップに頂くとなれば、巨人に反旗を覆すことになる。しかし、これくらいの劇薬を投与しないことには、赤字球団が多い経営問題はおろか、人気も復活できないという危機感の表れでもある」(球界事情通) 三木谷オーナーがコミッショナー問題を9月に先延ばししたのも、裏があるということか。 「コミッショナー人事など、球界の最重要問題はオーナー会議で決めることになっていますが、実際には12球団の球団代表からなる理事会で話し合い、その決議内容をオーナー会議で承認するという構図になっている。今回のオーナー会議では、三木谷オーナーはコミッショナー問題については口をつぐんでいますが、理事会では川淵氏が有力候補に挙がっていたのです。川淵氏はノムさん(野村克也氏)と昵懇で考えが近く、そのノムさんは前楽天監督。三木谷オーナーが川淵氏に期待していることを察知した楽天フロントが、パの各球団に川淵コミッショナー案を働き掛けているのです」(スポーツ紙デスク) 球界再編か。
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スポーツ 2013年07月18日 17時05分
軽傷なのに球宴辞退 セ首位打者の中日・ルナに“サボタージュ疑惑”
超優良助っ人として評価が高かった中日のエクトル・ルナ内野手(33)に、“サボタージュ疑惑”が飛び交っている。 昨季、フィリーズ、パイレーツに在籍したルナは、昨オフ、中日と1年35万ドル(当時約2870万円)の格安年俸で契約した。 シーズンに入ってみれば、走攻守ともにそろった選手で、常に全力プレー。5月のセ・リーグ月間MVPを獲得するなど、5月まで打率4割をキープしていた。 そんななか、球団は6月5日、まだ開幕から2カ月しか経っていないというのに、ルナとの契約延長を早々に決断。来季から、年俸200万ドル(現在のレートで約2億円)プラス出来高の2年契約(3年目は球団に選択権)を結んだ。 中日は昨オフに主砲のトニ・ブランコ内野手ら3外国人選手を、銭闘の末、DeNAにかっさらわれてしまった苦い経験があったため、早期に他球団への流出を防いだとみられる。 来季からの年俸が約6倍に跳ね上がったことで、不安視されたのは、ルナからハングリー精神がなくなってしまうこと。 契約延長後、ルナの打率は急降下したが、それでも、7月17日現在、打率.369(リーグ1位)、9本塁打、50打点の好成績を残しており、得点圏打率(.441)の高さは、群を抜いている。 「性格もマジメなルナだけに、ビッグな契約を手にしても、手を抜くことはないでしょう」(某スポーツ紙記者)と言われていたが、ここに来て、どうも雲行きが変わってきた。 ルナは6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)での走塁中に左ヒザを痛め、途中交代。次の試合から欠場したが、“軽傷”として病院にも行かなかった。 その後、8日からの沖縄遠征にも帯同し、ヤル気をアピールしていたが、練習中に痛みが出たとして名古屋に戻り、10日に精密検査の結果、腸けいじん帯炎で、腱やじん帯に異常はなく軽傷と診断された。 13、14日の巨人戦(ナゴヤドーム)には代打出場。「15日からの広島戦から、スタメンで出たい」と話していたが、15日の広島戦(マツダスタジアム)での試合前の練習の状態を見て、「休みたい」と言い出して欠場。そして、16日に大事を取って出場選手登録を抹消された。 それでも、19日からのオールスター戦には出るものと思われていたが、高木守道監督の指令を振り切って、「治療に専念したい」と球宴も辞退した。果たして、そこまでひどいケガなのか? 野球協約には球宴を辞退した場合、後半戦開幕から10試合は出場選手登録できない規定があるため、ルナが復帰できるのは、最短でも8月4日となる。 球宴のベンチには高木監督も入るため、指揮を執る巨人・原辰徳監督に、ルナに無理をさせないように指示するのは容易なこと。せいぜい、1試合程度の代打出場でお茶を濁せば、辞退などする必要はなかった。 それでも、ルナが「治療に専念」とのわがままを通してしまったため、中日は後半戦スタートの10試合を4番不在で闘わなければならなくなくなり、高木監督の目算も狂ってしまった。 痛いのは確かだろうが、ヒザのケガは軽傷。大型契約を手にしたルナは、「ハングリー精神をなくして、サボタージュしている」と言われても、いたしかたないかもしれない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年07月16日 15時30分
2年目のダルビッシュ、岩隈、青木は進化見せる! 日本人メジャーリーガー前半戦総括
米MLB公式戦は7月14日(日本時間15日)、前半戦を終了した。そこで、おもな日本人メジャーリーガーたちの活躍ぶりを総括したい。 明らかに“進化”を見せているのが、ダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)、岩隈久志投手(32=マリナーズ)、青木宣親外野手(31=ブルワーズ)の2年目組だ。 すっかり、レンジャーズの主戦投手としての地位を確立したダルビッシュは、開幕からローテーションを守り、18試合、119回1/3を投げ、8勝4敗、奪三振157(ア・リーグ1位)、防御率3.016(ア・リーグ7位)の成績。 昨季の前半戦と比較すると、勝ち星(10勝)こそ、下回っているが、防御率(3.59)は飛躍的に良くなり、奪三振(117)は大きく増えた。安定感がグッと増して、三振が取れるようになったダルビッシュは大きな故障さえなければ、昨季の16勝を上回る可能性も十分。 岩隈は昨季の前半戦、リリーフでのスタートとなり、不本意な成績だったが、先発に固定されてから本領発揮。20試合、131回1/3を投げ、8勝4敗、奪三振113、防御率3.015(ア・リーグ6位)で、ローテーション投手としての役割を果たしており、昨季の9勝を超えるのは間違いないだろう。 ダルビッシュ、岩隈の2人は16日(同17日)開催の米オールスターに選出されたが、ダルビッシュは右僧帽筋の張りで故障者リスト(DL)入り。岩隈は14日の前半戦最終戦に投げたため、球宴での登板がなくなった。このため、残念ながら、今年の球宴でも日本人選手の出場はない。 青木は昨季の前半戦を.301と打率3割で折り返したが、開幕はベンチスタートで規定打席に満たなかった。今季はガッチリ、レギュラーの座を奪って、354打数104安打19打点4本塁打10盗塁、打率.294(ナ・リーグ18位)で、シーズン通しての初の3割超えを狙う。 黒田博樹投手(38=ヤンキース)の安定感も見逃せない。19試合、118回2/3に投げ、8勝6敗、奪三振84、防御率は日本人投手では最高の2.65(ア・リーグ2位)でタイトルも狙える位置にある。4年連続2ケタ勝利達成は、時間の問題といえそうだ。 イチロー外野手(39=ヤンキース)は、318打数90安打25打点6本塁打13盗塁、打率.283と、まずまず。マリナーズに在籍していた昨季の前半戦は打率.261と低迷したが、球宴後にヤンキースにトレードされてから、打率.322をマークしただけに、残された後半戦で3割、200安打を目指す。 リリーフ投手では、レンジャーズから移籍の上原浩治投手(38=レッドソックス)が活躍している。昨季は37試合の登板だったが、今季途中からクローザーに昇格。すでに、44試合、42回1/3に投げ、2勝0敗8セーブ、防御率1.70の好成績を収めている。 上原の前を任されている田沢純一投手(27=レッドソックス)も、43試合、41回2/3を投げ、4勝3敗、防御率3.02と、上々の数字を残している。 2年目の川崎宗則内野手(32=ブルージェイズ)の課題は、やはり打撃。前半戦終了直前に今季2度目のマイナー落ちした川崎は、守備、走塁、ベンチウォーマーとしての評価は高いが、178打数38安打20打点1本塁打7盗塁、打率.213と低打率なのがネック。打撃面の向上が、メジャーに定着できるかどうかのカギになりそうだ。 逆に前半戦終了直前にメジャーに昇格したのが、田中賢介内野手(32=ジャイアンツ)。打席数こそ少ないが、19打数6安打1打点0本塁打1盗塁、打率.316で、メジャーリーガーとして前半戦を終えた。田中はマイナーでは失策が多く、内野手失格のらく印を押されているだけに、他の選手と外野手としての競争となりそうだ。 その他、故障上がりの松坂大輔投手(32=インディアンス)、和田毅投手(32=オリオールズ)、マイナー暮らしが続く1年目の中島裕之内野手(30=アスレチックス)は後半戦に懸けることになる。(落合一郎)
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スポーツ 2013年07月15日 17時59分
庇護する北の湖理事長の期待裏切った! 大関・稀勢の里の綱獲りが7日目で早くも消滅
まさに、トホホの結末になってしまった。 大相撲名古屋場所(愛知県体育館=7月7日〜21日)で、“疑惑の綱獲り”となっていた大関・稀勢の里(27=鳴戸)は、3日目に平幕・栃煌山、5日目に平幕・千代大龍、そして7日目に関脇・豪栄道に敗れ、3敗目を喫し、綱獲りの可能性が消滅した。 そもそも、稀勢の里の綱獲りに関しては、首を傾げる向きも多かった。先場所(夏場所)、稀勢の里は13勝2敗の成績を残したが、全勝優勝した横綱・白鵬とは「2差」が付いており、とても「優勝に準ずる成績」には思えなかった。 ところが、かねて、稀勢の里に目をかけている北の湖理事長が、「(優勝に)準ずる成績。(来場所)ふさわしい優勝なら、(昇進の)話題になる。12勝とかなら別だが、ハイレベルなら」と、13勝以上の優勝なら綱獲りを宣言してしまったのだ。 横綱昇進への内規は、「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」と定義されているが、平成以降は2場所連続優勝以外で横綱に昇進させた例はない。協会内では北の湖理事長に反対意見も多かったが、日本人横綱がのどから手が出るほどほしい状況下で、横綱審議委員会は同調してしまった。 まさしく、“疑惑の綱獲り”となった稀勢の里は、プレッシャーもあって、負けが混んで、早々に夢は消えた。 この失態に、これまでなにかと期待を懸けてきた北の湖理事長は「3敗した時点で、もうない。考えられない。残りを負けないのも難しい。残念だ。せっかく先場所13連勝したのに…。先場所はなんだったのか」と立腹。 この星では、来場所に綱獲りが持ち越されることも考えられず、一からやり直しとなった稀勢の里は、「甘いっすね。今日は」とうなだれるばかり。8日目で白星を飾った後には、「これから厳しい闘いですが、集中していきたい。気持ちは切れていませんから」と自身に言い聞かせた。 あっけなく、綱獲りが消滅した稀勢の里。今度は理事長にお膳立てしてもらうのではなく、実力で初優勝を果たしてから、綱獲りに向かってもらいたいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年07月13日 11時00分
“指導”規定緩和が難しい野球界
教員免許の取得、2年間の教務実績など、元プロ野球選手が「高校野球の監督になりたい」とする希望を遮断していた規定が、このほど解消された。プロアマのさらなる交流が期待されるが、現場からは辛らつな声も聞こえている。 元プロ野球選手で、先の厳しい規定をクリアし、2003年から高校球児を指導していた大野久教諭(52=茨城・東洋大牛久高)は、今年の3月で監督を退任した。大野氏は'84年のドラフト会議で阪神に指名され、ダイエーホークスに移籍後、'91年に『盗塁王』のタイトルを獲得。'95年の現役引退後、中日コーチを経て大学に編入して教員免許を取得した苦労人である。 大野氏はいみじくも、「高校野球は技術指導ではなく生活指導の場である」と語っていた。高校球児の中には、ひたすら甲子園を目指して練習に打ち込む子もいれば、楽しく野球をやりたいという子もいる。監督はチームとしての結果を出さなくてはならない一方、野球を通して子供たちの人間性を磨くという姿勢が求められるというわけだ。 「生徒数が減っているので、公立、私立を問わず、部活動に費やす予算は増やせません。しかも、元プロ野球選手サイドはセカンドキャリアとして高校野球指導者を希望していますが、球児の大多数はプロの指導を理解できるレベルにない。指導機会があったとしても一時的なものでしょう」(スポーツ紙記者) 高野連は規定緩和に積極的だったが、元プロ選手の現場指導を「斡旋する」とはひと言も言っていない。伝統校を中心とした派閥もあり、その構図に馴染めない新参者が弾き出される構図も容易に想像できる。 規定が解消されても、元選手が大量採用されるのにはほど遠いようだ。
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スポーツ 2013年07月12日 11時00分
PL学園監督就任へ着々 統一球問題で鼻息荒い桑田真澄の“算段”
第三者委員会による『統一球問題』の調査が7月2日から本格的に始まった。弁護士でもある那須弘平委員長の口は重いが、ミョ〜に張り切っている男がいる。特別アドバイザーの桑田真澄氏(45)だ。 「桑田氏が選ばれたのは、試合に関する専門的な展開についてサポートをしてもらうためでした。でも、『毎回出席したい』と言い始めていて…」(NPB関係者) 選手OBの調査委員入りが、「怒り心頭の選手会をなだめるため」というコミッショナー事務局側の策略だとすれば、その効果はすでに表れている。嶋基宏選手会長(楽天)は「選手の気持ちをわかってくれる」とエールを送っており、最終報告が9月末まで先延ばしされたことへの不信感を、一切口にしなくなった。 「いや、コミッショナー事務局も桑田氏の張り切りようは計算外でしたよ」(前出・関係者) 桑田氏は「球団、選手、そしてファンなど、全ての組織に臆することなく、日本の野球界が良くなっていくにはどうあるべきか考えたい」と発言(6月28日)。まるで“球界改革者”にでもなったようなコメントである。 「加藤良三コミッショナーをさらに追い込むかもしれませんし、選手会やファンに対して意見する場面もあるかもしれません」(ベテラン記者) 巨人の次期監督レースから遅れを取った桑田氏は、人生プランを立て直したという。現在、東大野球部の特別コーチとして指導しているものの、不祥事を起こして『校外試合禁止6カ月』の重い処分を下された母校・PL学園の再建にも関わっていくとの情報もある。 「元プロ選手の指導者復帰の規定が緩和され、教員免許ナシでも監督になれますからね。東大が秋季リーグで1勝を挙げ、今回の統一球問題で活躍すれば、桑田氏は今後、プロアマ両方の顔になると言ってもいい」(前出・ベテラン記者) 球界にモノ言う実力者、母校をドン底から立て直すカリスマ指導者−−。桑田氏の最終目標は、プロアマ“統一”のコミッショナーなのかもしれない。
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スポーツ 2013年07月12日 11時00分
本誌スクープ! 未婚の母・安藤美姫が狙うソチ五輪“ペア”出場(2)
ラストチャンスは9月のネーベルホルン杯(ドイツ)。この大会で日本がペアもしくはアイスダンスで出場枠を獲得できさえすれば、最終便で団体戦出場に滑り込める。そこでにわかに浮上してきたのが、安藤のペア転向なのだ。 「元世界女王の実力からすれば、選手層が劣るペア、それも敗者復活戦的なメンバー構成の大会なら出場枠の獲得は可能でしょう。日本は4月の国別対抗戦(東京)では男女シングルだけ出場し(五輪とは違いカップル欠場でも可)、2連覇こそ逃したものの、3位に入った。ソチ五輪でも団体戦に出場さえできればメダル獲得は確実。それだけに戦力外だった元女王のペア転向に期待感を寄せているのです」(スポーツライター) 女子シングル代表の3枠は浅田真央(22)、村上佳菜子(18)、鈴木明子(28)で盤石。安藤のブランクと日本フィギュアの置かれた状況を考えれば、すべてに合点がいく。 安藤も「ソチ五輪出場」を目標に掲げてはいるが、「シングル」とは一言も言っていない。 「シングルは私生活だけで、五輪は“ペア”で臨むのが秘策です。ここにきて精力的にアイスショーに出ているのも、9月のネーベルホルン杯を視野に入れているからに他ならない」(スケート連盟関係者) パートナーはフジテレビの大島由香里アナ(29)と熱愛が明らかになった小塚崇彦(24)が有力視される。小塚もシングルでの出場を目指すが、出場枠は3。高橋大輔(27)と羽生結弦(18)が当確で、小塚は織田信也(26)、無良崇人(22)と残り1を争う。 「万が一、小塚が“落選”した場合、安藤とのペアで救済するプランを温めている。最終結論は12月の全日本選手権。まずは“出場枠獲得”を目指すことが最優先されるネーベルホルン杯での安藤のパートナーは、木原龍一などペアのスペシャリストが予想されます」(スポーツ紙デスク) 連盟首脳にとってもこのプランは渡りに船。絶望的だった団体戦出場が可能になるばかりでなく、難題が一つ解消されるからだ。 「小塚家は3代にわたって日本フィギュア界を牽引してきた名門で祖父の光彦氏は名古屋フィギュア界のドン的存在です。その意味でも小塚の選考漏れは絶対に許されない。代表枠が増えれば、そのプレッシャーから解放されるわけで、まさに安藤様さまなのです」(フィギュア関係者) 実は、ペア転向を助言したのはモロゾフ氏という説もある。彼はカップル(アイスダンス)のスペシャリストでベラルーシ代表としてタチアナ・ナフカと組み長野五輪に出場。シングルでは出ていない。 「安藤が五輪に復活するには、体力的にもこちらの方が手っ取り早い。モロゾフ氏もそうアドバイスしているようです。安藤が専属コーチを決めていないのは、水面下でモロゾフ氏が愛の手を差し伸べているからという情報も囁かれている」(前出・フィギュア関係者) それが事実だとすると、やはり父親はモロゾフ氏だろう。安藤のペアでのソチ五輪出場は愛娘・ひまわりちゃんに続く「もうひとつの置き土産」なのである。
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