スポーツ
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スポーツ 2013年06月05日 11時00分
球団身売り阻止 イチローに急転直下ヤクルト監督就任(2)
興味深いのは、シナリオライターの一人が安倍晋三首相ということだ。 「首相は長嶋さんの前でも『僕はアンチ巨人』と言ってはばからない筋金入りのヤクルトファン。それも父親(故安倍晋太郎元外務大臣)の代からの2世代にわたる“燕党”です。今回のダノンとの事業提携契約解消についても、これが元で球団売却やフランチャイズ移転に発展しないか、と懸念している。もうひとつ、首相が心を痛めているのが長嶋茂雄氏(巨人)へ国民栄誉賞を授与したことで、400勝投手の金田正一氏(国鉄=現ヤクルト)にも、という要望がスワローズファンから数多く届いていること。そこでミスターが松井秀喜氏とのW受賞だったように、金田氏もまた現役引退のイチローとセットで、という案が現実味を帯びてきた。そのうえでイチローがヤクルトの監督に就任すれば、ヤンキースVSメッツの“サブウェイ・シリーズ”のような新たな対決構図が生まれ、プロ野球が盛り上がる。まさしくW国民栄誉賞の“第2の矢”です」(スポーツ紙デスク) 気になるのがイチローの契約。昨年12月にヤンキースと2年総額1300万ドル(約13億円)で再契約したことだ。順当なら来季いっぱいまで契約が残り、引退もなければ、日本球界復帰の必要もない。 このオフ、イチローがヤンキースでのプレーにこだわったのは、理由が二つあったという。開幕前で残り116本に迫った日米通算4000安打達成と12年間の大リーグ生活でまだ一度も手にしていないチャンピオンリング(ワールドシリーズ制覇)の獲得。 逆に考えれば、この二つがかなえば現役続行の理由は消滅する。 「念願の4000本安打は今秋に達成が確実だし、ワールドシリーズ制覇もヤンキースがもっとも近い位置にいる。一方、ヤ軍サイドからみれば、右腕骨折で戦列を離れていた2年連続40本塁打のグランダーソン外野手が復帰したことで、この先イチローの出番が減るのは避けられない。そこで日米4000安打を花道に引退してほしい、というのが本音でしょう。それを代弁するように米殿堂入りの準備が進行している。米メディアも『殿堂入り確実な現役5選手』としてジータ、リベラ(ヤンキース)、プホルス(エンゼルス)、トーミ(オリオールズ)とともにイチローの名前を挙げている」(在米記者) イチローの元には古巣オリックス、故郷愛知の中日も秋波を送るが、「いま、安倍さんのこと、めちゃ応援している」とエールを送った安倍首相本人がスワローズ強化に乗り出したことで、ヤクルトが監督就任先の本命に躍り出た。
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スポーツ 2013年06月04日 13時28分
球団身売り阻止 イチローに急転直下ヤクルト監督就任(1)
巨人のゴジラ担ぎ出しに続いてヤクルトがイチロー監督擁立の動きを見せている。背後には“燕党”の安倍首相の影が…球団身売り阻止の究極の作戦だ! 米投資ファンドのサーベラスによる西武ホールディングスのTOB(株式公開買付け)ばかりが取り沙汰されているが、プロ野球球団の存続危機は西武ライオンズばかりではない。 実は、ヤクルトも同社の筆頭株主でフランスに本社を構える世界的企業ダノンによる株式買い増しの危機にあり、球団持続が微妙になっているのだ。 「ここ数年、6月の株主総会が近づくと決まって球団売却の噂が流れるのですが、今回ばかりは事情が違う。ヤクルト本社が筆頭株主のダノンと完全に袂を分けたことで、シロクロをつけざるを得なくなったからです。この先ダノン側が勝利すれば、年間30億円超の赤字を垂れ流す球団は切り捨てるでしょう。それより何より、親会社が外国企業の手に渡れば、野球協約に抵触し、球団所有ができない。今後の株式の流れにもよりますが、ヤクルトが大難題を抱えているのは確かです」(全国紙経済部記者) ヤクルトと2004年に事業提携契約を結んだダノン社はヤクルト株を20%保有する筆頭株主。さらにダノン社は'17年5月を期限に36%まで買い増す権利を有していたのだが、今年4月26日にヤクルトがダノン社との事業提携契約の解消を決定したことで買い増す権利も消滅。今後の関係が微妙になった。 「事業提携は解消しても、ダノン社が筆頭株主であることは変わらないし、ダノン社が(西武HDにTOBを仕掛けた)サーベラスのようにヤクルト株の公開買い付けに踏み切れば、重要な事案を否決できる3分の1以上まで比率を上げる可能性は否定できない。今のところ、TOB実施は否定していますが、水面下ではヤクルト株主の切り崩しを始めているという情報もあり、予断を許しません」(ヤクルト関係者) ヤクルトには本社とフランチャイズ契約を結ぶ地方の関連会社が数多く存在し、それらの販社の多くがヤクルト本社の株主になっている。そこにヤクルト本社の派閥争いが混在することから、切り崩しはそう難しくはないのだという。 ダノン社に次ぐヤクルト本社の2位の株主は、ヤクルト中興の祖である故松園尚巳氏の資産管理会社である松尚(6.6%所有)。同社は現体制と対立しており、第1位、2位連合の流れになれば、松尚に近い販社も加わり、6月末に開かれるヤクルト本社の株主総会で急展開する可能性がある。 そこに急浮上してきたのが、イチロー(39)の担ぎ出しだ。ヤクルトグループにとってスワローズは最大の広告塔であり、象徴。そこで松井秀喜氏が来季から巨人監督に就くのに合わせ、イチローをヤクルト監督に招請するのだという。 イチローが指揮を執ればスワローズの話題性が増すのは確実なうえ、販売促進にもつながる。傘下の販社も大歓迎だろうし、株式のダノン社への譲渡も防げる。
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スポーツ 2013年06月03日 15時30分
300奪三振も夢じゃない! ダルビッシュのめざましい進化
今季好調のレンジャーズ、ダルビッシュ有投手(26)が、6月2日(日本時間3日)のロイヤルズ戦で先発し、7回99球を投げて、3安打3四球6奪三振、無失点の好投。1-0で自軍リードの場面で、勝ち投手の権利をもって降板したが、ロイヤルズが8回に追い付いたため、勝ち投手にはなれなかった。 今季のダルビッシュはここまで、12試合に登板、81回1/3を投げ、奪三振はア・リーグトップの111。7勝2敗で、防御率は2.77。 ルーキーイヤーの昨季は29試合に登板、191回1/3を投げ、奪三振は221、16勝9敗で、防御率は3.90だった。 昨季と比べて、めざましい進化を遂げているのが、奪三振の多さだ。9回を投げたとみなして算出される奪三振率は昨季の10.40から、12.28に飛躍的にアップ。日本での自己ベストといえる11年(日本ハム時代)は、232回を投げて、276三振を奪っているが、奪三振率は10.71で、今季はそのペースをも上回っている。 ダルビッシュが、このペースで三振を獲り続けると、あと139回を投げれば、夢の300奪三振にも到達する。シーズン220回1/3の投球は、故障さえなければ、十分可能な数字だ。 奪三振とともに良くなったのは、被安打、与四死球が大きく減っている点。被安打は昨季の1イニング平均0.82から、0.64に減少。与四死球は昨季の1イニング平均0.52から、0.36に減った。 被安打、与四死球が減少し、出す走者が減ったことで、失点、自責点も激減。昨季と比べると、驚異的に防御率が良くなっている。 このペースで行けば、松坂大輔(インディアンス傘下3A)が08年にマークした日本人メジャーリーガーのベストである18勝の更新も有力。野茂英雄(元ドジャースなど)が95年に記録した236奪三振も、軽く超えそうな勢いだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年06月03日 11時30分
緊急インタビュー 釜本邦茂(日本サッカー協会顧問)「日本代表がW杯で優勝する秘策」(2)
さて、W杯最終予選が間近に迫りました。対オーストラリア戦と本戦に向けての展望をお願いします。 「オーストラリアには勝つでしょう。勝たねばなりません。日本代表は強化費を使って計画的なチーム作りをやり、その成果というのは出てきていますから、W杯や五輪なら常時出場できるぐらいの力はあります。しかし出場はできても、本戦に進んだときに勝てるサッカーをし、さらに上位を狙えるかといえばどうでしょうね」 現状で世界の壁はまだまだ厚いということでしょうか? 「それは違うと思います。選手個々の能力は確実に上がっているから大丈夫。問題は、チーム作りの方向性なんです。今の日本のサッカーは、負けないサッカー・勝てるサッカーであって、“勝つサッカー”ではない」 具体的には? 「日本にはエースストライカー、つまり点取り屋がいない。他の国はストライカーを中心に点が取れるスタイルというのがきちんとしている。それが勝つサッカーです。日本にはそれがなくて、とにかく誰かが点取ってくれたらいいわけです。そんなサッカーは世界には通用しないと思うんです」 なぜエースストライカー不在の状況が続くのでしょう。 「それは指導者、指導法に問題があるように思います。そもそも、エースストライカーを目指そうなんていう選手は、自分勝手で目立ちたがり屋が多い。そして、そういう選手には『任せるからアカンかったら責任取れ』で、任せておけばいいんです。でも、今の指導者はそんなのがいたら、まず頭を押さえつけようとする。ジュニアでもそう。小さいときからそんな指導を受けていたら、それはみんなこじんまりした選手ばかりになります。それでは面白くないし、またチームも強くならない。 サッカーは日本語では“蹴球”と書く。文字通りボールを蹴ってゴールを狙い、点を取るゲームなんです。だからメーンはシュート。なのに、最近のチームはシュートの練習よりパスや防御の練習ばかりさせている気がして仕方がありません。ボール回しはウオーミングアップで済ませておいて、もっとシュートの練習をさせるべきなんです。小回りを利かせたパスは普通の練習でもできるけど、30メートルのロング・シュートは、相当練習しなければ無理ですからね」 ストライカーならではのご意見です。 「それが普通だと思うんですよね。目の前に広がる敵に体当たりで挑み、これを全力で突破してゴールを目指す。これがサッカーの醍醐味。パス、パス、パスでチョロチョロつないでいっても、相手にダメージを与えるサッカーはできません。だから僕はいつも『サッカーは格闘技』と言っているんです。これを忘れてはいけません」 最後に、サポーターやサッカーファンに伝えたいことを。 「選手をアイドル的な人気だけでワーワー言うのではなく、プレーの具体的な良しあしをしっかり見てほしいですね。試合では、駆け引きなんかにももっと注目してもらいたい。芝居でいう見巧者。そんなサポーターが増えたら、日本のサッカーはもっと変わると思います」釜本邦茂 1944年京都市生まれ。山城高−早大を経てヤンマーディーゼルへ。強力なシュートを武器に、天才的なプレーで日本リーグで一時代を築く。'68年メキシコ五輪では得点王。'84年に引退後、松下電器−ガンバ大阪の監督としてJリーグ発足に参加。元・参院議員。現在は日本サッカー協会顧問。
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スポーツ 2013年06月02日 17時00分
緊急インタビュー 釜本邦茂(日本サッカー協会顧問)「日本代表がW杯で優勝する秘策」(1)
元サッカー日本代表FWとして、メキシコ五輪銅メダルをはじめとする数々の栄光に輝き、Jリーグの創設にも参画した伝説のストライカー・釜本邦茂氏。サッカー界のご意見番が、20周年を迎えたJリーグと、近づくW杯への思い、そして日本サッカーへの提言を熱く語った。 「Jリーグ20周年で『設立当初は大変だったでしょ』と言われますけど、組織としては、そんなに大変じゃなかったです。むしろ楽でした。第一に、あの頃はバブルの真っただ中でしょ。大企業のスポンサーも付いて、その勢いで立ち上がった部分がありましたからね。それにチーム数も少なかったから、本拠地の問題もちょうど良い加減でスタートが切れました」 世間の注目度も非常に高かったですからね。 「期待と物珍しさも手伝って、私が監督を務めたガンバ(大阪)も、ホームの万博スタジアムがいつもいっぱい。何もしなくてもお客さんがスタジアムに来てくれました(笑)。会社としては楽でしたよね。ただし、現場のクラブの方はというと、しんどい部分もありました。プロ化したとはいうけれど、それは組織の問題。個々の選手は、技術もメンタルも『それでもプロか!』と言いたくなるような人間がどれほどいたことか。ま、先例の無い中で、それまでアマチュアだったのがいきなりプロになったんですから、無理もない話ではあります」 そんな情けない状態も、20年の流れの中で洗練、淘汰されてきました。これはもう歴史の重みですね。地域に密着したクラブチームの育成というJリーグの理念。その現状を、どのように見ていますか。 「クラブの数もJ1・J2合わせて40まで増えましたから、これはもう成功でしょう。でも、“地域密着”のJの理念が広がったとは思いますが、それが根付いたかと言われれば、そうとは言えない部分もある。たとえば、今は残念ながらJ2に落ちてしまった『ガンバ』ですが、それでも地方に行けば、そこのホームのクラブより客が入る。ホームとアウェーが逆なんです。ホームのクラブが地域に完全に根付いているのであれば、そんなことにはならない。この辺りは今後の課題です。『ガンバ』にも、全国にサポーターがいることを意気に感じてJ1に復帰してほしいですね」 「ガンバ」といえば監督時代、主力選手との確執もあったと聞いていますが? 「(語気を強め)そんなことありませんよ。主力選手ではなく、主力選手にくっ付いている人たちとの確執はあったでしょう。プロになりたてで、さあこれから、という選手を必要以上にタレント扱いする人たちがいましてね。彼らとはやりあいました。チームのためにも、選手のためにもならないことがハッキリしていましたから」 Jリーグのクラブ収入は今、どこも伸び悩んでいるようですが、その点についてはどう思われますか。 「それは仕方のないところもあります。まず、試合数が少ない。スタジアムの定員が、一部を除いてだいたい2万人まででしょう。大きな会場でも満員になるのは年に数試合ぐらいじゃないですか? そうなると、年間でも観客動員は1チーム34万人ぐらいです。その数字がベースになるんですから、やはり限度があります。今、Jのクラブで入場料、広告料、グッズ収入だけで運営できるところは皆無でしょ。補填してくれるスポンサー企業があるから成り立っている。チームの力だけでどこまでやれるかは、日本のサッカーが文化たり得るかという問題にも関わってきますから、なんとか頑張ってほしいんですけどね」 今の状況を打破するには、具体的にどのような方法が挙げられるでしょうか。 「スター選手や魅力的なクラブ作りも大切ですが、僕はクラブを今以上に地方に分散させるべきだと思っています。以前に比べると地方のクラブが増えていますが、それでもまだまだ特定の地域に集中している現状は、やはり改善の余地があります。そうなれば、Jの理念がより深まって、新たな展開が生まれてくるんじゃないでしょうか。香川真司のマンUみたいに、7万人のサポーターが詰めかけているのを見ていると、つくづくそう思いますね」 さらなる現場の努力も必要でしょうか。 「スター選手という点では、指導者にもっと選手を見る目がほしい。ガンバに関わった身として今でも残念に思うのは、本田圭佑ですね。せっかくガンバ大阪ジュニアユースに所属していながら、その素質が見抜けずにユースチームに上げず、高校に行かせてしまった。惜しいことでしたが、見る目がなかったんだから仕方がありません」 今の日本のサッカー界は、有力選手の海外流出が後を絶たないという問題もあります。 「移籍金制度が無くなり、力のある選手は誰でも簡単に海外に行けるようになりましたからね。移籍金がゼロでいいなんていうのは日本ぐらいのもの。それに、Jリーグも今は単年契約が基本でしょ。だから契約が切れたら、移籍金なしでどこへでも行ける。それはちょっとまずいんじゃないですか。プロなんですから、日本のクラブも選手の能力にふさわしい移籍金を確保すべき。その資金がクラブの運営にもプラスになるんです。有力選手が海外に行ったことで、日本代表レギュラーのJ所属選手は、遠藤、今野、前田以下、数えるほどです。これではJリーグが低調になるのも仕方ない」
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スポーツ 2013年05月31日 15時30分
十両昇進決まった初のアフリカ出身力士・大砂嵐 ラマダン対策は深夜のドカ食い!
日本相撲協会は5月29日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月7日〜21日=愛知県体育館)の番付編成会議を開き、史上初めてアフリカ大陸から力士となったエジプト出身の大砂嵐(21=大嶽部屋)の十両昇進を決めた。 入門当初は初のアフリカ出身ということで話題となったが、今度はスピード出世で注目を浴びることになった。初土俵から所要わずか8場所での十両昇進は、外国出身力士では小錦(元大関)と把瑠都(元大関、現関脇)しかいない。 横綱まで上り詰めた曙、武蔵丸(武蔵川親方)、朝青龍、白鵬、日馬富士でさえ、ここまで早く関取になってはいない。戦績は42勝6敗1休で、勝率.875。誰しもが壁にぶち当たる幕下上位でも、7戦全勝で優勝を果たして、その壁をモノともしなかった大砂嵐の実力はホンモノだ。 十両昇進を決めた大砂嵐は「夢はまだまだ。もっと稽古して、もっと上を目指す」と、意欲を見せた。 イスラム教徒である大砂嵐にとって、新十両場所で待ち受ける“難敵”はラマダン(断食)だ。昨年のラマダンも名古屋場所と重なったが、13日目からで、当時序二段だったため、7番しか相撲を取らないため、ほとんど影響は受けなかった。 しかし、今年のラマダンは3日目の7月9日からで、千秋楽まで13日間、断食との闘いとなる。ラマダン中は日の出から日没まで、食事を摂ることは許されない。つまりは究極の腹ペコ状態で、相撲を取らなければならず、果たして力が出せるものかどうか…。 ラマダンを場所後にずらすことも可能だが、大砂嵐は「できるだけずらさない」と、自然な流れで臨む覚悟だ。 対策は深夜のドカ食いだ。大砂嵐は深夜に起きて、食事を摂る方向。とはいえ、深夜に食べても、相撲を取る頃には腹も減っている。対戦相手のみならず、空腹とどう闘っていくかが、来場所の大砂嵐のカギになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年05月30日 15時30分
出来高吹っ飛び、ダブルで痛い! 今季絶望のカブス・藤川球児
まさに、青天のへきれきというべきか…。メジャーデビューしたばかりのカブス・藤川球児投手(32)が悲運に見舞われた。 カブスは5月29日(日本時間30日)、故障者リスト(DL)入りしていた藤川が右ヒジの内側側副じん帯断裂のため、修復手術を受けることを発表した。 手術を受けた場合、通常は復帰まで1年以上かかるため、今季の出場は絶望となった。それどころか、来季の開幕にも間に合わないとみられる。 失意の藤川は「キャリアのなかでも初めての大きな故障だが、前向きに捉えて今より強い状態で帰ってきたい」と、自身に言い聞かせた。 今季の藤川は4月1日(同2日)のパイレーツ戦で初登板し、いきなり初セーブを挙げた。その後、いったんはセットアッパーとなったが、正式にクローザーに昇格。同9日(同10日)のブルワーズ戦では2セーブ目をマークした。 しかし、右前腕部の張りのため、同13日(同14日)に、15日間の故障者リスト(DL)入り。5月10日(同11日)のナショナルズ戦で復帰したが、同26日(同27日)のレッズ戦での登板で右腕に異常を感じ降板。再度、15日間の故障者リスト入りした。同28日(同29日)にMRI検査を受けた結果、じん帯断裂が判明した。 今季のこれまでの成績は、12試合に登板、12回を投げ、1勝1敗2セーブ、奪三振12で防御率は5.25だった。 メジャーデビューを果たしたばかりで、早々に故障に見舞われた上、今季が絶望となってしまった藤川。故障とともに痛いのが、年俸の出来高が吹っ飛んでしまったことだ。 藤川は2年総額950万ドル(約9億5900万円)で契約したが、各年に1年につき最大200万ドル(約2億200万円)の高額な出来高が付与されていた。出来高はクローザーとして試合完了数に応じて支払われる契約となっていたが、長期離脱により、ゲットできなくなってしまった。 さらに、3年目は13、14年シーズンの成績(交代完了数)によって更新されるオプションとなっており、一定の完了数をクリアできれば、3年目の年俸は最高で600万ドル(約6億600万円)になるとされていたが、手術のため、約1年間は投げられないことで、3年目の契約は流動的。更新されても、大幅アップは見込めなくなった。 ヒジは投手にとって、消耗品。長年、クローザーとして活躍してきた藤川にとって、今回の故障はそのツケだったのかもしれないが、金銭的にも大打撃を被ることになってしまった。※為替は5月30日現在のレート(落合一郎)
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スポーツ 2013年05月29日 15時30分
最下位独走チームの余裕!? 日本ハム・大谷が“リアル二刀流”に挑戦へ
これも、パ・リーグ最下位を独走するチームの余裕!?なのか、日本ハムのスーパールーキー・大谷翔平投手(18)が、“リアル二刀流”に挑戦することが濃厚となった。 5月28日に予定されていた広島戦(マツダ)が降雨中止となり、6月17〜20日の予備日に組み込まれることになった。栗山英樹監督は、この順延された広島戦で、大谷を先発させることを示唆した。 セ・リーグ本拠の試合では、指名打者制は使えないため、投手も打席に立たなければならない。投手の打順といえば、下位打線が定番だが、栗山監督は「5番投手とかあるかもしれない」と明言した。 当初、ローテーションの関係で、大谷がセ・リーグ本拠試合で先発する予定はなかったが、広島戦の雨天順延で事態が変わった。 大谷は23日のヤクルト戦(札幌ドーム)で、プロ初先発。5回を2失点に抑え、まずまずのデビューを果たした。次回先発は中8日で、6月1日の中日戦(札幌ドーム)となる予定。その後は当面登板の予定はなく、休養十分で広島戦に臨む。 ここまで、大谷は打席が少ないながら、43打数14安打0本塁打3打点、打率.326と、打撃でも非凡なセンスを見せている。14安打中、7本は2塁打で長打率は.488と、チーム内でもトップクラス。高校時代からのライバル・藤浪晋太郎との初対決となった26日の阪神戦(甲子園)では、プロ初の5番に座り、3打数2安打で藤浪に打ち勝った。 大谷は「打席に立って塁に出た後の投球は難しいと思う。やりながら勉強していきたい」とコメント。 これまで、二刀流にチャレンジとはいっても、同じ試合で両方にトライすることはなかった。高校野球さながらの「5番投手」が実現すれば、「本当に二刀流が可能なのか?」とのひとつの答が出ることになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年05月28日 15時30分
レギュラーはく奪危機のイチロー ライバル選手の離脱で命拾い
レギュラーはく奪の危機に瀕していたイチロー(39=ヤンキース)が、皮肉なことにチームメイトの戦線離脱で命拾いした。 今季、なかなか調子が出ないイチローだが、自軍に故障者があって、開幕からスタメン出場を続けていた。だが、オープン戦で右前腕部を骨折して欠場していた同じ外野手のカーティス・グランダーソン(32)が5月14日(日本時間15日)に戦線復帰。 これにより、ヤンキースのレギュラー格の外野手はイチロー、グランダーソン、ブレット・ガードナー(29)、移籍のバーノン・ウェルズ(34)と4人になってしまった。当初はグランダーソンやウェルズが指名打者に入るケースもあったが、正指名打者のトラビス・ハフナー(35)との兼ね合いもあり、いちばん成績が劣るイチローが控えに回ることが多くなっていた。 選手を交代で起用してきたジョー・ジラルディ監督も、「ある時期にきたら、たぶん毎日同じ顔触れをスタメンで起用することになると思う」と、4人のうちの1人を控えに固定することを明言していた。 ところが、24日(同25日)のレイズ戦で、グランダーソンが左手に死球を受け、左手小指を骨折し、再び戦線離脱した。全治には1カ月ほどかかる見込みだ。 チームメイトの負傷を喜んでもいられないが、これによって、イチローは命拾いし、スタメン復帰を果たした。 ただ、これはあくまでも、一時的なもので、力でレギュラーを奪い返したわけではない。イチローの27日(同28日)現在の成績は、159打数39安打8打点2本塁打5盗塁で、打率は.245とさびしいもの。 グランダーソンが欠場しているうちに、調子を取り戻し、ガードナーやウェルズを上回る成績を上げなければ、グランダーソンが復帰した際には再び控えに降格することが濃厚。イチローはいよいよ正念場を迎えたようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年05月27日 15時30分
またも勝負弱さ見せた大関・稀勢の里に北の湖理事長が大甘発言
大相撲夏場所(5月12日〜26日=東京・両国国技館)は、横綱・白鵬(28=宮城野)が15戦全勝で2場所連続10度目の全勝Vを成し遂げた。優勝回数は25となり、朝青龍と並び、北の湖、千代の富士(九重親方)に次ぎ、歴代3位タイとなった。 今場所は日本人大関・稀勢の里(26=鳴戸)が踏ん張り、白鵬とともに初日から13連勝。14日目に両者が直接対決して、白鵬が制した。千秋楽、稀勢の里が勝って、白鵬が敗れれば、優勝決定戦に持ち込まれる可能性が残されたものの、先に相撲を取った稀勢の里が大関・琴奨菊に敗れ、この時点で白鵬の優勝が決まった。 ふがいない大関陣のなかで、6場所連続で2ケタ勝利をマークしていた稀勢の里の安定感は高かったが、優勝争いになかなか絡めないのが悩みの種だった。今場所は千秋楽まで優勝争いをした上で、13勝2敗の成績は大いに評価されてしかるべきものだったが、その一方で、終盤連敗を喫し、ここ一番での勝負弱さを露呈した。 稀勢の里は1年前の12年夏場所でも、優勝のチャンスがあった。大混戦となった同場所は、14日目を終えて稀勢の里を含む3力士が11勝3敗でトップを並走していたが、千秋楽で稀勢の里が把瑠都に敗れて脱落。旭天鵬と栃煌山による、史上初の平幕同士による優勝決定戦(旭天鵬が優勝)を演出した苦い過去がある。ここ一番となると、めっきり勝負弱くなってしまうのだ。 大関として、13勝は立派な成績だが、綱獲りとなると話は別。優勝した白鵬とは2差付いているからだ。横綱昇進への内規は、「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」と定義されている。2差が付いては、とても「優勝に準ずる成績」とはいいがたい。 ところが、かねて、稀勢の里を評価している北の湖理事長が、「(優勝に)準ずる成績。ふさわしい優勝なら、(昇進の)話題になる。12勝とかなら別だが、ハイレベルなら」と大甘発言をして、稀勢の里が来場所、条件付きで綱獲りとなることを明言したのだ。 横綱審議委員会では、実績不足で昇進させた双羽黒(北尾)などの失敗例を鑑み、平成以降は2場所連続優勝以外で横綱に昇進させた例はない。北の湖理事長の発言は、その慣例を打ち破ることになってしまう。 伊勢ヶ浜審判部長(元横綱・旭富士)は、「星が2つ開いている。今はそういう考え(綱獲り)はない」と、北の湖理事長の発言を否定した。あとは横審の考え次第となるが、物議をかもすことになりそうだ。 「日本人横綱がほしい」との裏事情はわかるが、安易な横綱昇進には問題も多い。ただ、これは来場所での優勝が絶対条件で、稀勢の里自身がコケたら議論にもならない。(落合一郎)
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