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中日・高木監督の退任が決定的に! オーナーが続投要請せず

 中日・高木守道監督(72)の今季限りの退任が決定的となった。

 今季で2年契約が切れる高木監督が7月24日の試合前、白井文吾オーナー(85=中日新聞会長)に、前半戦の総括報告を行ったが、白井オーナーから続投の要請はなかった。

 今季の中日は、前半戦終了時点で、37勝46敗1分けで、借金9と不振。順位こそ、3位でAクラスを辛うじて保ったが、3位から6位まではダンゴ状態で、いつ最下位に転落してもおかしくない。中日は02年以降、11年連続でAクラスを続けてきたが、その確保すら危うくなっている。首位・巨人とは13.5ゲームの大差がついており、後半戦で猛追をして、優勝争いをするのは絶望的だ。

 白井オーナーは「CS(クライマックス・シリーズ)に出たら、優勝を狙ってほしい」と激励したが、このぶざまな成績では続投の要請はなくて当然。
 高木監督の去就に関して、白井オーナーは「来季もやるかやらないかは契約書に書いていない。ただそれだけのこと。あるともないともいえない。時の流れに身を任せて」と明言を避けたが、決断の時期については「10月だな。CSの行方いかんにもよる。そういうことに影響がないように。考えるのは一晩考えりゃいい。そんな難しいことじゃない」と話した。

 高齢の高木監督は「私は2年契約なので2年間全力で、強いドラゴンズの流れを止めないようにと頑張ってきた」と、今季限りで退任の意向を固めている。

 04〜11年まで、8年に及ぶ落合(博満)政権下で、4度リーグを制し、ほとんどのシーズンで優勝争いを繰り広げてきた中日だが、落合ドラゴンズを支えたレギュラー陣は高齢化し、成績も下降。それに取って代わる若手も、ほとんど育っていない状態。今季の中日の不振は、必然といえるかもしれない。

 今後、フロントではOBを中心に、後任の選定に入るが、中日はフレッシュな監督を起用して、若手中心の新たなチームに生まれ変わる必要がありそうだ。
(落合一郎)

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