和田監督の不倫を報じたのは、7月4日発売の「週刊新潮」(7月11日号)。同誌によると、和田監督は松田聖子のモノマネなどで知られるタレント・星奈々(40)と、03年に知り合い、05年から約2年間、不倫関係にあった。
1軍打撃コーチを務めた05年に、阪神はリーグ優勝を果たしたが、星はオフのハワイ優勝旅行にも、和田監督に頼まれて同行したという。
記事が出ることが明らかになった3日、和田監督は球団広報を通じて、「シーズンの大切な時期に、一個人のことで一部週刊誌をにぎわせてしまい、関係者、ファンの皆さまには大変申し訳なく思っております」とコメント。記事内容を否定することはなかった。
阪神球団の四藤慶一郎球団専務は「プライベートのことなので、球団としてコメントすることはありません。球団として関係者に自覚を持った行動をさせることを徹底させていきます」とコメント。不倫関係については、過去のことであることから、和田監督に特にペナルティを科す意向はないもようだ。
星は90年代にモノマネタレントとしてブレイク。フジテレビの「ものまね王座決定戦」では、94年の初優勝以降、計3度制している。しかし、ここ数年、テレビ出演はおろか、芸能活動からも遠ざかっていた。
和田監督には夫人との間に1男2女があり、長男は報徳学園の内野手として、09年のセンバツ甲子園にも出場している。マジメで誠実なイメージがあるだけに、今回の件は大きなイメージダウンにつながりそうだ。
和田監督の就任1年目となった昨季は、55勝75敗14分けの借金20で、ボロボロの5位に沈んだ阪神。だが、今季は元ツインズ・西岡剛内野手、大阪桐蔭高・藤浪晋太郎投手らの大型補強が功を奏し、一時は首位にも立った。現在、首位・巨人に3.5差をつけられての2位。2〜4日の首位攻防戦(甲子園)は、巨人に肉薄する絶好の機会だった。
あいにく、不倫報道が表に出た3日は雨天中止。ファン、阪神ナインとしてはガッカリだったが、試合が行われていれば、和田監督は手厳しい阪神ファンからヤジられていたのは必至で、やれやれというところか…。
今季の好調ぶりで、球団の和田監督に対する評価は急上昇しており、来季も続投の方針が打ち出されていたというが、今回のイメージダウンで、方向転換する可能性も出てきた。
(落合一郎)