8日発売の写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)が、侍ジャパン代表の杉内、涌井秀章投手(26=西武)、森福允彦投手(26=ソフトバンク)の3選手の“女性問題”を報じたのだ。
なかでも、かなり問題なのは杉内。同誌によると、WBC代表合宿中の2月20日、宮崎市内の焼き肉店で決起集会が行われた後、宿舎の自室に戻った杉内は、同じホテル内の別の部屋に移動。部屋のカーテンを閉めないまま、落ち合った女性と濃厚なキスをする写真が掲載された。写真は鮮明で杉内であることは明らかで、言い訳はできない。さらに、翌21日にも同市内の日本料理店で、この女性と食事をした後、宿舎に帰って、2日連続の“熱い夜”を過ごしたという。関係者の話として、この女性は深津絵里似の美人で、ソフトバンク時代から2人の関係は続いているという。
杉内は03年に元フリーアナウンサーの上葉えりかさんと結婚しており、この報道が事実なら、“不倫”ということになる。
同誌の発売に先んじて、7日、所属球団の巨人は、杉内に厳重注意と罰金の処分を下したことを発表した。罰金の額は非公表だが、小さい金額ではないとみられる。巨人・原沢敦球団代表兼GMは「ジャイアンツから送り出した代表が、大事な時期にこういう騒ぎを起こした。私的な行動ではあるが、チーム関係者に迷惑をかけた責任は大きい。球団としてしっかり処分しないといけない」とコメント。原沢代表は、侍ジャパン・山本浩二監督に電話で謝罪した。杉内は「迷惑をかけて申し訳ありません。どんな処分でもお受けします」と話しているというが、7日の練習では、この件についてコメントしなかった。
また、涌井と森福は2月20日の決起集会の後、同市内の繁華街で飲み歩き、それぞれ女性をタクシーで、“お持ち帰り”した写真が掲載された。涌井は独身だが、昨年5月に同誌に女性問題を報じられ、1カ月間、2軍に幽閉されたことがあるが、いまだに懲りていないのか…。
ことが起きた2月20日といえば、WBC日本代表の最終メンバーが発表された日。合宿に参加した33人の内、中日の浅尾拓也投手(28)、山井大介投手(34)、大島洋平外野手(27)と、村田修一内野手(32=巨人)、聖沢諒外野手(27=楽天)の5人の落選が決まった日だ。焼き肉店での決起集会は落選組を慰労する意味もあった。
失意の5人の気持ちをヨソに、女性と不倫デートを楽しんだとみられる杉内。そして、ハメを外した涌井と森福。この合宿は代表最終メンバーを決める場で、かつ本戦に向けた調整を行う大事なものだっただけに、3人の行動は批判されても致し方ないだろう。特に妻帯者である杉内の責任は重大だ。
2次ラウンド開幕目前に降ってわいた女性問題騒動は、代表メンバーの士気を落とし、ファンの応援する気持ちをそいだのは事実。グラウンドとプライベートは別とはいえ、3人には“時と場合”をわきまえるべきではなかっただろうか。完全に盛り上がっていたWBCに水を差した格好だ。
(落合一郎)