日本は1次ラウンドで、3月2日にブラジル、3日に中国と対戦したが、同試合を放送したテレビ朝日系列の視聴率(以下、すべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区)はブラジル戦(午後7時〜10時39分)が25.4%、中国戦(午後7時〜10時14分)が23.2%と上々だった。
瞬間最高はブラジル戦が午後9時58分の35.5%で、8回表に阿部慎之助が決勝打を放った直後。中国戦は午後8時58分の32.3%で、5回裏に4得点を挙げた後。
前回(09年)の1次ラウンド(いずれもテレビ朝日系列)では、第1戦の中国戦が28.2%、第2戦の韓国戦が37.8%、第3戦の韓国戦が33.6%で、それを下回ったが、視聴率自体が全般的に下がっている現状では、勝って当然の相手との試合で、20%超えは上出来ではないだろうか。
WBC中国戦の影響を受けたのが、NHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜8時45分)で、3日の第9話は15.1%で過去ワースト記録を更新した。前週の第8話(2月24日)は日本対オーストラリアのWBC壮行試合の影響で15.6%止まり。女子フィギュアと重なった第6話(同10日)は15.3%と、強力な裏番組があると、数字をグッと落とす傾向にある。この低視聴率が定位置にならなければいいのだが…。
逆に、WBCを裏に回して健闘したのが日本テレビ系列「世界の果てまでイッテQ!〜春の珍獣ひな祭りスペシャル」(3日日曜日午後7時〜8時54分)で、「八重の桜」を上回る16.5%の高視聴率をゲットし、WBC壮行試合の影響を受けた前週の13.9%から2.6ポイント上昇した。また、後続番組の「行列のできる法律相談所」(午後9時〜9時54分)も、前週の10.9%から13.1%にアップした。
(坂本太郎)