頭蓋骨骨折は頸椎損傷や脳出血など深刻なダメージが残る場合がある。幸いにも鍛冶の症状が重くないようだが、スーツアクターや俳優は体力勝負の側面もあるため今後は様子を見ての復帰となりそうだ。
また、今回の事故でネットでは「スーツアクターの怪我(けが)」とのキーワードでクローズアップされていた。平成の初めの頃、ある特撮番組シリーズに出演していたスーツアクターが事故により麻痺(まひ)が残り引退を余儀なくされたことがあり、現在もなお闘病生活を続けているという。また、昭和の時代から特撮番組の撮影現場ではけがや骨折は相次いでおり、番組の降板などもよくあったという。
令和の現在は、より安全対策に配慮して撮影しており、実際に鍜治の事故が発生した際には仮面ライダーゼッツの製作会社である東映がホームページで「安全管理体制および撮影手順全般の再点検を実施し、再発防止に向けた対策を講じてまいります」と声明を出している。
派手なアクションや爆発は特撮番組の醍醐味ではあるが、安全管理は何より重要である。

