初戦、第2戦は両日ともに、テレビ朝日系列で中継されたが、視聴率(以下すべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区)はブラジル戦が25.4%、中国戦は23.2%と、ともに20%の大台を超え上々だった。
しかし、肝心の客入りはブラジル戦が2万8181人、中国戦に至っては1万3891人と寂しいもので、今後の入りが不安視される結果となった。
ところで、そのWBC中継で物議をかもしているのが、WBC侍ジャパンの公認サポーターに就任したSMAP・中居正広の存在。中居は試合開始前の直前情報では、WBCへの熱い思いを語り、試合開始後はベンチ横の報道用スペースに降りて、グラウンドレベルで、試合中に要所要所で余計なコメントをはさんでくる。
ネット上ではこれが、「うざい」ともっぱらの評判なのだ。昨今、地上波テレビ各局は視聴率獲得のため、スポーツ中継にタレントをゲストに招くのも珍しくなくなった。ただ、今回は4年に1回の野球世界一決定戦だ。公式戦やオールスター戦とはワケが違う。
スポーツジャーナリストのA氏は「サッカーのワールド杯に相当するWBCですから、多くの野球ファンはガチガチでテレビ観戦しているわけですから、そんなさなか素人の中居が試合中にくだらないコメントを入れてくると腹も立ってくるでしょうね。サッカーの国際試合で、こんなことしたら、大ひんしゅくものですよ」と語る。
ただ、「中居クンが出ているおかげで、あまり野球に興味ない人でも、抵抗なく中継を見ることができる。素人のタレントにしては、ハイレベルなコメントをしている」(某テレビ情報通)といった肯定的な意見もあるようだ。
(落合一郎)