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上原浩治の『暴力的ハイタッチ』が見いだした晴れ舞台の可能性

 上原浩治(38=ボストンレッドソックス)のエキサイティングなハイタッチが話題になっている。今季は絶好調で、何かとウルサイ地元ボストンのメディアも「首位争いを支えている」と賛辞を贈っていた。
 マウンド上で自らを鼓舞するように大きな声を張り上げたかと思えば、ベンチに戻ってからも、ハイタッチで迎えるチームメイトに“強烈な平手打ち”を返している。こんなこともあった。去る5月22日のホワイトソックス戦で、シェーン・ビクトリーノ外野手が上原の『痛いハイタッチ』から逃れようと、ユーモアで無視を決め込んでいた。しかし、上原の視界にそのビクトリーノが入り、胸に強烈な平手打ちをお見舞いしたのだ。

 その様子は「暴力的ハイタッチ」と称され、スポーツ中継のハプニング映像としてもオンエアされている。
 「地元ボストンのテレビカメラがそのシーンを捉えたんです。同日夜のスポーツニュースで、『ビクトリーノが危うく上原に殺されそうに…』とのナレーション付きでオンエアされていました。上原人気が急上昇中です」(米国人ライター)
 だが、こんなアグレッシブな上原は、巨人時代に逆上っても見たことがない…。

 「気持ちの面でも攻撃的に、と意識してエキサイティングしているみたいですよ」(現地特派員の1人)
 リリーフに上原がコールされると、ファンも“暴力的なハイタッチ”を期待し、声援をと拍手を送っていた。
 そのハイタッチが、ある可能性を見いだしたという。

 「オールスター戦に選ばれる可能性が出てきました。レッドソックスからはエースのクレイ・バックホルツの選出が確実視されていましたが、この1カ月間は調子を落としており、故障も重なっています。米メディアは『選出後に辞退する』と予想しています」(前出・同)
 そうなった場合、慣例では同じチームから代役を選出する。現時点で、やはり、今季好調の田澤純一と上原のいずれかが「代替え要員」とも目されているのだ。
 「将来的なことを考えれば、レッドソックスとしては若い田澤を推すところですが、人気上昇中の上原の方に分があると思いますよ。失礼な言い方になりますが、上原にとっては『最初で最後のチャンス』かも」(同)

 現在、米球宴出場が確実視されている日本人選手はダルビッシュ有だけ。ヤンキース・黒田、マリナーズ・岩隈の2人が当落線上にいるとされ、青木宣親はファン投票数で伸び悩んでおり、ブラウン、セグラ、Gゴメスが選ばれる可能性が高いため、ブリュワーズから4人目の野手が監督推薦される可能性は「極めて低い」という。
 日本のファンのためにも、上原には暴力的なハイタッチを続けてもらいたいが…。

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