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ルーキーのダルビッシュ、青木は合格点! 日本人メジャーリーガー前半戦総括

 米メジャーリーグ公式戦は7月8日(日本時間9日)、前半戦を終了した。そこで、おもな日本人メジャーリーガーたちのプレーぶりを総括する。

 1年目ではダルビッシュ有投手(25=レンジャーズ)、青木宣親外野手(30=ブルワーズ)が合格点といえる。ダルビッシュは開幕からローテーションを守り、16試合に登板し、10勝5敗、防御率3.59(リーグ15位)。奪三振117は投球回数102回2/3を上回った。ダルビッシュ本来の力を考えると、防御率の高さにやや不満は残るものの、最多勝も十分狙える成績である。

 メジャー全体で日本人野手への評価が低い現状で、青木はベンチスタート。それでも腐ることなく、自分の仕事に徹した青木は、6月からほぼスタメンに定着。日ごとに、その評価は高まり、15試合連続安打で前半戦を折り返した。残した成績は229打数69安打20打点5本塁打11盗塁で、打率は.301。日本人野手ではイチロー外野手(38=マリナーズ)以来となる1年目での3割でターン。現時点で規定打席には3足りないが、今の調子が持続できれば、規定打席をクリアしての3割達成も夢ではない。

 他の選手に目をやると、まず投手だが、ヤンキースに移籍した黒田博樹投手(37)。17試合に登板し、8勝7敗、防御率は3.50。負け数の多さが気になるところだが、上々の成績で3年連続2ケタ勝利は間違いないだろう。

 1年目の岩隈久志投手(31=マリナーズ)は慣れないリリーフでのスタートとなったが、15試合に投げて、1勝1敗2セーブ、防御率4.84と不本意な成績。だが、後半戦では先発に回ることが決まっており、本来のポジションで、巻き返しを図りたいところ。

 大手術を乗り越えた松坂大輔投手(31=レッドソックス)は、5試合で0勝3敗、防御率6.65と散々な成績で、故障者リスト(DL)入りした。こちらはまだ、完全復活に時間がかかりそうだ。

 上原浩治投手(37=レンジャーズ)は20試合21回1/3を投げ、防御率2.11とまずまずだが、背筋痛で故障者リスト入りしている。後半戦からの復帰に期待が懸かる。高橋尚成投手(37=エンゼルス)は28試合30回1/3を投げ、0勝2敗、防御率4.15といまひとつの内容。

 マイナー落ちも経験した建山義紀投手(36=レンジャーズ)、現在マイナーの五十嵐亮太投手(33=ヤンキース)、田沢純一投手(26=レッドソックス)にとっては、サバイバルをかけた厳しいシーズンとなりそうだ。

 野手に目を転じると、イチローが絶不調。356打数93安打27打点4本塁打で、打率は.261。この成績は前半戦の数字としては、これまでのワースト。このままでは、2年ぶりの3割、200安打も実現困難となるだろう。

 5月下旬にメジャーに合流した松井秀喜外野手(38=レイズ)は、80打数14安打7打点2本塁打で、打率.175と、こちらも低迷。現在、左太もも裏を痛めており、出場機会も減った。後半戦での巻き返しに期待したいところ。

 1年目の川崎宗則内野手(マリナーズ)は、途中出場が多く、65打数12安打6打点0本塁打1盗塁で、打率.185。レギュラーだった日本の時と違い、ベンチスタートで調整も難しいだろうが、もう少し打撃成績を上げたいところ。

 福留孝介外野手(35)はホワイトソックスから自由契約となり、現在、新たな所属先を探しているところ。キャンプ中にマイナー落ちした西岡剛内野手(27=ツインズ)は、いまだメジャー昇格の気配はない。

 悲喜こもごもの日本人メジャーリーガーたち、後半戦での活躍を望んでやまない。
(落合一郎)

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