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ブルワーズ青木、レギュラー見えた! サヨナラ本塁打で打率3割到達

 “日本の安打製造機”ブルワーズ・青木宣親外野手(30)が、いよいよ本領を発揮し始めた。

 6月7日(日本時間8日)、ミラーパーク(ウィスコンシン州ミルウォーキー)でのカブス戦に1番右翼でスタメン出場した青木は、第2打席に2号ソロ本塁打(1号はランニングホームラン)、第4打席に二塁内野安打を放った。そして、3-3で迎えた延長10回裏の第5打席、右翼席にこの日2本目の3号サヨナラ本塁打(ソロ)を叩き込んで、チームの勝利を呼び込んだ。

 6月に入って、やや調子を落としていた青木だが、前日の試合に続き、2試合連続の3安打猛打賞をマーク。これで、通算119打数36安打9打点。落としていた打率も.303と、3割台に乗せた。

 青木は「まさか2本打てるとは思わなかった。ランニングホームランしか打ってなかったわけだから。日本の反応はどうですかね? サヨナラホームランなんてないことなんで、大きく扱ってくれたらなと思います」と、興奮気味に語った。

 大仕事をやってのけた青木に対して、ロン・レネキー監督は「正右翼手の(コーリー)ハートを一塁に固定すると決めれば、レギュラーにかなり近づくだろう」と話した。さらに、中堅手争いについても、「(ナイジャー)モーガン、(カルロス)ゴメスと比較しても、青木は好調だ。できるだけ出番を増やしたい」と、スタメン確約こそなかったが、出場機会を増やす意向を示した。

 ここまで、青木の道のりは平坦なものではなかった。ポスティングシステム(入札制度)でブルワーズが落札したものの、青木は事実上のテストを課されて入団。開幕当初はベンチウォーマーが続いた。それでも、腐らなかった青木は5月に入って、スタメン機会が増えると、着実に結果を残してきた。今後の成績次第でレギュラー確保も見えてくる。

 決して、大きな期待をもたれて、ブルワーズに入団したとはいえない青木。日本では首位打者(3度)、最多安打(2度)、最高出塁率(2度)を獲得している超一流打者。プライドを捨て、メジャーで一から取り組んだ男の逆襲が始まった。
(落合一郎)

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