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やはりクリーンアップは無理だった! イチロー3番“クビ”で指定席に出戻り

 今季、3番打者に起用されたマリナーズ、イチロー外野手(38)にクリーンアップは“クビ”の烙印が押された。

 長年、1番打者に座ってきたイチロー。今季はチームの得点力不足を解消するため、エリック・ウェッジ監督が押し出したのが、3番イチローだった。というのも、イチローは昨季までの得点圏打率が.335と高く、チャンスに強かったからだ。1番より打席数が減る3番に座れば、200本安打到達に支障も出るが、昨季で連続200本安打はストップし、それも3番起用を後押ししたようだ。

 しかし、出塁してチャンスをつくる立場から、走者を帰す立場に変わって、プレッシャーがかかったのか、イチローの調子はいまひとつ。3番での52試合で、打率は.271ながら、本塁打は1本、クリーンアップとして求められる打点はわずか17と期待に応えられなかった。3番を打っている間の得点圏打率は.157と惨たんたるもの。走者を帰せなければ、3番失格だ。

 ウェッジ監督は配置転換を決断。イチローはチーム53試合目、今季初の休養日となったが、54試合目の6月1日(日本時間2日)から指定席の1番打者に出戻りとなった。

 復帰1試合目のホワイトソックス戦(USセルラーフィールド)では5打数1安打だったが、盗塁1を決めた。そして、2試合目の2日(同3日)のホワイトソックス戦(同)では、第1、2打席で2打席連続本塁打を放った。1試合2本塁打は通算6度目。ヒットはこの2本だけだったが、チームの勝利に大きく貢献した。

 指定席に戻ったイチローは、「ずっとやってましたから。ボクの場所だと思いました。(今後も)そうでありたいと思いますが、未来のことは分からない」と肩の荷が下りた様子。ウェッジ監督は「最も経験があり、最も快適な場所が1番であり、チームにとってもそれがいいと判断した」とコメントした。

 1番に戻って、余計なプレッシャーから解放されたイチロー。現在の2割7分台の低い打率には、本人も満足していないだろう。これを契機に、本来の調子を取り戻してほしいものだ。
(落合一郎)

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