スポーツ
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スポーツ 2014年07月12日 11時00分
根回し万全だった代行監督就任 巻き起こるデーブ大久保対星野
この迅速すぎる行動は『大久保政権誕生』の布石か。7月2日に東北楽天ゴールデンイーグルスは佐藤義則監督代行(59)に代え、指揮権を大久保博元二軍監督(47)に委ねた。安部井寛統括本部長は4点差をひっくり返された前日のオリックス戦を指し、「あの敗戦が大きかった」と、あくまで“緊急措置”であることを説明していたが、『大久保体制』はもっと前から準備されていたようなのだ。 「佐藤代行(現投手コーチ)から指揮権を剥奪した7月1日、奇しくもパ・リーグは定期理事会を招集しています。理事会は同日の日中、佐藤代行の降格決定は夜(ナイター)。要するに、理事会で『星野総監督、佐藤監督』で球宴に臨むと決めた後、楽天フロントは大久保二軍監督の昇格に踏み切ったわけです。当然、決定直後の人事異動を聞かされたパ・リーグは大慌てでしたよ」(NPB関係者) といったように、楽天の大久保二軍監督の昇格はNPB全体にも影響を与えた。 しかし、当の大久保新代行は緊急措置とは思えない行動も見せている。いきなり、打順を動かしたのだ。1番打者に藤田一也、2番打者には下位にいた嶋基宏を上げ、スタメン遊撃手には22歳の西田哲朗を抜擢した。打線変更は功を奏さなかったが、タダモノではないところを見せたのは、5回裏の守備時。勝利投手の権利獲得まで「あと1人」と迫っていた先発投手の宮川将(23)を諦め、黄金ルーキーの松井裕樹(18)を投入したのだ。 「走者を2人背負っていましたが、宮川にはまだ余力があった」(担当記者) そして、その松井に勝ち星が付き、大久保新代行が初采配を奮った日が松井のプロ初勝利ともなった。この試合をもっとも喜んだのは、他ならぬ三木谷浩史オーナーではないだろうか。埼玉西武を追われた大久保新代行を楽天に引き入れたのは、その三木谷オーナー。オーナーの長男が野球浪人中だった大久保新代行の野球塾に通ったことがきっかけで、その熱心さを認めたという。 「大久保新代行に(オリックス戦合流の)電話が入れられたのは1日深夜。佐藤コーチは指揮権を預かって以来、『疲れた』が口グセになっていました。球団フロントは佐藤体制での成績不振を見て、指揮権剥奪のタイミングを見計らっていたのでしょう。大久保新代行も内々に連絡を受け、『来るべき日』に揃えていたはず。でなければ、一軍に合流して数時間で打線改造なんて出来っこない」 安部井統括部長は、立花陽三球団社長と話し合って『大久保体制』を決めたと話していたが、星野監督に対しては「報告しました。そういうことになりました、と」と曖昧な言い方をしている。要するに、事後報告だ。星野監督が闘病を押して球宴のベンチに駆けつけるのは“楽天監督を辞めない”との意思表示だろう。完全復帰後、三木谷オーナーの意志を具現するフロントとの対立も懸念されている。 ベンチ内が“星野派”と“デーブ派”で真っ二つになるのが目に見える。
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スポーツ 2014年07月11日 16時00分
緊急獲得の建山はトラの救世主になれない!?
阪神に途中加入した建山義紀(38)の“凱旋登板”が先送りとなった。帰国後初のシート打撃登板は7月1日。打者4人と対戦し、ヒット性の当たりはゼロ。バックネット裏から見守っていた平田勝男・二軍監督は「すぐ試合で投げることになると思うよ」と語り、同8日の広島戦(鳴尾浜)が有力視されていたが、初登板は先送りとなった。 「他意はない。万全を期して実戦登板してもらえれば…」(チーム関係者) 入団会見は6月25日だった。建山のようなサイドハンドは『トラの救援陣』にはいなかっただけに、クローザー・呉昇桓に繋ぐセットアッパーとして大きな期待も寄せられていた。当然、ファンも「建山は即戦力」と見ていたが、いまだ二軍戦にも投げていない(7月8日時点)。チームに合流して約2週間が経過しているが…。 建山獲得の仕掛け人でもある中村勝広GMは、こう語っていた。 「チーム巻き返しのために大いに貢献してほしい」(入団会見より) 建山がFA権を行使し、米球界に挑戦したのは2011年。昨季途中からヤンキースに移籍し、今春はオープン戦7試合に登板し、防御率1.13点。だが、開幕はマイナーで迎え、5月9日には非情の『戦力外通告』を受けてしまった。 「建山は『バックアップ要員』としてキャンプを迎えました。主力投手に故障者が出た場合に備えるというもので、忸怩たる思いもあったはず。ヤ軍退団後は他球団からのオファーを待ちながら、1人で練習を続けていました」(現地特派員の1人) 実戦から遠ざかっていたことが、今も影響しているようだ。 また、こんな見方もある。トラは救援投手層が薄いとされているが、福原、加藤、渡辺、金田などがおり、「呉昇桓に繋ぐ」という継投パターンも出来ている。 「救援投手が『少ない』というのは間違いで、タイプの似ている投手ばかりなんです。ちょっと乱暴な言い方になるが、阪神の救援投手の直球のキレ、スピード、そして変化球、みんな平均点なんです。好投手ではあるものの、たとえばの話、先発の藤浪の後に出てきたとしたら、ストレートが藤浪より眼劣りする分、対戦打者は『打ちやすい』という印象を持ちます」(前出・解説者) 先発・藤浪がスタミナ切れで降板したと仮定する。後続投手の直球が“二線級”であれば、相手打線は藤浪のストレートに眼が慣れてきた分、「打ちやすい」と感じるはずだ。『藤浪-呉昇桓』の継投リレーだとしても、同じような弊害がある。藤浪、呉昇桓ともに直球のキレ、スピードには定評があるが、やはり、藤浪の投球に眼が慣れてきた分、相手打線は呉昇桓に脅威に感じないのだそうだ。そう考えると、『右のサイドハンド・建山』は相手打線の目先を変える意味でも、使い勝手の良いセットアッパーということになる。中村GMが建山に大きな期待を寄せていたのもそのせいだろう。しかし…。 「実戦から遠ざかっていたからでしょう。建山は調整不足と見る阪神関係者も少なくない。二軍戦にもまだ登板していないのはそのせい」(前出・同) 日本ハム時代の建山を知る別のプロ野球解説者が、帰国後の様子をこう評する。 「真っ直ぐは遅くなりましたが、高めの真っ直ぐでカウントを稼ぎ、2ストライク後に内角へ落ちる変化球を放る攻め方は変わっていません。ハツラツと練習しているようだし、もう少し時間を与えてやれば、必ず戦力になると思う」 球宴明けの一軍合流では、チト遅すぎるのではないか…。 シーズン途中に緊急獲得した選手には、『即実戦デビュー』してもらわなければならない。阪神渉外担当は建山の状況をきちんと見極めたのだろうか。それとも、現投手陣にはいない『右のサイドハンド』というだけで獲得を決めたのか? 蛇足になるが、近々の実戦登板を示唆していた平田二軍監督も「(シート打撃登板後の)明日の様子を見て」と前置きしていた。
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スポーツ 2014年07月11日 11時00分
栗山監督契約延長で将来のGM就任が決定的に
北海道日本ハムファイターズが栗山英樹監督(53)の続投を発表した。その会見に同席した津田敏一球団社長(62)は「積極的に若手を登用する手腕を評価した」と話していたが、同時に栗山退任の基盤作りも始めていた。 「栗山監督はゼネラルマネージャー職(以下GM)に興味があり、球団もその意向を叶える方向です。栗山監督は今季が3年契約の最終年であり、普通の指揮官ならば結果を残したい状況なのに実績のない若手にチャンスを与えることなんて出来ません。監督退任後の“次”を見据えているから、長期的な視野に立った選手起用が出来るんです」(プロ野球解説者) ペナントレースの順位はもちろん、前半戦も折り返していないこの時期の『契約延長』は、異例中の異例だ。 「日本ハムは現在3位ですが、オリックス、ソフトバンクの首位争いから大きく引き離されています。チームが浮足立つのを防ぐ目的もあったんでしょう」(前出・同) また関係者によれば、日本ハムフロントが将来のGM候補の栗山監督に託した課題は、2つ。1つは若手育成をさらに加速させること。その筆頭は大谷翔平(19)だが、斎藤佑樹(26)の名前は出なかったという。 「栗山監督も指揮官退任後の基盤作りに関わっていくようですね」(関係者) その証拠に日本ハムは栗山監督の続投に先駆け、外野守備走塁担当コーチを入れ換えている。大塚光二コーチ(46)を二軍に、二軍担当だった紺田敏正コーチ(33)を一軍に昇格させた。 「大塚コーチは明るい。というか、明るすぎる(笑)。練習中にも冗談を言い、本人は盛り上げるつもりでも他コーチ、選手はそうは見ていませんでした」(担当記者) 生え抜きの紺田コーチが、栗山監督退任後のキーマンになりそうだ。栗山監督が自らの後継者と見ているのが、稲葉篤紀外野手(41)。昨季は兼任コーチも務めており、チームの顔としても定着しているが、『栗山GM−稲葉監督』体制では、2人の古巣であるヤクルト色が強くなる。そこで浮上してきたのが、紺田コーチである。 「紺田は巨人に在籍した時期もありますが、日本ハムにドラフト指名され、日本ハムで引退した人材です。紺田の野球見識は栗山監督、稲葉共に認めており、2人の間に加わることによって、ヤクルト色を払拭しようと…」(前出・関係者) 稲葉は再起に向け、二軍で調整中。一塁手に指名打者と、ポジション変更を甘んじて受けたのは現役へのこだわりが強いからだが、昨季は兼任コーチに抜擢された意味は十分に分かっているはずだ。 栗山体制の最終章は着々と完成へ近づいている。
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スポーツ 2014年07月10日 15時30分
田中マー君痛ッ! 右ヒジ違和感で故障者リスト入りし、球宴出場も消えた…
田中将大投手(25)にとっても、ヤンキースにとっても、とても痛い事態となってしまった。 7月9日(日本時間10日)、ヤンキースは右ヒジの違和感のため、田中を15日間の故障者リスト(DL)に入れたと発表した。 田中は15日(同16日)にミネアポリスで行われるオールスター戦に出場予定だったが、故障者リスト入りに伴い、代わりに上原浩治投手(レッドソックス=39)が選出された。 8日(同9日)のインディアンス戦に先発した田中は、本来の投球ができず、6回2/3を投げ、メジャーワーストの10安打5失点で、4敗目を喫した。 試合後、右ヒジの異常を訴えた田中は、遠征先のクリーブランドからニューヨークに戻り、MRIによる精密検査を受けた。結果は後日判明する。 大車輪の働きを見せてきた田中の離脱に、ジョー・ジラルディ監督は「大きな損失だ。これまでの彼の投球回、勝利数、質の高い投球のことを考えても代わりのいない選手」と嘆き、「長くかからないことを願いたい」と話した。 ここまで(8日=同9日=現在)、田中は18試合に登板し、ア・リーグトップの12勝をマーク。129回1/3を投げ、135奪三振、防御率2.51(リーグ2位)の好成績を挙げている。 ヤンキースでは、エースのCC・サバシア投手(33)が右ヒザの故障で長期戦線離脱するなかで、田中が事実上のエースとして、チームをけん引してきた。 チームは9日(同10日)現在、45勝44敗で5割をキープするのが精いっぱいで、ア・リーグ東地区3位に低迷している。ヤンキースでは投壊状態で、ローテーションを守っているのは田中と黒田博樹投手(39)だけ。そんななかでの田中の離脱はあまりにも痛い。大事に至らないことを願うばかりだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年07月10日 11時00分
横浜DeNA・中畑監督に白羽の矢が立つ 巨人次期監督の座(2)
巨人の対戦カード別の勝敗を見ると、広島、阪神には負け越しており、5位ヤクルトとも5分で(6月30日時点)、中日、横浜DeNAに勝ち越した貯金で辛うじて首位をキープしている格好だ。中盤戦以降、戦力を整えつつある中畑DeNAが牙をむくのは必至といえる。 「松井氏は巨人監督の話には見向きもしない。周囲が騒げば騒ぐほど、巨人との距離を広げてしまう。『人気打開策』として、このまま監督人事にも着手するのなら、松井氏の代役も探さなければならないでしょう」(前出・ベテラン記者) そこで急浮上してきたのが、中畑監督の古巣帰還だ。読売グループは中畑監督をあまり評価していなかった。長嶋茂雄・終身名誉監督の代理でアテネ五輪の指揮を執って失敗したためだが、DeNA投手陣を立て直した今は違う。前述のように「よくやっている」「勉強した」の声が、グループ内でも多くなってきたのだ。 「中畑監督がDeNAを退くという見方が支配的です。DeNAフロントも中畑監督を評価しているのは間違いありませんが、4月29日には大魔神・佐々木主浩氏の殿堂入りを祝福するセレモニーを試合前に行い、コーチ陣も旧ベイスターズOBが増えてきました」(前出・球界関係者) 中畑監督と同じ巨人OBの高田繁GM、吉田孝司・編成スカウト部長も“外様”の居心地の悪さを感じつつある。ベイスターズの功労者でもある山下大輔氏が副GMとなり、元大洋投手・竹田光訓ファームディレクターも、編成業務に加わってきた。中畑監督が我慢を重ねて編成した「井納、山口、久保」の3本柱にしても、こんな指摘がある。 「川村丈夫、篠原貴行両投手コーチの手腕が大きい。新任の進藤達哉・打撃兼作戦担当コーチがベンチをまとめており、実務面は旧ベイスターズOBが抑えています」(同・関係者) 最下位チームの監督では、原監督の後釜としては寂しい。だが、中畑監督は松井氏の新人時代の打撃コーチであり、その参謀役なら適任という見方もある。 「アテネ五輪で長嶋監督を支えたのは本当です。他チーム選出のコーチに長嶋采配を個別に説明するなど、参謀役として常に献身的でした」(前出・ベテラン記者) 中盤戦以降のカギを握る中畑DeNAが巻き返しに成功すれば、原監督の去就にも影響しそうだ。 果たして「松井-中畑」コンビの誕生なるか。
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スポーツ 2014年07月09日 17時30分
元ソフトバンクのカブス・和田毅 3年目でのメジャー初登板でローテーション入り見えた!?
ソフトバンクの元エースで、現在カブスに在籍する和田毅投手(33)が7月8日(日本時間9日)、シンシナティでのレッズとのダブルヘッダー第2試合で、米3年目にして悲願のメジャー初登板を果たした。 和田は先発で5回を投げ、5安打1四球3奪三振。自軍の失策で1失点したものの、自責点は0の好投で、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。ところが、救援投手が打たれ同点に追いつかれて、和田の勝ち星は消えた。試合は5-6でカブスが逆転負けを喫した。 勝ち投手になれなかった和田だが、それ以上にこの日、重要視されていたのが投球内容。5回を5安打1失点は初登板としては上出来。勝ち星は付かなかったが、カブス首脳陣に、その存在を大きくアピールした。 和田は「5回で下りてしまったのが、まだまだ自分の信頼のなさ。6回7回と任せてもらえるような投手にならないといけない」と謙虚にコメントした。 11年オフに海外FA権を行使して、オリオールズと2年契約を結んだ和田は勇躍米国に渡った。だが、12年のスプリングトレーニングで左ヒジを痛め、後にじん帯断裂が分かり、同年5月に修復手術を受けた。13年5月に3Aで復帰したが、メジャーでの登板はかなわず、オフに自由契約となった。 今季はマイナー契約でカブスに入団。6月22日(同23日)にメジャー契約を交わし、昇格の前提となる40人枠に入った。今回は出場選手枠(25人)に入ったわけではなく、ダブルヘッダー用の特別な規定で出場登録されたため、再びマイナーに戻る。3Aアイオワでは17試合に登板して9勝5敗、防御率2.66の好成績を残している。 カブスは7月5日(同6日)、ローテーション投手のジェフ・サマージャ(29)とジェーソン・ハメル(31)をトレードで、アスレチックスに放出したため、先発投手が手薄となった。マイナーに戻った和田だが、この日の好投でローテーション入りに向け前進したようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年07月09日 11時00分
横浜DeNA・中畑監督に白羽の矢が立つ 巨人次期監督の座(1)
横浜DeNAベイスターズ・中畑清監督(60)の手腕を評価する声が、各方面から聞こえている。 「万年最下位候補だったベイスターズを立て直すのは並大抵ではありません。今もリーグ最下位ですが(7月1日時点)、交流戦は13勝11敗で5位。『計算の立つ投手は三浦大輔だけ』と言っても過言ではなかったこのチームを、よくぞ立て直したものです」(在京球団職員) 先発は井納翔一(28)、山口俊(26)、久保康友(33)の3本柱を編成。新加入のモスコーソ(30)も奮闘。新人の三上朋也(25)もクローザーとして機能している。あらためて見てみると、FA補強の久保、モスコーソ以外は“中畑構想”に入っていなかったはず。 「救援の山口が不振で、先発に転向させました。井納もキャンプ、オープン戦は目立っていなかったが、今や最多勝争いをしています。新クローザーに三上を抜擢した眼力もさすが。要するに、戦いながら修正し、選手を辛抱強く使い、適材適所に据えたわけです」(ベテラン記者) 中畑監督が苦しみながらも、選手の適性を見抜いたというわけだ。 「チーム批判をした中村ノリを懲罰的な意味合いで二軍に降格させました。その是非はともかく、昨季も同じような理由で石川雄洋を二軍落ちさせました。中畑監督は指揮官としての言動が一貫しています」(同) 昨季の観客動員数は142万5728人(主催試合)。多くの球団が観客数で伸び悩む中、12球団トップの伸び率を記録したのは、中畑監督の人気もあってのこと。就任3年目の今季の“覚醒”に、古巣・読売グループも評価を改めたという。 「今季で監督の契約任期が終わる他チームから、中畑監督の手腕を評価する声が多く聞かれました。来季、別のチームに横すべりする可能性もあると思いますよ」(球界関係者) 巨人は2年ぶりの交流戦Vでリーグ首位の座も奪い返したが、苦しい局面を迎えている。いよいよラジオ局までもが主催ゲームの中継撤退を検討し始め、メディア収益の激減は避けられない。松井秀喜氏の監督招聘説が絶えないのはそのためで、人気面でのテコ入れは喫緊の課題だ。 「ペナントレース中盤から後半にかけ、巨人は苦しむと見ています。交流戦Vの立役者は亀井善行と小山雄輝。小山を先発で使えたのは“2連戦ずつ”という交流戦独自の変則日程によるもので、裏を返せば、不振の杉内、内海、大竹の登板回数を減らすことができました。今後、この不振のベテラン投手たちにもチャンスを与えていかなければならないので、首位固めとはいかないでしょう」(スポーツライター・飯山満氏) 原辰徳監督(55)も厳しい展開が続くのは覚悟の上だ。前半戦をけん引した一人、橋本到(24)の復帰が決まると、打率2割8分台の長野久義(29)を名指しして、「スタメンも厳しくなる」と喝を入れるなど、チームを発奮させている。
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スポーツ 2014年07月09日 10時28分
管理体制問われるDeNA 主砲・グリエルが飛行機移動がイヤで沖縄遠征を前代未聞の拒否!
そんな話聞いたことがない! DeNAの主砲、ユリエスキ・グリエル内野手(30)が、飛行機移動がイヤで沖縄遠征への帯同を拒否。“キューバの至宝”のプレーを楽しみにしていた沖縄のファンを落胆させた。 DeNAは7月8日、9日に沖縄・セルラースタジアム那覇で巨人戦が予定されていたが(8日は台風8号接近のため中止)、グリエルは5日の阪神戦(横浜)後に、沖縄遠征への帯同を拒否。球団では直前まで説得にあたったが、「台風が来る中で飛行機は考えられない」として、首を縦に振らなかった。 7日、グリエルは神奈川・横浜市内の病院で診察を受け、「飛行機恐怖症」と診断された。チームドクターの判断もあって、グリエルの意思を尊重することになった。 高田繁GMは「飛行機嫌いはよくあるけど、どうしても乗れないという人は今までにいなかった。説得したけど、どうしても行きたくないということだった」と半ばあきれ顔。 中畑清監督は怒り心頭かと思いきや、「俺も飛行機がダメなんだ。3、4年前に東京に帰るときに台風直撃で死ぬかと思ったよ。グリエルもトラウマなんだろう。しょうがない」と、意外にも理解を示した。 これまで、グリエルは1度だけ飛行機で移動している。7月1日の金沢での中日戦のため、前日に空路で金沢に入った。しかし、この際に揺れがひどく、飛行機が怖くなり復路は列車を利用。6月の福岡遠征(ソフトバンク戦)では新幹線を使ったという。5月には北海道遠征(日本ハム戦)もあったが、これは入団前で空路移動せずにすんだ。8月には愛媛・松山遠征(ヤクルト戦)が控えているが、移動日があるため、これも陸路移動を希望するのだろう。 セ・リーグの場合、最も東のチームは東京で、西は広島までであるため、飛行機移動は少ない。一方、パ・リーグは北海道から福岡までチームがあるため、飛行機移動は避けられない。グリエルは入団したのがセ・リーグで良かったというべきだろう。まして、メジャーでは移動距離が長いため、飛行機移動は日常茶飯事で、そんなわがままはいっていられない。 沖縄遠征を拒否したグリエルに対して、球団はペナルティーを科さず、11日のヤクルト戦(神宮)から合流する予定。 DeNAといえば、中村紀洋内野手(40)が5月6日の巨人戦(東京ドーム)で、8回表無死走者一塁(走者は俊足の梶谷隆幸外野手)の場面で打席に入る際に、首脳陣に「状況によっては走者を走らせず、打撃に集中させてほしい」と要望。これが、首脳陣批判と判断され、ペナルティーとして、翌7日に出場選手登録を抹消され、2軍に降格させられた。あれから、2カ月が経っても、いまだ中村は2軍に幽閉されたままだ。 同じわがままでも、中村に対する対応と随分違うが、遠征を拒否した選手にノーペナルティーでは、他の選手に対して示しがつかないのではないか…。外国人だからといって特別扱いしていたのでは、それこそ球団の管理体制が問われる。 サラリーマンなら、遠方への出張を命じられた際、「飛行機がイヤだから行きません」などと拒否しようものなら、その後には大きな“罰則”が待ち受けているはずだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年07月08日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第29R 日本マット界に定着する“マシン文化”〈スーパー・ストロング・マシン〉
維新軍にUWF軍、立て続けの大量離脱でまともなアングルも組めなくなった1984年当時の新日本プロレス。そのころ、東スポで新日を担当していた永島勝司記者(後に新日取締役)は、書店の軒先に山積みされたコミックの単行本に着目した。 「何だか知らないけどプロレスっぽいし、人気みたいだから、これがいいんじゃないか?」 そんな思い付きからスタートした“キン肉マンデビュー計画”であったが、版権問題をクリアできずに頓挫してしまう。 「当時キン肉マンのアニメは日本テレビで放映していて、全日本プロレスと日テレの関係から考えても新日でキン肉マンデビューなんてことはあり得なかった」(当時を知る新日関係者) それでもギリギリまで交渉は続けられ、「近々、謎のマスクマン登場」とリングに上がり前宣伝まで打ったものの、結局NG。 困ったのは、キン肉マンとして華々しく海外修業からの凱旋デビューを飾る予定だった平田淳嗣だ。 会社としては、あくまでもキン肉マンでいくことを考えていたため、代替のギミックすら決まっていない。結局、マネジャー役の若松市政(現・北海道芦別市議会議員)が前宣伝のときに「こいつはストロングなマシーンだ!」と言ったことから、マスクマンの名前はストロング・マシン(当初はマシーン)となり、平田自らがマスクのデザインにまで参画することになった。 そんな急場しのぎで誕生したものでありながら、ストロング・マシンは一世を風靡することになる。増殖するマシン軍団は、ついにアンドレ・ザ・ジャイアントまで“ジャイアント・マシーン”として登場させるに至った。 これもまた平田が新日を離脱したための窮余の策ではあったが、しかしこのことが“マシン伝説”を強くファンの心に刻むことになった。 なお、アンドレは日本同様このジャイアント・マシーンの姿で、マスクド・スーパースター改めスーパー・マシーンとともにWWFにも登場している。 その後もマシン軍団は各所で増殖を続け、安生洋二が“200%マシン”を登場させれば、同じUインター出身の桜庭和志はこれを模したマスクをかぶって総合格闘技PRIDEのリングに臨んだ。他にもNOAHの選手たちまでが同様マスクを着用するなど、今に至ってなお“マシン文化”は日本のプロレス&格闘界にしっかりと定着している。 なぜ思い付きで始まったはずのストロング・マシンが、そこまでウケることになったのか。 「マスクのデザインはシンプルで、しかも目の部分がメッシュ地になっていて顔が見えない。その意味では没個性的なんですが、だからこそ、このマスクをかぶった選手はそれぞれが独自の色付けをすることができる。そこが良かったんじゃないでしょうか」(プロレスライター) ちなみに目の部分がメッシュのマスクは世界的にもマシンが最初である。 「さらにオリジナルのマシンの中身が平田というのも良かった」(同) 全日出場時にジャイアント馬場からは「何でもできるが、これといった極め技がない」と器用貧乏扱いを受けるなど、試合自体はマスク同様にどこか没個性的な部分はあった。 「動きや技が特徴的だったならマネする側はその影響から逃れられないけど、平田にはそういうところがない。それでいて実力的にはしっかりしているから、マネしようという選手も出てくるわけです」(同) シングルプレーヤーとしては新日初登場時にはアントニオ猪木や藤波辰爾と、全日でも天龍源一郎あたりと好勝負を繰り広げながらもビッグタイトルには恵まれなかったが、タッグではIWGPやアジアタッグ王座を獲得している。 ジョージ高野との烈風隊やヒロ斎藤らとのカルガリーハリケーンズ、橋本真也とのコンビなど、本来は個性を際立たせるはずのマスクマンでありながら、名タッグチームとしての実績が勝るのも、脇に徹して主役を光らせるという平田らしさを象徴しているのではないだろうか。〈スーパー・ストロング・マシン(平田淳嗣)〉 1956年、神奈川県出身。'78年、新日本プロレス入門。同年デビュー。海外修業から帰国した'84年からマスクをかぶる。'86年、全日プロ参戦。'87年、長州力らと共に新日復帰。現在も限定出場の形でリングに上がっている。
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スポーツ 2014年07月07日 16時14分
サッカーW杯 日本代表のグループリーグ敗退の責任はどこに?
サッカー「2014FIFA ワールド杯ブラジル大会」はブラジル、ドイツ、アルゼンチン、オランダが4強に進出。7月9日(日本時間)、10日に決勝進出をかけて準決勝戦が行われる。 グル−プCに属した日本(FIFAランキング46位)は、コートジボワール(同23位)に1-2で敗れ、ギリシャ(同12位)に0-0と引き分け、コロンビア(同8位)に1-4で敗れ、0勝2敗1分けで、勝ち点1。グループリーグ4位で、予選敗退が決まり、2大会連続のベスト16進出はならなかった。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「日本のグループリーグ敗退、最大の責任はどこに?」との意識調査を、6月26日〜7月6日に実施。18万7356票(男性=81.7%、女性=18.3%)の回答があった。選択肢は、「その他」を含む8択。 その結果、最も多くの票を集めたのは、「代表選手」で5万8111票(31.0%)。2番目は「日本サッカー協会」で3万6752票(19.6%)、3番目は「どこにも責任はない」で3万1560票(16.8%)、4番目は意外にも、「メディア・マスコミ」で2万9798票(15.9%)。 実際に代表選手を選出し、戦術を練り、選手起用を行ったアルベルト・ザッケローニ監督に責任を問う声は少なく、5番目で2万308票(10.8%)だった。 以下は極端に票が減り、「日本国民・サポーター」が3915票(2.1%)、「その他」が3783票(2.1%)、「スポンサー・広告代理店」で3129票(1.7%)だった。 寄せられた意見を見ると、「FIFAランキング通りの結果になったのだから、どこにも責任はない」といった趣旨のものが多かった。また、「『勝てる勝てる』と、盛んによいしょして煽ったマスコミも問題」といった手厳しい意見も少なくなかった。 日本代表は新監督を迎えて、2018年ロシア大会へ向け新たなスタートを切る。次大会は、今回の悔しさをバネに、なんとしてもベスト16に食い込んでもらいたいものだ。(リアルライブ編集部)
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分