スポーツ
-
スポーツ 2014年07月07日 15時30分
トレード要員のヤンキース・イチロー 一転残留か?
7月末のトレード期限が、間近に迫っている。先発のコマが不足しているヤンキースは、左腕ビダル・ヌノ投手(26)を放出し、ダイヤモンドバックスから右腕のブランドン・マッカーシー投手(30)を1対1のトレードで獲得した。 トレードといえば、開幕前から、“トレード要員”とされていたイチローの去就が、どうなるか気になるところだ。 さる6月30日(日本時間7月1日)、ヤンキースがシーズン前、アストロズにイチローのトレードを打診していた機密情報がもれてしまった。その内容は、イチローの年俸650万ドル(約6億6400万円)のうち、450万ドル(約4億5900万円)をヤンキースが負担するというものだった。それでも、アストロズとのトレード話は不調に終わっている。 今季、ヤンキースがFAで、ジャコビー・エルズベリー(30)、カルロス・ベルトラン(37)両外野手を獲得し、イチローが“5番手外野手”に追いやられてしまったことで、開幕後もイチローのトレードは画策されたが、40歳という年齢と高年俸がネックとなり、まとまることはなかった。 そんななか、イチローにとっては、“朗報”ともいえる展開になったのだ。ヤンキースは7月6日(同7日)、イチローのライバルの1人でもあるアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)を戦力外としたのだ。 ソリアーノは通算412本塁打を放っている長距離打者で、昨年7月にトレードでヤンキースに復帰。今季は主に指名打者として起用されていたが、67試合出場で打率.221、6本塁打と打撃不振だった。 ここ最近、ヤンキースの外野陣は左翼にブレット・ガードナー(30)、中堅にエルズベリー、右翼にイチローが入り、故障を抱えるベルトランが指名打者に回るケースが多かった。ソリアーノが戦力外になったことで、イチローは“4番目の外野手”に昇格し、出場機会は増える。 昨季は打率.262と不振だったイチローだが、今季は6日(同7日)現在、打率.294と好調を維持。打席数の違いこそあれ、ヤンキースの外野陣の中で最も高い打率をマークしているのがイチローで、守備・走塁面を含め、チーム内では改めて、その存在が評価されているのも確か。 今後、他球団から、イチローをトレード要員とした“いい話”があれば別だが、そうでなければ、一転して、ヤンキースに残留する可能性が高くなったようだ。(落合一郎)
-
スポーツ 2014年07月06日 11時00分
監督交代か!? 玉突き人事に巻き込まれる侍JAPAN
サッカー日本代表に続いて、侍ジャパンも“指揮官交代”のピンチに見舞われるかもしれない。 NPB(日本野球機構)が『第8回BFA(アジア野球連盟)12U(12歳以下)アジア選手権』(8月27日〜)の指揮官に、仁志敏久氏(42)を選出した。その理由は「筑波大大学院で勉強しており、アマ側に好意的に受け止められている」とのこと。仁志氏がアマチュア球界から信頼されていることは間違いないが、それだけが理由では説得力に欠ける。 「仁志氏の12U監督就任と前後して、飛び込んできたのが秋山(幸二)監督の去就問題です。交流戦V逸に続き、ペナントレースも逃すようなことになれば、秋山監督を取り巻く環境は厳しくなります。オークスは昨年オフ、孫正義オーナーの大号令で30億円の大補強を行い、2年連続5度目の交流戦優勝、3年ぶりのリーグ優勝、日本一が至上命令でしたから」(ベテラン記者) 交流戦は巨人との直接対決に敗れてのV逸。秋山監督がいよいよ…となると、秋山監督の弟分であり、ミスターホークスこと小久保裕紀氏(42)がクローズアップされるだろう。 「常設される侍ジャパンの代表監督に小久保氏を推したのは、王貞治会長です。秋山監督の長期政権化もあり、引退して長く解説者をさせておくより、代表監督として勉強させた方がいい、と…」(球界関係者) 王貞治福岡ソフトバンクホークス取締役会長はNPBにも絶大な影響力を持っている。 その王会長の後ろ楯を得た小久保代表監督だが、侍ジャパンのコーチ人事で“ゴリ押し”したのは、守備走塁コーチの仁志氏だけ。2人は学校こそ違うが、大学時代から認め合うライバルで、今回の12U監督人事にも“王−小久保ライン”の影響があったことは想像に難くない。 「21歳以下の侍ジャパン21U代表監督は、阪神の平田勝男・二軍監督(54)に決まりました。テクニカルディレクターの鹿取義隆氏が平田二軍監督を推していました」(同) 鹿取氏と平田二軍監督は明治大学の先輩後輩の間柄。鹿取氏も巨人時代に王会長の訓示を受けた1人だが、『侍ジャパン21U』の投手コーチに豊田清・巨人二軍コーチ(43)も“推薦”したという。巨人から侍ジャパンへの人材派遣は選手を含め、豊田コーチが第一号となる。 「鹿取氏が西武に在籍していたころ、豊田コーチの努力を見ています。巨人からというより、西武ルートでの選出」(同) 小久保代表監督がホークスに帰還するとなれば、後任の最有力は“親友の仁志氏”だろう。今回の12U監督はその箔付けだとすれば、平田二軍監督も阪神の次期監督の最有力候補である。球界の人事は“学閥”と“人間関係”が強い影響をもたらすようだ。
-
スポーツ 2014年07月05日 11時00分
負け越し避けたい遠藤が体重増量中
7月13日から愛知県体育館で始まる名古屋場所。入幕6場所目を迎える人気力士の遠藤が、深刻な課題に取り組んでいる。 先場所の遠藤は新横綱の鶴竜から金星を挙げたものの、7勝8敗と惜しくも負け越した。これで2場所連続。千秋楽の支度部屋で、「横綱に勝ったところはよかった。(13日目に)負け越しが決まった後も気持ちを切らさず、しっかり相撲が取れたけど、まだまだ上位は甘くないなと痛感した」と唇を噛みしめた。 幕内上位で勝ち越せない原因はどこにあるのか。北の湖理事長は、「まだ本当の相撲力がついていない。それをつけない限り、せっかく上位に行っても同じことを繰り返す」と分析している。パワー負け、圧力負けというわけだ。 遠藤の体重は146キロ。幕内力士の平均体重よりおよそ13キロ劣り、軽量の部類に入る。夏場所で負けた相手8人の体重を見れば一目瞭然なのだ。 遠藤を高く買っている白鵬も同意見。その打開策として、「体重を増やせばいいんじゃないかな」とアドバイスしたという。 白鵬が遠藤に肩入れするのには理由がある。夏場所は満員御礼が17年ぶりに10回も出るなど、ようやく相撲人気が息を吹き返した。しかし、圧倒的な人気を誇る遠藤がこのまま低迷を繰り返すと元に戻りかねない。それを心配しているのだ。 3場所連続の負け越しは避けたいだけに、部屋の枠を超えた助言は何ともありがたい。遠藤は「食欲の湧かない時期だけに、稽古しながら増やすっていうのはなかなか大変です。でも、やらないと上位に通用しないのははっきりしていますから」と、体重増にいそしむ日々を送っている。 名古屋場所では、ひと回り大きくなった遠藤にお目にかかれそうだ。
-
-
スポーツ 2014年07月05日 11時00分
田中将大もダルビッシュも見られない 日本人スカスカのMLBオールスター
九回に決勝アーチを浴びて連敗…。田中将大(25=ニューヨークヤンキース)は大リーグ記録タイとなる『16戦連続クオリティー・スタート』(6回以上を投げ自責点3以下で抑える)をマークしたが、今季3敗目を喫した(6月28日現地時間/レッドソックス戦)。田中は試合後も被弾の1球を悔いていたが、日米両メディアの関心は“次回登板日”に集まっている。 「タナカのローテーションは変更しないよ」 前日にヤ軍のジョー・ジラルディー監督はそう言い切っている。 その言葉通りならば、田中の前半戦最終登板は7月13日になる。そして、その同日のオリオールズ戦登板は、日本の野球ファンを失望させるものになるだろう。 今年の米オールスター戦は7月15日。2010年から制度化されたルールでは、前半戦最終ゲームに登板した投手は、自動的にオールスター戦での登板資格を喪失するのだ。 「タナカには95年の野茂英雄氏以来の球宴先発の可能性も伝えられていました」(現地特派記者) それだけではない。ダルビッシュ有(27=テキサスレンジャーズ)も“3年連続”で米球宴不登板となりそうなのだ。ダルビッシュも田中と同じ28日に登板しており(ミネソタツインズ戦)、田中同様にローテーションを守れば7月13日が先発登板日となる。 「ダルビッシュはメジャー1年目だった一昨年の米球宴で投げていません。『34人目の男』(残り1人の出場枠を決めるインターネット投票)だったので出番がないのも仕方ありません。昨年は故障を理由に登板を回避しました」(前出・同) 前半戦最終ゲームに登板した投手を投げさせないことが制度化されて以来、それを逆手に取る球団も現れた。ヤンキース、タイガース、ジャイアンツなどが主軸先発投手を臨時登板させ、球宴での登板を意図的に回避させたことがある。また、たいした怪我でもないのに主力打者を故障者リスト入りさせる球団もあり、堂々とバカンスを理由に球宴を辞退した選手もいたという。 球宴に選ばれるのは“名誉”なことだと思うのだが、昨今のメジャーリーガーたちを見ているとそうではないようだ。 「ヤンキースは4月に先発投手5人中3人を離脱させ、苦しいスタートになりました。田中を温存し、万全を期して後半戦に望もうとする気持ちも分からなくはありませんが…」(プロ野球解説者) 日本がMLB(大リーグ機構)に支払う放映権料は『5年300億円』とも伝えられている。NHKと一部民放TV局がそれを分担したが、元を質せば、それは受信料である。まだ上原浩治(39=レッドソックス)の出場と登板の可能性は残されているが、“主役不在”の中継を見せられても、割り切れない心境である。
-
スポーツ 2014年07月04日 15時30分
前代未聞の珍事! セ・リーグ首位打者の中日・ルナがオールスター戦に選出されず
NPBは7月3日、「マツダオールスターゲーム2014」(7月18日=西武ドーム、同19日=甲子園)に出場する監督推薦選手を発表した。これで、ファン投票、選手間投票と合せて、夢の球宴に出場する全選手が決定した。 そんななか、セ・リーグではあり得ない珍事が発生してしまった。首位打者のエクトル・ルナ内野手(中日=34)が選出されなかったのだ。 セ・リーグでは、ファン投票において、広島ファンが組織票に走り、11枠中8人を広島勢で占拠。外国人選手では、広島のキャム・ミコライオ投手、キラ・カアイフエ内野手、ブラッド・エルドレッド外野手の他、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手と4人が選ばれた。 さらに、支配下選手755人が選ぶ選手間投票で、トニ・ブランコ内野手(DeNA)、マット・マートン外野手(阪神)が選出され計6人。これで、球宴の選抜規定による外国人選手枠の関係で、監督推薦で外国人を選ぶことはできなくなってしまった。 ルナにとっては、ファン投票はともかく、選手間投票で選ばれなかったのが痛かった。同投票の三塁手部門で選ばれたのは村田修一内野手(巨人)で得票数は290。241票のルナとは、51票も差が付いた。 両者の成績(7月2日現在)は、ルナが打率.344、11本塁打、51打点。一方、村田は打率.281、10本塁打、36打点で、打撃3部門のすべてでルナが上回っており、選手間投票の結果には疑問符が付く。 昨季の前半戦、首位打者を独走していたルナは、選手間投票の三塁手部門で384票を得て、2位の村田(156票)に大差を付けて選出されたが、1年経って選手間での評価が急落してしまったのはなぜなのか? 思えば、昨年7月、ルナは左ヒザを痛めており、「治療に専念したい」として球宴を辞退した。ケガの程度は軽傷で、高木守道監督(当時)の出場司令を振り切ってのものだった。この際、ルナには“サボタージュ疑惑”も飛び交い、チーム内での信頼も失墜した。 1年前の疑惑の出場辞退事件が尾を引いてしまったのか、「球宴をサボったルナは選ばない」とばかりに、各球団の選手たちが、あえて投票しなかったのか…。案外、チームメイトである中日の選手も、ルナではなく、他の三塁手に投票したのかも? なお、原辰徳監督(巨人)はルナの代わりとばかりに、わずか44試合の出場にとどまって、0本塁打9打点、打率.167と不振の谷繁元信捕手兼任監督を監督推薦で選出し、帳尻を合わせたようだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2014年07月04日 11時00分
“アギレ氏有力”の裏で日本代表監督候補に鹿島OBレオナルド氏が急浮上
W杯決勝トーナメント進出を逃し、退任表明したザッケローニ監督の後任は誰になるのか。一部スポーツ紙によれば、母国メキシコを率いて2度のW杯16強の実績を持つ、元メキシコ代表監督のアギレ氏(55)が有力との見方もあり、日本サッカー協会もすでに交渉を開始しているとのことだが、その裏ではこんな動きが起きているという。 「アギレ氏を推しているのは、今ブラジルW杯を最後に技術委員長(代表監督選考の責任者)を退く原博実氏。首尾よくザックジャパンが決勝トーナメント進出を果たし、その実績を背景に次期監督選定を最後の仕事にする手はずだったのですが、状況が一変しているのです」(スポーツ紙記者) 原氏に代わって発言力を増しているのは、新技術委員長就任が内定していた鹿島アントラーズ常務取締役強化部長の鈴木満氏。同氏が水面下で進めているのが、鹿島OBで元ブラジル代表、さらにACミランでも活躍し、インテル監督も務めたレオナルド氏(44)なのだ。 「レオナルド氏は日本でもいまだに人気が高いが、これではいかにも鹿島色が強い人選となる。そこで鈴木氏は、内定していた技術委員長を37歳の宮本恒靖氏(元ガンバ大阪、元日本代表主将)に譲渡。同時にこれまで協会の反主流派だった元ガンバ大阪監督の釜本邦茂顧問を味方につけることで、レオナルド氏の担ぎ出しに全力投球しているのです」(専門誌記者) そのレオナルド氏は現在、フランスリーグの超人気クラブ『パリ・サンジェルマン』の復帰が囁かれており、新シーズンの開幕直前の日本代表監督就任は難しい。しかし日本サッカーには人一倍愛着があり、来春なら十分可能だという。 「とりあえずは、鹿島OBで代表引退をチラつかせた内田篤人など、日本代表の欧州組をパリ・サンジェルマンに呼び寄せ、次のロシアW杯に備える。レオナルド氏を挟んで宮本、というのが、鈴木氏の描く今後の日本代表監督の青写真です」(スポーツ紙デスク) 果たして、ドン底の日本代表を浮上させる監督は誰になるのか。
-
スポーツ 2014年07月04日 11時00分
阪神の懲りない海外選手狙い
毎年恒例といっていい。阪急阪神ホールディングスの株主総会におけるタイガースファン株主の爆発だ。 「外国から帰ってきて全然活躍せえへん人がいますな。株主総会に合わせたかのように二軍に落としましたが、問題は、その和田監督です。選手を信頼していると福留を出し続けてきましたが、それなら、ずっと出し続ければいい」 「メジャー凱旋選手などに頼らず、自前選手を育てるチーム作りをすべきだ!」 外部補強に頼らず、根気強く自前戦力を育てていく。そういったチームへの変革論が出るのも毎年のこと。南信男・球団社長も「まだペナントレースは、半分以上あります、これから夏場にかけて…」と、なだめるような答弁で濁した。 しかし阪神は、そう簡単に“育成型チーム”に変貌するつもりはない。株主総会から12日後の6月24日、レンジャーズなどでプレーしていた建山義紀投手(38)の獲得を発表。ちゃっかり水面下で動いていたのである。 「ヤンキースのマイナーでくすぶっているのなら」(関係者)という理由は、確かにわかりやすい。サイドハンドスローは現救援陣にはいないタイプだ。米独立リーグで投げている渡辺俊介に対しても、「諦めていない」(同)という。 「松坂大輔もどう動くかわかりません。米国で不本意な中継ぎを続けるか、日本で先発に復帰するか。左腕の和田毅もいますし、阪神は、まだまだメジャー組の調査を怠っていませんよ」(ベテラン記者) チーム方針に批判が渦巻く中、投手のやりくりには開幕からずっと苦しんでいるだけに、松坂、和田の一方でも獲得できれば大きな戦力になる。いずれにせよ、ファンが納得する“勝利”という結果で応えることができればいいが。
-
スポーツ 2014年07月01日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第28R 凶器&場外戦の悪役スタイルを確立〈ザ・シーク〉
“アラビアの怪人”ザ・シークに対し「雰囲気は一流、試合は二流」との印象を持つファンは多いだろう。実際、試合では凶器攻撃と場内徘徊ばかり。何らプロレス的テクニックを見せることなく短時間で反則やリングアウト決着となることがほとんどであった。 だが、20代のシークがドリー・ファンク・シニアと闘うのを幼いころに見たというテリー・ファンクは「動きが素軽く、グラウンドのテクニックもあった」と評している。 かつてのアメリカでは、ヒートアップしたファンが悪役レスラーに襲い掛かることも多かったというが、シークはそんな中にあっても堂々と場内徘徊をしていた。そうした姿からは「ファンごときにやられはしない」との自信の程もうかがえよう。米軍兵士として第2次世界大戦にも出征した経歴はダテではないのだ。 ただ、日本のファンがシークの本来の力を知らないのも無理はない。初来日の時点で既に46歳と全盛を過ぎていたのだから…。 アメリカにおいてはトップヒールで鳴らし、NWAはもちろん、WWFでもブルーノ・サンマルチノらと抗争を繰り広げた。レバノン移民の二世であるシークがデトロイトの興行権を買い取り“帝王”と呼ばれるまでになったのは、オイルマネーでも何でもなく、高額のファイトマネーを稼ぎまくった結果である。 「日本でも長く“未知の強豪”として来日が待たれていたけれど、そんな時間が取れないくらいにアメリカでのシークの悪役人気は凄まじかったんだ」(当時を知る記者) 来日当初の待遇も完全にトップスターへのそれで、日プロでは坂口征二とのUNヘビー級タイトル2連戦のみの参戦(結果は1勝1敗)。全日でも、後にジャイアント馬場の代名詞ともなるPWFヘビー級王座の栄えある初防衛戦相手に指名されている。 1974年、新日への参戦では、日プロ以来の因縁である坂口との対決後にアントニオ猪木とシングルを2連戦。猪木の反則負けの後、決着戦として行われたランバージャックデスマッチで、シークはレスラーたちの壁を破って逃亡する。さらにその試合を最後にシリーズ欠場したことで、さまざまな憶測を呼ぶことになった。 「デトロイトの興行問題で急きょ帰国したというのは新日側の発表だが、実際はどうだったか。当時のシークの高額ギャラを考えると、そもそも全戦参戦の予定はなかったのかも」(同・記者) 日本へ定期参戦するようになったのは'77年、全日の世界オープンタッグ選手権で、アブドーラ・ザ・ブッチャーと『地上最凶悪コンビ』を組んでから。シーク51歳のころであった。 テリーの腕をフォークで切り裂く流血戦は、シーク&ブッチャーの残虐性を存分にアピールする一方で、テリーのアイドル人気を高めることにもなった。 「年齢的に激しい動きがキツイのもあっただろうけど、それ以上に、シークのファイトスタイルの裏にはしっかりと計算があったと思います」(プロレスライター) 悪役はより悪役らしく、観客からの一切の称賛を拒絶することで、ベビーフェースがより際立つ。 「それでいて客ウケを意識するようなところもあって、会場内の柱によじ登ったりするなど、時折奇妙な行動を見せていましたね」(同・ライター) 試合における計算高さとエンターテインメント意識の強さは最晩年、FMWに参戦したときに強烈に表れた。'92年に行われた大仁田厚&ターザン後藤vsシーク&サブゥーのファイヤーデスマッチ。リング周囲のロープが燃え上がり、マット上が計算外の酸欠状態に陥ったとき、まずシークはレフェリーに対し「俺がお前を場外へ投げるからそのまま逃げろ」と伝えると、自身は最後までリングに残った。そうして主役の大仁田が場外にぶっ倒れているその脇で、シークは観客を追い回し、最後まで会場内を沸かせてみせたのだった。 このときタッグを組んだサブゥーはシークの甥っ子で、2003年シークが亡くなる間際に見舞いへ行くと、シークはもはやベッドから身体も起こせないのに「死ぬ前にもう一度試合がしたい」と話したという。 悪役に徹したその裏には、やはり純然たるプロレス愛があったのだ。〈ザ・シーク〉 1926年、アメリカ出身。'50年にデビュー。凶器や火炎を使う悪役スタイルを確立して、一躍トップスターに。初来日は'72年、日本プロレス。'77年からは全日本プロレスの常連に。2003年、76歳で死去。
-
スポーツ 2014年06月30日 17時35分
サッカーW杯決勝トーナメントが開戦! 優勝はどの国か?
「2014FIFAワールド杯ブラジル大会」は、すでに決勝トーナメントが行われている。 残念ながら、日本は0勝2敗1分けで、グループリーグで敗退したが、さらに白熱した試合が見られるのはこれからで、まだまだ興味は尽きない。 すでに、6月29日(日本時間)、ブラジルがチリに、コロンビアがウルグアイに勝って、ベスト8に進出。同30日(同)には、オランダがメキシコを、コスタリカがギリシャを制し、8強入りを果たした。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「2014サッカーW杯、どの国が優勝すると思う?」との意識調査を、6月27日〜29日に緊急実施。11万7338票(男性=81.8%、女性=18.2%)の回答があった。調査自体が29日までであったため、同日のブラジルvsチリ、コロンビアvsウルグアイの結果を踏まえて、回答された票も含まれる。 その結果、最も多くの票を集めたのは開催国のブラジルで3万2615票(27.8%)。2番目はオランダで2万7801票(23.7%)、3番目はドイツで2万4174票(20.6%)4番目はアルゼンチンで1万6482票(14.0%)。この4強に全回答数の86.1%が集約された。 その他の国は大きく票が減り、5番目が日本に大勝したコロンビアで4677票(4.0%)。以下、6番目=フランス=2980票(2.5%)、7番目=メキシコ(敗退決定)=2366票(2.0%)、8番目=コスタリカ=1411票(1.2%)、9番目=チリ(敗退決定)=1025票(0.9%)、10番目=ベルギー=1009票(0.9%)、11番目=ウルグアイ(敗退決定)=684票(0.6%)、12番目=アメリカ=644票(0.5%)、13番目=スイス=467票(0.4%)、14番目=ギリシャ(敗退決定)=464票(0.4%)、15番目=アルジェリア=324票(0.3%)、16番目=ナイジェリア=215票(0.2%)の順となった。 最も盛り上がりそうなのは開催国・ブラジルと欧州勢の決勝だが、他の南米勢、北中米勢、アフリカ勢にも頑張ってほしいところ。日本人の心理としては、コロンビアに勝ち上がってほしいという思いもあるのでは? そのコロンビアは7月5日の準々決勝で優勝の最有力候補であるブラジルと対戦する。 世界一を決する決勝戦は、同14日午前4時キックオフとなる。アンケート結果通りにいけば、ブラジルvsドイツ、オランダvsアルゼンチンの準決勝を経て、ブラジルとオランダによる決勝戦が有力となるが、波乱が起きる可能性も十分。サッカーファンにとっては、まだまだ寝不足の日々が続くことになりそうだ。(リアルライブ編集部)
-
-
スポーツ 2014年06月30日 15時30分
株主総会の反対を押し切って建山獲得 トラの明日はどっちだ!?
ペナントレースが再開したが、阪神タイガースは引き分けを挿んで4連敗と波に乗りきれない。借金『1』(6月28日時点)。だが、本当に揺れているのは『株主総会』後のフロントではなく、和田豊監督(51)の胸中ではないだろうか。 6月28日、対中日戦。甲子園球場では今の阪神を象徴するような小さなほころびが見られた。 「あれは、普通の三塁手なら…」 4回表一死、走者ナシ。中日の4番・ルナの打球が三遊間を割った。筆者の眼にはクリーンヒットに見えたが、たまたま居合わせたプロ野球解説者は“急造三塁手”西岡剛(29)の『ミス』だと指摘した。普通の三塁手であれば、捕球できた打球だというのだ。 故障で長期離脱していた西岡が復帰し、守備陣の“玉突き事故”が起きたのは既報通り。代理二塁手の上本博紀(27)が攻守ともに存在感を発揮し、「西岡と両方を使うべき」との意見が大半を占めた。どちらかを三塁にコンバートする二択となり、和田監督は決断したのが『三塁・西岡』だった。 ルナのレフト前ヒットは、記録には表れない失策ということか…。 先発・岩崎優(23)は後続を退け、和田監督も覚悟していたとは思うが、7回に2試合連続となるエラーを記録している。こちらも失点には繋がらなかったが、西岡が二塁とは違う、三塁での打球の強さや距離感などを克服するのと、和田監督のストレスが爆発するのはどちらが先か? 目下、阪神打線は下降気味なだけに『僅差の場面』では、シーズン中のコンバートが致命傷になりかねない。 「西岡の復帰後の打順は1番。復帰して2試合でまだヒットは出ていません。上本を1番で使い続けた方が…」(前出・同) 些細なミスは采配にも見られた。 8回表、和田監督は二番手・福原忍(37)をマウンドに送った。その福原が二塁まで走者を進めてしまう。スコアは「1-1」。中西清起・投手コーチがマウンドに向かったが、和田監督はリリーバーを送るのを躊躇った。理由は簡単だ。『9番・先発の岩崎』の打順に福原を入れており、次回の攻撃はその『9番・福原』から始まる。 「和田監督はその8回表の守りから福原だけではなく、捕手も代えています。スタメンマスクの梅野の打順は7番、試合終盤、経験豊富な藤井に交代させた采配は間違っていないが、『7番・福原』『9番・藤井』にしておけば、福原を無理に続投させる必要はありませんでした」(前出・同) 8回裏、決勝点を許した福原に代打を送られた。和田監督は得点圏(二塁)に走者を背負った時点で「次回の攻撃で代打を送るのだから、ここで無駄な投手を使いたくない」と思うのと同時に、福原に「何とか踏ん張ってくれ!」と祈るような気持ちを募らせていたはずだ。右の福原は左打者・森野に決勝打を許した。9回表のマウンドに上がったのは、金田和之(23)と、左腕・榎田大樹(27)。「たら、れば」の仮説の話をしても仕方ないが、慎重を期して、『7番・福原、9番・藤井』の選手交代をしておけば、8回、二塁に走者を背負った時点で、3番・エルナンデス(両打)、4番・ルナ(右打)に金田を送り、森野(左打)のところで榎田を投入する“攻撃的な継投”もできたのだ。 関西圏で活躍しているプロ野球解説者の1人がこう言う。 「西岡の三塁コンバート、そして、不用意に福原を『9番』に入れたことは、和田監督の選手への信頼でもあるんです。何とかしてくれるだろう、と…。その選手への信頼が全て裏目に出ている」 9回裏、中日の谷繁元信・兼任監督(43)は浅尾を送ったが、走者を1人出したところで、岩瀬にスイッチした。岩瀬は昨日も投げているが、本調子には程遠かった。案の定、この日も対戦した最初のバッターに四球を与えてしまう。谷繁監督はベンチを飛び出し、自ら岩瀬に檄を飛ばした。次打者(代打・関本)をショートゴロで併殺に仕留め、ゲームセット。岩瀬に早く不振を脱してもらいたいとの思いが、谷繁監督をマウンドに向かわせたのだろう。 「阪神グループの株主総会では、日本人メジャーリーガーの帰還を挙げ、外部補強に批判的な発言がありました。南信男球団社長は『勝ちながら、若手も育て…』と弁明していましたが、出席者は納得していません。株主総会が終わった直後に、本調子ではない福留、西岡の一軍昇格が決まり、建山の途中加入も決まりました。外部から選手を補強する前にやるべきことがあるのでは」(前出・解説者) 選手を信頼すること−−。それは両指揮官とも同じだが、具現の仕方が違う。3位・阪神がゲームを落とし、4位・中日とのゲームはゼロ(同時点)。若い谷繁監督の方が強かに見えたのは筆者だけだろうか。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ
K-1 シュルト初防衛戦に サップ浮上
2007年03月05日 15時00分
-
スポーツ
K-1新遺恨 魔裟斗vsTBS
2007年02月27日 15時00分
-
スポーツ
棚橋時代到来
2007年02月19日 15時00分
-
スポーツ
アングル 永田 新日制圧へ IWGPヘビー級タッグ王者中西、大森組への挑戦急浮上
2007年02月19日 15時00分
-
スポーツ
ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
-
スポーツ
輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分