スポーツ
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スポーツ 2014年06月24日 15時30分
優勝への第一関門 なぜ、広島カープは『交流戦』に弱いのか!?(後編)
リーグ首位の陥落から3日目の6月11日、広島東洋カープは埼玉西武ライオンズとの一戦を雨で流した。同日、ライバル巨人が北海道日本ハムファイターズとの延長戦を征したため、ゲーム差は『2』まで広がった。 「雨天中止となった同日の西武戦は13日に組み込まれることとなりました。したがって、広島は12日から変則の4連戦を戦うことになります。野手も堂林、廣瀬、キラ、松山を故障や不振で欠いています」(NPB関係者) 先発投手陣は本調子ではない。そのうえ、エース・前田健太は脇腹痛で登板を回避することが決まっており、セットアッパー・一岡竜司の右肩痛で戦線を離脱している。この変則連戦は、故障者続出の広島にとってさらに苦しいものとなりそうだ(同時点)。 過去9年間の交流戦の対戦成績は、以下の通り−−。対北海道日本ハム 14勝25敗1分け対千葉ロッテ 15勝20敗4分け対オリックス 15勝24敗1分け対東北楽天 19勝21敗対ソフトバンク 12勝25敗3分け対埼玉西武 21勝17敗2分け 広島がトータル成績で勝ち越しているのは、埼玉西武だけだ。もっとも、近年の埼玉西武は前半戦で躓き、ペナントレース終盤で猛チャージを掛ける戦い方が続いている。主力選手の故障、不振など理由はさまざまだが、西武も本調子で交流戦を戦っていない。 広島のチーム打率は2割5分5厘で、リーグ5位(6月16日時点)。本塁打71はリーグトップだが、三振472もリーグワーストだ。エルドレッド、キラ、ロサリオの外国人勢がここまで順調に長打を量産した結果であり、「本塁打=強振」と捉えれば、三振が多くなるのも当然だろう。興味深いのは『四球数』。広島打線がここまで選んだ四球の数は、185。この数値はリーグ5位である。その影響だろう。四球を選ぶバッターが少なくなった、あるいは、そういった機会が少なくなったため、出塁率も3割2分1厘と低くなった(同5位)。三振の多さと、四球が少なさ−−。近年のパ・リーグには、好投手も多く出現した。ダルビッシュ、田中将大、金子千尋、攝津正、岸孝之、涌井秀章…。彼らは変化球の持ち球も多く、対戦バッターに応じてウイニングショットを変えることもできる。かつ、ストレートも速い方である。「四球が少ない」ということは、ジックリと対戦投手のボールを見極める攻撃機会が少ないわけだ。かつての広島打線は機動力(高出塁率)で『1点』をコツコツと積み上げる攻撃スタイルだったが…。 もちろん、現・広島打線は機動力野球の看板を下ろしたわけではなく、単独スチールのできる俊足選手も多い。だが、出塁率が低いために、『パ・リーグの好投手対打線』には発展させられず、『対バッター』のまま戦っているのではないだろうか。 パ・リーグ出身のプロ野球解説者がこんな指摘をしていた。 「パはストレートの速い投手が多く、セは変化球投手が多い印象がある。パ・リーグのバッターはセの名高い投手に苦手意識がないのは、そのためだと思います。でも、『マエケンだけは…』と話すパ打者も少なくありません。もし、大瀬良が本調子のまま交流戦に突入していたら、同じ印象を抱いたと思います」 広島のエース・前田健太、大瀬良大地は、変化球でストライク・カウントを稼ぎ、力強いストレートも投げられる。打線の出塁率が高まれば、広島は交流戦の戦況を一変させることも可能だと思うが…。
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スポーツ 2014年06月24日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第27R 日本人屈指のパワーファイター〈ストロング小林〉
プロレスメディアの中にあって、別格の存在といえるのが東京スポーツだ。 「週刊プロレスが何十万部と売れていた時期に、長州力は“マスコミはテレビと東スポ以外必要ない”と言ったけど、これは週プロに対する反発などではなく、率直な思いからの言葉だろう。アングルや選手の引き抜き等にまで直接間接に関与してきた東スポは、力道山死後のプロレス界の、いわば陰の主役なんだから」(元新日社員) その東スポが会社を挙げ、メディアの枠を超えて興行に関わったのが、1974年のアントニオ猪木対ストロング小林戦だった。猪木との対戦のために国際プロレス退団を表明した小林だが、退団に当たって1千万円の違約金支払い義務が生じると、東スポはこれを肩代わりした。 「当時、東スポの井上博社長は相当な変わり者というか肝の据わった人だったけど、普通はいくら世紀の一戦が実現すれば部数の伸びが見込めるといっても、そのために1千万は払わない。だから、あれは実質的には、猪木対小林の興行権を東スポ側が買い取ったということだったんだろう。正確な契約内容はわからないが、あの試合はソールドアウトだったのに東スポ社内では招待券が各社員に配られていたからね。もし純粋に新日主催の興行だったなら、そうはならない」(元東スポ社員) 国際を退団した小林を“フリー”とするのではなく、あえて“東スポ所属”としたあたりにも、宣伝のニオイが漂う。 なおこの試合は、同年から東スポ主催で始まった『プロレス大賞』において、年間最高試合賞が授与されている。自社が開催に深く関わった試合に、自社の制定する大賞を与えるとはお手盛り感も拭えないが、それでいて他から文句が出ないことが東スポの業界内での権威の証明であり、また試合自体も、そんな批判の起こる余地のない名勝負であった。 フィニッシュとなった猪木のジャーマン・スープレックスの破壊力と美しさばかりがクローズアップされがちだが、対する小林も持ち前のパワーファイトで攻め込んで、場外戦では猪木の額を叩き割るなどあわやの場面を演出している。 「そりゃあ当時の小林は押しも押されもせぬ国際のエースで、アンドレ・ザ・ジャイアントに名前を変える前のモンスター・ロシモフにも勝っている。IWA王座を防衛した相手もビル・ロビンソンやローデス&マードックのジ・アウトローズ、元AWA王者のマッドドッグ・バションに元WWWF王者のイワン・コロフ、“マットの魔術師”エドワード・カーペンティア等々の一流どころだった。世界三大タイトルのAWA王座にも何度も挑戦するなど、外国人相手の戦績では猪木以上の経歴を誇っていたわけだからね」(古参記者) そんな小林と猪木の、当時としては珍しい日本人頂上対決となれば、蔵前国技館に超満員の観客を集めるのも当然のこと。 「観衆1万6500人」の発表については、「そこまでの人数は入らない」と水増しを疑う向きもあるが、現実の数字はこの際関係なかろう。館内はスシ詰め状態で天井の梁にぶらさがって観戦するファンもいたほど。当日券を求めながら入場できなかった人々が、国技館の周りに溢れ返ったという事実からも注目度合がうかがえよう。 二度目の対戦でも、初戦と同様に国技館超満員を記録していて、これは初戦において小林の力量を多くのファンが認めた証拠だろう。 惜しむらくは猪木戦以降に新日入りした小林が、腰の故障から精彩を欠いたこと。坂口征二と組んで北米タッグ王座を獲得したあたりまでが小林のキャリアハイで、以降はスタン・ハンセンに短時間で敗れたり、MSGシリーズで新鋭の長州力に敗れたりと、いつしか中堅以下の扱いとなってしまった。 しかし、だからといって国産パワーファイターとして一つの時代を築いた小林の価値は、決して軽んじられるべきものではない。 豊登や小林に続くパワー型の選手が多く育っていないことからも、小林の資質と、そこに至るまでの努力のほどがうかがい知れる。 40歳を超えた'81年から長期欠場となり、その3年後に正式引退。“ストロング金剛”としてのタレント活動も、この20年ほどでめっきり減っていて、かつての活躍を知るファンからすれば寂しい限りである。〈ストロング小林〉 1940年、東京都出身。'66年、国際プロレス入門。日本で初のマスクマン覆面太郎としてデビュー。翌年には素顔に戻り同団体のエースとなるが、'74年、猪木への挑戦を表明し退団。その後、新日プロ所属に。
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スポーツ 2014年06月23日 15時30分
優勝への第一関門 なぜ、広島カープは『交流戦』に弱いのか!?(前編)
広島東洋カープがセ・リーグ首位の座を明け渡したのは、交流戦15試合を消化した6月8日だった。同時点での交流戦の成績は4勝11敗、12球団の最下位である。「カープにとって、交流戦は鬼門」−−。よく言われているが、過去9年間の通算成績は96勝134敗10分け。たしかに、この成績では反論のしようもない。 「広島ナインにも『苦手意識』はあるようですね。今季は球団史上初の『首位』での交流戦突入となり、選手からも前向きな話も聞かれたんですが…」(プロ野球解説者)“首位広島”が、今季も交流戦で苦戦した理由は何か−−。 今季に限って言えば、『投手陣の編成』が原因だったのではないだろうか。先発スタッフは前田健太、バリントン、大瀬良大地、九里亜蓮の4人までは計算ができた。 「昨季、広島は先発4人が2ケタ勝利に到達しました。大竹寛の流出は痛かったが、大瀬良が加入し、九里もオープン戦で結果を出し、野村(謙二郎)監督を安心させました。先発の5番手、6番手が出てくれば、優勝候補の巨人と互角以上の戦いができる、と」(同) だが、ここまでチームを牽引してきた大瀬良、九里の両新人投手が揃って不振に…。多少の個人差はあるものの、プロ野球界ではこんな定説も聞かれる。「大学卒、社会人チーム出身の新人投手は6、7月に調子を崩す」−−。理由は簡単だ。これまで約2カ月のリーグ戦しか経験していないため、スタミナ切れしてしまうのだ。それを乗り越えて一人前になっていくのだが、カープが交流戦のこの時期に失速した理由はほかにもある。 「マエケン(前田)も本調子ではありません。序盤に右肘に違和感を訴え、太股に打球が直撃し、6月10日には脇腹痛による登板回避も発表されました」(NPB関係者) 先発5、6番手の候補だった篠田純平、野村祐輔、福井優也も出遅れた。篠田、野村は一軍に帰っていたが、本来のピッチングにはまだ程遠い。おそらく、野村監督は「新人頼み」の先発スタッフを見て、この時期の失速も覚悟していたはずだ。 「広島が好スタートを切ることができたのは、救援陣のおかげでしょう」(前出・プロ野球解説者) 今年は6年目の中田廉がブレイクし、大竹流出のFA補填で獲得した一岡竜司が巨人で燻っていたウップンを晴らすような好投を続け、経験豊富な永川勝浩、クローザーのミコライオも安定した投球を見せてくれた。 しかし、その『鉄壁の救援陣』の一角だった一岡が右肩痛で戦線を離脱。ペナントレースが再開するころには復帰できるとのことだが、この時期に『エース』と『セットアッパー』が同時に戦線を離脱するのは痛い。 「広島というチームはいったん、息切れをする傾向がある。その是非はともかく、広島の春季キャンプ初日から『トップギアの練習』をするので、開幕して1カ月くらいすると、バテる傾向もあって、それが『カープが好調なのは鯉のぼりの季節まで』の俗説にもつながっていました。今季は投手戦力が揃ったので、鯉のぼりの季節が交流戦まで先延ばしになったということかな(笑)」(前出・関係者) ライバル球団のスコアラーは「広島は再浮上する」と前置きしたうえでこう言う。 「広島が昨季までと違うのは、打線の破壊力があることです。伝統的に機動力を駆使した攻撃を得意としていますが、今年は違う。チーム総本塁打数はリーグトップ。エルドレッド、キラ、第5の外国人・ロサリオの活躍が大きい。それに丸、菊池の1、2番コンビの出塁率も高く、得点効率も高くなっている」(前出・同) その打線も下降傾向にある。投打ともに同じ時期に不振となってしまったわけだ。 本塁打数でリーグトップを走る新型打線は脅威だが、広島は伝統的にロースコアの僅差ゲームを征するのが得意だ。交流戦を苦手とする最大の理由は、パ・リーグ6球団にそのロースコア・ゲーム展開に持ち込めないからではないだろうか。(以下後編)
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スポーツ 2014年06月22日 11時00分
ラジオ中継も撤退で巨人・久保新球団社長が繰り出す人気回復の“奇策”
巨人の新球団社長に久保博氏(64=前・読売新聞東京本社常務取締役事業局長)が就任した。 「巨人戦をはじめ、日米野球、WBC、大リーグの日本開幕戦、アジアシリーズなどのチケット販売運営に関わってきた人物です」(ベテラン記者) だが、そんな数字に強い実務派社長が就任早々、難題に直面させられた。ラジオ局が巨人戦の中継撤退を検討。すでに巨人サイドにもその旨を伝え“緊迫した話し合い”が続いているというのだ。 「テレビ中継(地上波)がほぼ消滅状態になって久しいのに、その上ラジオまでとなると…。テレビ放映料は“1試合1億円強”とされ、ラジオは“同300万円”ほど。ラジオ局が撤退を検討した理由は、巨人主催ゲームを中継しても聴取率が全く増えないからでしょう」(関係者) とはいえ、巨人は今季も12球団トップの観客動員数を記録している。日本シリーズのリベンジとなった6月15日の楽天戦終了時点での主催ゲーム観客総数は、128万1079人。1試合平均では前年比で400人近く落ちているが、それは収容力の劣る地方球場での主催ゲームが増えたためであり、人気は依然として高いのだ。 「今、どの球団も一番の収支項目はテレビ放映料ではなく、チケット収支です。観客席を満員にしているのにラジオ中継の打ち切りを言われてもピンとこないのでは? 見方を変えれば、球団経営を根底から見直す必要もありそうです」(前出・ベテラン記者) テレビ、ラジオが食いつきそうな経営改革案として再浮上してくるのは、松井秀喜氏の監督待望論。だが、周囲が熱くなればなるほど松井氏は巨人と距離を置こうとする。 「久保新社長はアイデアマンでもあります。松井がイエスと言わなければ、桑田真澄氏もいるが、イメージ的に雰囲気が暗い。高橋由伸、阿部慎之助はまだ若いが、中日の谷繁兼任監督に倣って、プレーイングマネジャーというのもアリでは?」(同) 敏腕新社長の“人事異動案”が注目されそうだ。
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スポーツ 2014年06月21日 11時00分
松山英樹の躍進で危うい石川遼の苦難
全米OP前、米ツアー初優勝を果たした松山英樹(22)。米ツアー挑戦は石川遼(同)が先だったが、2位が最高で、今回により松山に完全に追い抜かれた感がある。いったい、どこに原因があるのか。 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏が言う。 「石川はいまだスイングが試行錯誤のうえ、松山と比べパワーが下。米ツアーは日本と違い移動が物凄く大変なため、華奢な石川にとって4日間プレーするのは精神的にも体力的にもきつい。今後も、チャンスをモノにするのに時間がかかるでしょうね」 メモリアル・トーナメントの会場となったコースは、ゴルフの帝王ジャック・ニクラウスが設計した難コースだったという。 「松山があのコースでプレーオフを制したのは大したものです。対して石川の場合、飛距離にこだわるゴルフをやってきたものの、体力を強化して自然と飛距離が伸びてきたわけではない。米ツアーは、ラフに入ったらノーチャンス。フェアウェーをキープし、その人なりの確率の高いショットで臨まないと優勝できないんです。自分のゴルフはこうだ、ここが凄いというような武器を持たないとダメです」(同) 結局、スイング自体もおぼつかない石川は、今後も五里霧中ということか。 「一流のコーチをつけて、二人三脚でゴルフを作っていかないとチャンスさえも巡ってこないでしょうね。しかし、彼にはまだ父親の影がチラチラする。このままでは焦りばかりが募るだけでしょう」(スポーツ紙記者) 今年中には米ツアー初優勝を果たしたい石川。ファンはヤキモキしているだろうが、このままでは松山とともに“両雄”扱いされることさえ危うい状態だ。
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スポーツ 2014年06月21日 11時00分
マエケン故障頻発でMLB行き赤信号 カープ苦渋の決断か?
マエケンの“ディスカウント”が始まった。 前田健太(26)がやりきれない表情で無念を口にしたのは、6月10日。その前日の練習中に左脇腹の張りを訴えた。広島市内に戻って行った精密検査では異常が見つからなかったが、野村謙二郎監督(47)は予定されていた12日の先発登板を回避させることに決めた。 「ペナントレースは長い。いまは無理をする時期ではないし、マエケンが長期離脱するような事態になれば、それこそチームの一大事です」(プロ野球解説者) 広島東洋カープは苦手の交流戦でセ・リーグ首位から陥落。代わって首位に立った巨人を追撃するには前田の右腕が欠かせないが、この状況にネット裏で陣取るMLBのスカウトは厳しい表情を浮かべている。 「前田は故障の多さが気になります。シーズン序盤では右肘を痛め、そのあと打球が太腿を直撃し、今度は脇腹痛。近年の勤続疲労もあるのかもしれないが…」(MLBスカウトの1人) 昨年オフの契約更改で米挑戦の意向を表明。今年オフのポスティングによる渡米は既定路線とも言われていた。 「広島のチーム総年俸は約20億円。マエケンがポスティングシステムの上限額(20万ドル)で落札されれば、広島はチーム総年俸分を得るわけです。マエケンを売れば1年分の人件費が浮く、と皮算用していた(笑)」(前出・解説者) 球団が前田の挑戦を後押しする背景として、見返りに20万ドルの落札金が得られることは否めない。だが、一連の故障続きで目論見は崩れつつある。 「落札金の上限額は広島球団が決めますが、上限額の20万ドルが設定されたら、二の足を踏む米球団が出てくるでしょう。田中(将大)に『7年1億5500万ドル』(約161億円)の高額提示がされたのは、ヤンキースが金持ち球団だからではない。長期離脱するような怪我の経験がなく、肉体的にもタフだからです」(前出・メジャースカウト) 先発ローテーションを守りきるタフネスさがなければ、球団側は大金を積めない。現時点で「落札金は12〜13万ドル」というのがおおよそのメジャー球団の評価で、「契約年数も2、3年」と目されている。前田も治療に専念したいはずだが、チームのことを思って無理を続けている。それが自身の評価を落とす原因になっているのは皮肉な限りだが、こんな見方もある。 「前田が『行きたい』と言えば、広島は止めないでしょう。それに、20万ドルの上限額が設定されば、米球団側は慎重になる。でも、裏を返せば、その条件でも入札してくるのは本当に前田を欲しいと思っている球団です。1年目から高額年俸で契約すると、周囲の評価は厳しくなる。黒田(博樹)のように年数を重ねるごとに自身の年俸も上げていく方が良策です」(同) いまの前田の状態では、応札球団がゼロになる可能性もある。上限額を落として堅実に落札金を得るか、20万ドルで“冒険”するか。広島も難しい選択となりそうだ。
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スポーツ 2014年06月20日 18時00分
交流戦後に賞味期限切れ? 虎・ゴメス失速の予感に新井貴が四番を狙う
交流戦終了後のペナントレースが再開する瞬間が『トラの鬼門』となりそうだ。6月16日、阪神ナインは本拠地・甲子園球場で迎える交流戦最後の4試合に備えて、汗を流していた。そのときに関係者の視線は、主砲のマウロ・ゴメス(29)と新井貴浩(37)のバットに集まっていた。 「ゴメスが楽天戦で一発を放てば、来日1年目で“対戦11球団”全てから本塁打を放ったことになります。実現すれば、史上3人目の快挙です」(在阪メディア陣の1人) ゴメスは四番打者として5本塁打を放ち、打点も交流戦期間トップタイの『19』をマークしている(6月17日現在)。すでにチームの交流戦勝ち越しは消滅しているだけに、交流戦タイトル獲得で主砲に一矢むくいてもらいたいところ。しかし、ベテラン・新井貴の打撃練習まで注目された理由が分からない。 「交流戦明け、ゴメスの勢いが止まるのではないかと懸念されています。来日が遅れたうえにいきなりの故障。それでも、開幕から四番の仕事をきっちりと果たしたのは、さすがですが…」(前出・同) ゴメスの打率は2割1分9厘。セ・リーグ打率30傑にも入っていない。一発の脅威はともかく、安定感に欠いている。 在阪球団OBのプロ野球解説者がこう評していた。 「ゴメスが前半戦に活躍できたのは、故障で出遅れたことが幸いしたからなんです。ライバル球団がゴメスの研究を終える前にペナントレースが始まってしまい、セ5球団は直接対決のなかった交流戦中に、阪神戦に密着してゴメス攻略法の糸口を探していました」 外国人選手の研究・攻略は、いまに始まった話ではない。それを乗り越えてこそ“真の助っ人”だが、和田豊監督(51)もゴメスが好スタートを切れた真意は分かっているという。首脳陣はゴメスの覚醒が遅れた場合を想定し、『代理四番』をひそかに模索している。 「実績ならマートン。でも、集中力にムラのある選手なので、四番昇格は得策ではありません。鳥谷、西岡は四番タイプではない」(前出・同) 新井貴には“チャンスに打てない”のイメージが定着している。ゴメス獲得も首脳陣が新井貴に業を煮やしたからだが、消去法で考えると、代理四番は新井貴の他にいない。 「一軍昇格を果たした緒方凌介が結果を出しつつある。生え抜きの活躍は何よりだが、彼は昨秋キャンプで掛布DCが目を掛けた若手の1人です。掛布チルドレンの頭角は首脳陣も含めたチームの主導権争いに発展しそう」(前出・関係者) ゴメスが不振に陥り、新井貴の代理四番が務まらなかったとき、トラのベンチ裏は混乱に陥りそうだ。
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スポーツ 2014年06月20日 18時00分
親方定年70歳に延長で揺れる角界
自分に甘い大相撲界の体質は、ちょっとやそっとのことでは変わらない。 横綱・白鵬の29回目の優勝で幕を閉じた夏場所は、10日間も満員御礼の垂れ幕が下がり、そのうち6日間は文字通り超満員の“札止め”だった。ようやく見えてきた人気回復傾向に勇気を得たのか、5月29日に開かれた理事会で親方たちの定年を現在の65歳から70歳に延長する案が提案され、波紋を呼んでいる。 「発案者は今年1月、新公益法人移行と同時に発足した評議員会の議長に就任した池坊保子元文部科学副大臣。就任のお礼代わりにリップサービスしたところ、親方たちがすぐに飛びついたのが実情。定年延長は社会の流れとはいえ、いきなり5年も延長して70歳にするあたりが極楽トンボぞろいの相撲協会ならでは。肝心な財政は火のクルマ状態なのに」(担当記者) 相撲協会は3年前、八百長問題で春場所を中止にするなど、48億8000万円もの大赤字を出し、いまだその後遺症に苦しんでいる。そのツケを最もかぶっているのが現役力士たちで、目下13年連続して給料は1銭も上がらず据え置かれたまま。今年の給与を審議した昨年11月の理事会でも「業績が大きく変化していない」という理由であっさりと“昇給ゼロ”が決まってしまい「億単位の年俸をもらっているプロ野球選手らとの格差は広がるばかりだ」と力士たちは大きなため息をついていた。 これでは定年延長案に批判が出るのも当然。外部理事の宗像紀夫・元東京地検特捜部長は、「財政的なことや親方たちの新陳代謝問題など、いろいろ検討していかなければいけないので、結論はまだまだです」と“お手盛り”に慎重な姿勢を見せている。多くの親方たちは、もうすっかりその気になっているようだが…。
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スポーツ 2014年06月18日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第26R しつこくイヤらしい暗闇の虎〈初代ブラック・タイガー〉
初代タイガーマスクのライバルは誰かと問われたときに、まずダイナマイト・キッドを挙げるファンは多いだろう。だがその一方で、初代ブラック・タイガーを推す声も決して少なくない。 「キッドとの派手な攻防も面白かったけど、B・タイガーの反則を交えたイヤらしい攻めとそれに対抗するタイガーという闘いの方が、ベビーフェース対ヒールという色分けが明確で個人的には好きでしたね」(プロレスライター) 顔面や胸板に細かくフロントキックを見舞いつつ、グラウンドではヨーロッパ伝統のサブミッション。相手の腕をロープに絡めて動けなくしておいてからの串刺しドロップキック。そして、バックを取られたときには脚を後ろに振り上げて股間蹴り…。 その一つひとつが地味ながらも実に効果的で、さらにこれが無尽蔵のスタミナによって際限なく続くのがB・タイガーの持ち味だ。 タイガー自身も後にB・タイガーとの闘いを振り返り「しつこい相手だった」と語っているように、戦績自体はタイガーが圧倒していたが、それでいて常に苦戦していたイメージも強い。 「タイガーがラウンディング・ボディープレスを初披露したのもB・タイガー戦でした(1982年、大阪府立体育館)。それだけB・タイガーとの闘いを重要視していた証拠でしょう」(同・ライター) タイガー負傷欠場のため空位になったWWFジュニアヘビー級王座の決定戦において、B・タイガーはグラン浜田を下して戴冠。タイガーにとってはその奪還戦ということで試合自体の重要性もあったと同時に、新技を繰り出すのにふさわしい相手だと意識していたのだろう。 初代B・タイガーの正体は、当時欧州の中量級で最強ともいわれ、悪役として鳴らした“ローラーボール”マーク・ロコ。タイガーが英国修行時代、サミー・リーを名乗っていたころはともに素顔で、ベビーとヒールのトップとして幾度も対戦している。またマーク・ロコとしては、やはり欧州マットにおいて、ダイナマイト・キッドとも抗争を繰り広げている。 ただしこの両者の闘いは主に'77年ごろのことであり、'82年のB・タイガー初登場時の実況中、古舘伊知郎が「B・タイガーは来日直前のイギリスで、キッドを秒殺の失神KОに下している」との旨のコメントをしたことについては、真偽不明ながらもかなり脚色されたものである可能性が高い(ちなみに日本でのB・タイガーとキッドのシングル戦は、キッドの1勝0敗)。 なお“ローラーボール”の異名は「回転する球のように速く動き回る」との意味からのもので、日本でのB・タイガーの重厚な試合ぶりからはやや外れた印象もある。 そんなB・タイガーだが、'83年にタイガーが新日を離脱した後も、そのまま参戦を続けた。 「次のライバルとされたのが、ザ・コブラ(ジョージ高野)でした。ところが体格的にB・タイガーをかなり上回っていたので、その持ち味であったイヤらしさやシブとさが“小兵が粘っている”ようにしか見えなかったのは残念でしたね」(スポーツ紙記者) そのため判官贔屓なのか、それともタイガーとの名勝負を思い出してのことなのか、両者の対戦時にはヒールのB・タイガーへ声援が飛ぶことも多かった。 以後は一度、素顔のマーク・ロコとして参戦し、獣神サンダー・ライガーとなる前の、こちらも素顔だった山田恵一と対戦している('87年、福岡国際センター)。 「この山田戦は、海外武者修行帰りの期待の若手対ベテラン悪役という色分けが明確だったこともあり、かなりの好勝負となりました。結果はシューティングスタープレスで山田が勝利しましたが、ロコも随所で持ち味を発揮していました」(前出・ライター) その後は再びB・タイガーとしてライガーらと闘うが、'91年、負傷を理由に引退。関係者の話によると、マットを離れてからは実業家として成功し、今はカナリヤ諸島で悠々自適の生活を送っているという。 なおB・タイガーのギミックは2代目となる故エディ・ゲレロに引き継がれ、初代とは違う華やかなファイトスタイルで人気を博した。B・タイガーの名はもはや日本マット界の伝統となり、今現在7代目までが登場している。〈初代ブラック・タイガー/マーク・ロコ〉 1951年、英国マンチェスター出身。'69年デビュー。初来日は'79年、国際プロレスに素顔で参戦。'82年、覆面レスラーのブラック・タイガーとして新日プロのマットに上がり、以後'91年の引退まで日・英で活躍を続けた。
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スポーツ 2014年06月17日 11時00分
広島カープが日ハム・斎藤佑を電撃トレード指名(2)
斎藤は一昨年に右肩を故障し、今季は復活も期待されたが、ここまで二軍で9試合に登板し、1勝2敗。防御率も3点台半ばで、『黄金ルーキー』と騒がれたころの輝きは全くない。 「日ハム二軍本拠地の鎌ヶ谷スタジアムでは『大谷を見習え!』の野次も聞かれました。春のキャンプでも、大谷翔平の周りは大勢の報道陣が取り囲んでいましたが、斎藤は一人ですれ違っていきました」(スポーツライター・飯山満氏) 復活を懸けた今季、キャンプ中にはシュート習得に励むなど意気込みを見せていたが−−。 「斎藤はボールが捕手手前で“おじぎ”をするんです。ボールそのものに力がない」(スポーツ紙記者) 日ハムも投手陣の頭数は多くないが、それでも斎藤に一軍登板のチャンスがないのは“力不足”に尽きる。 「いや、斎藤の投球スタイルが合わないだけです。近年のパ・リーグ投手は速球派が多い。ダルビッシュや田中将大がそうであり、楽天・則本、西武・岸、千葉ロッテ・涌井、オリックス・金子など、一軍で活躍している投手は『力強い速球』を持っています。変化球主体で技巧派の斎藤は特異なのです」(前出・飯山氏) 環境を変えてやれば“蘇生”する可能性はある。 日ハムはBOS(ベースボール・オペレーション・システム)の先駆者的存在でもある。選手を数値化し“情”に流されない合理的なチーム補強を続けてきた。数値化する上で“人気”は大きなプラス材料となるが、今の斎藤は二軍球場でバッシングされている。まして日ハムは中田翔、大谷が看板選手となり、売り出し中の若手は投手・中村勝、捕手と野手の新二刀流・近藤健介だ。『斎藤放出』はあり得ない話ではない。 「広島は育成だけではなく、蘇生にも長けたチームです。1999年レンジャーズにドラフト1位指名されながらその素質を開花させられなかったコルビー・ルイス、2002年パイレーツから同じく1位指名され伸び悩んでいたバリントンを再生させた実績もある」(前出・ベテラン記者) 野村監督は今季、前スコアラーで腹心の畝龍実をコーチとして入閣させた。『投手兼分析コーチ』という珍しい肩書だ。現役時代の実績は目立たないが、選手の動作分析をさせたら右に出る者はおらず、中継ぎでブレイクした中田廉、巨人でくすぶっていた一岡竜司は同コーチの“作品”だ。 「金本知憲氏がカープ時代にレギュラーを獲得できたのは、畝コーチの指南のおかげともいわれています」(関係者) 広島には早大の同僚“ダブルエース”として共に活躍した福井優也もおり“蘇生”の下地は十分。果たして『斎藤獲得 第2エンジン着火!』となるか。
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K-1 シュルト初防衛戦に サップ浮上
2007年03月05日 15時00分
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K-1新遺恨 魔裟斗vsTBS
2007年02月27日 15時00分
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棚橋時代到来
2007年02月19日 15時00分
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スポーツ
アングル 永田 新日制圧へ IWGPヘビー級タッグ王者中西、大森組への挑戦急浮上
2007年02月19日 15時00分
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ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
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輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分