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トレード要員のヤンキース・イチロー 一転残留か?

 7月末のトレード期限が、間近に迫っている。先発のコマが不足しているヤンキースは、左腕ビダル・ヌノ投手(26)を放出し、ダイヤモンドバックスから右腕のブランドン・マッカーシー投手(30)を1対1のトレードで獲得した。

 トレードといえば、開幕前から、“トレード要員”とされていたイチローの去就が、どうなるか気になるところだ。

 さる6月30日(日本時間7月1日)、ヤンキースがシーズン前、アストロズにイチローのトレードを打診していた機密情報がもれてしまった。その内容は、イチローの年俸650万ドル(約6億6400万円)のうち、450万ドル(約4億5900万円)をヤンキースが負担するというものだった。それでも、アストロズとのトレード話は不調に終わっている。

 今季、ヤンキースがFAで、ジャコビー・エルズベリー(30)、カルロス・ベルトラン(37)両外野手を獲得し、イチローが“5番手外野手”に追いやられてしまったことで、開幕後もイチローのトレードは画策されたが、40歳という年齢と高年俸がネックとなり、まとまることはなかった。

 そんななか、イチローにとっては、“朗報”ともいえる展開になったのだ。ヤンキースは7月6日(同7日)、イチローのライバルの1人でもあるアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)を戦力外としたのだ。

 ソリアーノは通算412本塁打を放っている長距離打者で、昨年7月にトレードでヤンキースに復帰。今季は主に指名打者として起用されていたが、67試合出場で打率.221、6本塁打と打撃不振だった。

 ここ最近、ヤンキースの外野陣は左翼にブレット・ガードナー(30)、中堅にエルズベリー、右翼にイチローが入り、故障を抱えるベルトランが指名打者に回るケースが多かった。ソリアーノが戦力外になったことで、イチローは“4番目の外野手”に昇格し、出場機会は増える。

 昨季は打率.262と不振だったイチローだが、今季は6日(同7日)現在、打率.294と好調を維持。打席数の違いこそあれ、ヤンキースの外野陣の中で最も高い打率をマークしているのがイチローで、守備・走塁面を含め、チーム内では改めて、その存在が評価されているのも確か。

 今後、他球団から、イチローをトレード要員とした“いい話”があれば別だが、そうでなければ、一転して、ヤンキースに残留する可能性が高くなったようだ。
(落合一郎)

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