2月6日(現地時間)、球団の公式サイトが今季の外野陣を展望。同記事では、「左翼はブレット・ガードナー(30)、中堅はジャコビー・エルズベリー(30)、右翼はカルロス・ベルトラン外野手(36)。アルフォンソ・ソリアーノ(38)は指名打者に回り、イチローは控えになりそうだ」と明言。
さらに、ジョー•ジラルディ監督によると、「ソリアーノが外野を守ることも希望しているので、その際はバランスを取って、入れ替える」としている。ソリアーノが守備に就く場合は、外野のレギュラー3人のうちの1人が指名打者に回ることになる。
イチローは“5番目の外野手”にすぎず、基本線は守備固め、代走要員となりそうだ。スタメンに起用されるのは、他の4人に休養日が与えられた場合に限定されそう。
昨オフ、11、12年に2年連続40本塁打をマークしたカーティス・グランダーソン外野手(32)がFAでメッツに移籍。ヤンキースは、その代わりに、エルズベリーをレッドソックスから、ベルトランをカージナルスから、ともにFAで獲得。余剰人員となったイチローは、“5番目の外野手”に降格した。
ヤンキースはイチローをトレード要員としたが、他球団が欲しがったのは、まだ若いガードナー。イチローは40歳という高年齢、650万ドル(約6億6500万円)の高年俸がネックとなり、トレード市場で売れ残ってしまった。
開幕をベンチウォーマーで迎えることになりそうなイチローにとって、現状は満足できるものではなく、ヤンキースにとっても、控え選手に650万ドルも払っていられない現実もある。ヤンキースが年俸の一部を肩代わりする形で、シーズン中に電撃トレードが成立する可能性もありそうだ。
(落合一郎)