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栗山監督契約延長で将来のGM就任が決定的に

 北海道日本ハムファイターズが栗山英樹監督(53)の続投を発表した。その会見に同席した津田敏一球団社長(62)は「積極的に若手を登用する手腕を評価した」と話していたが、同時に栗山退任の基盤作りも始めていた。
 「栗山監督はゼネラルマネージャー職(以下GM)に興味があり、球団もその意向を叶える方向です。栗山監督は今季が3年契約の最終年であり、普通の指揮官ならば結果を残したい状況なのに実績のない若手にチャンスを与えることなんて出来ません。監督退任後の“次”を見据えているから、長期的な視野に立った選手起用が出来るんです」(プロ野球解説者)

 ペナントレースの順位はもちろん、前半戦も折り返していないこの時期の『契約延長』は、異例中の異例だ。
 「日本ハムは現在3位ですが、オリックス、ソフトバンクの首位争いから大きく引き離されています。チームが浮足立つのを防ぐ目的もあったんでしょう」(前出・同)

 また関係者によれば、日本ハムフロントが将来のGM候補の栗山監督に託した課題は、2つ。1つは若手育成をさらに加速させること。その筆頭は大谷翔平(19)だが、斎藤佑樹(26)の名前は出なかったという。
 「栗山監督も指揮官退任後の基盤作りに関わっていくようですね」(関係者)

 その証拠に日本ハムは栗山監督の続投に先駆け、外野守備走塁担当コーチを入れ換えている。大塚光二コーチ(46)を二軍に、二軍担当だった紺田敏正コーチ(33)を一軍に昇格させた。
 「大塚コーチは明るい。というか、明るすぎる(笑)。練習中にも冗談を言い、本人は盛り上げるつもりでも他コーチ、選手はそうは見ていませんでした」(担当記者)

 生え抜きの紺田コーチが、栗山監督退任後のキーマンになりそうだ。栗山監督が自らの後継者と見ているのが、稲葉篤紀外野手(41)。昨季は兼任コーチも務めており、チームの顔としても定着しているが、『栗山GM−稲葉監督』体制では、2人の古巣であるヤクルト色が強くなる。そこで浮上してきたのが、紺田コーチである。
 「紺田は巨人に在籍した時期もありますが、日本ハムにドラフト指名され、日本ハムで引退した人材です。紺田の野球見識は栗山監督、稲葉共に認めており、2人の間に加わることによって、ヤクルト色を払拭しようと…」(前出・関係者)

 稲葉は再起に向け、二軍で調整中。一塁手に指名打者と、ポジション変更を甘んじて受けたのは現役へのこだわりが強いからだが、昨季は兼任コーチに抜擢された意味は十分に分かっているはずだ。
 栗山体制の最終章は着々と完成へ近づいている。

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