新日本
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スポーツ 2020年02月19日 10時58分
新型コロナ対策で、スターダム3.8後楽園大会は無観客試合に!
ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムは18日、新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑みた結果、3月14日までの主催興行・イベントの開催を中止にすると発表した。 新型コロナウイルス問題は、遂にプロレス界にも影響を与えた。スターダムの親会社であるブシロードが各種公演、イベントの中止を発表。スターダムはこれに追随することとなった。ブシロードでは、社内においても時間差通勤や在宅勤務を取り入れていく方針で、木谷高明オーナーは「時差通勤や在宅勤務に関して、どうせ日本では当社では無理みたいなインタビューが目立つが可能な会社が順次導入して行けば、必然的に電車は空きます。ブシロードも時限付きで時差通勤と在宅勤務を本日から導入してます。まだまだ慣れない事も有り大変ですが制度の整備や運用方法は後からでも仕方がない」と自身のツイッターで明言。ブシロードグループとしては、18日現在、新日本プロレスを除いて3月19日までは公演、興行、イベントの開催を自粛する。 中止になるスターダムの大会は次の通り。2.22 大阪・176 BOX大会2.23 愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会2.29 東京・新木場1stRING大会3.14 大阪・世界館 昼夜興行3.8東京・後楽園ホール大会は無観客試合として開催する。配信やテレビ収録は行われる見込み。木谷オーナーは「色々と実験したい」と話しており、無観客だから出来ることを模索した大会になりそうだ。なお、20日に行われる予定だったサイン会祭りは中止になったが、同日に記者会見が実施されることは発表されており、こちらは配信が予定されている。2.23名古屋大会はビッグマッチだっただけにこれが流れたのは痛い。岩谷麻優対ジャングル叫女のワールド・オブ・スターダム戦の行方も気になるところだ。 今回、スターダムが英断に踏み切ったことにより、プロレス界でも追随する団体が出てくるだろう。今回の問題は目に見えない敵との闘いなだけに、来月中旬までには事態が収束することを願うばかり。後楽園大会3か月連続で超満員という勢いがあるスターダムなだけに、4.29大田区総合体育館大会という大一番に向けて、新たな試みをすることにより、勢いを加速させるためにもピンチをチャンスに切り替えていくしかない。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月18日 22時30分
新日本、2.20後楽園で鷹木信悟が石井智宏とNEVER選手権!IWGPジュニアタッグ戦も実現
新日本プロレス東京・後楽園ホール大会2日目となる2.20後楽園大会では、NEVER無差別級王者の鷹木信悟が、先シリーズで因縁が勃発した石井智宏の挑戦を受ける。また、IWGPジュニアタッグチャンピオンチームのロッポンギ3K(SHO&YOH)に、ロッポンギ3Kのマネージャーであるロッキー・ロメロがタグチジャパン監督の田口隆祐と監督タッグを結成して、同王座に挑戦する。 鷹木と石井は、昨年夏に開催された『G1クライマックス29』で対決。鷹木が勝利を収めている。内藤哲也が発信する形で設立されたNEVER無差別級王座だが、同王座最多タイとなる5回の戴冠回数記録を誇っている石井は、“Mr.NEVER”と言っても過言ではない。鷹木にとっては遅かれ早かれ、避けては通れない相手。CHAOSでは石井より格上とされる後藤洋央紀を破って、NEVER無差別級王座を奪取した鷹木だが、石井のNEVERに抱く思いは強く、「NEVER無差別級の試合がしたい」と新しい世界観を描いている鷹木にとっては、絶対に落とせない試合だろう。 因縁の金丸義信&エル・デスペラードとの抗争に、“ひとまず”区切りをつけたロッポンギ3Kの2人の前に現れたのは、意外な人物だった。9日の大阪・大阪城ホール大会で、鈴木軍相手に王座を防衛したチャンピオンチームに対して、「セイシをかけ合う闘い」を称賛した田口だ。田口はロッポンギ3Kのマネージャーであるロッキー・ロメロを勧誘。この2人は昨年ジュニアタッグリーグにも、監督タッグとして機能しており、「ユー・アー・グレートレスラー!レッツチャレンジ、トゥギャザー!」とジャパニーズなイングリッシュでロメロを説得。ロメロは決断すると、SHO&YOHと対峙。最後は握手を交わして違う控室に戻っていった。 さらに、IWGPタッグ王座を狙う棚橋弘至&飯伏幸太、前王者のジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーが再び合体。IWGPタッグチャンピオンチームのG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)、ジェイ・ホワイト、バッドラック・ファレのバレットクラブ最強カルテットで対戦する。翌21日には、棚橋&飯伏がIWGPタッグ王座に挑戦することが決まっているが、ジュース&フィンレーにしてみれば、「リターンマッチ権」を主張してここに割って入りたいところ。その為には彼らが結果を出すしかない。 メインイベントは鷹木対石井に決定しており、G1よりもさらに重いプロレスが見られるのではないだろうか。勢いのある鷹木の真価が問われるのは確実である。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月17日 22時30分
新日本・中西学、最後は第3世代に囲まれて各ユニットと4連戦!
22日に引退する新日本プロレス中西学の引退ロードが明らかになった。19日から22日まで東京・後楽園ホール大会4連戦で、野人ラストウィークを駆け抜ける。 まず19日は、第3世代として苦楽をともにした天山広吉、小島聡、永田裕志とチームを結成。鈴木みのる、タイチ、金丸義信、エル・デスペラードの鈴木軍と対戦する。中西とみのるの顔合わせが引退間際に実現するのは刺激的だ。 20日は、このメンバーにタイガーマスクを加えて、内藤哲也、EVIL、SANADA、高橋ヒロム、BUSHIのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのフルメンバーと激突。IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル王者、内藤は中西をどういう形で送るのか注視したい。 21日は、再び第3世代のメンバー4選手が、ジェイ・ホワイト、バッドラック・ファレ、邪道、外道のバレットクラブと対戦。邪道&外道が試合で揃い踏みするのは久々。現在のバレットクラブは悪の限りを尽くしているだけに、中西は最後まで苦しめられるだろう。 そして、22日の引退試合は、中西、天山、小島、永田が、棚橋弘至、飯伏幸太、オカダ・カズチカ、後藤洋央紀の本隊&CHAOSのドリームチームと対戦。中西にとって棚橋は、IWGPヘビー級王座を奪取した忘れられない選手である。あの時、会場だった後楽園ホールは大きな歓声に包まれた。新日本プロレスの長い歴史において、感動シーンの一つとして語るファンも多い。飯伏、オカダ、そして後藤との絡みも期待したい。 いよいよ今週に迫ってきた中西学引退試合。22日のチケットは既に完売している。たくさんのファンに愛された野人は、最後までトップ選手と闘う道を選んだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月12日 22時30分
全日本“春の祭典”チャンピオンカーニバルにノア杉浦貴が初出場!
全日本プロレスは、4月6日に東京・後楽園ホールで開幕する“春の祭典”『2020チャンピオンカーニバル』の出場選手を発表した。今年の出場選手は次の通り。宮原健斗(7年連続7度目の出場/2018年準優勝/2019年優勝/現三冠ヘビー級王者)青柳優馬(2年連続2度目の出場)諏訪魔(4年連続15度目の出場/2008年優勝/2006.2012.2015年準優勝/現世界タッグ王者)石川修司(4年連続4度目の出場/2017年優勝/現世界タッグ王者)ゼウス(7年連続7度目の出場/2016年準優勝)ジェイク・リー(2年連続4度目の出場/2019年準優勝/現アジアタッグ王者)ヨシタツ(3年連続3度目の出場/現GAORA TV王者/現CPI王者)野村直矢(5年連続5度目の出場)崔領二(5年連続5度目の出場)KAI(2年ぶり4度目の出場/2013年準優勝)吉田綾斗(初出場)神谷英慶(4年ぶり2度目の出場)入江茂弘(初出場/現OWE無差別級王者)ギアニー・ヴァレッタ(2年連続2度目の出場)ジョエル・レッドマン(2年連続2度目の出場)ルーカス・スティール(初出場)デイビーボーイ・スミスJr.(初出場)杉浦貴(初出場/現GHCナショナル王者) 今年は全18選手が出場し、2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、両リーグの最高得点者が、5月5日の後楽園大会で優勝決定戦を行う。ブロック分けは後日発表される。 注目は、プロレスリング・ノアのGHCナショナル王者、杉浦貴だ。杉浦は24日のノア愛知・名古屋国際会議場大会で、清宮海斗を相手に防衛戦が組まれているが、これをクリアすればチャンピオンのまま、デビュー前に在籍していた“古巣”の伝統あるシリーズに凱旋することになる。杉浦と現在の全日本トップ勢との顔合わせは新鮮さに満ち溢れており、誰と同じブロックになるのか発表を待ちたい。 また昨年、新日本プロレスとの契約を終了し、去就が注目されていた“親日家”の外国人、デイビーボーイ・スミスJr.が全日本マットに参戦する。父である故・デイビーボーイ・スミスも新日本から全日本に移籍しており、奇しくも同じ道を辿ることとなった。スミスJr.は新日本時代はランス・アーチャーとのタッグ、K.E.Sのイメージが強かったが、シングルプレイヤーとして、ヘビー級の選手が豊富に揃っている全日本では開花するかもしれない。まだまだ潜在能力を秘めているだけに、パワーに器用さも備えているスミスJr.が全日本マットの起爆剤になるのは間違いないだろう。 全日本のヘビー級天国に拍車がかかりそうな、今年のチャンピオンカーニバルだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月10日 17時30分
新日本、今年のG1は大阪2連戦で開幕!2年連続MSG大会開催へ
新日本プロレスは9日、大阪・大阪城ホール大会第3試合終了後、会場のビジョンにて特報を3つ発表した。 まず、今年は秋に開催される新日本プロレス最強戦士決定戦『G1クライマックス30』の関西地区大会日程がアナウンスされた。今年のG1は、開幕から大阪2連戦!9月19日、20日の両日に渡って、大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)にて開催される。ここ数年、G1は府立で2連戦を行っているが、開幕となるとブシロード体制になってからは初となる。 さらに、9月27日には兵庫・神戸ワールド記念ホール大会、そして10月10日には再び大阪府立体育会館に再上陸することも発表された。既に、10月16日から18日まで東京・両国国技館3連戦の日程が発表されている、初の秋開催となるG1だが、記念すべき30回大会も約1か月に渡る過酷なツアーになるのは間違いなさそうだ。 また、地上波の放送時期が地域によって異なることから、放送が追いつく(追い越す)などの理由により休止中だったBS朝日『ワールドプロレスリングリターンズ』が、4月より1時間枠で復活することが発表された。この番組は、テレビ朝日系列で全国放送されている『ワールドプロレスリング』(30分枠)に、入場シーンをノーカットにしたり、選手が試合を振り返るコメントを追加収録して再編集するなど好評だった。日本全国同時間で見れることが地方のファンの支持を得ていたのも確かで、先日放送された1.4、1.5東京ドーム大会の特番も反響が大きかったという。今回は昭和の新日本ファンには懐かしい“金曜8時”に放送されるとあって、大阪城に集まったファンからはどよめきが起こっていた。 そして、昨年4月にアメリカROHとの合同興行として初進出したアメリカ・ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)への再進出が決定。オリンピック閉会式とパラリンピック開幕式の狭間となる日本時間8月23日に『WRESTLE DYNASTY』のタイトルで開催される。発表されたロゴにはROHのマークはなく、今回は新日本の単独開催が濃厚だ。 7月の北海道ツアーに続いて、8月のMSG、9月のG1開幕戦が発表されたことで、2020年の新日本プロレスの骨格が見えてきた。さらなる新日本にしか出来ない追加発表を待ちたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月10日 11時27分
新日本、内藤哲也がKENTA相手に2冠初防衛「覚悟伝わった」
新日本プロレス『THE NEW BEGINNING in OSAKA』▽9日 大阪・大阪城ホール 観衆11,411人(札止め) 新日本プロレスは9日、シリーズ最終戦となる今年初の大阪でのビッグマッチ『THE NEW BEGINNING in OSAKA』を大阪・大阪城ホールで開催した。新日本はこれまで、2月の大阪大会は大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で開催してきたが、今年はスケールアップして大阪城ホールに進出した。新日本は6月14日にも同所での開催が決定しており、今年は年2回開催となった。 メインイベントでは、1.5東京ドーム大会で史上初のIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルの2冠王者となった内藤哲也が、その1.5東京ドーム大会のエンディングで内藤を襲撃し、新日本ドーム大会史上最悪のバッドエンドを起こしたKENTAを相手に、“初防衛戦”(厳密にはインターコンチは2度目となる)を行った。タッグマッチによる前哨戦では、KENTAが優位に進めていたが、最後の前哨戦となった6日の東京・後楽園ホール大会では、内藤が勝利を収めている。 試合は、予想通りKENTAがバレットクラブのメンバー全員を引き連れて入場。レッドシューズ海野レフェリーが控室に帰るように促すも、タマ・トンガが海野レフェリーを突き飛ばし、これに激怒した海野レフェリーが強制的に控室に戻した。試合開始のゴングが鳴ると、まるでかつての内藤を見てるかのように、KENTAは「トランキーロ」と内藤を挑発しながら、場外とリング内を行き来して、なかなか組み合わない。5分経過の時点で2人が絡んだのは僅か2回という異例の展開に、場内のフラストレーションが溜まっていく。 ようやく絡んだ2人は、エルボー合戦、場外フェンスに激しく打ち付け合うなど、一進一退の攻防を繰り広げるが、ラフ殺法ではKENTAが上回っていた。KENTAは試合中、観客にも挑発しながら独特の間合いで、時間はあっという間に20分が経過。ペースを掴みたい内藤は立体的な技をKENTAに決めていくが、KENTAは内藤を捕獲すると、GAME OVERで絞り上げスタミナを奪っていく。さらに、KENTAはレフェリーを巻き込んでダウンさせると、ジェイ・ホワイトが乱入。BUSHIが救出に入るも失敗。続いて高橋ヒロムが救出に入り、ジェイを控室に連れ戻し、これを凌いだ内藤だったが、金具が剥き出しになったコーナーに後頭部を掴んで投げられると、額が金具に直撃し大流血のアクシデント。 大阪城ホールでの大流血と言えば、1986年(昭和61年)6月12日に行われた藤波辰巳(現・辰爾)と前田日明(引退)の一戦で、前田がコーナー際で放ったニールキックを浴びた藤波が大流血したことがあったが、平成を経て令和の時代でもこんな場面を大阪城で見ることになるとは思わなかった。しかし、これで内藤の闘志に火がついたのだろう。KENTAの猛攻を跳ね返し、リバース・フランケンシュタイナー、バレンティア、デスティーノと畳み掛けて、35分を超える死闘を制した。大流血の内藤だが、マイクを握ると「KENTA選手!ノートランキーロ!早く帰ってください。焦ったほうがいいですよ」と、ファン相手に何やら話しながらゆっくり帰るKENTAに呼びかけると、「次はいよいよあの男とのシングルマッチかな?出て来い!高橋ヒロム!」と、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同士であり、IWGPジュニアヘビー級王者のヒロムを呼び込み、かねてからヘビー級選手との対戦を訴えていたヒロムは、内藤との初シングル対決を行うことに同意した。 インタビュースペースに現れた内藤は「ドームであれだけの行動を起こした覚悟は伝わってきた。挑戦者としてどうかとは思いましたよ。でも、思ったことは行動に起こさなきゃ伝わらない。今回KENTA選手を超える選手はいなかったのかもしれない。その辺!他の選手は危機感持った方がいいよ。ああやって世界を経験したレスラーって、やっぱりハングリー精神が旺盛なんでしょ。ちょっとでもチャンスがあれば入ろうとする。そういう姿勢、俺は好きだよ」とKENTAを認める発言をすると、「これから病院直行だから、あとは明日の一夜明け会見で」とその場を去っていった。内藤が話しているように次期挑戦者に相応しい選手が他にいなかったのは事実。ベルトが2冠になったことにより、タイトル戦線の幅が広がった今がチャンスで、そこを狙い撃ちするべく1.5東京ドーム大会のKENTAによる暴挙に繋がったのだろう。(どら増田)
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社会 2020年02月09日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★新日本プロレスの海外戦略
2月28日に後楽園ホールで開催される『プロレスリング・マスターズ』に、TEAM2000を率いる形で俺も参戦することになった。会場には(アントニオ)猪木さんも来場するということもあって、すでにチケットはソールド・アウトみたいだね。 マスターズに限らず、各団体が頑張っているから、プロレス界が盛り上がってきているように感じるよ。 ただ、今年は東京オリンピックがあるから、プロレスも含め、イベントやライブといった興行系はすべて影響を受けると思う。新日本プロレスも、毎年8月に開催していた「G1クライマックス」を、オリンピック終了後の10月にスライドすることを発表しているしな。 そんな事情もあって、今年の新日本プロレスは国内よりも、海外戦略を重視しているみたいだね。国内マーケットは飽和してきているし、試合数も上限がある。だから、必然的に海外に進出しなくちゃならない。新日本プロレスの親会社であるブシロードが、女子プロレス団体のスターダムを買収したのも、海外戦略の一貫だと思うよ。 アメリカのプロレス団体WWEも世界進出には力を入れている。こないだWWEの連中と話したんだけど、彼らはテレビ中継が入らないハウスショーの興行を「ワールドツアー」と称して世界中でやっている。それで現地のスターを作っていくという戦略なんだよね。 例えば、インド市場を取りに行こうと思ったら、まずインド人のレスラーを売り出していく。以前、新日本プロレスに参戦していた、インド人のジャイアント・シンっていうレスラーがいるんだけど、彼はいまWWEにいて、プロモーターみたいな立場でインド市場を盛り上げようとしている。★動画配信でネックになる新日本プロレスの映像権 だけど、ハウスショーはハコでやる興行だから、売上げの上限が見えてしまう。それを補うのが、インターネットでの動画配信ビジネス。動画配信なら世界中がマーケットになるし、必要以上の投資がいらないから利益率がいい。実際、収益がとんでもない数字になっているらしい。 新日本プロレスも、そこを追いかけているんだけども、まだまだWWEの規模とはケタが違うようだ。 WWEは、90年代前半ぐらいからテレビのマーケットの取り合いをやって、いろんな団体を買収していった。その頃から、これからくるネットの時代を見込んで過去の映像を買い込んでたんだよ。そのアーカイブは膨大で、いまやものすごい価値がある。 新日本プロレスがWWEと比べて不利なのは、映像の権利が一本化できてないことだよね。新日本プロレスの中継映像については、テレビ朝日も権利を持ってる。だから、配信ビジネスで世界進出するといっても、映像権利や肖像権が共有になってるから、どちらか一方の判断で決められないことがあるんだよ。だったら新日本プロレスとテレビ朝日がちゃんとしたパートナーシップを組めばいいんだけど、契約が複雑でそう簡単にはいかない。 日本が世界とやり合おうというときに独特の古いしきたりに縛られるっていうのは、プロレス業界でも同じなんだよ。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年02月09日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「マクガイヤー兄弟」草創期の新日マットを沸かせた600㎏の超巨漢兄弟
新日本プロレス初期の名物レスラー、ベニーとビリーのマクガイヤー兄弟。アントニオ猪木のストロングスタイルばかりが喧伝されがちな新日だが、こうした一種のイロモノ選手が団体の人気を支え、収益の面でも大きく貢献したことを忘れてはならない。※ ※ ※ 新日本プロレス草創期の外国人レスラーといったとき、マクガイヤー兄弟の名を挙げるファンは多いだろう。兄のベニーと弟のビリーはともに体重300キロ前後という超巨漢で、しかも瓜二つの双子というのだからインパクトは絶大だった。 来日前には「ダブル攻撃で相手を容赦なく圧殺する悪漢」的な紹介をされていたが、実際は2人そろってホンダのミニバイクで入場するなど、その様子はどこかユーモラスで、たちまち善玉的な人気を博すことになる。 世にも珍しい巨漢の双子レスラーとして、テレビのバラエティー番組でも頻繁に紹介され、世界最重量の肥満双生児としてギネスブックにも認定されるなど、一般層にまでその名を知られるようになった。 マクガイヤー兄弟が登場した際のテレビ視聴率は、同時期にNWA王者ら豪華外国人を招聘していた全日本プロレス中継を上回ったというから、いかに当時の注目度が高かったかがうかがえよう。「あまりの巨体で巡業バスに同乗できず、ワゴン車の後部席を取っ払い、そこに2人を寝転がして“搬送”していた」「トイレに入ったら壁も便器も壊れた」「入浴する際は若手が総がかりでデッキブラシを使って体を洗った」など、やや下駄を履かせたような逸話も数多く残っている。 試合は主に小柄で機敏なヤマハ・ブラザーズ(星野勘太郎&山本小鉄)とのタッグマッチか、若手4〜5人とのハンディキャップ戦であったが、アントニオ猪木が1人で兄弟2人と対戦するという逆ハンデ戦も1975年に実現している。「おふざけの試合を嫌う猪木ですが、あまりの人気ぶりに仕方なくといったところで、1対2のハンデ戦となったのは、メインイベンターの猪木とマクガイヤー兄弟では格が違うとのアピールでしょう」(プロレスライター) とはいえ試合自体は意外なほど噛み合い、立っている相手に猪木がヘッドシザースを仕掛けるようにして飛び乗り、そこから場外に投げ飛ばされてみせるなど、しっかりと見せ場をつくっていた。 なお試合は、ベニーが猪木を羽交い絞め、ダブルで圧殺しようとビリーが突進すると、猪木がキックで切り返す。そして、ビリーがロープに腕を絡めて動けなくなると、リング中央で倒れたベニーに、猪木がコーナーポスト最上段からのニードロップを決めて、見事フォール勝ちを収めている。試合時間は6分14秒。「ちなみに、ハンデ戦などでまれに2人が敗れるときも、これと同様のパターンでした。仰向けに倒れると、自力で起き上がれなかったそうです」(同) また、2人はタッグマッチでもエプロンには立たず、リング内のコーナー付近に待機していた。狭いエプロンに立てないというサイズ的な問題もあったが、彼らにとってはロープをくぐってリングインするだけでも重労働だったのだ。★プロレス興行を支えた異形の者 マクガイヤー兄弟は、実のところ3分以上まともに動けなかったとの評もあり、持久戦に持ち込まれると戦闘能力は急激に低下した。ただ、そうしたことに薄々気づいていながらも、あるがままを楽しむというのが昭和プロレスファンのたしなみであった。 シリアスな闘いだけを見たいなら、ほかにもいろいろな競技がある。マクガイヤー兄弟のような存在は見世物としてのプロレス興行を支えるもので、小人プロレスなどもそうした役割を担っていた。「かつては日本プロレスの放送枠で、力道山の試合の代わりに小人プロレスが中継されたこともありました。そのような人々を笑いものにしてはいけないという風潮が強まったことで、すっかり衰退してしまいましたが、彼らが人並み以上に稼ぐチャンスを潰してしまったことも事実です」(同) 異形のメインイベンターとしては、1940年代のアメリカでフレンチ・エンジェルなるレスラーが活躍していた。 極度の末端肥大症で、言うなればアンドレ・ザ・ジャイアントの顔をそのまま普通の肉体にくっつけたような様相であったが、デトロイト版のAWA王座(世界三大王座といわれたAWAとは別物だが、ルー・テーズも王者に名を連ねる由緒あるタイトル)に就くなど、強さと人気を兼ね備えていたという。 こうした異形の者たちによるプロレスについては、単に好みの問題としてもさまざまな意見がありそうだが、プロレスの歴史において確かに存在していたことは間違いない。 そのことに口をつぐみ、いつか忘れてしまうことこそが、彼らに対する最大の冒瀆と言えるのではないだろうか。マクガイヤー兄弟**************************************PROFILE●ベニー(兄)1946年12月7日生まれ〜2001年3月26日没、ビリー(弟)1946年12月7日生まれ〜1979年7月14日没。米国サウスカロライナ州出身。身長、体重は2人とも188㎝、300㎏前後(常に20〜30㎏変動)。得意技はボディプレス。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年02月07日 11時08分
天山広吉「ニシオ君」に捧げるムーンサルトプレス!後楽園大興奮
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽6日 東京・後楽園ホール 観衆1,408人 新日本プロレス後楽園ホール3連戦最終日。ドラマは第3試合で起こった。 引退を発表以降、なかなか勝ち星に恵まれない中西学。今シリーズはパートナーの永田裕志がアメリカツアー組に入ったため、同じくパートナーの小島聡がアメリカツアー組となった天山広吉とのチームで、連日「さよならツアー」を国内で行っている。 この日は天山とのタッグで、本間朋晃&トーア・ヘナーレと対戦。昨年からヘナーレが著しい成長を見せてきているだけに、苦戦が予想された。実際、ヘナーレは掟破りのアルゼンチン・バックブリーカーを狙うなど、果敢に攻めていくが、今シリーズの連戦により、中西&天山はタッグチームとして完成されていたのだからさすがである。天山が本間にヘッドドロップを見舞うとすかさず中西が、ジャンピングボディプレスを繰り出す。 野人ダンスラリアットでヘナーレを突き飛ばした中西は、アルゼンチン・バックブリーカーを決める。これはヘナーレがブレーンバスターで切り返したが、本間がダイビングこけしを失敗すると、中西がコーナーに登り、上からドン!すると今度は天山が、ここ一番の試合でしか見せないムーンサルトプレスを決めて、本間からカウント3を奪取。中西に嬉しい勝ち星をプレゼントした。これには、後楽園ホールに集まったファンも大興奮。中西と天山に惜しみない拍手と声援が送られた。 インタビュースペースには、最初に天山が登場し、「ニシオー!ナカニシ!ニシオ君!カマーン!」と笑顔で中西を呼び込むと、中西は「素晴らしい!さすが天山さん!」と大喜び。中西は「永田も小島さんもいなかったけど、4人分の重みがあった」と、第3世代の絆を改めてアピール。「次は俺が取るぞー!」と叫んで控室へ。既に最後の大阪大会(2.9大阪城ホール)を見据えている様子。 中西の引退試合は22日に後楽園ホールで開催されるが、対戦カードは今シリーズ終了後にも発表される見込みだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月06日 22時30分
新日本、金丸&デスペラードがIWGPジュニアタッグ奪取宣言!
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽5日 東京・後楽園ホール 観衆1,260人 9日に開催される『THE NEW BEGINNING IN OSAKA』大阪・大阪城ホール大会に向けて、最後の前哨戦となる後楽園ホール3連戦の2日目が5日、開催された。 セミファイナルでは、オカダ・カズチカが、SHO&YOHのロッポンギ3Kを従えたCHAOSトリオで出陣。タイチと金丸義信&エル・デスペラードの鈴木軍と対戦。オカダとタイチは2日の北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる大会で30分を超える激闘を終えたばかり。IWGPタッグチャンピオンチームのロッポンギ3Kは、9日の大阪城大会で金丸&デスペラードの挑戦を受けることが決定している。 IWGPジュニアタッグ王座獲りを執拗に狙っている鈴木軍は、SHOのヒザに狙いを定め、徹底的に痛めつける。CHAOSも応戦するが、場外戦を駆使するなど鈴木軍のペースに翻弄されてしまう。タイチも試合中に「まだ終わったと思うなよ!」とオカダを挑発するなど、金丸&デスペラードを好アシスト。ロッポンギ3Kもチャンピオンとしての意地を見せつけていたが、最後はタイチ式ラストライドによりSHOが3カウントを奪われ、前哨戦は金丸&デスペラードが優位に進めた。 試合後も金丸&デスペラードは、SHOとYOHをイスでKO。タイチもオカダを襲撃しイスで威嚇した。金丸&デスペラードはベルトを掲げて、タイトル奪取宣言。両チームの闘いの歴史も長くなってきており、ロッポンギ3Kとしては、大阪城大会でしっかり防衛し、抗争に終止符を打ちたいところだが、SHOの負傷加減が勝敗を左右するかもしれない。 メインイベントでは、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、KENTA率いるバレットクラブが4対4のイリミネーションマッチで対戦。24分を超える接戦となったが、最後はKENTAが内藤をオーバー・ザ・トップロープで葬り、バレットクラブが勝利。試合後、マイクを掴んだKENTAは「テツヤ(歌手の武田鉄矢とかけている)!!バカチンがあ!もっとしっかりせんかいテツヤ!」と挑発。場内からは帰れコールが沸き起こるも、そんなことは我関せずマイクアピールを続け、観客とやり取りをすると、「俺が何を言いたいかって言うと、2020年は俺の年だって言うこと!」と強引に締めている。 9日に挑戦する側の印象が強い、後楽園2日目だった。(どら増田)
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新日本、軍団再編の動きはスーパー・ジュニアタッグリーグが関係か?
2018年09月30日 21時45分
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スポーツ
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ブルーザー・ブロディ」プロレスに殉じたインテリジェント・モンスター
2018年09月29日 21時30分
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芸能ニュース
引退決断の貴乃花親方、弟子の活躍が最優先 ホリエモンらが“新相撲協会”案?
2018年09月25日 23時00分
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スポーツ
新日本、棚橋がオカダに3年7ヶ月ぶりの勝利も、ジェイが外道と結託し両者をKO!
2018年09月25日 21時45分
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スポーツ
棚橋弘至初主演映画『パパはわるものチャンピオン』公開で、棚橋の知名度が爆上げ中!
2018年09月20日 21時15分
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スポーツ
新日本ケニーがIWGP防衛成功!次期挑戦者は飯伏か?CHAOS分裂危機にオカダ困惑!
2018年09月18日 21時45分
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スポーツ
新日本「我々が一歩踏み出す勇気…」内藤哲也が意味深発言!タイチがNEVER奪取!
2018年09月18日 21時15分
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スポーツ
新日本9.17別府の試合順を巡り、内藤哲也が「タイトル戦がセミなのはおかしい」と異議
2018年09月14日 21時15分
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アイドル
電撃引退表明! タッキー神対応でファン以外からも絶賛された、伝説の“アントニオ猪木戦”
2018年09月13日 12時00分
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スポーツ
パンクラスとレベルスが完全グループ化で地上波放送も!格闘技業界再編の布石か?
2018年09月12日 21時15分