動画では欠場中の高橋ヒロムを除くロスインゴのメンバー正装でカジノに集まりギャンブルを楽しむ中、バーカウンターに座った内藤が口を開く。
「今年の4月29日、熊本大会の試合後、俺がリング上で発した言葉をみなさん覚えてますか?」と内藤は問いかける。「『変わらないこと、諦めないことはもちろん大事。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、そして、一歩踏み出す勇気も俺は大事なことじゃないかなと思います』」映像は熊本大会の様子を映していた。
映像はカジノバーに戻り、内藤は続けた。「なぜ?あのようなことを言ったのか?疑問に思われた方もいると思いますが、かつての俺がまさにそうでした。変わりたいと思っても変われない。気持ちが折れかけ、何度もくじけそうになりました。だけど諦めず、一歩踏み出す勇気を持って、ここまでたどり着きました」と振り返った。
「そんな内藤哲也、そして我々ロス・インゴベルナ〜ブレス・デ・ハポンの魅力を今まで以上に、皆さまにお伝えしたいと思っているわけで・す・が…。7月7日サンフランシスコ大会で、高橋ヒロムが怪我をし、IWGPジュニアヘビー級王座を返上することになりました。半年以内に防衛しなければならないというルールを守れない。要するに半年以内に復帰できないということで、少し時間がかかるわけですが、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとしては、彼の復活をトランキーロ!焦らずに待ちたいと思います」と高橋の帰還を待つ姿勢を示した。
本題はこれからだった。「でも!ただ待つわけでなく、一歩踏み出すことも大事なんじゃないかなと思いました。4人で待つのではなく、5人で高橋ヒロムの帰りを待つ。つ・ま・り、新たなロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして、高橋ヒロムの帰りを待ちたいと思います。その始まりは、10月8日両国国技館!新たなるパレハ(友人)を皆さまに紹介しますよ。楽しみに待っててください。アディオス!」と、新たなメンバーの加入を示唆したのだ。
最後はトランプの10と8のカードが映り、メンバーがヒロムのジャケットを持ちながら拳を合わせて映像が終わった。4.29熊本大会以降、意味深な発言を繰り返していた内藤。やはり新メンバーの加入がその答えだった。9.23神戸大会では「もしかしたら失敗するかもしれない。でも失敗を恐れていたら何も変わらない」とも話していた。
新メンバーはこれまでのように、メンバーと何らかのつながりがある選手なのか?それともロスインゴの正式メンバーとしては初めてとなる、接点のない選手なのか、気になるところだ。次期シリーズで開催される「スーパー・ジュニアタッグリーグ 2018」でBUSHIのパートナーが不在。ジュニアヘビー級の選手が有力だが、果たして…10.8両国大会がますます見逃せなくなってきた。
取材・文・写真 / どら増田