『KING OF PRO-WRESTLING』
▽8日 両国国技館 観衆 9,152人
1.4東京ドームIWGPヘビー級王座挑戦権利証を懸けて戦ったセミファイナルで、棚橋弘至に挑戦したものの電光石火の首固めで敗れ、納得がいかないジェイ・ホワイトは、棚橋に攻撃を続けた。その最中に事件は起きた。
ジェイを制止するヤングライオン(若手選手)が次々に突き飛ばされる中、棚橋の救出に現れたのは、なんとオカダ・カズチカ!場内は大オカダコールの中、ジェイは場外へ退散するが、オカダの視線は反対方向にいたかつてのマネージャー・外道に向けられた。
ジェイは背後からオカダを急襲するが、オカダはジェイをエルボーに見舞い、場外へ。外道はオカダの背中にエルボーで攻撃するが、振り向いたオカダの表情はキラーモード。外道をエルボーで突き飛ばすと、ツームストンパイルドライバーの体勢に…。ここでレインメーカーTシャツを着た邪道が登場し、オカダをなだめた。
オカダが戸惑っている間、バレットクラブOG(バレクラOG)のメンバーが現れ、ジェイとともにリングを取り囲む。バレクラOGとジェイはリングに上がると、全員でオカダを指差し、全員で総攻撃。ここに邪道&外道も加わり、リング上は無法状態に。オカダを踏みつけながらバレクラOGポーズを決めて、バックステージに帰っていった。リングに戻った棚橋はオカダに何やら言葉をかけ、ヤングライオンの肩を借りて退場。オカダもヤングライオンに支えられながら退場した。
バックステージでジェイは「これがオリジナルのバレットクラブだ」とバレクラOG入りを明言。邪道&外道もメンバーと笑顔を浮かべた。邪道はツイッターで「Goodbye CHAOS Hello FIRING SQUAD BCOG」と長年所属していたCHAOSとの決別を宣言した。邪道の誕生日を祝うリプライを送っていた矢野通の動向も気になるが、ひとまずジェイと邪道&外道がバレクラOG入りを果たしたことで、ファンの間にあったモヤモヤは少し晴れただろう。
棚橋は「オカダと何を話したのか」と聞かれたが、口もとに人差し指を当てて「内緒」のポーズを見せた。今後、この2人の関係がどうなっていくのか見守っていきたい。「刺激がほしい」と話していたオカダは痛い思いをしたが、新たな刺激ができたのは好材料と捉えた方がいい。強すぎるがゆえにブーイングを浴びていたオカダに対するこの日の声援にはすごいものがあった。ジェイを成敗するのはオカダしかいない。
取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄