新日本
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スポーツ 2020年01月20日 17時30分
新日本、小島聡メキシコ王座に一歩届かず…王者に「尊敬しかない」
新日本プロレス『CMLLファンタスティカマニア2020』▽19日 東京・後楽園ホール 観衆1,601人(札止め) 新日本プロレスとメキシコの老舗団体CMLLによる合同シリーズ『CMLLファンタスティカマニア2020』東京・後楽園ホール大会4連戦(中1日含む)の3日目が19日夜、同所で開催された。 この日は、毎年このシリーズで行われている日本とメキシコの架け橋となった元・新日本所属のプロレスラー、故・ブラック・キャットさんのメモリアルマッチがメインで行われるなど、ルチャ・リブレ(メキシコのプロレス)ファンには堪らない全7試合がラインナップ。大挙として来日したルチャドール(メキシコのプロレスラー)たちの熱戦の数々に、大きな声援が第1試合から送られていた。 セミファイナルでは、今シリーズ開幕戦からメインイベントで抗争を展開してきたCMLL世界ヘビー級王者、ウルティモ・ゲレーロに、第3世代の小島聡が挑戦。今シリーズの小島は久々のチャンスに燃えていた。中西学は2月22日の後楽園大会で引退してしまうが、第3世代の選手たちは常に「チャンスが来たらいつでも行く準備がある」という気持ちを持ってトレーニングに励んでいる。今シリーズの小島はそれを証明するかのように、まだまだメイン戦線でも闘えることを証明したのではないだろうか。 17日の後楽園大会で行われた前哨戦では、必殺のラリアットをゲレーロに決めて3カウントを奪取。日本人初の同王座獲得に向けて大きく前進。この日、会場に集まったファンの小島に対する期待感は凄まじいものがあった。東京ドーム大会で第0試合に出場した選手とは思えない、小島のパンプアップされた体からは並々ならぬ気迫とオーラに満ち溢れていた。しかし、ゲレーロも“丸腰”でメキシコに帰るわけにはいかない。17日の敗戦がゲレーロにとってよほど悔しかったのだろう。小島が雪崩式パワーボムをフランケンシュタイナーで切り返すなど、ミラクルな技を見せる中、最後はラリアットをかわしたゲレーロが、ジャンピングパワーボムから、ゲレーロスペシャルで、防衛に成功した。 小島は「CMLLのタイトル奪取、なりませんでした。強かったな、ゲレーロ。本当に凄い選手。ほぼ同い年で、あの肉体とあの動き。尊敬しかない」と、ゲレーロへリスペクトの気持ちを述べると、「残念だけど、生きてればまたチャンスはある、きっと」と、次なるチャンスに向けてまた準備を進めていく気持ちを明らかにしている。 小島とゲレーロは手が合うだけに、ここで終わらせるのは勿体ない。CMLLのマットでも実現してもらいたい。(どら増田)
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社会 2020年01月19日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★2020年の予測と抱負
読者の皆様、明けましておめでとうございます。 新年一発目だし、今回は2020年を占ってみようかと思う。今年はやっぱり、東京オリンピックが開催されることがポイントになると予測している。 オリンピックっていうのはスポーツイベントではあるんだけど、それ以外の政治的なことだったり、経済の問題、それにIT関係や通信業界までもが変革を迫られる大きなキッカケになると考えている。いままで日本が海外に対して上手に保護していたことや、いろいろなところに作っていた壁が、もう持ちませんってことになって、本格的に国際基準というものに合わせていかなきゃならない。 例えば、オリンピックの選手村で提供される食材は、安全な農作物でなければいけない。もちろん、日本でもそうした生産に取り組んでいる農家はあるが、ちゃんと世界基準に合わせた認証を受けなければ選手村では提供できない。その認証を受けている農家が日本には少なく、いま慌てて申請している状況なんだよ。 こういった問題は食材だけではない。日本は様々な分野で独自ルールがあり、ガラパゴス化してる、なんて言われている。世界とビジネスしなくちゃいけないってときに、世界基準に合わせなきゃ国際社会では生き残れないだろうね。その第一波がドカンと来るのが2020年であり、その象徴が東京オリンピックになると俺は予想している。 俺個人でいえば、いまやらせてもらってる防災や消防の啓発活動が、今年も俺の活動の軸になっていくと思う。消防ひとつとっても、現場から様々な問題点を聞いてるから、それを行政にも伝えて、よりよいシステムになるように働きかけていきたいね。 リーマン・ショック級の金融危機が起こるかも あと、2020年は、個人的に新しいことに挑戦する年になりそう。あまり詳しくは言えないんだけど、いままでとは違う分野の人と接触している。 そういう人たちと話をしていて分かったのが、ここ数年、中国に流れ込んでいたカネが、日本に集まってきていること。日本市場は中国に比べて小さいが、政治的な不安定さっていうのは、他のアジア諸国と比べて少ない。お上からいきなりちゃぶ台をひっくり返されるような心配がないってことで、日本が投資先として見直されてるみたいなんだよ。そんな流れもあるから、今年から日本の景気はよくなっていくかもな。 ただ、気をつけないといけないのは、リーマン・ショック級の金融危機が起こる可能性もあるってこと。発火点はユーロ圏だったりするだろうけど、アメリカも中国も巻き込んで、世界的に経済が不安定になっていく。その場合、アジア圏では日本がポイントになってくるだろうね。 まぁ、いろいろ言ったけど、実際にどうなるかなんて誰にも分からない。占いなんて、1000人占い師がいれば1000人とも違う予想をするんだから、結局、どこにハマるかを自分で選ぶしかないんだよ。 みんな違うこと言ってるけど、何が自分にとって正しいのかを見極めるということが、2020年をサバイバルするポイントになってくるんじゃないかな。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年01月19日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ブラック・タイガー」新日マットを彩った初代“暗闇の虎”
一見するとジュニアらしくない体形、ノースリーブのコスチューム、黒地に銀縁の虎の仮面。地味ながらも厳しさを感じさせる攻めでタイガーマスクを痛めつけたブラック・タイガーは、常に好勝負を見せる名ヒールであった。※ ※ ※ ブラック・タイガーが新日本プロレスのマットに初登場したのは、1982年4月の日本武道館大会。タイガーマスクの所持するWWFジュニアヘビー級王座に挑戦するためであった。 以来、公式に7代目までが登場しており、これは本家タイガーマスクの5代目よりも多い。ほかにも’98年のマスクド・タイガー、’17年のタイガー・ザ・ダークのように類似のマスクマンも多数存在し、キャラクターとしての根強い人気がうかがえる。 ちなみに、原作劇画にも「ブラックタイガー」名義のレスラーが登場しているが、こちらは黒人選手が普通の虎マスクをかぶった別物であり、リアル世界のブラック・タイガーはオリジナルの存在である。 歴代の顔ぶれは、のちにWWEスーパースターとなった2代目のエディ・ゲレロをはじめ、パートタイマー的にマスクをかぶっただけの5代目・高岩竜一や6代目・石井智宏などさまざまだが、やはり多くのファンにとって印象深いのは初代ブラック・タイガーであろう。 タイガーマスクのライバルとしては、まずダイナマイト・キッドを思い浮かべるファンが多いだろう。両者のシングルマッチにおける対戦成績は、タイガーの6勝1敗1分け(海外での2勝を含む)。キッドの1勝は場外フェンスアウトによるものであった。ブラック・タイガーはタイガーの5勝4分けである。「タイガーとキッドが互いに競い合うようなイメージだったのに対して、ブラック・タイガーは文字通りの敵役。ねちっこいグラウンド技や、バックを取られた状態から後ろ脚で蹴り上げる急所攻撃など、いやらしさが際立っていた。勝利こそなかったものの、キッド以上にタイガーを苦しめた存在だったと言えるのではないか」(プロレスライター) 常に軽快で華麗なファイトを披露していたタイガーマスクが、ブラック・タイガー戦に限っては、どこか重苦しい試合ぶりだったような印象も強い。「ブラック・タイガーの必殺技が“暗闇脳天落とし”と称されたツームストーン・パイルドライバーや荒っぽいネック・ハンギング・ツリーなど、重量級レスラーが使うような技であったことも重々しさを感じさせた要因でしょう」(同) ブラック・タイガーの正体はイギリス人のマーク・ロコ。英国ヘビーミドル級(日本のジュニアヘビー級に相当)タイトルを何度も獲得したトップクラスのレスラーであった。★新日ジュニアを黄金期へと導く 変身する以前には素顔で国際プロレスへの来日経験があり、またタイガーマスクになる前の佐山聡が「サミー・リー」の名前で英国修行していた時代には、互いに素顔で抗争を繰り広げる中で、ロコがピンフォール勝ちを収めたこともある。 英国流のレスリング技術に長じ、そのテクニシャンぶりはアントニオ猪木も賞賛していたといわれ、まだ若手だった頃のハルク・ホーガンの来日時には、猪木の要請を受けてコーチ役を務めたとの逸話もある。 タイガーマスクの負傷欠場時にWWFジュニア王座に就いたところを見ても、新日におけるブラック・タイガーへの評価が高かったことがうかがえる。 ’83年にタイガーが電撃退団してからもブラック・タイガーは新日に残り、ザ・コブラやUWF軍時代の髙田延彦(当時は伸彦)らの敵役を務め、ザ・コブラとは米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでも対戦している。 また、獣神サンダー・ライガーの若手時代、まだ素顔の山田恵一だった頃にはその欧州武者修行を仲介し、素顔のロコとして欧州マットで対戦。山田の凱旋帰国時にはやはりロコとして新日に参戦し、さらに山田がライガーとなってからは再びブラック・タイガーに変身し、’89年にはライガーの持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦している。 ’91年、英国マットで脊椎を負傷したことにより引退したが、それがなければもう少し日本での活躍が見られたことであろう。 新日への来日期間はおよそ8年にわたり、これはタイガー・ジェット・シンの新日初参戦から全日本プロレス移籍までの期間とほぼ同等。およそ16年間にわたって新日に参戦したスコット・ノートンなどには引けを取るものの、それでも新日の歴史を彩った外国人レスラーの代表格であることには違いない。 初代の活躍があったからこそ次々と追随者が現われたわけで、タイガーマスクの好敵手としてだけでなく、ブラック・タイガー個人としても高く評価されるべき名レスラーなのである。ブラック・タイガー***************************************PROFILE●1951年5月11日生まれ。イギリス・マンチェスター出身。身長178㎝、体重95㎏。得意技/ツームストーン・パイルドライバー、ハングマンズ・ホールド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年01月17日 06時30分
“スターダムのアイコン”岩谷麻優「目で見て楽しんで」1.19後楽園札止め濃厚!
女子プロレス団体スターダム1.19東京・後楽園ホール大会の前売り券が「かつてないほどの」売れ行きを見せていることが分かった。木谷高明オーナーは「指定席はほとんどない状況。女子プロレスで“超満員札止め”になれば大きい」と、今大会への手応えを口にした。 今回はブシロード傘下のブシロードファイトに運営が移行してから2回目の後楽園大会だが、大盛況だった12月大会をさらに超える勢いを見せているのは、ブシロードが新日本プロレスを買収した時と同じく、「広告の効果とBS日テレによる露出が上がったことが大きい。もちろん、新日本の東京ドーム効果(4日の第0試合で提供マッチを行った)もあるでしょう」と木谷オーナーは分析。創業者であるロッシー小川エグゼクティブプロデューサーも、「ブシロード新体制は広告宣伝費を投下する。これは出来そうでなかなか出来ないこと。満員の観客こそが実は最大の演出だ。選手の熱闘にご期待ください!」と新体制の戦略を高く評価するとともに、熱闘溢れる大会になることを約束した。 当日は、赤いベルトことワールド・オブ・スターダム王者、“スターダムのアイコン”岩谷麻優に、成人式を迎えたばかりの渡辺桃が、白いベルトことワンダー・オブ・スターダム王者、星輝ありさに“ビッグダディの3女”林下詩美がそれぞれ挑戦。引退間近の花月は中野たむと後楽園ラストマッチを、テラスハウスに出演中の木村花は、因縁が深まるジュリア率いる新ユニット(メンバーは当日判明)と6人タッグで対戦するなど、旗揚げ9周年記念大会に相応しい豪華なカードがラインナップ。 岩谷は「ご想像で楽しむんじゃなくて実際に見に来て、目で見て楽しんでもらえればと思います!」と生観戦を推奨している。後楽園大会を札止めにすれば4.29東京・大田区総合体育館で開催するビッグマッチにも弾みがつくだけに、ここはフルハウスにしておきたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月15日 22時30分
「アリーヴェデルチ」スターダム、ジュリアはレインメーカーになれるか?
「アリーヴェデルチ!またなっ」 これは昨年アイスリボンを退団し、スターダムに電撃入団を果たした女子プロレスラー、ジュリアの決め台詞。「アリーヴェデルチ」はイタリア語で「さよなら」という意味がある。新日本プロレスの内藤哲也が使っている「トランキーロ!あっせんなよ!」と通ずるものがあると言っていい。 4日に行われた新日本の東京ドーム大会で、第0試合(3戦あった)の第1試合だったが、ジュリアは東京ドームのリングに堂々と試合をする選手として上がっていた。スターダムが提供したカードは、岩谷麻優&星輝ありさの2大王者コンビに、スターダムでは壮絶な喧嘩マッチを繰り広げた木村花&ジュリアのカード。スターダムマットでも実現しないドリームマッチだった。こういうカードをさらっと提供してしまうのが、ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーの素晴らしいところだ。 「もっとアウェーな感じだと思ってたんですけど」 岩谷は新日本のリングに上がることを恐れていたようだが、このカードが決定した際に起こった「アレルギー反応」はほんの一部であったことが、入場と同時に判明する。試合が始まる16時には既にスタンドがギッシリと埋まっており、4選手がコールされると大歓声が飛んだ。最初は堅さも見られた選手たちの動きも普段通りになっていき、女子選手が繰り出す美しい技の数々にどよめきが起こっていた。最後は誤爆から、花を岩谷がムーンサルトプレスで華やかに3カウント。新日本マットでのスターダム提供試合の初陣は成功に終わった。グループ会社なのだから、ビッグマッチに女子の試合がひとつ入るのは悪くない。 このドーム大会に出場したかった選手は他にもたくさんいたはずだが、一番の新入りであるジュリアが参戦したのは、ジェラシーを生むには最高の形となったのではないだろうか。 試合後、花と揉めたジュリアだったが、花が会見上から去ると「自分は、絶対にかなわないだろうなと、大きな大きな“東京ドームで試合をする”という夢を口にしていました。絶対にかなわないだろうと思って。それがこうやって実現できたこと、ジュリアを選んでもらえたってことは、当たり前じゃねーし、それは分かってます。だからこそ、女子プロレス、引っ張っていくので、未来の女子プロレスはジュリアにお任せください。アリーヴェデルチ!またな!」と、移籍してから初めて“素”を見せる一幕があった。 ブシロードが新日本を買収したとき、新体制の象徴として棚橋弘至の対角線に立ち、一緒に引っ張ってきたのがオカダ・カズチカなら、同じくブシロードが買収したスターダム新体制の象徴になり得るのがジュリアである。それだけの雰囲気を持っているだけに、女子版のレインメーカーになれるのか?ジュリアの活躍に期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月15日 17時30分
新日本プロレス小島聡、“謙虚な気持ち”でメキシコのタイトルに挑戦
新日本プロレスは10日から、毎年恒例のメキシコCMLLとの合同シリーズ『ファンタスティカマニア2020』を開催している。IWGP2冠王者の内藤哲也、IWGPジャニアヘビー級王者の高橋ヒロム、エースの棚橋弘至ら日本人選手が参戦する中、今シリーズ、日本人選手の“柱”として連日メイン戦線で闘っているのが、“第3世代”の小島聡だ。 「メキシコの超メジャー団体・CMLLの歴史からすれば、ルチャ未経験の私なんかが出場できるだけで奇跡かも。でも、日本のプロレス団体で28年やってきたモノをさらけ出して、何とかチャンピオンにまで到達したい」 小島は10日の大阪・大阪府立体育会館・第2競技場大会を終えると、こんなコメントを発信した。19日の東京・後楽園ホール大会では、ウルティモ・ゲレーロが保持するCMLL世界ヘビー級王座に挑戦することが決まっているだけに、小島は気合い十分。ただ、決して謙虚さを忘れないのが小島らしい。同王座を日本人選手が獲得したことはないので、もし小島が戴冠すれば日本人初の快挙となる。 新日本はかつてメキシコのUWAと提携していた時代に、アントニオ猪木、藤波辰巳(現・辰爾)、長州力がヘビー級のタイトルを獲得しているが、日本のヘビー級選手がメキシコのシングル王座を獲得するハードルは高い。しかし、小島がベルトを持って2017年に1か月過ごしたメキシコに再上陸するという新たな目標が出来るのはとてもいいことだ。 「私以外のルチャドールのレベルが高すぎて、焦る。日本で学んだ私のプロレスが、相手にどれだけのダメージを与えてるのか分からない。ルチャ特有の空気に飲まれないようにしなくては…」 13日の愛知・名古屋国際会議場・イベントホール大会まで、ゲレーロとの前哨戦は2勝2敗のイーブン。あとは16日から東京・後楽園ホール4連戦(中1日挟む)を残すのみ。小島は後楽園3日目に王座に挑戦するが、これまでIWGPヘビー級、三冠ヘビー級などなど、幾多のタイトルを謙虚な気持ちで獲得してきた。そんな謙虚な気持ちとともに、小島の肉体は年々ビルドアップされている。 「引退の事は、少し前に本人から聞かされていた。実際に発表を見ると、何を言っていいのか分からない。簡単に『今までありがとう』とか、『お疲れ様でした』なんて言えない。辛いし、残念でしかない。仲間なんだから」 先日、同じ第3世代の中西学が来月引退を発表した。小島はかつて中西を「ニシオくん」と呼びながら、ライバルとしてタッグを結成したこともある。第3世代には第3世代にしか分からない絆があるのだろう。そんな中西の思いも右腕に込めて、19日のタイトルマッチで豪腕ラリアットを爆発させてくれると期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月14日 17時30分
新日本、次期シリーズは日米同時開催!棚橋&飯伏らアメリカへ
新日本プロレスは次期シリーズで、日本でのツアーと並行して、1月24日~2月1日(現地時間)にアメリカツアー『THE NEW BEGINNING USA』を5大会開催する。IWGPタッグチャンピオンチームのジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーをはじめ、棚橋弘至、飯伏幸太、ジェフ・コブ、永田裕志、小島聡、矢野通、YOSHI-HASHI、コルト・カパナ、ロッキー・ロメロ、ランス・アーチャー、タマ・トンガ&タンガ・ロア、高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズ、邪道らが参戦。さらに、“リビングレジェンド”ロックンロール・エクスプレスがアメリカ大会に再登場。LA道場入りをした成田蓮もLA道場の一員として帯同する。 注目はシリーズ最終戦となる2.1ジョージア州・アトランタ大会。メインイベントではIWGPタッグ選手権をラインナップした。1.4東京ドーム大会で、新タッグ王者組となったジュース&フィンレーが、“前チャンピオンチーム”のタマ&ロアを相手に初防衛戦を行う。1.4東京ドームでは、フィンレーがACID DROPで格上のタマから3カウントを奪取する番狂わせを演じており、G.o.Dは怒り心頭だ。一方、ジュース&フィンレーは、棚橋&飯伏との防衛戦も視野に入れているだけに負けられないところ。棚橋&飯伏とG.o.Dのタッグ戦も今ツアー中に実現するだけに、こちらの試合内容にも注目したい。 セミファイナルでは、飯伏とオーエンズがシングル対決。オーエンズは1.6大田区総合体育館大会で、飯伏をバレットクラブに勧誘するも飯伏は拒否。棚橋との連携からカミゴェでオーエンズから3カウントを奪取するも、試合後、オーエンズは飯伏との一騎打ちをアピール。この対戦がアメリカで実現することになった。 オーエンズは棚橋が逆に「俺に預けろ」と勧誘した過去があるほど、可能性のある選手。飯伏とシングルを行うことで、お互いに芽生えるものが生まれるのだろうか?その他、コブ対アーチャーの大型対決や、棚橋とロックンロール・エクスプレスのドリームトリオも再結成する。オープニングマッチでは、成田、カール・フレドリックスのLA道場コンビで、永田&小島の第3世代とタッグ対決が実現。成田の“途中経過”を永田&小島がどのように見るのか。試合後のコメントが期待される。 新日本は“雪の札幌2連戦”北海道・北海きたえーる大会2連戦というビッグマッチを開催するが、アメリカ遠征組は不在。それでもチケットの売り上げは順調だという。これは東京ドーム2連戦を見ても分かったことだが、アメリカWWEのように地上波のレギュラー放送が週にもうひと枠あれば2大ブランド制の導入も可能なぐらい選手層は厚い。今後も日米(または日英)同時開催のシリーズは開かれることだろう。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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スポーツ 2020年01月14日 11時53分
大仁田厚が追悼!“セメント最強”ケンドー・ナガサキさん急逝、日米マットで活躍
プロレスラーのケンドー・ナガサキ(本名・桜田一男)さんが12日に急逝したことを、プロレスラーのレジェンドたちが交流するアメリカの親睦団体『カリフラワー・アレイ・クラブ』(ブライアン・プレアー会長)が13日未明、明らかにした。ナガサキさんの死亡説は、日本でも12日の夕方になってSNSで話題となり、Facebookでは5日に一緒にイベントに出演した元プロレスラーの木村健悟氏が藤波辰爾に報告をするなど、関係者からも訃報が発信された。享年71歳。 ナガサキさんは1971年、大相撲から日本プロレスに入団。日プロ崩壊後は故・ジャイアント馬場さん率いる全日本プロレスに合流するも、天龍源一郎氏とともにアメリカへ遠征。フロリダ地区をテリトリーに大暴れし、一時帰国した際には、ドリーム・マシーンのリングネームで外国人サイドの選手として試合を行っている。その後も、アメリカを主戦場にペイントレスラー、ケンドー・ナガサキとして世界のトップレスラーと抗争を展開。日本に帰国すると、新日本プロレスに参戦。メイクをしないランボー・サクラダと改名するも、すぐにケンドー・ナガサキに戻り、故・ミスター・ポーゴ氏とのペイントコンビで、IWGPタッグリーグにも参戦している。 プエルトリコでは、新日本から海外武者修行をしていた武藤敬司の面倒を見ていた。1980年代後半には、アメリカWCWでドラゴン・マスターのリングネームで、グレート・ムタとタッグを結成している。“ケンカ屋”のイメージが強いナガサキさんは、その後、大仁田厚率いるFMWに1シリーズのみ参戦すると、メガネスーパーが巨額を投資した新興団体SWSの旗揚げに参加。SWSが崩壊すると、派生団体NOWを経て大日本プロレスをグレート小鹿らと設立。当時のプロレス界では、“セメントマッチをやらせたらナガサキさんが最強”という幻想があり、現在の総合格闘技にもチャレンジしたが、結果は振るわなかった。新日本との対抗戦にも出陣したナガサキさんだったが、大日本を退団。 以降、フリーランスのレスラーとして、国内のインディーマットにスポット参戦していたが、飲食店を経営したり、体調を崩すなど、引退試合は行っていないが、現役生活はフェードアウト。一昨年は自伝も発表し、5日のイベントには、ザ・グレート・カブキ氏、キラー・カーン氏らとともに、全米でヒールレスラーとして活躍したOBたちと元気な姿を見せていただけに、今回の訃報を「信じられない」と思うファンや関係者が多いのは無理がないだろう。 全日本時代の後輩にあたる大仁田厚は「俺の全日本プロレス時代に練習でしごかれた先輩であり!レスラーは素人になめられたらあかんのや!が口癖だった。パイプ椅子で殴られたら死ぬほと痛かった。だからどんな時にも耐えられた気がします。心からご冥福をお祈りします」とナガサキさんを追悼するメッセージを発表している。 合掌(どら増田)
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スポーツ 2020年01月13日 06時30分
【新日本プロレス】ライガー「僕は人に恵まれた」産みの親・永井豪氏「長い間活躍してくれた」感謝の念に包まれて獣神はリングを去る
2020年1月5日東京ドームの大舞台。第一試合で行われた獣神サンダー・ライガー引退試合で、ライガーは自らの望んだ「現在の新日ジュニアの最前線」にいる高橋ヒロム&リュウ・リーと対戦し、華やかに散った。 試合後の会見では、31年間の長きに及ぶマスクマン人生に関与した、さまざまな人の名前が挙げられた。「僕の前にいてくれた、エディ・ゲレロ、ディーン・マレンコ、ブライアン・ピルマン、ワイルド・ペガサス」と、中には世を去ってしまったライバル、そしてパートナーだった名レスラーに引退を伝えたいと語った。また思い出に残る試合として挙げていた「天国にいる橋本真也」にも当然同じ思いを抱いているとし、会見を後ろから見ていた橋本真也氏の息子でレスラーの橋本大地を呼び寄せ、記念撮影した。 さらに「カルガリー(修行)時代のミスター・ヒトさん、藤原(喜明)さん、(アントニオ)猪木さん、山本小鉄さん、そして永井先生。そういう方々のおかげで今の僕があると思います」と発し、この場に同席した永井豪氏にも直接お礼。 さらに「マスクマンになりたかった。しかも永井豪先生のずっと見ていた、マジンガーZ、グレートマジンガー、デビルマンの(作者の)先生の(作品である)ライガーができる(チャンスを与えるよう)“やらせてください!”」と直訴したことも明かした。これに永井氏も「31年前に“自分にやらせてくれ”という情熱と熱意がすごくうれしくて、即お願いした。その自分の判断は間違いではなく、三十何年もの長い間、活躍してくれて本当にうれしい。ライガーさん自身の戦いは、伝説を具現化している。いつも試合を興奮して見ていました」と賛辞を送った。引退後も「ライガーのままでいたい」と直訴し、永井氏も「そのままでいてください」と快諾。「これからも獣神サンダー・ライガーとして」活動することを明らかにした。 1994年、まだ小規模プロレス団体へのアレルギーがある中、団体の垣根を越えた「スーパーJカップ」を提唱し開催。それによりFMWのハヤブサ(故人)やスペル・デルフィン、TAKAみちのくなど、ステップアップしていったレスラーは枚挙にいとまがない。ライガーが先輩やライバルたちに送った感謝の念は、後を継ぐレスラーたちから続々と届いている。 これからも獣神サンダー・ライガーのプロレス愛DNAは、新日本だけにとどまらず、全国、いや全世界にしっかりと受け継がれていくことであろう。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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社会 2020年01月12日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★導入が遅すぎた“マイナンバー制度”
2019年は消費税の増税もあったし、有名人の脱税問題があったりして、改めて税金に対する意識が問われることが多い年になったな。 悪意のある脱税は絶対にやっちゃいけないけど、急に売れた芸能人とか新人のプロ野球選手が、入ってきたカネをどんどん使っちゃって、次の年に税金が払えなくなって困ってしまうっていうケースはよくあるよな。 アメリカのプロレス団体の中にも、試合ごとに給料が払われることがあって、レスラーはそこから自分で税金を収めないといけない。だから、入ったギャラを「宵越しのカネは持たない」っていう感覚でバンバン使っちゃうと、あとで税金が払えなくてどうしようもなくなっちゃう。 ただ、アメリカは個人ごとに固有の番号がふられるソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN、社会保障番号)制度がしっかりしている。税金や保険関係もその番号に紐付いているから、それで個人のカネの流れが全部分かっちゃうんだよ。 外国人労働者の雇用、採用に対する整備という目的もあって、20〜30年前にはSSNの導入が厳格化もしている。 それに比べて日本は遅れているよ。アメリカを参考にして日本もマイナンバー制度を始めたけど、国際的にIT化が進んで人材の流動性が高まっていくなかで導入が遅すぎたと思うし、システムがまだまだ活かされていないと思う。 少子高齢化が進んでいる日本は、今度、外国人労働者の導入が本格化していくはず。だから、海外から来た労働者に対してもSSNを交付するということをしっかり検討していかないといけないだろうね。★海外遠征時に苦労した80年代米国のビザ取得 俺が最初の海外遠征に行った1987年当時も入国時に労働ビザが必要で、国外強制退去された日本人レスラーが何人かいた。しかも、最初はカンザスシティにあった小さなプロモーションで試合をしていたんだけど、そこの事務所から貰ったビザは、ランクが一番下の「季節労働者」っていう区分。要はその会社の人員が足りないときに、短期的にその会社だけで働くことを許可する、という程度のモノなんだよ。 そのあと、新日本プロレスとWCWという団体が提携して、アメリカ全土に遠征するようになった。その時やっと「その分野で卓越した専門家」によって、3年ぐらい滞在できるAクラスのビザを取得できた。 WCWは、テレビ局のCNNを設立したテッド・ターナーという人物がオーナーだったから、会社の規模と信用度が違ったみたいだ。それだけに呼ぶ選手も、ちゃんとした人物なのかどうかという「身体検査」を事前にキッチリとやってるし、そこに出る選手も社会的に一定のステータスを得ることができるんだよ。 あと、税金や納税についてはどの国でも重要な問題だけど、日本はマネーロンダリング対策が甘いとも指摘されている。 日本はあらゆる面で労働環境の国際基準化を迫られているし、なるべく早くマイナンバー制度を更新していかなきゃいけないと思うよ。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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2018年07月09日 16時00分
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新日本プロレス、G1最終日完売の流れを復活させた西武ドーム大会。今年は武道館へ!
2018年07月08日 21時15分
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メインとセミは外国人対決!新日本がサンフランシスコの“聖地”カウパレスに進出!
2018年07月05日 21時15分
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中邑真輔が“永遠のライバル”棚橋弘至と台湾で再会しツーショットを公開!
2018年07月04日 21時15分
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GOING-UP旗揚げ第2戦、“18歳の新星”井土徹也に中高年ヒール軍団が返り討ち!
2018年07月03日 06時00分
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WWE東京公演最終日、ヒデオが柴田勝頼に捧げるあぐらパフォーマンス!締めは中邑!
2018年07月02日 21時45分
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伝説のベイダー対ハンセンが無料公開も、タレントTの影響でノーカットではない!?
2018年07月01日 21時15分
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ジェリコ新日本参戦よりスゴイ!ノア9.1両国で丸藤正道がWWEヒデオ・イタミと激突!
2018年06月27日 21時15分