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ケニーがCodyに快勝し和解も、今度はタマ・トンガ家族が造反!内紛問題は新展開へ

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ケニー・オメガ

新日本プロレス
『G1 SPECIAL IN SAN FRANCISCO』
▽8日(日本時間) アメリカ・サンフランシスコ・カウパレス 観衆 6,333人

 新日本プロレスがアメリカ進出への大勝負を打った。サンフランシスコの“聖地”カウパレスでビッグマッチを開催したのだ。チケットは完売しなかったものの、6,333人の動員に成功。会場内からは熱気が充満していたこともあり、“満員感”を感じる大会となった。

 メインイベントではケニー・オメガがCodyを迎え、IWGPヘビー級王座の初防衛戦を行った。バレットクラブのリーダーとしてケニーを否定し続けてきたCodyの意地が爆発し、予想以上の好勝負に。アメリカではCodyの方が格上であることから、ケニーも相当緊張していたよう。しかし1月にクリス・ジェリコを相手に勝利を収めたのがかなり自信になっているのだろう。最後は意地の張り合いから、ケニーがダブルアーム式パイルドライバーを決め、Vトリガーから片翼の天使の必勝パターンで、粘るCodyを振り切った。

 Codyは敗れたものの、実父ダスティ・ローデス、実兄ゴールダスト(ダスティン・ローデス)と比べて、Codyのプロレスセンスはズバ抜けている。G1クライマックスにはエントリーされなかったが、スポットではなくレギュラー参戦に期待したい。

 試合後、ケニーがCodyと握手を交わし、退場するCodyに対してケニーが感謝の気持ちを表すと、この日出場していたバレットクラブのメンバーがリングに上がった。ウルフパックで結束を確かめ合ったのも束の間、タマ・トンガがケニーを襲撃。これに弟のタンガ・ロア、父親のキング・ハクも加担した。

 これにはヤングバックス、高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズ、ハングマン・ペイジ、マーティ・スカルが仲裁に入るが、タマ・トンガらは彼らも蹴散らし大暴れ。騒動に気づいたCodyは再びリングに現れた。タマからパイプ椅子を渡されケニーを攻撃するように促されるが、Codyはタマ兄弟を攻撃。タマファミリーは「これがバレットクラブだ!」と叫んでリングを後に…。ケニーとCodyは再びガッチリ握手を交わし、他のメンバーもこれに加わった。

 バレットクラブは現WWEのフィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)が、バッドラック・ファレを用心棒に従えて立ち上げたユニット。ここに現WWEのカール・アンダーソンとタマ・トンガが加わり、ユニットとしての形を作り、勢力を拡大させていった。ファレやタマらサモア勢は、ケニーとCodyの間で起こっていた内紛問題に対して静観していたが、内心は「俺たちこそバレットクラブのオリジナルメンバー」という気持ちを持ち続けていたはず。ファレが加わるのはまず間違いないだけに、これはやっかいだ。

 新日本はこの後、G1クライマックスに突入する。7.14大田区総合体育館大会では、ファレ対ペイジが、7.21後楽園ホール大会で、ケニー対タマの公式戦がある。試合の行方や試合後の行動、発言に注目が集まるところ。Codyとの問題を解決させたケニーにとっては頭の痛い話である。

文・写真 / どら増田

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