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蝶野正洋の黒の履歴書 ★2020年の予測と抱負

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提供:週刊実話

 読者の皆様、明けましておめでとうございます。

 新年一発目だし、今回は2020年を占ってみようかと思う。今年はやっぱり、東京オリンピックが開催されることがポイントになると予測している。

 オリンピックっていうのはスポーツイベントではあるんだけど、それ以外の政治的なことだったり、経済の問題、それにIT関係や通信業界までもが変革を迫られる大きなキッカケになると考えている。いままで日本が海外に対して上手に保護していたことや、いろいろなところに作っていた壁が、もう持ちませんってことになって、本格的に国際基準というものに合わせていかなきゃならない。

 例えば、オリンピックの選手村で提供される食材は、安全な農作物でなければいけない。もちろん、日本でもそうした生産に取り組んでいる農家はあるが、ちゃんと世界基準に合わせた認証を受けなければ選手村では提供できない。その認証を受けている農家が日本には少なく、いま慌てて申請している状況なんだよ。

 こういった問題は食材だけではない。日本は様々な分野で独自ルールがあり、ガラパゴス化してる、なんて言われている。世界とビジネスしなくちゃいけないってときに、世界基準に合わせなきゃ国際社会では生き残れないだろうね。その第一波がドカンと来るのが2020年であり、その象徴が東京オリンピックになると俺は予想している。

 俺個人でいえば、いまやらせてもらってる防災や消防の啓発活動が、今年も俺の活動の軸になっていくと思う。消防ひとつとっても、現場から様々な問題点を聞いてるから、それを行政にも伝えて、よりよいシステムになるように働きかけていきたいね。

 リーマン・ショック級の金融危機が起こるかも

 あと、2020年は、個人的に新しいことに挑戦する年になりそう。あまり詳しくは言えないんだけど、いままでとは違う分野の人と接触している。

 そういう人たちと話をしていて分かったのが、ここ数年、中国に流れ込んでいたカネが、日本に集まってきていること。日本市場は中国に比べて小さいが、政治的な不安定さっていうのは、他のアジア諸国と比べて少ない。お上からいきなりちゃぶ台をひっくり返されるような心配がないってことで、日本が投資先として見直されてるみたいなんだよ。そんな流れもあるから、今年から日本の景気はよくなっていくかもな。

 ただ、気をつけないといけないのは、リーマン・ショック級の金融危機が起こる可能性もあるってこと。発火点はユーロ圏だったりするだろうけど、アメリカも中国も巻き込んで、世界的に経済が不安定になっていく。その場合、アジア圏では日本がポイントになってくるだろうね。

 まぁ、いろいろ言ったけど、実際にどうなるかなんて誰にも分からない。占いなんて、1000人占い師がいれば1000人とも違う予想をするんだから、結局、どこにハマるかを自分で選ぶしかないんだよ。

 みんな違うこと言ってるけど、何が自分にとって正しいのかを見極めるということが、2020年をサバイバルするポイントになってくるんじゃないかな。

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蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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