新日本
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スポーツ 2020年02月05日 17時30分
新日本、大阪城大会に向けて後楽園3連戦!内藤とKENTAが前哨戦
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽4日 東京・後楽園ホール 観衆1,123人 札幌でのビッグマッチ2連戦を終えた新日本プロレス。息つく間もなく2月9日に開催される『THE NEW BEGINNING IN OSAKA』大阪・大阪城ホール大会に向けて、後楽園ホール3連戦に突入した。 2.9大阪城大会のメインイベントで、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル王座ダブル選手権試合を行うチャンピオンの内藤哲也と、挑戦者のKENTAはセミファイナルの6人タッグマッチで激突。内藤はSANADAとBUSHIを、KENTAはジェイ・ホワイトとエル・ファンタズモを従えて登場。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとバレットクラブのユニット抗争も過熱する中、KENTAは場内のブーイングを楽しむかのように、インサイドワークを駆使。BUSHIの空中戦などを封じていく。 最後はそのBUSHIにKENTAがPKを放ち、go 2 sleepを決めてバレットクラブが完勝した。試合後、KENTAは2本のベルトを掲げてアピールすると、場内は大ブーイング。内藤にベルトを突き出すと、この挑発に内藤は笑みを浮かべていた。KENTAはコーナーに登りブーイングを煽ってから退場。1.5東京ドーム大会のエンディングをぶち壊して挑戦権を得たKENTAなだけに、このチャンスを逃すわけにはいかない。 メインイベントでは、オカダ・カズチカ率いるCHAOSと、タイチ率いる鈴木軍による4対4のイリミネーションマッチが行われ、最後はウィル・オスプレイが、ザック・セイバーJr.にストームブレーカーを決めてカウント3。オスプレイがブリティッシュヘビー級王者ザックに2.2札幌大会で敗れたリベンジをすぐに果たし、再戦をアピールしている。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月04日 17時30分
中邑真輔、世界最大のビッグマッチを前に“インターコンチ”陥落!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間1日、アメリカ・オクラホマ州タルサのBOKセンターでスマックダウンを開催した。 先日行われた試合で、“巨獣”ブラウン・ストローマンに場外へ落とされ、4月に開催されるプロレス界世界最大のビッグマッチ『レッスルマニア36』(日本時間4.6フロリダ州、タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで開催)に向けて暗雲が立ち込めたインターコンチネンタル王者の日本人スーパースター中邑真輔。 この日もサミ・ゼインとセザーロを引き連れて、ストローマンを相手にタイトルマッチを行った。先日のリベンジを今回のシングルマッチで果たしたい中邑は、序盤、ストローマンの後頭部に蹴りを叩き込むと、セコンドのゼインがレフェリーの死角でストローマンに攻撃を加え、さらに中邑は先日の試合でもストローマンを捕らえたスピニング・ヒールキックをクリーンヒット。しかし、ストローマンも「この拳を食らえ」と重い拳を振り落とし、続けてランニング・ショルダータックルを決めて反撃。 冷蔵庫爆弾を食らった中邑だが、アメリカに渡っても“インターコンチ”への執着は凄まじく、スライディング・ニーを叩き込んで応戦。さらにゼインがターンバックルを外すと、中邑がストローマンを叩き付けようとするも、逆に中邑が叩き付けられてしまう。ストローマン必殺のランニングパワースラムを食らってしまい万事休す。ストローマンが自身初のシングルタイトルを獲得した。 新日本プロレス時代の終盤はIWGPインターコンチネンタル王座が中邑の代名詞だったが、WWEのインターコンチ王座は昨年7月に獲得。以降、チャンピオンとして防衛ロードを築いてきたが、ここから『レッスルマニア』までの間にリターンマッチが組まれるかは不透明だ。世界最大のビッグマッチで存在感をアピールしたいところだが…。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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スポーツ 2020年02月04日 11時00分
新日本アメリカツアー、G.o.DがIWGPタッグ王座戴冠で棚橋&飯伏出陣か?
新日本プロレスのアメリカツアー『THE NEW BEGINNING USA』が日本時間2日、ジョージア州・アトランタ大会で最終戦を迎えた。今回は日米同時ツアーとあって、日本人選手も日本とアメリカに分かれて出場した。アメリカは飯伏幸太がインフルエンザの発症などにより、参加を見送ったが、棚橋弘至、小島聡、永田裕志、矢野通、YOSHI-HASHIら日本人選手だけではなく、ジュース・ロビンソン、デビッド・フィンレー、ロッキー・ロメロ、ジェフ・コブ、ランス・アーチャー、コルト・カバナ、バレットクラブ勢、LA道場勢、そしてベテランのロックンロール・エクスプレスがしっかりと穴を埋めていた。LA道場で修行中の成田蓮も元気な姿を見せている。 最終戦では、飯伏の代打でチェーズ・オーエンズとシングル対決したロッキー・ロメロが大健闘。チェーズがヘビー級に転向してからは、初めてのシングル対決かと思われるが、今回のツアーでロッキーはコンディションの良さをアピールしており、この試合でも粘りを見せて大奮闘。17分に及ぶ激戦はオーエンズがパッケージ・ドライバーでカウント3を奪ったが、ロッキーが光る試合となった。 棚橋がロックンロール・エクスプレスとエアギターの競演を見せ、セミファイナルではコブとアーチャーが熱戦を展開。コブが勝利を収めると、アーチャーがグータッチを要求し、コブがこれに応えるという日本では見られない場面も。 メインイベントは1.4東京ドーム大会で、新IWGPタッグチャンピオンチームとなったジュース&フィンレーに、前チャンピオンチームのG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)が挑戦。ジュース組は初防衛戦で落とすわけにはいかないが、G.o.Dはマネージャーの邪道も帯同しており、アメリカでも変わらず竹刀で試合に介入。ジュース組の勝機を狂わせていく。最後はなんとレフェリーの隙を突いて、ベルトで殴打してカウント3。あっさりとベルトはG.o.Dの元に戻ってしまった。 次期挑戦者は今回のアメリカツアーで対戦が流れた棚橋&飯伏が濃厚。2.9大阪・大阪城ホール大会で、8人タッグマッチが組まれており、ここで何らかのアクションが見られるかもしれない。 日本ではKENTAとジェイ・ホワイトが猛威を振るっているバレットクラブだが、アメリカでもしっかりと存在感をアピールして見せた。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月03日 22時30分
新日本が7年ぶりに北海道ツアー開催!G1秋開催で今夏実現へ
「発表したもの以外にも現場で考えてることがあると聞いている」 1.5東京ドーム大会終了後、囲み取材に応じた木谷高明オーナーは、オリンピックとパラリンピックが開催される夏の日程について、含みを残していた。 2日、北海道・北海きたえーる大会の第4試合終了後、実に7年ぶりとなる北海道ツアーの開催を発表。どうやら、これが「考えていること」の一つということなのだろう。『サマーストラグル2020』日程7月11日 北海道・函館アリーナ(初開催)※函館市では2012年7月16日以来、8年ぶりの開催 7月12日 北海道・苫小牧市総合体育館 ※2006年7月14日以来、14年ぶりの開催7月14日 北海道・帯広市新総合体育館よつ葉アリーナ十勝(初開催)※帯広市では2013年7月17日以来、7年ぶりの開催7月15日 北海道・北海道立北見体育センター※1998年7月9日以来、22年ぶりの開催7月16日 北海道・湿原の風アリーナ釧路(初開催)※釧路市では2008年7月19日以来、12年ぶりの開催7月18日 北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる7月19日 北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる ここ数年は、真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス』の期間が約1か月に拡大したことにより、きたえーる2連戦がG1の開幕戦となっており、IWGPヘビー級王者のG1前最後の防衛戦は、6月の大阪大会『ドミニオン』で行われたことが慣例となっていた。しかし、90年代から2000年代初頭にかけて、『サマーストラグル』というシリーズは重要なポジションに位置づけされており、きたえーるの前身である札幌中島体育センター別館で行われる最終戦で、G1前最後のIWGPヘビー級選手権試合が行われていたのだ。 日程を見ても分かるように、初進出や何年ぶりかで上陸する地域も多く、札幌以外の北海道のファンにとっては、待望のツアーとなる。この日も石狩市出身のタイチに大きな声援が送られており、オリンピック開催直前に開催される新日本の北海道ツアーには、夏休み期間を利用して東京などからの遠征組も多く見込まれる。 今年は秋に開催されるG1に代わる夏の企画は他にもあるのか?次なる発表を楽しみにしたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月03日 11時00分
オカダ・カズチカ「アントニオ猪木!」激闘後、創業者の名を叫ぶ
新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦〜』▽2日 北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる 観衆5,690人“何かが起こる雪の札幌” これは昭和、平成を経て令和にも受け継がれるかと思われたが、この2連戦でいわゆる事件は起こらなかった。 そんな中、最も事件を起こしそうな男、タイチがオカダ・カズチカを相手に、地元、北海道でその実力を開花させた。前日に行われた前哨戦でタイチは、オカダを花道で急襲し、ブラックメフィストを見舞い、首に大きなダメージを与えることに成功。オカダは首のあたりにテーピングを施してリングに上がった。試合では、タイチの首攻めに苦しめられるオカダ。12年ぶり2度目のシングル対決は一進一退の大激戦となった。レインメーカーになってからはシングル初対決だが、タイチは「2連勝を狙う」と公言していた。 放送席の金丸義信を試合に介入させたり、レフェリーの隙を突いて急所攻撃を見舞うなど、勝利への執着を見せて、イーブンだった会場のコールが、完全に大タイチコールに。しかし、オカダの強さは底知れなかった。最後は旋回式のツームストンパイルドライバーから、レインメーカーでカウント3。30分を超える大激戦に終止符を打った。試合後、オカダはマイクを掴むと、「タイチは帰れ」コールをして、場内の「レッツゴータイチ」を煽り、オカダなりのやり方でエールを送った。 「タイチさんなまら強かったです」と改めてタイチの強さを認めると、「北海道巡業が決まりました。楽しみですね!」とファンに呼びかける。そして… 「札幌大会、何も起こらなかったので、俺が今、気になってる人のことを言わせてください!アントニオ猪木ーーー!!というわけで、またお会いしましょう」 なんと、オカダの口から新日本プロレス創業者であるアントニオ猪木氏の名が。猪木氏と言えば、先月6日の東京・大田区総合体育館大会で行われた獣神サンダー・ライガー引退セレモニーに、ビデオメッセージという形ながら、14年ぶりに新日本マットに登場している。昨年から猪木氏は、これまでなら“あり得なかった”行動力を発揮しており、この発言が今後どのような形で繋がっていくのか注目されるところ。 バックステージでオカダはこの件については一切触れなかったが、「今ベルトがないんでね。好き放題やらせてもらいますよ」と発言。オカダは「プロレス夢のオールスター戦」の実現もぶち上げているだけに、無冠になってもまだまだ見逃せない。(どら増田)
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社会 2020年02月02日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★YouTubeチャンネル開設と変革時代
今年は蝶野正洋のデビュー35周年ということで、いろいろなプロジェクトを進めていこうと思っている。そのひとつとして、YouTubeチャンネル『CHONO Network』を開設させてもらった。 チャンネルのメインは、俺が手伝わせてもらっている防災・救命の啓発活動を広めるための動画配信だ。さらに「プロレス編」と「エンターテイメント編」というテーマを作って、番組をやっていこうと思ってる。「エンタメ編」では、人気ユーチューバーのカジサックさんと一緒に撮ったコラボ動画も配信予定だ。 まだテレビの影響力は強いが、時代は変わりつつある。新しいモノに戸惑っている間に、インフラがどんどん整っていくから、そのうち何もかもがガラッと変化してくると思うよ。 今までのラジオ、テレビという電波の時代からネット時代になって、今やスマホでなんでも見られる。モバイルの通信規格が、今度は「5G」というものになって、テレビと同じか、それ以上のクオリティーの映像をスムーズに流せるようになる。だから一番焦ってるのはテレビ業界だよ。テレビを見る人が減り、広告も集まらなくて番組の予算が減ってきているからね。 ネット放送局の『abemaTV』というのを、テレビ朝日とサイバーエージェントが組んでやってるけど、今のところは赤字が200億円ぐらいになっている。でも、必ず化けると思ってやってるし、逆に新規事業に先行投資として、今のうちからやっておかないとダメだって焦ってるくらいだ。 今、いろんな定額動画配信サービスが出ているのは、それだけ業界が変革期だからなんじゃねーかな。トヨタ社長が言ってた“100年に一度の変革期” 先日、大阪モーターショーのイベントキャラクターをやらせてもらったときに、トヨタ自動車の社長とお話させてもらったんだけど、今は100年に一度の変革期だと言っていた。その意味が、俺にもなんとなく分かってきたよ。 そういう変革期だからか、YouTubeの動画制作会社も玉石混交だ。中には映像は作れるけど、ネットでどうやって見てもらうかという集客ノウハウがない業者もいる。結局、作ったはいいけど、どう集客していいか分からないとか、その手のトラブルはこれから増えると思う。 これは90年代後半のネットが普及してきた時代に、ホームページ制作会社が乱立したのと同じ。その時に、今思えば詐欺まがいの業者がいっぱいいた。基本はこの料金ですけど「このパーツを使うとプラスいくらです」とか、システムを管理するのに年間何百万かかりますとか。だったら、途中解約して「自分たちでやります」って言うと、契約期間が5年なので違約金がかかるとか言ってきてね。泣く泣くカネを払い続けてる会社なんていっぱいあった。 とにかく、時代は変わりつつある。俺も新たなジャンルに挑戦ということでYouTubeチャンネルを開設した。これから面白くしていくから、これをキッカケに見てほしいね。 俺はYouTubeに詳しいのかって? ガッデムど素人だ! 俺だけ見てりゃいいんだよ。I am CHONO!********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年02月02日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「木戸修」きらりと光るいぶし銀の魅力
常に脇役的な存在でありながら、晩年には定番技を出すたびに大歓声が上がった木戸修は、浅黒く焼けた肌やキッチリ整った髪形でおなじみの“愛されレスラー”だった。特に札幌地区では熱心なファンが応援団を結成し、木戸の名前の入ったのぼりを掲げる場面も見られたものだった。※ ※ ※ 真面目一辺倒では何かと生きづらいもので、それは一般社会もプロレス界も同じこと。練習の虫で職人気質の木戸修が、新日本プロレスの中でどこか浮いた存在になったのも、自然の成り行きであったか。「地方巡業のとき、練習後の休憩時間だったのか会場近くの公園のベンチで、一人ポツンと座っている木戸を見かけたことがあります。新日のジャージを着ていなかったら、ちょっとガタイのいい人にしか見えませんでした」(プロレス記者) 女遊びなどしないために「同性愛者」だとか、試合中も髪が乱れないことから「カツラ」だとか、陰口を叩かれることもあった。後年、実の娘である木戸愛がプロゴルファーとして活躍し、そのとき取材に同席した木戸の頭部は、年相応に地肌がうっすらと透けていた。それを見れば同性愛とカツラのいずれもが、デマであったことが分かる。 1968年、18歳で日本プロレスに入門した木戸は、その道場で、当時、コーチを務めていたカール・ゴッチと出会う。 ゴッチ流のハードトレーニングに音を上げる者が多い中、木戸は一切の愚痴を漏らすことなく稽古に励み、ゴッチからは「マイ・サン(わが息子)」と呼ばれるほどの信頼を得ている。「引退時に初めて明かしたのですが、木戸がそこまで徹底して練習に取り組んだ理由は、先に日プロに入門しながら練習中のケガでデビューがかなわなかった、実兄の存在があったそうです」(同) 道半ばであきらめざるを得なかった兄に代わって、絶対にプロレスラーとして成功するという信念があったからこそ、ストイックなまでの修行に耐えられたのだろう。 木戸は常に中堅のポジションで、時にはジュニアクラスで初代タイガーマスクのパートナーを務めたりもしたが、ファイトスタイルは一貫していた。 使う技はゴッチ流のグラウンド・テクニックや突き上げるようなフォームのドロップキック、スイング式ネックブリーカーにダイビング・ニードロップぐらいのもの。脇固めやキド・クラッチを決め技とするようになったのは、第一次UWF参戦以降である。 折り目正しく無駄な動きのない闘いぶりで(だから髪が乱れなかったのか)、地味ながらもその技術の高さを周囲に認められていた木戸は、途中参加となった第一次UWFの「格闘技ロード公式リーグ戦」(’85年)でスーパー・タイガー(佐山聡)や藤原喜明、前田日明らを抑えて優勝。佐山タイガーにこそKO負けを喫したが、藤原や前田を30分近い激闘の末にいずれもサブミッションで下している。 そうした実績からもっと高い評価を受けてもよさそうであったが、元来の自己アピールが少ない性格もあって“いぶし銀の中堅”という立ち位置は引退まで変わらなかった。★対抗戦で際立つ関節技の切れ味 ちなみに第二次UWFに参加しなかったのは、「第一次UWFに関係していたゴッチが第二次UWFとは絡まなかったから」という理由であった。IWGPタッグ王座を獲得した際のパートナーである前田を含めて、他のレスラーとの交流関係は薄く、UWFにおいても一匹狼的な存在であったようだ。 なおIWGPタッグは木戸が唯一獲得したベルトで、その前の王者は藤波辰爾&木村健吾組。試合は木戸が、木村をキド・クラッチで下している。 その王座戴冠劇と並び木戸の名勝負として挙げられるのが、’90年2月、東京ドームで開催された全日本プロレスとの対抗戦、ジャンボ鶴田&谷津嘉章の五輪コンビと対峙したタッグマッチである。「パートナーの木村健吾のほうが、当時の新日内における格付けは上でしたが、試合で目立ったのは木戸でした。谷津を足関節やフェイスロックで極め、鶴田のラリアットなどを何度も脇固めで切り返してみせました」(同) あらためて映像を見返すと、再三の脇固めは1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、徐々に入り方が深くなっているようで、そんなところに木戸の技術力とプライドが感じられる。「試合自体は“鶴田が貫録の勝利”“必殺バックドロップを出すまでもなく新日勢を一蹴”などと評されましたが、実際には木戸の関節技を恐れた鶴田が、焦って試合を終わらせたように見えなくもない」(同) 無論、あえて木戸の技を受けてみせた鶴田の格上意識もあっただろうが、脇固めから脱した鶴田が即座に木村をボディシザース・ドロップで下した結末は、いくらか唐突な印象もあった。 普段は目立たない木戸が、全日のエースを慌てさせたというのが事実であったならば、それもまた痛快な話ではある。木戸修***************************************PROFILE●1950年2月2日生まれ。神奈川県川崎市出身。身長180㎝、体重105㎏。得意技/脇固め、キド・クラッチ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年01月30日 22時30分
スターダム岩谷麻優、パネルに戸惑いも2.8 Sareeeとの女子プロ頂上決戦「楽しみ」
女子プロレス団体スターダムが29日、都内で2月8日に東京・後楽園ホールで開催する『STARDOM The way to major league 2020』の全対戦カード発表会見を行った。 メインイベントでは、“赤いベルト”ワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優に、ディアナのSareeeが挑戦するシングル初対決のドリームマッチが実現。女子プロレス大賞(東京スポーツ社制定)受賞の岩谷とプロレスグランプリ(週刊プロレス誌制定)獲得のSareeeは、デビューが同期でありながら、昨年12月、一度だけSareeeの自主興行でタッグ対決をし、この試合は20分、時間切れ引き分けに終わっており、今回の一戦は日本女子プロレス頂上決戦の呼び声が高い。 会見にはSareeeが欠席したため、代わりにパネルを持った“中の人”が岩谷の隣に座り、岩谷だけが話すという異例の会見に、「パネルを見ながらお話したことないから難しいな」と戸惑っていた岩谷だが、「対戦することを楽しみにしていた」と、1.19後楽園大会の試合後に挑戦表明のビデオメッセージが流されたことにより実現する、今回の一戦を楽しみにしている様子。「Sareee選手は攻めてなんぼのプロレス。自分は受けてなんぼのプロレス」と話すように、岩谷は新日本プロレスの棚橋弘至のように7割受けて3割で勝つファイトスタイル。真逆なSareeeは「苦手なタイプ」だという。 「シングルのベルトなので、お互いの100%を出したい」 Sareeeは今春から海外へ闘いの場を移すことを表明しており、今回の試合が最初で最後のシングルになる可能性がある。このドリームマッチを見逃すまいと、チケットの売り上げは超満員札止めを記録した1.19後楽園大会を超える勢いで伸びており、関係者の話によると「今回も超満員になるのは間違いない」と、女子プロレスでは20年近く達成した団体がない3か月連続の超満員達成に手応えを感じているようだった。 その他の試合の会見では、岩谷を裏切り大江戸隊に加入した鹿島沙希、岩谷戦をアピールしているジャングル叫女が岩谷との対戦を口にしており、Sareeeに勝ち逃げされることは許されない状況だ。しかし、Sareeeも負けるわけにはいかない。日本女子プロレス頂上決戦を見ずして女子プロレスは語れない。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月30日 11時00分
サイバーエージェント体制の新生ノア、高木三四郎社長!丸藤正道副社長!
株式会社サイバーエージェントは29日、プロレス事業について緊急記者会見を行った。既にDDTプロレスリングを傘下に収めているサイバー社だが、今回プロレスリング・ノアを運営しているノア・グローバルエンターテインメントを子会社化。事実上、買収した。 記者会見には、サイバー社の藤田晋社長、ノア・グローバル社の武田有弘社長、DDTの高木三四郎社長や、ノアの丸藤正道を始めタイトルホルダーが登壇。藤田社長からは「当社では1997年に旗揚げされたプロレス団体 株式会社DDTプロレスリング(以下DDT)を2017年9月にグループ化しております。インターネットテレビ局「AbemaTV」を通じた試合の中継や、「DDTの木曜TheNIGHT」といったレギュラー出演番組の放送、ファンの皆様に喜んでいただける興行、サービス拡充等を行うとともに、ブログ・SNSを通じて幅広い方にプロレスの面白さや魅力を伝え、所属するレスラーの認知向上を図ることで、団体の成長に取り組んでおります。一方、ノアは団体名が表すようにプロレス界の“方舟”となるべく、華やかな演出と激しい闘い、魅力あるレスラーを特徴に多くのファンに支持されておりますが、近年、経営が安定しないという状況が続いておりました。このような背景のもと、DDTと同時期に旗揚げされ、また近年、交流を深めていたノアの経営安定・団体成長を目的に、ノアのサイバーエージェントグループ参画について合意するに至りました。今後、ノアは経営の安定化を図るとともに、グループシナジーを活かし、ファンの方に喜んでいただける興行の実施、サービスの拡充を行ってまいります」と今回買収に至った経緯が説明された。 サイバーエージェント体制になっても、ノア・グローバル社の社名に変更はないが、役員は高木三四郎社長、丸藤正道副社長が新たに就任し、武田氏は「私が現場の中心で回していく」と話しており、執行役員として今後もノアに携わっていくとのこと。 藤田社長に経営手腕を買われて2団体の社長となった高木社長は「このたび株式会社サイバーエージェントのもと、DDTプロレスとプロレスリング・ノアは同じグループ企業として共存共栄していく運びとなりました。それぞれ独立した立場ではありますが、今後は同じグループ企業としてオフィスワークを共有してまいります。私、高木三四郎は社長兼務という形になりますが、プロレスリング・ノアで担うのは企業経営部分です。現場に関しては一切タッチせず、プロレスリング・ノアの選手・スタッフに一任致します。DDTプロレスではこれまで以上に楽しく、激しく、デタラメなドラマティック・ストーリーをファンの皆様にお見せしていきます。これからも変わらぬご声援の程、よろしくお願い致します」とコメント。そして、「ノアさんの発信力は我々も見習う部分がある。ただ、資産を残す作業をお手伝い出来たらと思う」と語り、現在、新日本プロレスが独走している業界の1位を目指していく意向も明らかにした。 DDTとノアのオフィスワーク共用などにより経営の合理化を図るとともに、選手がプロレスに集中できる環境を整え、サポートしていく。さらに、インターネットテレビ局「AbemaTV」の格闘チャンネルにて、ノアの試合・番組の配信を行うほか、さいたまスーパーアリーナで開催するDDT年間最大のビックマッチ「Wrestle Peter Pan 2020」にもノアの選手の参戦も決定。早速、DDTの竹下幸之介はノアの若きエース、清宮海斗との対決を熱望しており、実現するのか注目だ。日本武道館再進出を目指すノアにとって、今回の買収劇は大きな後ろ盾を得たことになる。現在放送中のCSチャンネルでの放送に加えて、AbemaTVや世界に発信している動画配信サービスDDT UNIVERSEで放送されるのはメリット。2020年はプロレス業界の勢力図が大きく変わる年になるだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月28日 11時35分
WWEロイヤルランブル、アスカ・中邑真輔は結果残せず!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間27日、アメリカ・テキサス州ヒューストンのミニッツメイド・パークにてPPV「ロイヤルランブル」を開催した。 4月に開催する世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア』(世界2位は新日本プロレスの『レッスルキングダム』)に向けて、大きな意味を持つ『ロイヤルランブル』はWWEの4大PPVとして、世界的に注目度が高い。 日本人スーパースターでは、女子のアスカが、カブキ・ウォリアーズのパートナー、カイリ・セインを引き連れて、所属しているブランドであるロウの女子王者、ベッキー・リンチに挑戦した。現在、カブキ・ウォリアーズとして女子タッグ王座を保持しているアスカは、この試合を制して2冠王になるとともに、NXT、スマックダウンに続いてロウの女子王座を獲得すれば、グランドスラム達成の偉業となる大チャンス。しかし試合は、序盤から実力者であるベッキーがペースを握る。アスカもミサイルキックやシャイニングウィザードなど得意の打撃で王者に反撃するが、ベッキーはペースを乱さない。「この野郎!しばくぞ」と言ってから放ったジャーマン・スープレックスは、レフェリーが気づかず幻の3カウントに。焦ったアスカは毒霧を噴射するもベッキーの蹴りに封じ込まれる大失態。最後はベッキーがディスアーマーをガッチリ決めて、アスカはギブアップするしかなかった。 30人が参加するロイヤルランブルには男子は中邑真輔、女子はカイリ・セインが出場。男子では、中邑が新日本プロレスとも因縁があるブロック・レスナーと、元IWGPヘビー級王者対決も実現し、中邑がスピニングヒールキックでレスナーをダウンさせるも、その後、レスナーに捕まり場外に投げられて失格。エッジが電撃復帰を果たすなど見どころの多いバトルとなったが、レスナー、セス・ロリンズ、ロマン・レインズを排除したドリュー・マッキンタイアが優勝した。女子は、カイリが奮闘するもアレクサ・ブリスにコーナーで平手打ちを喰らい場外へ。最後はシャーロット・フレアーがシェイナ・ベイズラーを場外に投げて優勝を収めている。 この結果を受けて、マッキンタイアとシャーロットは『レッスルマニア』でメインクラスのカードが用意されることになる。中邑、アスカ、カイリといった日本人スーパースターは、春までに何処まで巻き返しを図ることが出来るのか。2年前は男女でロイヤルランブルを制し、『レッスルマニア』でチャンスを掴んだ中邑とアスカなだけに、奮起に期待したい。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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新日本G1、「1.4ドームのメインに戻る」“平成最後の”真夏の最強戦士は棚橋弘至!
2018年08月16日 06時15分