メインイベントでは、“赤いベルト”ワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優に、ディアナのSareeeが挑戦するシングル初対決のドリームマッチが実現。女子プロレス大賞(東京スポーツ社制定)受賞の岩谷とプロレスグランプリ(週刊プロレス誌制定)獲得のSareeeは、デビューが同期でありながら、昨年12月、一度だけSareeeの自主興行でタッグ対決をし、この試合は20分、時間切れ引き分けに終わっており、今回の一戦は日本女子プロレス頂上決戦の呼び声が高い。
会見にはSareeeが欠席したため、代わりにパネルを持った“中の人”が岩谷の隣に座り、岩谷だけが話すという異例の会見に、「パネルを見ながらお話したことないから難しいな」と戸惑っていた岩谷だが、「対戦することを楽しみにしていた」と、1.19後楽園大会の試合後に挑戦表明のビデオメッセージが流されたことにより実現する、今回の一戦を楽しみにしている様子。「Sareee選手は攻めてなんぼのプロレス。自分は受けてなんぼのプロレス」と話すように、岩谷は新日本プロレスの棚橋弘至のように7割受けて3割で勝つファイトスタイル。真逆なSareeeは「苦手なタイプ」だという。
「シングルのベルトなので、お互いの100%を出したい」
Sareeeは今春から海外へ闘いの場を移すことを表明しており、今回の試合が最初で最後のシングルになる可能性がある。このドリームマッチを見逃すまいと、チケットの売り上げは超満員札止めを記録した1.19後楽園大会を超える勢いで伸びており、関係者の話によると「今回も超満員になるのは間違いない」と、女子プロレスでは20年近く達成した団体がない3か月連続の超満員達成に手応えを感じているようだった。
その他の試合の会見では、岩谷を裏切り大江戸隊に加入した鹿島沙希、岩谷戦をアピールしているジャングル叫女が岩谷との対戦を口にしており、Sareeeに勝ち逃げされることは許されない状況だ。しかし、Sareeeも負けるわけにはいかない。日本女子プロレス頂上決戦を見ずして女子プロレスは語れない。
(どら増田)